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森のコンサート
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鬱蒼と茂る森には、柔らかな陽の光が差し込みます。風に揺れる木々の影が踊り、清涼な風は柔らかな草の香りを運びました。
鮮やかな鳥が一羽、木の上で木の実をつつきました。胡桃に似た硬い木の実は鳥の口から滑り落ち、柔らかな草の上へと転がります。僅かに傾斜になった地面を少し転がると、木の実はぬかるんだ地面で静止しました。
「あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛っ!!ごっがはっあ゛ぁ゛ぁ゛ッッ…」
「あはっ。またイっちゃった。でも、まだまだ」
ぐちゅぐちゅ、ちゅぶちゅぶ、ごっちゅごっちゅ…。粘着質な不協和音と、凛の濁ったソプラノ、それから、極穏やかなテノールの美しく卑猥なコンサートはまだ終わりそうもありません。蓮の長い指を4本も喉の奥まで咥え、白蛇たちがぱんばんに勃起した凛のクリトリスを懸命に舐めます。虚ろな目をして動きものそのそとしていた巨大な白蛇は、だんだんと目に見えて生気を取り戻していきました。ただ生命を繋ぐため必死に溢れ出る愛液を救いとるだけだった舌の動きは、時折ちいさな穴の入口をくすぐる余裕さえ生まれてきました。丸みを帯びた平たい舌先は凛のちいさな穴にはとても入りそうにありませんが、刺激を繰り返すことによって愛液の分泌量に変化があることに気が付いたようでした。舌先をなるべく細くしてちいさな穴をほじるように動かすと、凛は足を必死に伸ばして緊張させ、どくどくと愛液を滴らせます。
拘束された凛の体が持ち上がるくらいにザラザラの舌を使って激しくごしごしと擦れば、陸に上がった魚のように暴れます。細かな傷がたくさん付いた真っ赤な蜜壷をネコジャラシに差し出せば、一瞬とは言え燃えた鉄をぶっかけられたような熱さに潮を吹きます。“アリスの蜜”を主食とする白蛇にとって、“アリスの潮”は極上のごちそうでした。白蛇たちも極上のごちそうを舐め取ろうと必死に舌をのばします。先割れの10枚の舌は時折ぶつかり合って、凛のがちがちにしたクリトリスを激しく叩き、勢い余って突き刺してしまうこともありました。その度に腰を持ち上げてよがり狂い、喉に刺さった蓮の指をより深くまで咥えこんでしまいました。
何度も潮を吹く凛の目はだんだんと白目がちになり、蓮の指を4本も喉に刺されて呼吸もままなりません。気持ちよさそうに喘いでいたソプラノは、獣の呻き声に似てきました。
「あぁ凛…なんてかわいいんだろうね…」
とろけてしまいそうな蓮の目は、涎の洪水と化した口元をうっとりと見つめ、更にグイグイと喉奥まで指を突っ込んで激しく掻き混ぜます。凛の顎を支える蓮の手はぐっしょりと濡れそぼり、柔らかな陽の光を目いっぱい浴びて、宝石のようにきらきらと光っていました。
清々しい森の風が抜け、だらだらと流れる凛の涎が肌を冷やします。極上の潮は放物線を描く前に全て白蛇たちの舌の上に乗りました。木々がざーざーとお喋りを始めると、蓮はなんの前触れもなく凛の口から指を抜きました。何本もの銀色の橋が凛の口と蓮の指を繋ぎ、どろりと伸びます。蓮は嬉しそうに口角を上げました。
「枯渇してしまっては大変だね。ちょっと待ってて」
卑猥で素敵なコンサートの途中で、穏やかなテノールが休憩を告げます。だたしそれはコンサートマスターのみに該当する休憩のようです。奏者は演奏を止める気はないようでした。
口を開けっぱなしにし、獣のような呻き声を上げる凛からの返事はありませんが、蓮は特に気にも留めていないようです。銀色の橋を乱暴に引きちぎり、蓮は腰を上げました。慣性の法則に従って凛は地面に後頭部を付ける形になり、喜んだのは白蛇です。つっかえ棒みたいだった蓮の足がなくなったことにより、白蛇だけの楽園と言っても差し障りない程に愛液を舐め取りやすくなったのです。我先にと10匹の白蛇が一斉に動きました。
凛の足に絡みついていた白蛇がそれぞれちいさな蜜壺に群がって、力が入らなくなった凛の足が徐々に開かれていきます。大蛇だって例に漏れません。大きな体を凛の足の間に無理に入りこませます。凛の足は180度以上開かされてしまいました。
「やあ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ッッらめっ壊れちゃううっこわれちゃううよおぉおぉ!!!」
あまりの体勢に、凛は一気に正気を取り戻しました。
めりめりと無理に関節が開かれ、くぱりと開いた蜜壺は芳醇な香りを放って白蛇を魅了します。大蛇は極上のごちそうを求めて、ざらざらの舌で柔らかな蜜壺に細かい傷をいくつも付けていきました。無遠慮に傷付けられた蜜壺にはネコジャラシの火炙り刑が待っていました。
一瞬だって気を休める暇はありません。凛は地面に生えた雑草を両手で引きちぎり、必死に腰を捩って抵抗しますが、全く叶いそうもありません。めりめりと開かれる関節は、新体操選手の柔軟体操のように異様な角度を見せました。それでも尚白蛇の激しい食事は終わりません。凛は逃げるためになにか掴むものを探して地面を引っ掻き、草を引きちぎって上へ逃げます。罰とばかりにネコジャラシは粘液をこれでもかと浴びせ、全脚した凛の蜜壺は激しい潮を吹きました。
激しい快楽の海に溺れ、凛は必死に泳ぎます。上へ上へと逃げ、後を追って大蛇が蜜壺を擦り上げ、零れた愛液を10匹の白蛇が舐めました。ふと、凛の手のひらに何かが触れました。何かは分かりませんが、この激しすぎる快楽を逃そうと、力の限り引っ張りました。
ごぼ、と大袈裟な音を立てて地面から固い何かが掘り起こされました。土の香を放って凛のちいさな手にもすっぽりと収まり、棒のようなかたちをしています。凛は何でもいいからと必死に掴まり、上へ逃れようと手にした何かを必死に引っ張りました。
地面に浅く根を張っていたと思われるそれは、凛の力に抗いきれずにどんどん地中から姿を現しました。
獣の呻き声みたいな声を上げ、涙なのか涎なのか分からない液体で可愛らしい顔をぐちゃぐちゃにした凛の頬に、異様に粘着質な液体がぼたりと落とされました。はっとして目を見開いた凛は、もういっそ気絶でもしたい気分でした。
凛の目の前に現れたのは、蓮を探している最中に散々まで嬲ったあの蔦だったのです。
しゅううう、と聞いたことない音を出し、ぼたぼたと粘着質な液体を蔦の先から溢れさせる蔦と、相変わらず蜜壺を馬鹿みたいに舐め上げる白蛇。凛を癒しているはずなのに苦しめるネコジャラシに囲まれ、凛は叫びました。
「れんっれんたすけっああああああ!!やだぁぁぁもうやめっ…!!」
森の素敵なコンサートがクライマックスに差し掛かる合図みたいに、素晴らしい悲鳴が響きました。
くねくねと踊る蔦は、嬉しそうに凛の足に絡みつきます。たった1本の蔦ですが、一体どこまで伸びているのかと思うほどにゅるにゅると伸びていきました。コンサートの演奏に合わせて踊るように、凛の細い右足首に絡みつき、容赦なく体を持ち上げます。片足だけで吊られて苦しい体勢の上、左の足には未だ白蛇が絡みつき、凛の力では持ち上げることができません。ぐいぐいと右足を引っ張られるのに左の足は地面から1cmだって持ち上げることは叶わず、白蛇の楽園がひゅうひゅうと風に晒されました。
必死に手で隠そうとしますが、数えるのも面倒なほどに潮を吹いた体は起き上がる力などもう残っていません。それでも女の尊厳を守るため体を起こそうと奮闘し、大きく開かれた楽園を味わう白蛇に痙攣し、火炙り刑と冷却が交互に訪れて泣き叫びます。
泣きながら身を捩るせいで、魅惑の香りがあたりに漂います。白蛇はうれしくなって、勃起したクリトリスに絡みつきました。甘えるように、がちがちに勃起したクリトリスをくにくにと舐め、巻き付かせた舌をきゅっと締めてやると凛が仰け反って猫みたいな声を出します。鋭利な二枚舌で先端をずぐりと突き刺してやると、甲高い悲鳴が鳴り響きました。突き刺した舌をそっと抜くと、今度はネコジャラシによる火炙り刑と氷責めが待ち受けていて、素晴らしい狂騒曲が森に木霊しました。
「おや。とっても素敵な格好になってるね」
がさりと音を立てて、蓮が右手に何かを持って戻ってきました。蔦を目にした蓮は、コンサートマスターらしく指を振って合図を出しました。
「折角助けてあげたのに。凛はその蔦がお気に入りのようだね」
逆さに吊られた凛の顔を覗き込み、火に当てられてたみたいに熱を持つ頬を指で撫でてやりました。蓮の姿をやっとの思いで認識した凛の視界がぐにゃりと歪みます。
「蓮っ…!」
「うん。ごめんね離れたりして。いいもの持ってきたんだ」
恋人の頬に触れるみたいな優しさで、ぼろぼろと流れる凛の涙を拭ってやります。
それから、今しがた探し出したものを凛の目の前に持って行きました。
「この森のあちこちに生えてるんだけど、凛はみたことあるかな」
「なにっ…ひゃああああ!!」
凛が掘り起こした蔦が、この狂騒曲に混ざりたいとアピールしました。蔦の先から細い管を出し、剥き出しになってしまった凛のちいさな菊門をぞろりとなぞりました。いじらしくきゅっと窄まるちいさな穴は、蔦の感覚を思い出してひくひくと反応を見せました。
今度は蓮が少し気を悪くしたようです。凛との会話を邪魔され、むっとした顔を見せました。ちょんちょんと細い管が菊門を撫でる感覚にもぞもぞしながらも、凛は少し驚きました。
蓮はいつも穏やかな笑みを湛え、声を荒げることなくいつもやさしいテノールを響かせる美しい人…。凛は蓮をそんなふうに思っていたので、こんな表情もするのかと思ったと同時に、胸の奥が少しだけきゅんと動きました。まるで、自分しか知らない蓮を知ったみたい…。
おかしな体勢になっているにもかかわらず、凛のこころはまだ美しい少女のままでした。
ちらと凛を見やった蓮は、眉を下げて微笑みました。そんな仕草さえどくりと胸を打つ凛の目にも毒々しい赤が映ります。蓮が手に持っている鮮烈な赤い色をしたキノコに見覚えがありました。森を歩いていた時に見たものは、一定の感覚で白い液体を噴き出していたものにとてもよく似ていましたが、凛が見たのは自身の背丈ほどもある大きさです。蓮の手にあるものは直径5cmほどのもの。マツタケによく似た形状で、傘の真ん中には小さな穴が開いています。
蓮は地面に膝を付き、赤いキノコの傘を凛の鼻先に持っていきました。
「この液体、ザーメンに色もにおいも味もそっくりなんだ。だけど全く別物なんだよ。栄養価がものすごく高くて、凛もきっと元気になるよ。さあ飲んで」
蓮の言っている意味が上手く咀嚼できません。訳も分からないまま、ざりっと大蛇の舌がドロドロに溶けた蜜壷を舐め上げる感覚に大きく口を開けました。
蓮はうっとりと顔を綻ばせ、凛の首の下に手を置いて、大きく開いた凛の口の中に赤いキノコを突っ込みました。
「んぐうっ!?」
「さっきみたいに喉を開いてごらん。上手にできるよね?」
無理な体勢になった凛の頭側に胡座をかいて、首の下から支えてやります。凛は赤ちゃんがミルクを飲むように、キノコを持つ蓮の手を必死に握りました。母親が赤ちゃんを見つめる眼差しのような蓮の目に、凛は言われた通りに喉を開きました。蓮は空いた手で凛の頭を撫でてやりました。蓮に褒めてもらったような気がして、凛の胸の奥がきゅう、と音を立てました。
「たくさん飲みなさい」
蓮のかたちのいいくちびるが動きます。何のことか理解するより早く、蓮がキノコの軸をぎゅうっと握りました。
「んん"ッッ!!?」
びゅるるる、と白い液体が凛の喉に流れ込んできます。蓮曰く、色もにおいも味もザーメンそっくりだそうですが、凛はその味を知りません。鼻を突く青臭いにおいと、ドロっとして喉に張り付くような液体に嘔吐きました。
「ダメだよ凛。全部飲んで」
「ん"ん"っがはっ…!」
蓮がキノコの軸を握る度、びゅるるる、びゅるるる、と青臭い液体が凛の喉を鳴らします。青臭いにおいと、妙にどろっとしている液体に、凛はどうにも飲み込めなくなると、蓮はキノコを喉の奥に刺してグリグリと回転させました。
「僕の言うこと聞けない悪い子にはお仕置きだよ」
「がっあっぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛」
首の下を支える手を持ち上げると、凛は喉を反らせるような体勢にならざるを得ません。より深く開いた凛の喉に、蓮は乱暴にキノコを突っ込みました。
「ちゃんと飲みなさい。一滴だって零しちゃダメだよ」
ゆるして、ごめんなさい。凛の叫びは嘔吐いた汚い濁音に掻き消され、蓮に正しく伝えることはできません。しかし、蓮はちゃんと理解していました。凛のちいさな口いっぱいに突っ込んだキノコのせいでまともに発音できないことも分かっていますし、凛が蓮の言うことをちゃんと聞こうとして、健気に頑張っている姿がかわいくて仕方がないのです。
凛はごくごくと必死に喉を鳴らします。段々と液体を通過した器官がカーっと熱くなってきました。胃に溜まった液体が発熱しているかの如くどんどん熱くなり、ただでさえ汗だくだった凛のちいさな体はシャワーでも浴びたかのようにぐっしょりと濡れそぼりました。
「効いてきたみたいだね。よかった」
赤子にミルクを飲ませるように、びゅるびゅると液体を飲ませていきます。キノコとしては少々大きなサイズですが、それにしてもこの軸に入っていたとは思えない量を凛の喉に流し込んでいきます。喉が渇いて仕方がなかった凛ですが、流石に一遍に飲める量ではありません。蓮は微笑みながら容赦なく軸を握り、凛の胃にどんどん液体を注いでいきました。
凛の体が突然びくりと跳ねました。ちょんちょんと小突いていた蔦の先端が、いじらしく窄まる菊門の皺の一枚を丁寧に撫でだしたのです。さっきはごめんねと言っているかのように優しく撫でると、先ほど乱暴に扱われた菊門はびくびくと収縮を繰り返します。突然真上からネコジャラシの粘液が降り注ぎ、喉の奥までキノコを突っ込まれた凛が叫びました。菊門だって例に漏れず、傷が付いていたのです。
皮膚が薄く弱い器官に、突然の火炙り刑。耐えられる訳がありません。当然、太ももを痙攣させて絶叫しました。
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ッッ!!!」
「ほら凛、零してる。悪い子」
喉の奥にもだばだばとキノコの粘液が流れ込み、ぶしゃ、と音を立てて凛の口から噴射しました。眉間に深く皺を刻んだ蓮は、白蛇を1匹引っ掴むと、上を向いて開く凛の股の間をぴしゃりと打ちました。
「ん゛ん゛ン゛ン゛ン゛ン゛!!!!」
白蛇だってまさかそんなふうに扱われるなんて予想もしておらず、驚いてぐねぐねと暴れまわります。鋭利な白蛇の割れた舌が凛の柔肌を掠め、薄い線を作りました。ネコジャラシが慌てて粘液を振り掛け、じゅわりとした熱責めをします。
「叩かれて感じてるの?」
必死に首を振る凛に、もう一打与えました。仰け反って叫ぶ凛の股間からは、泉のように愛液が溢れます。コンサートは思いがけない展開を迎え、会場がざわつきました。
ぷしゃ、と吹いた潮を大蛇が見逃すはずもなく、ざりざりと極上のごちそうを舌で舐めました。傷が付き、熱責めが行われ、大蛇の舌が触れる前に白蛇による鞭打ち刑が執行されました。
「ン゛ン゛ン゛ン゛!!!!ン゛ン゛ン゛ン゛!!!!」
「キノコの粘液に催淫効果はないよ。凛が鞭で感じてる立派な証拠なのに、凛は僕に嘘を吐いたね?嘘を吐く悪い子には罰を与えなきゃ」
ぱしんぱしんと硬い白蛇がどろどろに溶けた蜜壺を厳しく叩き上げ、溢れる愛液を大蛇が舐め取り、火炙りされ、菊門は慰めるように蔦が這います。面白い程凛の体が跳ね、その度に口の端から粘液が飛び散りました。
「ああ…一滴だって零すなと言ったのに。凛は本当に悪い子だ」
「ぐっああっげほっげほっ…」
凛の小さな口から乱暴にキノコを抜き取ると、白くて青臭いにおいを放つ粘液がどろりと伸びました。虚ろな目をしながら、赤い舌に白い液体がべっとりとこびり付いている姿に、蓮の背中がぞくりと震えます。知らずに口角が上がりました。
「蛇たちも流石に腹が満たされたみたいだし。ここからは僕の言うことを聞けなかったお仕置きだよ」
いつの間にか小さな9匹の白蛇は姿を消していました。その場にいるのは、大蛇と蔦と、それからネコジャラシ。蓮は鞭代わりにしていた白蛇から手を離すと、蛇は大慌てで茂みの奥に逃げていきました。
すくりと立ち上がった蓮は、腰に手を当て、全身をどろどろにした凛を見下ろしました。
「ねぇ凛。この蔦、この森のあちこちに生えてるんだ。楽しみだね。ちゃんと反省してね」
凛の蜜壺から、熱い愛液がどろりと溢れました。
鮮やかな鳥が一羽、木の上で木の実をつつきました。胡桃に似た硬い木の実は鳥の口から滑り落ち、柔らかな草の上へと転がります。僅かに傾斜になった地面を少し転がると、木の実はぬかるんだ地面で静止しました。
「あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛っ!!ごっがはっあ゛ぁ゛ぁ゛ッッ…」
「あはっ。またイっちゃった。でも、まだまだ」
ぐちゅぐちゅ、ちゅぶちゅぶ、ごっちゅごっちゅ…。粘着質な不協和音と、凛の濁ったソプラノ、それから、極穏やかなテノールの美しく卑猥なコンサートはまだ終わりそうもありません。蓮の長い指を4本も喉の奥まで咥え、白蛇たちがぱんばんに勃起した凛のクリトリスを懸命に舐めます。虚ろな目をして動きものそのそとしていた巨大な白蛇は、だんだんと目に見えて生気を取り戻していきました。ただ生命を繋ぐため必死に溢れ出る愛液を救いとるだけだった舌の動きは、時折ちいさな穴の入口をくすぐる余裕さえ生まれてきました。丸みを帯びた平たい舌先は凛のちいさな穴にはとても入りそうにありませんが、刺激を繰り返すことによって愛液の分泌量に変化があることに気が付いたようでした。舌先をなるべく細くしてちいさな穴をほじるように動かすと、凛は足を必死に伸ばして緊張させ、どくどくと愛液を滴らせます。
拘束された凛の体が持ち上がるくらいにザラザラの舌を使って激しくごしごしと擦れば、陸に上がった魚のように暴れます。細かな傷がたくさん付いた真っ赤な蜜壷をネコジャラシに差し出せば、一瞬とは言え燃えた鉄をぶっかけられたような熱さに潮を吹きます。“アリスの蜜”を主食とする白蛇にとって、“アリスの潮”は極上のごちそうでした。白蛇たちも極上のごちそうを舐め取ろうと必死に舌をのばします。先割れの10枚の舌は時折ぶつかり合って、凛のがちがちにしたクリトリスを激しく叩き、勢い余って突き刺してしまうこともありました。その度に腰を持ち上げてよがり狂い、喉に刺さった蓮の指をより深くまで咥えこんでしまいました。
何度も潮を吹く凛の目はだんだんと白目がちになり、蓮の指を4本も喉に刺されて呼吸もままなりません。気持ちよさそうに喘いでいたソプラノは、獣の呻き声に似てきました。
「あぁ凛…なんてかわいいんだろうね…」
とろけてしまいそうな蓮の目は、涎の洪水と化した口元をうっとりと見つめ、更にグイグイと喉奥まで指を突っ込んで激しく掻き混ぜます。凛の顎を支える蓮の手はぐっしょりと濡れそぼり、柔らかな陽の光を目いっぱい浴びて、宝石のようにきらきらと光っていました。
清々しい森の風が抜け、だらだらと流れる凛の涎が肌を冷やします。極上の潮は放物線を描く前に全て白蛇たちの舌の上に乗りました。木々がざーざーとお喋りを始めると、蓮はなんの前触れもなく凛の口から指を抜きました。何本もの銀色の橋が凛の口と蓮の指を繋ぎ、どろりと伸びます。蓮は嬉しそうに口角を上げました。
「枯渇してしまっては大変だね。ちょっと待ってて」
卑猥で素敵なコンサートの途中で、穏やかなテノールが休憩を告げます。だたしそれはコンサートマスターのみに該当する休憩のようです。奏者は演奏を止める気はないようでした。
口を開けっぱなしにし、獣のような呻き声を上げる凛からの返事はありませんが、蓮は特に気にも留めていないようです。銀色の橋を乱暴に引きちぎり、蓮は腰を上げました。慣性の法則に従って凛は地面に後頭部を付ける形になり、喜んだのは白蛇です。つっかえ棒みたいだった蓮の足がなくなったことにより、白蛇だけの楽園と言っても差し障りない程に愛液を舐め取りやすくなったのです。我先にと10匹の白蛇が一斉に動きました。
凛の足に絡みついていた白蛇がそれぞれちいさな蜜壺に群がって、力が入らなくなった凛の足が徐々に開かれていきます。大蛇だって例に漏れません。大きな体を凛の足の間に無理に入りこませます。凛の足は180度以上開かされてしまいました。
「やあ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ッッらめっ壊れちゃううっこわれちゃううよおぉおぉ!!!」
あまりの体勢に、凛は一気に正気を取り戻しました。
めりめりと無理に関節が開かれ、くぱりと開いた蜜壺は芳醇な香りを放って白蛇を魅了します。大蛇は極上のごちそうを求めて、ざらざらの舌で柔らかな蜜壺に細かい傷をいくつも付けていきました。無遠慮に傷付けられた蜜壺にはネコジャラシの火炙り刑が待っていました。
一瞬だって気を休める暇はありません。凛は地面に生えた雑草を両手で引きちぎり、必死に腰を捩って抵抗しますが、全く叶いそうもありません。めりめりと開かれる関節は、新体操選手の柔軟体操のように異様な角度を見せました。それでも尚白蛇の激しい食事は終わりません。凛は逃げるためになにか掴むものを探して地面を引っ掻き、草を引きちぎって上へ逃げます。罰とばかりにネコジャラシは粘液をこれでもかと浴びせ、全脚した凛の蜜壺は激しい潮を吹きました。
激しい快楽の海に溺れ、凛は必死に泳ぎます。上へ上へと逃げ、後を追って大蛇が蜜壺を擦り上げ、零れた愛液を10匹の白蛇が舐めました。ふと、凛の手のひらに何かが触れました。何かは分かりませんが、この激しすぎる快楽を逃そうと、力の限り引っ張りました。
ごぼ、と大袈裟な音を立てて地面から固い何かが掘り起こされました。土の香を放って凛のちいさな手にもすっぽりと収まり、棒のようなかたちをしています。凛は何でもいいからと必死に掴まり、上へ逃れようと手にした何かを必死に引っ張りました。
地面に浅く根を張っていたと思われるそれは、凛の力に抗いきれずにどんどん地中から姿を現しました。
獣の呻き声みたいな声を上げ、涙なのか涎なのか分からない液体で可愛らしい顔をぐちゃぐちゃにした凛の頬に、異様に粘着質な液体がぼたりと落とされました。はっとして目を見開いた凛は、もういっそ気絶でもしたい気分でした。
凛の目の前に現れたのは、蓮を探している最中に散々まで嬲ったあの蔦だったのです。
しゅううう、と聞いたことない音を出し、ぼたぼたと粘着質な液体を蔦の先から溢れさせる蔦と、相変わらず蜜壺を馬鹿みたいに舐め上げる白蛇。凛を癒しているはずなのに苦しめるネコジャラシに囲まれ、凛は叫びました。
「れんっれんたすけっああああああ!!やだぁぁぁもうやめっ…!!」
森の素敵なコンサートがクライマックスに差し掛かる合図みたいに、素晴らしい悲鳴が響きました。
くねくねと踊る蔦は、嬉しそうに凛の足に絡みつきます。たった1本の蔦ですが、一体どこまで伸びているのかと思うほどにゅるにゅると伸びていきました。コンサートの演奏に合わせて踊るように、凛の細い右足首に絡みつき、容赦なく体を持ち上げます。片足だけで吊られて苦しい体勢の上、左の足には未だ白蛇が絡みつき、凛の力では持ち上げることができません。ぐいぐいと右足を引っ張られるのに左の足は地面から1cmだって持ち上げることは叶わず、白蛇の楽園がひゅうひゅうと風に晒されました。
必死に手で隠そうとしますが、数えるのも面倒なほどに潮を吹いた体は起き上がる力などもう残っていません。それでも女の尊厳を守るため体を起こそうと奮闘し、大きく開かれた楽園を味わう白蛇に痙攣し、火炙り刑と冷却が交互に訪れて泣き叫びます。
泣きながら身を捩るせいで、魅惑の香りがあたりに漂います。白蛇はうれしくなって、勃起したクリトリスに絡みつきました。甘えるように、がちがちに勃起したクリトリスをくにくにと舐め、巻き付かせた舌をきゅっと締めてやると凛が仰け反って猫みたいな声を出します。鋭利な二枚舌で先端をずぐりと突き刺してやると、甲高い悲鳴が鳴り響きました。突き刺した舌をそっと抜くと、今度はネコジャラシによる火炙り刑と氷責めが待ち受けていて、素晴らしい狂騒曲が森に木霊しました。
「おや。とっても素敵な格好になってるね」
がさりと音を立てて、蓮が右手に何かを持って戻ってきました。蔦を目にした蓮は、コンサートマスターらしく指を振って合図を出しました。
「折角助けてあげたのに。凛はその蔦がお気に入りのようだね」
逆さに吊られた凛の顔を覗き込み、火に当てられてたみたいに熱を持つ頬を指で撫でてやりました。蓮の姿をやっとの思いで認識した凛の視界がぐにゃりと歪みます。
「蓮っ…!」
「うん。ごめんね離れたりして。いいもの持ってきたんだ」
恋人の頬に触れるみたいな優しさで、ぼろぼろと流れる凛の涙を拭ってやります。
それから、今しがた探し出したものを凛の目の前に持って行きました。
「この森のあちこちに生えてるんだけど、凛はみたことあるかな」
「なにっ…ひゃああああ!!」
凛が掘り起こした蔦が、この狂騒曲に混ざりたいとアピールしました。蔦の先から細い管を出し、剥き出しになってしまった凛のちいさな菊門をぞろりとなぞりました。いじらしくきゅっと窄まるちいさな穴は、蔦の感覚を思い出してひくひくと反応を見せました。
今度は蓮が少し気を悪くしたようです。凛との会話を邪魔され、むっとした顔を見せました。ちょんちょんと細い管が菊門を撫でる感覚にもぞもぞしながらも、凛は少し驚きました。
蓮はいつも穏やかな笑みを湛え、声を荒げることなくいつもやさしいテノールを響かせる美しい人…。凛は蓮をそんなふうに思っていたので、こんな表情もするのかと思ったと同時に、胸の奥が少しだけきゅんと動きました。まるで、自分しか知らない蓮を知ったみたい…。
おかしな体勢になっているにもかかわらず、凛のこころはまだ美しい少女のままでした。
ちらと凛を見やった蓮は、眉を下げて微笑みました。そんな仕草さえどくりと胸を打つ凛の目にも毒々しい赤が映ります。蓮が手に持っている鮮烈な赤い色をしたキノコに見覚えがありました。森を歩いていた時に見たものは、一定の感覚で白い液体を噴き出していたものにとてもよく似ていましたが、凛が見たのは自身の背丈ほどもある大きさです。蓮の手にあるものは直径5cmほどのもの。マツタケによく似た形状で、傘の真ん中には小さな穴が開いています。
蓮は地面に膝を付き、赤いキノコの傘を凛の鼻先に持っていきました。
「この液体、ザーメンに色もにおいも味もそっくりなんだ。だけど全く別物なんだよ。栄養価がものすごく高くて、凛もきっと元気になるよ。さあ飲んで」
蓮の言っている意味が上手く咀嚼できません。訳も分からないまま、ざりっと大蛇の舌がドロドロに溶けた蜜壷を舐め上げる感覚に大きく口を開けました。
蓮はうっとりと顔を綻ばせ、凛の首の下に手を置いて、大きく開いた凛の口の中に赤いキノコを突っ込みました。
「んぐうっ!?」
「さっきみたいに喉を開いてごらん。上手にできるよね?」
無理な体勢になった凛の頭側に胡座をかいて、首の下から支えてやります。凛は赤ちゃんがミルクを飲むように、キノコを持つ蓮の手を必死に握りました。母親が赤ちゃんを見つめる眼差しのような蓮の目に、凛は言われた通りに喉を開きました。蓮は空いた手で凛の頭を撫でてやりました。蓮に褒めてもらったような気がして、凛の胸の奥がきゅう、と音を立てました。
「たくさん飲みなさい」
蓮のかたちのいいくちびるが動きます。何のことか理解するより早く、蓮がキノコの軸をぎゅうっと握りました。
「んん"ッッ!!?」
びゅるるる、と白い液体が凛の喉に流れ込んできます。蓮曰く、色もにおいも味もザーメンそっくりだそうですが、凛はその味を知りません。鼻を突く青臭いにおいと、ドロっとして喉に張り付くような液体に嘔吐きました。
「ダメだよ凛。全部飲んで」
「ん"ん"っがはっ…!」
蓮がキノコの軸を握る度、びゅるるる、びゅるるる、と青臭い液体が凛の喉を鳴らします。青臭いにおいと、妙にどろっとしている液体に、凛はどうにも飲み込めなくなると、蓮はキノコを喉の奥に刺してグリグリと回転させました。
「僕の言うこと聞けない悪い子にはお仕置きだよ」
「がっあっぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛」
首の下を支える手を持ち上げると、凛は喉を反らせるような体勢にならざるを得ません。より深く開いた凛の喉に、蓮は乱暴にキノコを突っ込みました。
「ちゃんと飲みなさい。一滴だって零しちゃダメだよ」
ゆるして、ごめんなさい。凛の叫びは嘔吐いた汚い濁音に掻き消され、蓮に正しく伝えることはできません。しかし、蓮はちゃんと理解していました。凛のちいさな口いっぱいに突っ込んだキノコのせいでまともに発音できないことも分かっていますし、凛が蓮の言うことをちゃんと聞こうとして、健気に頑張っている姿がかわいくて仕方がないのです。
凛はごくごくと必死に喉を鳴らします。段々と液体を通過した器官がカーっと熱くなってきました。胃に溜まった液体が発熱しているかの如くどんどん熱くなり、ただでさえ汗だくだった凛のちいさな体はシャワーでも浴びたかのようにぐっしょりと濡れそぼりました。
「効いてきたみたいだね。よかった」
赤子にミルクを飲ませるように、びゅるびゅると液体を飲ませていきます。キノコとしては少々大きなサイズですが、それにしてもこの軸に入っていたとは思えない量を凛の喉に流し込んでいきます。喉が渇いて仕方がなかった凛ですが、流石に一遍に飲める量ではありません。蓮は微笑みながら容赦なく軸を握り、凛の胃にどんどん液体を注いでいきました。
凛の体が突然びくりと跳ねました。ちょんちょんと小突いていた蔦の先端が、いじらしく窄まる菊門の皺の一枚を丁寧に撫でだしたのです。さっきはごめんねと言っているかのように優しく撫でると、先ほど乱暴に扱われた菊門はびくびくと収縮を繰り返します。突然真上からネコジャラシの粘液が降り注ぎ、喉の奥までキノコを突っ込まれた凛が叫びました。菊門だって例に漏れず、傷が付いていたのです。
皮膚が薄く弱い器官に、突然の火炙り刑。耐えられる訳がありません。当然、太ももを痙攣させて絶叫しました。
「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ッッ!!!」
「ほら凛、零してる。悪い子」
喉の奥にもだばだばとキノコの粘液が流れ込み、ぶしゃ、と音を立てて凛の口から噴射しました。眉間に深く皺を刻んだ蓮は、白蛇を1匹引っ掴むと、上を向いて開く凛の股の間をぴしゃりと打ちました。
「ん゛ん゛ン゛ン゛ン゛ン゛!!!!」
白蛇だってまさかそんなふうに扱われるなんて予想もしておらず、驚いてぐねぐねと暴れまわります。鋭利な白蛇の割れた舌が凛の柔肌を掠め、薄い線を作りました。ネコジャラシが慌てて粘液を振り掛け、じゅわりとした熱責めをします。
「叩かれて感じてるの?」
必死に首を振る凛に、もう一打与えました。仰け反って叫ぶ凛の股間からは、泉のように愛液が溢れます。コンサートは思いがけない展開を迎え、会場がざわつきました。
ぷしゃ、と吹いた潮を大蛇が見逃すはずもなく、ざりざりと極上のごちそうを舌で舐めました。傷が付き、熱責めが行われ、大蛇の舌が触れる前に白蛇による鞭打ち刑が執行されました。
「ン゛ン゛ン゛ン゛!!!!ン゛ン゛ン゛ン゛!!!!」
「キノコの粘液に催淫効果はないよ。凛が鞭で感じてる立派な証拠なのに、凛は僕に嘘を吐いたね?嘘を吐く悪い子には罰を与えなきゃ」
ぱしんぱしんと硬い白蛇がどろどろに溶けた蜜壺を厳しく叩き上げ、溢れる愛液を大蛇が舐め取り、火炙りされ、菊門は慰めるように蔦が這います。面白い程凛の体が跳ね、その度に口の端から粘液が飛び散りました。
「ああ…一滴だって零すなと言ったのに。凛は本当に悪い子だ」
「ぐっああっげほっげほっ…」
凛の小さな口から乱暴にキノコを抜き取ると、白くて青臭いにおいを放つ粘液がどろりと伸びました。虚ろな目をしながら、赤い舌に白い液体がべっとりとこびり付いている姿に、蓮の背中がぞくりと震えます。知らずに口角が上がりました。
「蛇たちも流石に腹が満たされたみたいだし。ここからは僕の言うことを聞けなかったお仕置きだよ」
いつの間にか小さな9匹の白蛇は姿を消していました。その場にいるのは、大蛇と蔦と、それからネコジャラシ。蓮は鞭代わりにしていた白蛇から手を離すと、蛇は大慌てで茂みの奥に逃げていきました。
すくりと立ち上がった蓮は、腰に手を当て、全身をどろどろにした凛を見下ろしました。
「ねぇ凛。この蔦、この森のあちこちに生えてるんだ。楽しみだね。ちゃんと反省してね」
凛の蜜壺から、熱い愛液がどろりと溢れました。
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