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乱舞
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「やっやっ…」
迫ってくる蝶は全く焦点が合っていません。凛は、全く焦点が合わない蝶の勃起させられた大きなクリトリスから視線を剥がすことができません。
宛てがわれたそれは、柔らかく熱くなった凛の胎内へと、にゅぷっと音を立てて消えていきました。
「あははぁああっ!!」
蝶が笑いながらヨダレを垂らし、目は左右別の方向へ向きました。ゾンビのような恐ろしい顔を極至近距離で見なければいけない凛は、体を強ばらせて震えあがりました。本当にゾンビにでも犯されているような気分です。あへあへと不気味な笑い声を漏らしながら黄色い液体をばちゃばちゃと垂れ流し、凛の蜜壺を使って強制勃起させられたクリトリスを扱く蝶は、もう元のカタチを保っていませんでした。
「やっ…やだぁっ抜いて…!」
強張ったからだは、蝶を更に締め付け、黄色を薄めるみたいに透明のさらりとした液体をも噴射させました。
緊張した胎内に糸で固められたクリトリスが激しく出入りしますが、凛はちっとも気持ちよくありません。いくら尋常では考えられないほど肥大しているとはいえ、おかしな帽子の男の怒張した男根や蔦でこれでもかと一番奥を殴りつけられ、強制的に子宮姦を覚え込まされた体には、このクリトリスでは物足りないのです。奥に欲しくて余計に締め付け、左右の黒目が揃わない蝶が目の前で高らかに笑う姿に体を強張らせ、悦ぶ蝶が更に腰を振るのです。逃げることも休むこともできない凛は、ただ怯えました。
「ぎゃっはは!アリスは全然気持ちよくねぇってよ!」
4本の手で蝶を支えるスパイダーが下品に笑いました。すっかり気分を持ち直したスパイダーは、凛を縫い付ける蜘蛛の巣に鋏角を絡め、一番下の足を持ち上げました。
「俺様が手伝ってやろう!」
ただでさえ恐怖しかない絵面が、絶望に変わりました。
スパイダーの一番下の足は、男根を象ったもの…。にゅるりと持ち上がったそれに、凛は奥歯を鳴らしました。
つまらなそうに肘をついていた蓮は、暇を持て余した右手で蝶の乳首を摘まみます。艶かしいため息を無視してくりくり捏ねてやると、足の間を舐めていた蝶が立ち上がりました。
それからアームレストに体重を掛けるようにして寄り掛かり、より蓮が勃起したまま元に戻れなくなった乳首を弄りやすい大勢になりました。
「えらいね。いい子」
凛から目を離さない蓮は、口だけで蝶を褒めてやります。蝶は今にも溶けてなくなりそうな表情を浮かべ、ありがとうございます蓮さま、と滑るようにお礼を言いました。
蝶の乳首は少し黒くて乳輪も大きく、いかにもスパイダーが好きそうな形をしています。取れなくなってしまった蜘蛛の糸を垂らして、引っ張り上げられるのを期待しているのです。
蓮はその糸を指で引き、苦しそうに悲鳴を上げた乳首を爪でやさしく引っ掻いてやりました。
「ああっ蓮さまぁっああん!」
「これ、気持ちいい?」
蓮がちらと蝶の顔を確かめると、蝶は光悦を体現したかのような顔で何度も頷きました。
ふーん、と興味なさげに言う蓮は、爪に少しだけ力を込めます。腰をくねらせる蝶の愛液を指で掬って、びくびくと脈打つ蝶の乳首に塗ってやりました。更に愛液の量を増やす蝶の乳首を、丁寧に丁寧に愛液まみれにしてやりました。
「凛にもしてあげたいな」
口の中で言った筈のことばは、しっかり空気に乗ってしまいます。
蓮のためのショーは、今、激しいリズムを刻んでいるのです。
恐ろしい顔で凛の蜜壺の中へクリトリスを突っ込んでいる蝶の胎内に、スパイダーの足がじゅっぽじゅっぽと出入りしているのです。
「おらっもっとアリスを喜ばせろ!」
「ああっああん!やはぁぁあっ!」
自力で立つことが難しい蝶は、スパイダーの激しいピストンに身を任せるだけです。何時間にも渡って巨大な芋虫を咥え込んでいたヴァギナは弛緩しきり、巨大なスパイダーを支えるだけの大きな足を簡単に飲み込んでいるのです。男根を象るスパイダーの足は、蝶の子宮をダイレクトに殴りつけました。
その激しいピストンの餌食となっているのは、蝶にほとんど押しつぶされているような大勢になってしまった凛です。蝶ががくがくと揺れれば、強制的にクリトリスピストンが行われ、凛の胎内を暴れまわります。波は瞬く間に津波となって次々と蝶たちを襲い、悲鳴の竜巻が森の奥から濁流となって森の入口まで押し寄せました。のんびりと寛いでいたウサギやサルたちがその悲鳴を聞いて一斉に逃げ出し、小鳥がひどい羽音を響かせて飛び立っていきました。
悲鳴さえ聞こえなかったものの、慌てふためいて逃げていくサルやウサギの姿を見て、くるみを齧っていたリスやネズミも同じく慌てて逃げ出します。森は暫くの間、激しい嵐に包まれたのでした。
「ああ、たまらない。いいね凛、もっと鳴いて」
濁流に飲みこまれ、前後不覚になるほど激しく体を揺すられる凛は、蓮と目を合わすこともままなりません。もっと奥へ欲しいと鳴く蜜壺には、蝶のクリトリスの長さが足りないのです。細い凛の指2本分ほどでは、質量が足りないのです。
絶頂まではあと一歩届かないのに、乳首の糸が水に上がった魚のように暴れ、半端な場所から下ろしてくれることもしてくれません。
「やだぁぁぁっイきたいっ!イきたいぃぃ!!!」
首を振って鳴く凛の姿に、蓮の木の棒みたいな蓮のそれがしっかりと反応を見せました。
とろとろと零れる透明な先走りは、蝶たちの舌が競い合って舐め取ります。舐めれば舐めるほど足りなくなる先走りに、蝶たちも鳴きました。激烈な官能が脳を犯し、指が勝手に蜜壺に伸びるのです。中にはぼとぼとと落ちてくる芋虫を自ら拾い上げ、どろどろに溶けた蜜壺へと押し込む蝶もいるほどです。芋虫は触手を伸ばし、子宮の奥から漏れる愛液をストローのように吸い上げました。そうすることで生命が保たれる芋虫ですが、その一部にはアリスの愛液に気付いた者も現れました。
ずるずると腹を擦って泣き喚いて暴れる凛の足元まで移動し、びちょびちょに垂れた愛液に長い触手を伸ばします。泥と蝶の愛液が混ざりあったアリスの蜜は、芋虫までも魅了しました。
顔を歪めてイきたいと叫ぶ凛は、その姿は見えません。スパイダーが蝶の子宮を狂ったように殴りつけ、その衝撃を凛が受け止めなくてはならないのです。ぐっちょぐっちょと卑猥なメロディーを大音量で流し、振り立てる女の鳴き声は、蓮の耳を撫でつけました。
「ああ…本当に、久しぶりだよ…」
額に汗を浮かばせ、白い八重歯を見せる蓮が譫言のように呟きました。
おしりに根っこでも生えたかのように動かなかった蓮は、ロッキングチェアから腰を上げました。蝶は泣き叫んで蓮の男根を追いかけました。這いずって蓮の後を追いかける蝶を無視し、蓮は完全に目がイってしまっているスパイダーの肩を叩きました。
「ちょっとよけてくれる?」
穏やかに言ったはずの言葉に、僅かな焦りの色が滲みます。よだれを垂らし、終末期のゾンビみたいな顔のスパイダーは、もう意識がない蝶ごと凛から離れました。スパイダーは蝶をそのまま抱えながら、そこら辺に転がっていた別の蝶の蜜壺へクリトリスを突っ込み、ピストンを再開させました。もうスパイダーに思考はありません。アリスの蜜の、噎せ返るようなあまい匂いに完全に酔ってしまったのです。
勝手に3人で楽しむスパイダーたちを尻目に、ようやく屈辱的なピストンから解放された凛の正面に立ちました。引き攣るように泣く凛の目の前に怒張した自身のそれを見せつけました。
「かわいいよ凛。僕、こんなに興奮しちゃった」
木の棒みたいに固くなり、熱した鉄みたいに熱くなり、なにをどうしたらそうなったのかと聞きたくなるくらい反り返り、傷付ける目的なのかと問いただしたくなるほどくびれた雁首を自分で扱いて、先走りを指で掬ってみせました。
「あっ…」
凛の目がとろりと溶けました。蓮の先走りを掬った指が、目の前に差し出されたのです。ほとんど無意識にあかい舌を伸ばす凛に、蓮は笑い出したくなるのを必死で堪えました。
縫い付けられて動けない凛の舌が、ぎりぎり届かないところ。しかしにおいはしっかり感じてしまうのだから、凛の視界が少しずつ狂っていきました。
「ほらもっと舌を伸ばさなきゃ」
ちいさくて柔らかい凛の舌をどれだけ伸ばそうとも、蓮は意地悪して指を僅かに引いてしまうのです。蓮を渇望し、ヒクついた蜜壺には、数人の蝶が集まりました。蓮のにおいにあてられて、もうなにも考えられないのです。アリスのあまい蜜の匂いに誘われて、一斉に舌を伸ばしました。
「あああっ!」
悲鳴は蓮の腰を震わせます。八重歯が光りました。
「ああ、とってもいいよ凛。僕ので凛を汚してあげる」
ちゅくちゅく、ぺろぺろ。蝶の柔らかな舌が、乾くことのない凛の足の間に伸びました。
「やあああっっ!!!」
柔らかくて温かい舌に、凛は焦がれていた頂上へ、猛スピードで登り詰めていきました。
「良かったね凛。ほら、イきな」
「ひあああっああああっ!!」
凛の目の前に、閃光が走ります。体を無理矢理捻り、濁流のような激しい快楽の波に飲み込まれた凛は、喉を反らせて硬直しました。明滅する視界には蕩けるような顔をした蓮の姿が、まるとコマ送りみたいに映ります。
それでも蝶の舌は止まりません。ぺろぺろとやさしく舐め上げる3枚の舌が凛を追い詰めました。
「やあああんあああっ!!だめっまって!イってるのぉっ!イってるのっ!!だめえっ!」
バンザイの形で縛られた腕に尋常でないほど力が入り、びんびんと好き勝手に引っ張る両乳首の糸は絶頂の波を更に大きくします足を閉じようと藻掻くたびに、凛の後ろの蝶が叫びました。凛は頭の上から愛液シャワーを浴びて泣き、汗と愛液で全身をびしょ濡れにして鳴きました。
波は引くどころかどんどん大きくなっていき、2度目の絶頂と重なるように3度目に登りつめます。
「やああっだめぇっおかしくなるっ!おかしくなっちゃうぅぅ!!」
びくんびくんと腰をグラインドして逃れようとしますが、雁字搦めにされてはどうすることもできません。つま先が伸び切り、全身を痙攣させて強制絶頂させられる凛の頬に、蓮が指を伸ばしました。
「とってもかわいいよ凛。イかせてもらえてよかったね?」
蓮の言葉が届いているのかは分かりません。蝶の柔らかな舌が忙しなく凛のそこを舐め上げ、休むことなく4度目の津波を作りました。
「ヴァァアアアアッ…!!!!」
蓮の背後で、突然獣の声が聞こえました。思い切り顔を顰めた蓮がちらと背後を見遣ると、正に獣のようなスパイダーが白目を剥いてヨダレをだらだらと垂らしていました。
スパイダーの腹の下から巨大な男根が伸び、蝶の足の間にずっぷりと突き刺さっていたのです。ホースを繋いだ蛇口を力いっぱい捻ったかのように、蝶の腹の中へと白濁液が噴流しているところでした。
「……ああ、僕もあんなふうに凛を汚してあげたいな」
独り言は絶叫の嵐で掻き消されました。
視線を戻すと、凛は5度目の波に攫われているところでした。
迫ってくる蝶は全く焦点が合っていません。凛は、全く焦点が合わない蝶の勃起させられた大きなクリトリスから視線を剥がすことができません。
宛てがわれたそれは、柔らかく熱くなった凛の胎内へと、にゅぷっと音を立てて消えていきました。
「あははぁああっ!!」
蝶が笑いながらヨダレを垂らし、目は左右別の方向へ向きました。ゾンビのような恐ろしい顔を極至近距離で見なければいけない凛は、体を強ばらせて震えあがりました。本当にゾンビにでも犯されているような気分です。あへあへと不気味な笑い声を漏らしながら黄色い液体をばちゃばちゃと垂れ流し、凛の蜜壺を使って強制勃起させられたクリトリスを扱く蝶は、もう元のカタチを保っていませんでした。
「やっ…やだぁっ抜いて…!」
強張ったからだは、蝶を更に締め付け、黄色を薄めるみたいに透明のさらりとした液体をも噴射させました。
緊張した胎内に糸で固められたクリトリスが激しく出入りしますが、凛はちっとも気持ちよくありません。いくら尋常では考えられないほど肥大しているとはいえ、おかしな帽子の男の怒張した男根や蔦でこれでもかと一番奥を殴りつけられ、強制的に子宮姦を覚え込まされた体には、このクリトリスでは物足りないのです。奥に欲しくて余計に締め付け、左右の黒目が揃わない蝶が目の前で高らかに笑う姿に体を強張らせ、悦ぶ蝶が更に腰を振るのです。逃げることも休むこともできない凛は、ただ怯えました。
「ぎゃっはは!アリスは全然気持ちよくねぇってよ!」
4本の手で蝶を支えるスパイダーが下品に笑いました。すっかり気分を持ち直したスパイダーは、凛を縫い付ける蜘蛛の巣に鋏角を絡め、一番下の足を持ち上げました。
「俺様が手伝ってやろう!」
ただでさえ恐怖しかない絵面が、絶望に変わりました。
スパイダーの一番下の足は、男根を象ったもの…。にゅるりと持ち上がったそれに、凛は奥歯を鳴らしました。
つまらなそうに肘をついていた蓮は、暇を持て余した右手で蝶の乳首を摘まみます。艶かしいため息を無視してくりくり捏ねてやると、足の間を舐めていた蝶が立ち上がりました。
それからアームレストに体重を掛けるようにして寄り掛かり、より蓮が勃起したまま元に戻れなくなった乳首を弄りやすい大勢になりました。
「えらいね。いい子」
凛から目を離さない蓮は、口だけで蝶を褒めてやります。蝶は今にも溶けてなくなりそうな表情を浮かべ、ありがとうございます蓮さま、と滑るようにお礼を言いました。
蝶の乳首は少し黒くて乳輪も大きく、いかにもスパイダーが好きそうな形をしています。取れなくなってしまった蜘蛛の糸を垂らして、引っ張り上げられるのを期待しているのです。
蓮はその糸を指で引き、苦しそうに悲鳴を上げた乳首を爪でやさしく引っ掻いてやりました。
「ああっ蓮さまぁっああん!」
「これ、気持ちいい?」
蓮がちらと蝶の顔を確かめると、蝶は光悦を体現したかのような顔で何度も頷きました。
ふーん、と興味なさげに言う蓮は、爪に少しだけ力を込めます。腰をくねらせる蝶の愛液を指で掬って、びくびくと脈打つ蝶の乳首に塗ってやりました。更に愛液の量を増やす蝶の乳首を、丁寧に丁寧に愛液まみれにしてやりました。
「凛にもしてあげたいな」
口の中で言った筈のことばは、しっかり空気に乗ってしまいます。
蓮のためのショーは、今、激しいリズムを刻んでいるのです。
恐ろしい顔で凛の蜜壺の中へクリトリスを突っ込んでいる蝶の胎内に、スパイダーの足がじゅっぽじゅっぽと出入りしているのです。
「おらっもっとアリスを喜ばせろ!」
「ああっああん!やはぁぁあっ!」
自力で立つことが難しい蝶は、スパイダーの激しいピストンに身を任せるだけです。何時間にも渡って巨大な芋虫を咥え込んでいたヴァギナは弛緩しきり、巨大なスパイダーを支えるだけの大きな足を簡単に飲み込んでいるのです。男根を象るスパイダーの足は、蝶の子宮をダイレクトに殴りつけました。
その激しいピストンの餌食となっているのは、蝶にほとんど押しつぶされているような大勢になってしまった凛です。蝶ががくがくと揺れれば、強制的にクリトリスピストンが行われ、凛の胎内を暴れまわります。波は瞬く間に津波となって次々と蝶たちを襲い、悲鳴の竜巻が森の奥から濁流となって森の入口まで押し寄せました。のんびりと寛いでいたウサギやサルたちがその悲鳴を聞いて一斉に逃げ出し、小鳥がひどい羽音を響かせて飛び立っていきました。
悲鳴さえ聞こえなかったものの、慌てふためいて逃げていくサルやウサギの姿を見て、くるみを齧っていたリスやネズミも同じく慌てて逃げ出します。森は暫くの間、激しい嵐に包まれたのでした。
「ああ、たまらない。いいね凛、もっと鳴いて」
濁流に飲みこまれ、前後不覚になるほど激しく体を揺すられる凛は、蓮と目を合わすこともままなりません。もっと奥へ欲しいと鳴く蜜壺には、蝶のクリトリスの長さが足りないのです。細い凛の指2本分ほどでは、質量が足りないのです。
絶頂まではあと一歩届かないのに、乳首の糸が水に上がった魚のように暴れ、半端な場所から下ろしてくれることもしてくれません。
「やだぁぁぁっイきたいっ!イきたいぃぃ!!!」
首を振って鳴く凛の姿に、蓮の木の棒みたいな蓮のそれがしっかりと反応を見せました。
とろとろと零れる透明な先走りは、蝶たちの舌が競い合って舐め取ります。舐めれば舐めるほど足りなくなる先走りに、蝶たちも鳴きました。激烈な官能が脳を犯し、指が勝手に蜜壺に伸びるのです。中にはぼとぼとと落ちてくる芋虫を自ら拾い上げ、どろどろに溶けた蜜壺へと押し込む蝶もいるほどです。芋虫は触手を伸ばし、子宮の奥から漏れる愛液をストローのように吸い上げました。そうすることで生命が保たれる芋虫ですが、その一部にはアリスの愛液に気付いた者も現れました。
ずるずると腹を擦って泣き喚いて暴れる凛の足元まで移動し、びちょびちょに垂れた愛液に長い触手を伸ばします。泥と蝶の愛液が混ざりあったアリスの蜜は、芋虫までも魅了しました。
顔を歪めてイきたいと叫ぶ凛は、その姿は見えません。スパイダーが蝶の子宮を狂ったように殴りつけ、その衝撃を凛が受け止めなくてはならないのです。ぐっちょぐっちょと卑猥なメロディーを大音量で流し、振り立てる女の鳴き声は、蓮の耳を撫でつけました。
「ああ…本当に、久しぶりだよ…」
額に汗を浮かばせ、白い八重歯を見せる蓮が譫言のように呟きました。
おしりに根っこでも生えたかのように動かなかった蓮は、ロッキングチェアから腰を上げました。蝶は泣き叫んで蓮の男根を追いかけました。這いずって蓮の後を追いかける蝶を無視し、蓮は完全に目がイってしまっているスパイダーの肩を叩きました。
「ちょっとよけてくれる?」
穏やかに言ったはずの言葉に、僅かな焦りの色が滲みます。よだれを垂らし、終末期のゾンビみたいな顔のスパイダーは、もう意識がない蝶ごと凛から離れました。スパイダーは蝶をそのまま抱えながら、そこら辺に転がっていた別の蝶の蜜壺へクリトリスを突っ込み、ピストンを再開させました。もうスパイダーに思考はありません。アリスの蜜の、噎せ返るようなあまい匂いに完全に酔ってしまったのです。
勝手に3人で楽しむスパイダーたちを尻目に、ようやく屈辱的なピストンから解放された凛の正面に立ちました。引き攣るように泣く凛の目の前に怒張した自身のそれを見せつけました。
「かわいいよ凛。僕、こんなに興奮しちゃった」
木の棒みたいに固くなり、熱した鉄みたいに熱くなり、なにをどうしたらそうなったのかと聞きたくなるくらい反り返り、傷付ける目的なのかと問いただしたくなるほどくびれた雁首を自分で扱いて、先走りを指で掬ってみせました。
「あっ…」
凛の目がとろりと溶けました。蓮の先走りを掬った指が、目の前に差し出されたのです。ほとんど無意識にあかい舌を伸ばす凛に、蓮は笑い出したくなるのを必死で堪えました。
縫い付けられて動けない凛の舌が、ぎりぎり届かないところ。しかしにおいはしっかり感じてしまうのだから、凛の視界が少しずつ狂っていきました。
「ほらもっと舌を伸ばさなきゃ」
ちいさくて柔らかい凛の舌をどれだけ伸ばそうとも、蓮は意地悪して指を僅かに引いてしまうのです。蓮を渇望し、ヒクついた蜜壺には、数人の蝶が集まりました。蓮のにおいにあてられて、もうなにも考えられないのです。アリスのあまい蜜の匂いに誘われて、一斉に舌を伸ばしました。
「あああっ!」
悲鳴は蓮の腰を震わせます。八重歯が光りました。
「ああ、とってもいいよ凛。僕ので凛を汚してあげる」
ちゅくちゅく、ぺろぺろ。蝶の柔らかな舌が、乾くことのない凛の足の間に伸びました。
「やあああっっ!!!」
柔らかくて温かい舌に、凛は焦がれていた頂上へ、猛スピードで登り詰めていきました。
「良かったね凛。ほら、イきな」
「ひあああっああああっ!!」
凛の目の前に、閃光が走ります。体を無理矢理捻り、濁流のような激しい快楽の波に飲み込まれた凛は、喉を反らせて硬直しました。明滅する視界には蕩けるような顔をした蓮の姿が、まるとコマ送りみたいに映ります。
それでも蝶の舌は止まりません。ぺろぺろとやさしく舐め上げる3枚の舌が凛を追い詰めました。
「やあああんあああっ!!だめっまって!イってるのぉっ!イってるのっ!!だめえっ!」
バンザイの形で縛られた腕に尋常でないほど力が入り、びんびんと好き勝手に引っ張る両乳首の糸は絶頂の波を更に大きくします足を閉じようと藻掻くたびに、凛の後ろの蝶が叫びました。凛は頭の上から愛液シャワーを浴びて泣き、汗と愛液で全身をびしょ濡れにして鳴きました。
波は引くどころかどんどん大きくなっていき、2度目の絶頂と重なるように3度目に登りつめます。
「やああっだめぇっおかしくなるっ!おかしくなっちゃうぅぅ!!」
びくんびくんと腰をグラインドして逃れようとしますが、雁字搦めにされてはどうすることもできません。つま先が伸び切り、全身を痙攣させて強制絶頂させられる凛の頬に、蓮が指を伸ばしました。
「とってもかわいいよ凛。イかせてもらえてよかったね?」
蓮の言葉が届いているのかは分かりません。蝶の柔らかな舌が忙しなく凛のそこを舐め上げ、休むことなく4度目の津波を作りました。
「ヴァァアアアアッ…!!!!」
蓮の背後で、突然獣の声が聞こえました。思い切り顔を顰めた蓮がちらと背後を見遣ると、正に獣のようなスパイダーが白目を剥いてヨダレをだらだらと垂らしていました。
スパイダーの腹の下から巨大な男根が伸び、蝶の足の間にずっぷりと突き刺さっていたのです。ホースを繋いだ蛇口を力いっぱい捻ったかのように、蝶の腹の中へと白濁液が噴流しているところでした。
「……ああ、僕もあんなふうに凛を汚してあげたいな」
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