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第三部 ―出立編―
ep.32 チョウトク(3)
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「また少し上がったか…」
居間に敷いた布団で眠る中士の額に、青は片手を翳す。
興奮して暴れた事もあってか、額からこめかみにかけて汗が玉になって浮かんでおり、頬も紅潮している。
水で濡らした手ぬぐいで患者の汗を拭いながら、青は格子窓を見上げた。陽はすっかり落ちており、夜鳴きの虫が活動を始めている。
「今晩は泊まってもらうしか無さそうだな」
一晩眠れば、都へ帰還するだけの体力は戻るであろう。明朝にもし目を覚ましたならば、何か少しでも食べさせてから、化膿止めや抗炎症薬を服用させ、包帯を取り替え―と、明日の治療手順を脳裏で整理しながら、ふと思う。
「師匠と同じ事してる?」
まさに十五年前、青は森で藍鬼に救われ、ここに連れてこられて手当を受け、一晩を過ごした。
朝食に出された塩味しかしない川魚が、この上なく美味に感じたのは今でも記憶に鮮明だ。
「―ふ」
一人で薄ら笑いをしている自分にも、可笑しくなってくる。中士が目を覚ますまで資料の整理でもしていようと、棚に向きかけると、
「う…ん…」
うなされた声。
「…めん、なさ…ぃ」
掠れた声が、何度も誰かに詫びている。
熱に浮かされて悪夢を見ているようだ。
首を振って、額に乗せた濡れ手拭いが落ちる。
「大丈夫」
手拭いを戻す代わりに、青は手のひらを中士の額に当てた。目を閉じ、手のひらで患者の体温を感じ取る。
水術の澪や地術の主根の要領で、熱を辿って意識を入り込ませると、奥底で淀んだ黒いしこりが瞼の裏に映る。それを掬い掴み取る感覚を疑似的に思い起こした。
「ふー…」
深い呼吸と共に青は中士に添えていた手で空気を握りつぶす。
目を開き、手のひらを開く、解呪のように黒い煤は無い。だが中士の顔色を見ると、汗が引き、呼吸も落ち着き始めている。
悪夢から解放されたように、寝顔も穏やかになっていた。
「良かった」
これが「青の解呪が丁寧」であると評価される所以である。
通常の解呪や解毒は薬剤や薬剤符の効力そのものによる、表層的な治癒法だ。
そのため瘴種(しょうしゅ)のように内側に入り込んだ妖瘴や、すでに血に入り込み全身を巡った毒については解毒の限界がある。
「これ」が何なのか、青にも分からない。いつからできるようになったのか、忘れてしまった。ふとした思いつきからだったように思う。
「ん…」
薄っすらと、中士の瞼が持ちあがった。
「気分はどうですか」
声に反応して、黒い瞳孔が青を向いた。
「私…」
体を起こそうとするのを、青の手が介助する。
白湯を勧めると、よほど渇いていたのか、椀一杯分をあっという間に飲み干してしまった。
空の椀を両手で持った姿勢のまま、しばらく中士は呆然と前方を見つめている。しばし沈黙が落ちて、小屋の外から夜の番人鳥たちの声だけが遠くに流れた。
「ご迷惑を…おかけしまして」
落ち着きを取り戻したようで、中士は椀を枕元の盆に戻すと、青へ向き直って姿勢を正した。
「東雲暁(しののめ あき)と申します。位は中士。諜報部、特務隊に所属しています」
つい先ほどまで暴れていたとは思えないほど、今は落ち着き払っている。
「諜特…」
凪の諜報活動を一手に担う、法軍諜報部。
諜報部の特務隊―略して諜特、通称「チョウトク」は、隠密任務の専門家集団だ。
任務の特性上、術力よりも体術や体力等の身体能力が高い精鋭が揃っていると聞く。
「ここに来た経緯を、覚えていますか?」
「はい。助けていただきまして…ありがとうございます」
「任務帰りだったのですか」
「…はい」
「お仲間は?」
「……」
「単独でしたか」
「……」
「それでしたら、もう少し休ん……東雲中士?」
途中で黙り込んでしまった東雲に気づき、青は俯いてしまった顔を覗く。
「わ…私以外は……私だけが…」
「……」
それだけで、状況を理解するのに十分だった。
「それは…お辛い事を訊いてしまいましたね」
青は東雲中士の瞳から視線を外す。
空になった椀を手に取り、土瓶から白湯を注いでまた盆に戻した。
任務での殉職は幾度と遭遇したとて、胸が痛む。慣れる事はない。
青の視線は無意識に、棚の鬼豹の面を向いていた。
チイ チイチイ チチチチ
「?」
小屋の外から、式鳥の声がした。
「見てきます。獣除けを撒いたので、中に入ってこれないのかも」
青は戸口から顔を出す。小屋から少し離れた木の枝に、見慣れない色と形の鳥が止まっていた。鳴き声も「チチチチ チチチチ」と小刻みで、珍しい拍を打つ。
「どこから来た?」
青が木に近づいた後ろから、
「その鳥は―」
戸口から東雲中士も外に出てきた。
瞬間、
「!?」
頬に冷たい風を感じて青は咄嗟にその場で背を屈めた。頭上スレスレに鋭い蹴りが掠める。
「ヤロウ!!」
怒声と共に間髪入れずに、今度は下から膝が飛んできた。それも咄嗟に上背を反らせて避ける。
「な、に…っ!?」
一言を発する猶予も許さず、次々と拳や蹴りが襲い来る。
「てめぇよくも!!」
「ぃっ!」
怒りすら感じる鋭い攻撃の連続を寸で避け、どうにかして距離を取ろうと試みるが、相手は決して間合いを取らせようとしない。
「やめて!その人は敵じゃない!」
小屋の戸口から東雲中士の叫ぶ声。
という事は、諜報部の人間か。
「ぐっ!」
こめかみから頭を鷲掴みにされて、地面に叩きつけられた。一瞬、視界が暗くなりかけ、肩にも激痛が走る。
「うちの子を傷モノにしやがって!」
「え??」
上から圧し掛かられる。
「あの、何か誤解を」
「どこに誤解があるってんだ!!」
「やめてってば!」
小屋の方から東雲中士が、懸命に覚束ない足取りで止めに入ろうとする気配を感じる。
薄暗い森の小屋。
女の方は満身創痍、しかも裸の上半身に男物の上衣を羽織らされ。
そして若い男、つまり青。
「あー…」
誤解を招く条件が、完璧に揃ってしまっている。
「許さねぇ!!」
「つ…!」
怒りで完全に感情が沸騰した男が、青の腕を捩じり上げた。誤解で利き腕を折られてはたまったものではない。
「…ふっ…!」
青は、地面に倒された際に咄嗟に口に含んだ小石を男の眼を狙って吹き撃った。吹き矢の要領だ。
「うっ!」
目つぶしに男の気が逸れた隙に掴まれた腕を外して逆に男の腕を掴み、男の前腕内側―点穴を強く押し込んだ。
「ぁいだだだだだだだ!!」
悲鳴をあげて悶える男の下から青が抜け出ようとすると、
「いでぇよ!っのヤロウ!!」
逆上した男が青の体を強く押し戻す。
両者の間に一歩半の間が空いた。
「!」
青の目が、男の結ばれた片袖を見た。
隻腕。
男の無事なもう片方の手が、腰の中刀に伸びる。
「待って!」
新たな若い声が、割り込んだ。
青の目前に閃いた黒鋼が、止まる。
「!」
一瞬、時間が止まったよう。
中腰の青に向かって、上から中刀を振り下ろさんとする男。
その手首を横から掴んで止めた人影。
「…あさちゃん?」
我に返った男の目が、自分の手首を掴んだ人影を向く。
男に「あさちゃん」と呼ばれたのは、
「あ、あさぎ…ちゃん…!?」
日野家の双子の妹、あさぎ。
「やっぱり大月先生!」
四年前と同じ、やや赤茶けた頭髪をおさげに結わえた、だけど少しだけ大人びた懐かしい顔が、最後に会った時と同じ笑顔を咲かせた。
居間に敷いた布団で眠る中士の額に、青は片手を翳す。
興奮して暴れた事もあってか、額からこめかみにかけて汗が玉になって浮かんでおり、頬も紅潮している。
水で濡らした手ぬぐいで患者の汗を拭いながら、青は格子窓を見上げた。陽はすっかり落ちており、夜鳴きの虫が活動を始めている。
「今晩は泊まってもらうしか無さそうだな」
一晩眠れば、都へ帰還するだけの体力は戻るであろう。明朝にもし目を覚ましたならば、何か少しでも食べさせてから、化膿止めや抗炎症薬を服用させ、包帯を取り替え―と、明日の治療手順を脳裏で整理しながら、ふと思う。
「師匠と同じ事してる?」
まさに十五年前、青は森で藍鬼に救われ、ここに連れてこられて手当を受け、一晩を過ごした。
朝食に出された塩味しかしない川魚が、この上なく美味に感じたのは今でも記憶に鮮明だ。
「―ふ」
一人で薄ら笑いをしている自分にも、可笑しくなってくる。中士が目を覚ますまで資料の整理でもしていようと、棚に向きかけると、
「う…ん…」
うなされた声。
「…めん、なさ…ぃ」
掠れた声が、何度も誰かに詫びている。
熱に浮かされて悪夢を見ているようだ。
首を振って、額に乗せた濡れ手拭いが落ちる。
「大丈夫」
手拭いを戻す代わりに、青は手のひらを中士の額に当てた。目を閉じ、手のひらで患者の体温を感じ取る。
水術の澪や地術の主根の要領で、熱を辿って意識を入り込ませると、奥底で淀んだ黒いしこりが瞼の裏に映る。それを掬い掴み取る感覚を疑似的に思い起こした。
「ふー…」
深い呼吸と共に青は中士に添えていた手で空気を握りつぶす。
目を開き、手のひらを開く、解呪のように黒い煤は無い。だが中士の顔色を見ると、汗が引き、呼吸も落ち着き始めている。
悪夢から解放されたように、寝顔も穏やかになっていた。
「良かった」
これが「青の解呪が丁寧」であると評価される所以である。
通常の解呪や解毒は薬剤や薬剤符の効力そのものによる、表層的な治癒法だ。
そのため瘴種(しょうしゅ)のように内側に入り込んだ妖瘴や、すでに血に入り込み全身を巡った毒については解毒の限界がある。
「これ」が何なのか、青にも分からない。いつからできるようになったのか、忘れてしまった。ふとした思いつきからだったように思う。
「ん…」
薄っすらと、中士の瞼が持ちあがった。
「気分はどうですか」
声に反応して、黒い瞳孔が青を向いた。
「私…」
体を起こそうとするのを、青の手が介助する。
白湯を勧めると、よほど渇いていたのか、椀一杯分をあっという間に飲み干してしまった。
空の椀を両手で持った姿勢のまま、しばらく中士は呆然と前方を見つめている。しばし沈黙が落ちて、小屋の外から夜の番人鳥たちの声だけが遠くに流れた。
「ご迷惑を…おかけしまして」
落ち着きを取り戻したようで、中士は椀を枕元の盆に戻すと、青へ向き直って姿勢を正した。
「東雲暁(しののめ あき)と申します。位は中士。諜報部、特務隊に所属しています」
つい先ほどまで暴れていたとは思えないほど、今は落ち着き払っている。
「諜特…」
凪の諜報活動を一手に担う、法軍諜報部。
諜報部の特務隊―略して諜特、通称「チョウトク」は、隠密任務の専門家集団だ。
任務の特性上、術力よりも体術や体力等の身体能力が高い精鋭が揃っていると聞く。
「ここに来た経緯を、覚えていますか?」
「はい。助けていただきまして…ありがとうございます」
「任務帰りだったのですか」
「…はい」
「お仲間は?」
「……」
「単独でしたか」
「……」
「それでしたら、もう少し休ん……東雲中士?」
途中で黙り込んでしまった東雲に気づき、青は俯いてしまった顔を覗く。
「わ…私以外は……私だけが…」
「……」
それだけで、状況を理解するのに十分だった。
「それは…お辛い事を訊いてしまいましたね」
青は東雲中士の瞳から視線を外す。
空になった椀を手に取り、土瓶から白湯を注いでまた盆に戻した。
任務での殉職は幾度と遭遇したとて、胸が痛む。慣れる事はない。
青の視線は無意識に、棚の鬼豹の面を向いていた。
チイ チイチイ チチチチ
「?」
小屋の外から、式鳥の声がした。
「見てきます。獣除けを撒いたので、中に入ってこれないのかも」
青は戸口から顔を出す。小屋から少し離れた木の枝に、見慣れない色と形の鳥が止まっていた。鳴き声も「チチチチ チチチチ」と小刻みで、珍しい拍を打つ。
「どこから来た?」
青が木に近づいた後ろから、
「その鳥は―」
戸口から東雲中士も外に出てきた。
瞬間、
「!?」
頬に冷たい風を感じて青は咄嗟にその場で背を屈めた。頭上スレスレに鋭い蹴りが掠める。
「ヤロウ!!」
怒声と共に間髪入れずに、今度は下から膝が飛んできた。それも咄嗟に上背を反らせて避ける。
「な、に…っ!?」
一言を発する猶予も許さず、次々と拳や蹴りが襲い来る。
「てめぇよくも!!」
「ぃっ!」
怒りすら感じる鋭い攻撃の連続を寸で避け、どうにかして距離を取ろうと試みるが、相手は決して間合いを取らせようとしない。
「やめて!その人は敵じゃない!」
小屋の戸口から東雲中士の叫ぶ声。
という事は、諜報部の人間か。
「ぐっ!」
こめかみから頭を鷲掴みにされて、地面に叩きつけられた。一瞬、視界が暗くなりかけ、肩にも激痛が走る。
「うちの子を傷モノにしやがって!」
「え??」
上から圧し掛かられる。
「あの、何か誤解を」
「どこに誤解があるってんだ!!」
「やめてってば!」
小屋の方から東雲中士が、懸命に覚束ない足取りで止めに入ろうとする気配を感じる。
薄暗い森の小屋。
女の方は満身創痍、しかも裸の上半身に男物の上衣を羽織らされ。
そして若い男、つまり青。
「あー…」
誤解を招く条件が、完璧に揃ってしまっている。
「許さねぇ!!」
「つ…!」
怒りで完全に感情が沸騰した男が、青の腕を捩じり上げた。誤解で利き腕を折られてはたまったものではない。
「…ふっ…!」
青は、地面に倒された際に咄嗟に口に含んだ小石を男の眼を狙って吹き撃った。吹き矢の要領だ。
「うっ!」
目つぶしに男の気が逸れた隙に掴まれた腕を外して逆に男の腕を掴み、男の前腕内側―点穴を強く押し込んだ。
「ぁいだだだだだだだ!!」
悲鳴をあげて悶える男の下から青が抜け出ようとすると、
「いでぇよ!っのヤロウ!!」
逆上した男が青の体を強く押し戻す。
両者の間に一歩半の間が空いた。
「!」
青の目が、男の結ばれた片袖を見た。
隻腕。
男の無事なもう片方の手が、腰の中刀に伸びる。
「待って!」
新たな若い声が、割り込んだ。
青の目前に閃いた黒鋼が、止まる。
「!」
一瞬、時間が止まったよう。
中腰の青に向かって、上から中刀を振り下ろさんとする男。
その手首を横から掴んで止めた人影。
「…あさちゃん?」
我に返った男の目が、自分の手首を掴んだ人影を向く。
男に「あさちゃん」と呼ばれたのは、
「あ、あさぎ…ちゃん…!?」
日野家の双子の妹、あさぎ。
「やっぱり大月先生!」
四年前と同じ、やや赤茶けた頭髪をおさげに結わえた、だけど少しだけ大人びた懐かしい顔が、最後に会った時と同じ笑顔を咲かせた。
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