アリスと女王

ちな

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そんな蓮とは裏腹に、凛は必死に頭を振ります。緊張と驚きで固く閉じた喉に、スパイダーのそれがこじ開けようとぐりぐり押し入ってくるのです。

「んっぐっ…がはっ!」

舌の根元で一生懸命押し返しますが、そんなものではとても抵抗などできません。しかもМ字に開かされてがっちりと縫い付けられたからだは、まるでいう事を聞きませんでした。

ぷっくりしたクリトリスは時々スパイダーの鋭い歯にちくちくと刺され、ひくひくと物欲しそうにお喋りする蜜壺には、スパイダーの長い舌が縦横無尽に暴れまわります。ただし、スパイダーの舌は長くて大きく、凛のちいさな蜜壺には入りません。蝶のクリトリスピストン同様、入口に少しだけ押し込まれる程度です。子宮姦を強制的に覚えさせられた凛のからだは、もう限界を越えていました。欲しくて欲しくて堪らないのに、誰も奥へは入ってくれないのです。泣き叫んで訴えようにも、スパイダーの足が喉の奥まで乱暴にずっぽずっぽと出入りしているのでした。嘔吐く凛を無視したスパイダーは、焦点の合わない目で蜜壷を凝視しました。悲鳴やシャワーを楽しむためだけに捕らえた蝶とは訳がちがうのです。凛の足の間から溢れ出る蜜は、スパイダーの思考を鈍らせ、極上極まりない餌として認識しているのです。巨大な口で凛の足の間を丸ごと覆い尽くし、力の限り吸い上げました。

「ぃぁああああッッ!!ひぎっああ゛あ゛あ゛っくああっ!!」

じゅるじゅると音がする度、凛のからだが絶頂に向かい、足の指が痙攣するほどに力が入ります。そうすると今度は力の限り吸い上げたたまま、凛の可愛らしいクリトリスを舐るのです。こりこりに勃起したクリトリスをべろんべろんと嬲るたび、凛は張り裂けんばかりに叫びました。頭の天辺まで電気を走らせる凛がどれだけ泣き叫ぼうとも、やめるつもりは皆無です。スパイダーの舌がパチンと叩き上げると美味しい蜜が噴射することを知って、どうしてやめましょうか。

この一連の流れを覚えたスパイダーは、もう幾度となく長い舌でクリトリスを叩き、溢れる蜜を丹念に舐め上げ、男根を模った足で凛の喉を塞ぎました。

がたがたと目に見えて痙攣する凛に、蓮は熱い息を吐き出しました。

しかし、そろそろ壊れてしまいそうな兆しが見えます。蓮は長い足を伸ばし、下品に開いた蝶の股を踏みつけました。

「スパイダー。そろそろどうだろう」

おぞましい程肥大した蝶のクリトリスを、足の先でトントンとリズミカルに叩いてやります。合わせて喘ぐ蝶は蓮の靴を濡らし、あへあへと笑いました。ぐり、と踏み付けると仰け反って悦び、足を離すと蝶は自分の手で蓮の足を持ってきました。一切力を入れてくれない蓮の足に、自分のクリトリスを押し付けて笑うのです。腰を振り、自らそんな行為をする蝶はが突然笑い出しました。そうしてぴたりと笑い止むと、とっくに失くした自我と意識がぶつりと切れたように目を閉じ、動かなくなってしまいました。

鼻で笑った蓮は、それでも凛から視線を離しませんでした。

「スパイダー。聞こえているかな」

「んんっぶはっ…あぁ…うめぇなァ」

凛の足の間から口を離したスパイダーは、じゅるりと舌なめずりをしました。顎や鼻に付いた蜜を残らず舐め取ると、少し名残惜しそうにしながら、喉に挿した足を抜きました。

「がはっげほっ!」

ようやく満足に呼吸が出来るようになった凛は、もう半分意識がありません。強制的に何度も絶頂させられ、餌のように扱われたちいさなからだは、もう体力の限界でした。

「もう凛が限界だ。そろそろ開放してあげて欲しいんだけど」

「あ゛ぁ…しょうがねぇなァ…」

そういうスパイダーも意識があるのかないのか、はっきりしていません。最も、蓮にとってはどちらでもいいのです。最後に強く蝶の肥大したクリトリスを蹴り上げると、徐に立ち上がりました。

「約束通り、凛の服をお願いね。あとで僕が取りに来るよ」

「…おう…」

「さあ凛、行こう。ここにいたら休まらない」

蓮はスパイダーに目配せしました。濁った網膜で蓮の意図を汲み取ったスパイダーは、ゆるゆると鋏角を振り上げて、凛を巣から解放しました。壊れたロボットみたいに、指示通りのことをただやっただけのスパイダーに、蓮はありがとうと呼吸のついでみたいに言います。スパイダーからの返事はありませんでしたが、蓮は特に興味を示さず、凛をやさしく抱き起こしました。

「僕に捕まって。だっこしてあげるから」

「……ぅん…」

凛の思考も半分溶けて、このままではあの蝶たちと同じ道をたどることになってしまいます。蓮は凛を軽々抱き上げると、そのまま地面を蹴って飛び上がりました。

初めは怖がったり叫んだりした蓮の空中浮遊に、凛は反応を見せませんでした。くったりと蓮の腕に収まって、瞼が半分下りています。

喉の奥で笑った蓮は、汗ばんだ凛のおでこに唇を押し付けました。

「偉かったね凛。よく頑張ったね。さあ、ご褒美をあげようね」

水の中にいるみたいな意識の凛は、ほんの少しだけ口元に笑みを浮かべました。

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