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傀儡姫
傀儡姫3
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『乙は何故、野中 瀾をDOLLオークションに出したんだろう?
今までなら、ただ捨てるだけだった。
…使えなくなったから?
いや、あの薬はそんなに強いはずは無いんだけど。
オークションで見た時の野中瀾は、DOLLそのものだった。
もしかして効き目が薄れる前に乙に発見されたのか?』
輝李が頬杖を付き、物思いに考えを巡らせていると…
「たった3日で、既に時の人ですわね」
「え?」
輝李に話し掛けてきたのは、クラスメイトで輝李の世話役を頼まれた委員長だった。
輝李が学院に入って2、3日経った頃、既に学院には輝李の噂が学院全体どころか、中等部にまで広まっていた。
そのせいか毎時間、休み時間になると廊下の見物客は、先輩・後輩・同学年と後を断たなかった。
「…あ、委員長」
「次の授業は教室が移動になります。
ご案内致しますわ」
「ありがとう♪」
そう答えると、輝李は支度をして委員長と共に教室を出た。
輝李達が教室を出ると、1人の女性がわけも解らず後ろを向き、息をついた。
「…なんだよ」
「あら、神流さん///」
「やぁ♪」
委員長が神流に話掛けた。
神流もそれに答えた。
「どうなさったんですか?」
「編入生が入ったって聞いてね♪」
「ああ。此方の方ですわ。
月影 輝李さんとおっしゃいますのよ。
輝李さん、此方は木田神流さん。
別クラスの方ですわ」
委員長が輝李を紹介する。
輝李は、にっこりと笑顔を見せた。
すると委員長が神流に口を開く。
「お一人ですの?」
「いや…、さっきまで乙が一緒に居たんだけど、君達に挨拶する前に急に戻っちゃってさ」
木田 神流
どうやら乙のクラスメイトらしい。
委員長が神流の言葉に少し顔を曇らせ答えた。
「まぁ、残念ですわね」
神流は輝李に目を向け、
「そう言えば、君の名前…」
輝李はまた、にっこりと笑顔を返した。
しかし、輝李は見逃さなかった。
乙が廊下を歩いていく後ろ姿を…。
『乙…やっと会えたね』
今までなら、ただ捨てるだけだった。
…使えなくなったから?
いや、あの薬はそんなに強いはずは無いんだけど。
オークションで見た時の野中瀾は、DOLLそのものだった。
もしかして効き目が薄れる前に乙に発見されたのか?』
輝李が頬杖を付き、物思いに考えを巡らせていると…
「たった3日で、既に時の人ですわね」
「え?」
輝李に話し掛けてきたのは、クラスメイトで輝李の世話役を頼まれた委員長だった。
輝李が学院に入って2、3日経った頃、既に学院には輝李の噂が学院全体どころか、中等部にまで広まっていた。
そのせいか毎時間、休み時間になると廊下の見物客は、先輩・後輩・同学年と後を断たなかった。
「…あ、委員長」
「次の授業は教室が移動になります。
ご案内致しますわ」
「ありがとう♪」
そう答えると、輝李は支度をして委員長と共に教室を出た。
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「…なんだよ」
「あら、神流さん///」
「やぁ♪」
委員長が神流に話掛けた。
神流もそれに答えた。
「どうなさったんですか?」
「編入生が入ったって聞いてね♪」
「ああ。此方の方ですわ。
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「お一人ですの?」
「いや…、さっきまで乙が一緒に居たんだけど、君達に挨拶する前に急に戻っちゃってさ」
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「そう言えば、君の名前…」
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しかし、輝李は見逃さなかった。
乙が廊下を歩いていく後ろ姿を…。
『乙…やっと会えたね』
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小説が音声と映像で流れ出す!?
厳選されたCV達がお送りする臨場感!!
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