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渇望する少女はそれでも
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どろどろに溶けた顔をしながらも恐々と、1人の蝶が言いました。半歩後ろにいた他の蝶たちもみな似たような顔をしていました。
少し顔を顰めた蓮ですが、スパイダーとの交換条件です。一瞬空を見上げた蓮は、息を吐き出しました。見上げた空の向こうに、飛び立った数人の蝶が見えたのです。解放された蝶のうち、半数ほどが逃げ出したのでした。
彼女らは次に捕まった時、一体どんな責め苦を味わわされるのだろうと、蓮はほんの少し哀れに思いました。せめて人格を保てるくらいの手加減はしてほしいものだなと、もう見えなくなってしまった蝶に祈るのでした。
「蓮さま…」
蓮の前に跪き、綺麗に磨かれた蓮の靴や、上質な糸で編まれたスラックスに舌を這わせる蝶たちを冷たく見下ろす蓮は、一度凛に視線を向けました。
たった2本の糸で陸に上がった魚のように体を震わせ、口からは絶えず狂騒曲を歌い上げる哀れでかわいい姿を認めると、不思議なことに心が溶けていくのです。
「いいよ」
凛から目を離さず、蓮は組んでいた足を解きました。
顔をほころばせた蝶が蓮のスラックスに手を掛けました。
一方の凛は、よそ見をしている余裕などありません。吊られた糸からどうにかして逃れようと四苦八苦し、闇雲に手足を動かします。藻掻けば藻掻くほど乳首が引きちぎれそうになると知りながら、凛には藻掻く以外の術を見出せません。べたべた張り付く糸同士が、より強固にくっついてしまうだけでした。
スパイダーは蝶たちに指示を出し終えると、いい仕事をしたと言わんばかりに汗を拭いました。そうして再び無作法に蜘蛛の巣を登るスパイダーのせいで、凛の乳首が荒波に踊りました。
「やあっああん!だめぇ動かないでぇ!」
蝶たちが悲鳴を上げる理由を身をもって知りました。巣のバウンドを無視した不規則な荒波は、時に弛緩し、時に引きちぎる勢いで吊り上げ、悪戯な変拍子を刻みます。そのせいで次がどんなふうになるのか予測さえできない吊り責めに、凛は口を大きく開けて仰け反るしかできません。
スパイダーの行先は、凛の左乳首を吊った糸でした。取り急ぎ巣に括っただけの糸の端を切り落とし、スパイダーは再び放浪の旅に出掛けました。
半分になってしまった蜘蛛の巣ですが、凛の愛らしい乳首を吊るには十分な数があります。ほころびを修復しながら右往左往するスパイダーに、凛の小さな乳首もあっちこっちと引き上げられました。
「もっだめぇ取れちゃうよぉおっぱい取れちゃうぅぅ!!!」
顔を真っ赤にして凛が喉の奥から叫びました。汗びっしょりになってぎりぎりと奥歯を噛み、よだれを垂らして全身を硬直させる凛の姿を、蓮は一瞬たりとも見逃してはいません。蝶の柔らかな舌が、蓮の滾った肉棒に触れました。
「ねぇ凛、見て」
水の中で突如聞こえて来た救いの声に、凛は目を見開きました。
「れ……れん……うそ…」
きゅんきゅんと蜜壺が抗議の声を上げました。
顔をさくら色に染め、うっとりと息を吐く愛しいひと。
彼の人の両手は、2人の蝶が左右それぞれきれいな指を1本1本舐めています。足の間には2人の蝶を抱えていました。
その蝶の隙間からは、最早凶器とも思われる蓮のいきり立った肉棒がちらちらと見えました。真っ赤な舌がちろちろと伺うように這っています。
「ねえ凛。かわいい凛を見ていたら僕のこれが久しぶりに勃起したよ。見てよ、ほら」
凛に見せつけるように腰を突き出す姿さえ、絵画のように美しいのです。いきり立つそれは、あの青いきのこにとてもよく似ていました。それも、凛のおしりに一番最後に入ってきた一番大きなものです。カリ首はパンパンに張り、女性器を痛めつけるかのように深く抉られ、一度入ると返しのように二度と出せないような気もするほどです。竿も太く、血管の影を作っていました。
「やっ…あ…」
ひくんひくんと腰が揺れます。蓮だから、ではなく、そもそも男性器を見せられたことなどありません。腰を突き出して見せつける蓮よりも、凛のほうが羞恥に顔を染めました。同時に、あの蝶たちに激しい嫉妬を覚えました。あの荒々しい肉棒を、凛の本能が切望しているのです。
花さえ恥じらうほど顔を真っ赤にし、尚且つお人形のような顔をくしゃりと歪ませる凛に、蓮は感嘆の息を吐き出しました。
「ああそうか。僕のこれを見るのは初めてだよね。どう?入れて欲しいって思うかな」
すっと細められた、切っ先のように危険で冷たく、それでいて炎を灯したように熱い蓮の目。凛の蜜壺が滝のような涙を零しました。
蓮は手を舐める蝶を叩き落とし、それから足の間にいる蝶の頭を乱暴に掴みました。驚いて顔を離そうとする蝶を抑え込み、小さな口の奥まで自身のそれを押し込みました。がはっと苦しそうな声が聞こえましたが、蓮は無視して言葉を続けます。
「凛のまんこは僕のこれが欲しいって泣いてるんだよね」
「やっ違うっ…!」
あまりの言葉に、凛は咄嗟に首を横に振りました。たとえ心の底でそれを渇望しているとはいえ、欲しいなんて口が裂けても言えないのです。下品と称されたこんな格好をしていてもなお、凛の心は少女のままでした。
しかしそんな少女の心とは裏腹に、美しいひとの蠱惑的な唇から紡がれる淫靡な言葉に、凛の脳が溶けていくような感覚に襲われました。ただでさえ浅い呼吸を繰り返し、玉の汗を浮かばせているというのに、凛の顔がこれ以上ない程あつくなっていくのです。
心の奥底に渦巻いている肉欲と、蓮の前ではきれいなままでいたいという少女の心が激しく鬩ぎ合い、凛は顔をくしゃくしゃに歪めました。
蓮は涼しい顔を作りました。しかし、体は正直に透明な体液をとろりと零しました。
はち切れんばかりに隆起した蓮のそれを、蝶が狂ったように舌を這わせ、透明な体液を必死に啜りました。
そうして蓮は笑います。少女の心を必死に保とうとする、かわいらしい生餌に。
「違わないよ。よーく見えるよ、凛のまんこ。アナルも丸見えだよ。ひくひくしててとってもかわいいね。僕のこれでお腹が痛くなるくらい突いてあげたら、凛はどんな声で鳴いてくれるのかな」
ごちゅごちゅと嫌な音がします。蝶が激しく咳き込み、蓮のそれを口から離してしまいました。
舌打ちした蓮は、掴んでいた蝶の頭を乱暴に薙ぎ払いました。残った3人の怯える蝶に、蓮は顎で指示を出します。蝶は蓮の指示にやや時間を要しながらも、濡れた地面に這いつくばった蝶の足を大きくМ字に開かせました。その蝶は、蓮に許さないと言われた蝶です。
蝶は震えながら、屈辱的な大勢を維持しました。
少し顔を顰めた蓮ですが、スパイダーとの交換条件です。一瞬空を見上げた蓮は、息を吐き出しました。見上げた空の向こうに、飛び立った数人の蝶が見えたのです。解放された蝶のうち、半数ほどが逃げ出したのでした。
彼女らは次に捕まった時、一体どんな責め苦を味わわされるのだろうと、蓮はほんの少し哀れに思いました。せめて人格を保てるくらいの手加減はしてほしいものだなと、もう見えなくなってしまった蝶に祈るのでした。
「蓮さま…」
蓮の前に跪き、綺麗に磨かれた蓮の靴や、上質な糸で編まれたスラックスに舌を這わせる蝶たちを冷たく見下ろす蓮は、一度凛に視線を向けました。
たった2本の糸で陸に上がった魚のように体を震わせ、口からは絶えず狂騒曲を歌い上げる哀れでかわいい姿を認めると、不思議なことに心が溶けていくのです。
「いいよ」
凛から目を離さず、蓮は組んでいた足を解きました。
顔をほころばせた蝶が蓮のスラックスに手を掛けました。
一方の凛は、よそ見をしている余裕などありません。吊られた糸からどうにかして逃れようと四苦八苦し、闇雲に手足を動かします。藻掻けば藻掻くほど乳首が引きちぎれそうになると知りながら、凛には藻掻く以外の術を見出せません。べたべた張り付く糸同士が、より強固にくっついてしまうだけでした。
スパイダーは蝶たちに指示を出し終えると、いい仕事をしたと言わんばかりに汗を拭いました。そうして再び無作法に蜘蛛の巣を登るスパイダーのせいで、凛の乳首が荒波に踊りました。
「やあっああん!だめぇ動かないでぇ!」
蝶たちが悲鳴を上げる理由を身をもって知りました。巣のバウンドを無視した不規則な荒波は、時に弛緩し、時に引きちぎる勢いで吊り上げ、悪戯な変拍子を刻みます。そのせいで次がどんなふうになるのか予測さえできない吊り責めに、凛は口を大きく開けて仰け反るしかできません。
スパイダーの行先は、凛の左乳首を吊った糸でした。取り急ぎ巣に括っただけの糸の端を切り落とし、スパイダーは再び放浪の旅に出掛けました。
半分になってしまった蜘蛛の巣ですが、凛の愛らしい乳首を吊るには十分な数があります。ほころびを修復しながら右往左往するスパイダーに、凛の小さな乳首もあっちこっちと引き上げられました。
「もっだめぇ取れちゃうよぉおっぱい取れちゃうぅぅ!!!」
顔を真っ赤にして凛が喉の奥から叫びました。汗びっしょりになってぎりぎりと奥歯を噛み、よだれを垂らして全身を硬直させる凛の姿を、蓮は一瞬たりとも見逃してはいません。蝶の柔らかな舌が、蓮の滾った肉棒に触れました。
「ねぇ凛、見て」
水の中で突如聞こえて来た救いの声に、凛は目を見開きました。
「れ……れん……うそ…」
きゅんきゅんと蜜壺が抗議の声を上げました。
顔をさくら色に染め、うっとりと息を吐く愛しいひと。
彼の人の両手は、2人の蝶が左右それぞれきれいな指を1本1本舐めています。足の間には2人の蝶を抱えていました。
その蝶の隙間からは、最早凶器とも思われる蓮のいきり立った肉棒がちらちらと見えました。真っ赤な舌がちろちろと伺うように這っています。
「ねえ凛。かわいい凛を見ていたら僕のこれが久しぶりに勃起したよ。見てよ、ほら」
凛に見せつけるように腰を突き出す姿さえ、絵画のように美しいのです。いきり立つそれは、あの青いきのこにとてもよく似ていました。それも、凛のおしりに一番最後に入ってきた一番大きなものです。カリ首はパンパンに張り、女性器を痛めつけるかのように深く抉られ、一度入ると返しのように二度と出せないような気もするほどです。竿も太く、血管の影を作っていました。
「やっ…あ…」
ひくんひくんと腰が揺れます。蓮だから、ではなく、そもそも男性器を見せられたことなどありません。腰を突き出して見せつける蓮よりも、凛のほうが羞恥に顔を染めました。同時に、あの蝶たちに激しい嫉妬を覚えました。あの荒々しい肉棒を、凛の本能が切望しているのです。
花さえ恥じらうほど顔を真っ赤にし、尚且つお人形のような顔をくしゃりと歪ませる凛に、蓮は感嘆の息を吐き出しました。
「ああそうか。僕のこれを見るのは初めてだよね。どう?入れて欲しいって思うかな」
すっと細められた、切っ先のように危険で冷たく、それでいて炎を灯したように熱い蓮の目。凛の蜜壺が滝のような涙を零しました。
蓮は手を舐める蝶を叩き落とし、それから足の間にいる蝶の頭を乱暴に掴みました。驚いて顔を離そうとする蝶を抑え込み、小さな口の奥まで自身のそれを押し込みました。がはっと苦しそうな声が聞こえましたが、蓮は無視して言葉を続けます。
「凛のまんこは僕のこれが欲しいって泣いてるんだよね」
「やっ違うっ…!」
あまりの言葉に、凛は咄嗟に首を横に振りました。たとえ心の底でそれを渇望しているとはいえ、欲しいなんて口が裂けても言えないのです。下品と称されたこんな格好をしていてもなお、凛の心は少女のままでした。
しかしそんな少女の心とは裏腹に、美しいひとの蠱惑的な唇から紡がれる淫靡な言葉に、凛の脳が溶けていくような感覚に襲われました。ただでさえ浅い呼吸を繰り返し、玉の汗を浮かばせているというのに、凛の顔がこれ以上ない程あつくなっていくのです。
心の奥底に渦巻いている肉欲と、蓮の前ではきれいなままでいたいという少女の心が激しく鬩ぎ合い、凛は顔をくしゃくしゃに歪めました。
蓮は涼しい顔を作りました。しかし、体は正直に透明な体液をとろりと零しました。
はち切れんばかりに隆起した蓮のそれを、蝶が狂ったように舌を這わせ、透明な体液を必死に啜りました。
そうして蓮は笑います。少女の心を必死に保とうとする、かわいらしい生餌に。
「違わないよ。よーく見えるよ、凛のまんこ。アナルも丸見えだよ。ひくひくしててとってもかわいいね。僕のこれでお腹が痛くなるくらい突いてあげたら、凛はどんな声で鳴いてくれるのかな」
ごちゅごちゅと嫌な音がします。蝶が激しく咳き込み、蓮のそれを口から離してしまいました。
舌打ちした蓮は、掴んでいた蝶の頭を乱暴に薙ぎ払いました。残った3人の怯える蝶に、蓮は顎で指示を出します。蝶は蓮の指示にやや時間を要しながらも、濡れた地面に這いつくばった蝶の足を大きくМ字に開かせました。その蝶は、蓮に許さないと言われた蝶です。
蝶は震えながら、屈辱的な大勢を維持しました。
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