上 下
54 / 166
スイートホーム

スイートホーム5

しおりを挟む
顔を真っ赤にしながら恥ずかしそうに俯いた。
きのとは、優しくに微笑むとなみの顔を上げさせる。

「何だ?顔が真っ赤だな。
俺の寝間着姿なんて見たことあるだろう?」
「あの…///」
「ん?」
「胸…大きいんですね…///」
「え?」

瀾の言葉に乙はキョトンとした。
瀾はさらにモジモジとする。
何か言いたげに、たまにこちらをチラチラと見てくる。

「クス…何だよ」
「あの…乙様の胸…触っても良いですかぁ?///」
「え?構わないけど…」

恐る恐る乙の胸に手を伸ばす…。
が、あと少しの所で、なかなか手が進まない。
乙は瀾の両腕を掴み、自分の胸に押し当てた。

ぷにゅん…

「あ…////」 
「何、躊躇ためらってるんだ、触りたかったんだろ?」
「ほわぁ~///」
「クス…男じゃなくて残念だったな」
「お…大…きい///」

体格のせいか瀾の手でも余る程のサイズだった。
手のなかに柔らかい感触が広がる。
つい、フニフニと揉んでみると弾力のある柔らかい胸…。

「わぁ、柔らかい…大きい…乙様の胸…///」
「こら!!くすぐったいだろ、揉むなよ!!」
「いくつなんですかぁ?」
「胸は2つだ」
「ち、違いますよぉ!!サイズですぅ!!」
「トップ98・アンダー75のEだが…」
「い・Eカップ…」

再び自分のCカップの胸を見て、ポフポフと確認してみる。
きのとの胸が["]ならば
なみの胸は[]だろう。

「なんだ、気にしてるのか?
胸なんてデカきゃ良いってもんじゃないぞ?」
「それは乙様が大きいから、そんな事言えるんですよぉ」

瀾はふてくされ、ぷぅっと膨れてみせる。
そんな瀾をスッと抱き寄せると、腕を瀾の腰に回したまま優しく返した。

「俺は、手にスッポリ入るサイズが好きなんだがなぁ。
ほら…こんな風に…」
「…/// 本当ですかぁ?///」
「ああ…」

途端にパァッと笑顔になり、どうやら機嫌を直したらしい。
瀾は目を閉じキスをねだった。

二人の唇が重なる。
長い沈黙が二人の刻をとめる。
やがて唇が離れると瀾は、ウルリとキスの余韻を惜しんでいる。

「乙様…///私…//」
「ん?」

乙の胸の中でキュッと足を閉じ、モジモジと足をもどかしく動かしている。
アルコールが回っているせいか身体が敏感に、そして気持ちも心なしか大胆になっているらしい。

「どうしたんだ?」

乙はわざと優しく聞き返す。
しかし、その瞳には怪しく妖艶な光が輝いている。

「私…///」

恥ずかしさでどうしても、その先の言葉が出ず乙に抱きつく。

「な~み‪‪❤︎」

顔を上げると、妖しく微笑むきのとの顔が間近にある。
乙のこの眼光は見つめられるだけで、身体を熱くさせる。
潤んだ瞳で乙を見つめ、何かを訴えるかのようだった。
可愛らしく足をモジモジさせているなみを楽しむかのようにクールに微笑む。

「伝えたい事は、言葉にしないと解らないぞ?」
「うう…乙様のいぢわるぅ///
エスコート…してくれるんじゃなかったん…ですかぁ///」

乙の胸に顔を埋め擦り寄ってくる。

「なんだ…?の方もエスコートして欲しいのか?」
「////」

瀾は顔を赤くして俯くと小さく頷いた。

「だって…乙様に、そんな瞳で見つめられたら…何だか…///」
「何だか…どうしたんだ?」
「…な気分になっちゃう…」

聞こえるか聞こえないかの小さな声で瀾が答えると、乙はクスリと笑い瀾をベッドへ運び、座らせるとキスを交す。

瀾の手に乙の手が重なる。
相変らずキスが上手い。
舌が絡み合うたびにゾクリと体の力が抜けていく…。
    
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

カジュアルセックスチェンジ

フロイライン
恋愛
一流企業に勤める吉岡智は、ふとした事からニューハーフとして生きることとなり、順風満帆だった人生が大幅に狂い出す。

【完結】【R18百合】会社のゆるふわ後輩女子に抱かれました

千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。 レズビアンの月岡美波が起きると、会社の後輩女子の桜庭ハルナと共にベッドで寝ていた。 一体何があったのか? 桜庭ハルナはどういうつもりなのか? 月岡美波はどんな選択をするのか? おすすめシチュエーション ・後輩に振り回される先輩 ・先輩が大好きな後輩 続きは「会社のシゴデキ先輩女子と付き合っています」にて掲載しています。 だいぶ毛色が変わるのでシーズン2として別作品で登録することにしました。 読んでやってくれると幸いです。 「会社のシゴデキ先輩女子と付き合っています」 https://www.alphapolis.co.jp/novel/759377035/615873195 ※タイトル画像はAI生成です

【完結】【R18百合】女子寮ルームメイトに夜な夜なおっぱいを吸われています。

千鶴田ルト
恋愛
本編完結済み。細々と特別編を書いていくかもしれません。 風月学園女子寮。 私――舞鶴ミサが夜中に目を覚ますと、ルームメイトの藤咲ひなたが私の胸を…! R-18ですが、いわゆる本番行為はなく、ひたすらおっぱいばかり攻めるガールズラブ小説です。 おすすめする人 ・百合/GL/ガールズラブが好きな人 ・ひたすらおっぱいを攻める描写が好きな人 ・起きないように寝込みを襲うドキドキが好きな人 ※タイトル画像はAI生成ですが、キャラクターデザインのイメージは合っています。 ※私の小説に関しては誤字等あったら指摘してもらえると嬉しいです。(他の方の場合はわからないですが)

さくらと遥香

youmery
恋愛
国民的な人気を誇る女性アイドルグループの4期生として活動する、さくらと遥香(=かっきー)。 さくら視点で描かれる、かっきーとの百合恋愛ストーリーです。 ◆あらすじ さくらと遥香は、同じアイドルグループで活動する同期の2人。 さくらは"さくちゃん"、 遥香は名字にちなんで"かっきー"の愛称でメンバーやファンから愛されている。 同期の中で、加入当時から選抜メンバーに選ばれ続けているのはさくらと遥香だけ。 ときに"4期生のダブルエース"とも呼ばれる2人は、お互いに支え合いながら数々の試練を乗り越えてきた。 同期、仲間、戦友、コンビ。 2人の関係を表すにはどんな言葉がふさわしいか。それは2人にしか分からない。 そんな2人の関係に大きな変化が訪れたのは2022年2月、46時間の生配信番組の最中。 イラストを描くのが得意な遥香は、生配信中にメンバー全員の似顔絵を描き上げる企画に挑戦していた。 配信スタジオの一角を使って、休む間も惜しんで似顔絵を描き続ける遥香。 さくらは、眠そうな顔で頑張る遥香の姿を心配そうに見つめていた。 2日目の配信が終わった夜、さくらが遥香の様子を見に行くと誰もいないスタジオで2人きりに。 遥香の力になりたいさくらは、 「私に出来ることがあればなんでも言ってほしい」 と申し出る。 そこで、遥香から目をつむるように言われて待っていると、さくらは唇に柔らかい感触を感じて… ◆章構成と主な展開 ・46時間TV編[完結] (初キス、告白、両想い) ・付き合い始めた2人編[完結] (交際スタート、グループ内での距離感の変化) ・かっきー1st写真集編[完結] (少し大人なキス、肌と肌の触れ合い) ・お泊まり温泉旅行編[完結] (お風呂、もう少し大人な関係へ) ・かっきー2回目のセンター編[完結] (かっきーの誕生日お祝い) ・飛鳥さん卒コン編[完結] (大好きな先輩に2人の関係を伝える) ・さくら1st写真集編[完結] (お風呂で♡♡) ・Wセンター編[不定期更新中] ※女の子同士のキスやハグといった百合要素があります。抵抗のない方だけお楽しみください。

【女性向けR18】性なる教師と溺れる

タチバナ
恋愛
教師が性に溺れる物語。 恋愛要素やエロに至るまでの話多めの女性向け官能小説です。 教師がやらしいことをしても罪に問われづらい世界線の話です。 オムニバス形式になると思います。 全て未発表作品です。 エロのお供になりますと幸いです。 しばらく学校に出入りしていないので学校の設定はでたらめです。 完全架空の学校と先生をどうぞ温かく見守りくださいませ。 完全に趣味&自己満小説です。←重要です。

処理中です...