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五章
三百三話 街道は治安が悪いⅢ
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結局、夜が明けても再襲撃とかは特に無かった。
一応野営地のすぐ近くまで怪しげな連中が近寄っていたらしいが、流石に一人も戻ってこなかった事に警戒するくらいの頭はあったらしい。
というか、あの人数差で挑んできた昨日の奴らの頭がおかしかっただけか。
襲撃がなければこの場に留まる理由もないということで、そのまま出発。
あの襲撃以降、特になんのトラブルもなく、もうすぐ国境というこの場所まで実に順調な旅路が続いている。
獣からの襲撃もないし、移動の足が遅れる欠点はあるけど、襲撃されにくいってのは大人数パーティの利点だよなぁ。その分メンバーを食わせていかなきゃいけないから運営とか色々難易度が高いんだろうけど。
数の強さって、戦いでの有利だけじゃねぇんだなぁ。
「我々の傭兵団も大きくしてみます?」
「いや、それは良いかな。遠い先でどうなるかは解らないけど、当面はエリスとチェリーさんにハティ、それとイブリスがいれば十分だよ」
急に仲間を増やしても、上手く付き合っていけるかどうか分からんからな。自分で言うのも何だが、コミュ障とは言わないまでも人付き合いが上手いとはお世辞にも言えないし。
「何というか、傭兵団というよりも、やっぱりパーティの方がしっくり来るんだよな。個人的には」
「そうですの? 私が見るに、中々適正があるようには感じますけど」
「そうかぁ?」
「えぇ、私にはそう見えますわ。ただ、その気がないのに勧めるものでもありませんわね」
まぁ、そうさな。やる気は大事だよな。好きこそものの上手なれとか言うし、興味がなければまずそもそも上達しようとも思えない。俺は誰かを率いるとかそんな柄だとは思えないし、責任を負えるほど人間出来てない。
しかし好きこそものの上手なれかぁ。魔法好きなんだけどなぁ。
「以前も申し上げましたけど、あるじ様が思ってるような魔法には本当に適正がないのでお勧めしませんわ。それでもどうしてもというのであれば、自分に作用する強化術なら何とか……といったところですわね」
「強化……バフ系魔法か」
やっぱり魔法というと、広範囲、高威力の遠距離範囲攻撃のイメージがあるんだけどな。エクスブロードとかテンペストとかそんな感じのやつ。
バフ系魔法は何というか魔法使いと言うよりも回復術士のイメージだ。
ただ、弱いかと言われると、バフ系魔法って結構強いんだよなぁ。作品によっては攻撃力1.5倍とか上がるのに、消費MPは激少とか超コスパの良い扱いだったりすることもある。1.5倍と言わなくても、1.2倍もあればかなり強力だと言っていい。
派手さはないけど、使えると言うなら使えるようにはなりたいな。
「スクロールがあればコツなんかは教えて差し上げられますけど、今は残念ながら持ち合わせておりませんし、どこかで見かけたら手に入れておくのもありですわね」
「そうだな。見つけたら確保しよう」
攻撃魔法の才能がないのは残念だけど、補助魔法でも魔法は魔法だ。やっぱりこういうVRの主観ゲームだと、ディスプレイ覗いてるゲームとは感覚がだいぶ違う。特に俺のようなゲーマーというかファンタジー好きにとっては魔法への憧れみたいなのはどうしても抗い難い。
それに、強化魔法の力で本来勝てないような相手に立ち向かうってのは、それはソレで中二心をくすぐられるものがあるしな。
「生身で魔物と正面から殴り合うお前が、強化魔法を身につけるとか、ゾッとしない話だがな」
なんかエルマーが心底うんざりしたような顔で行ってくるが、別に敵ってわけじゃないんだから俺が強化されたって別にいいだろうに。というか、そもそもの話
「そんな言うほどか? たしかにこの国の基準でなら俺でもそれなりの実力者になるのかもしれんが、実際俺の力なんてまだまだ大したことはないのはアンタだって知ってるだろうに。実際アルヴァストの小都市での武術大会で、年下のルーキー傭兵に当たって軽くあしらわれたんだぜ?」
あの時は明らかに手を抜かれていたからな。一泡吹かせるくらいは出来たとは思うが、結局本気を引き出すことは最後までできなかった。
もちろん、その時の俺よりは今の俺は間違いなく強くなってるけどな。
「お前を軽くあしらうルーキーとか信じられんと言いたいところだが、当のお前も傭兵のルーキーなんだよな……まだまだ俺の知らない、埋もれた逸材ってのはゴロゴロ居るのかもしれんな」
「そうだろうよ。そもそもウチのパーティっていうクソ狭い範囲の中でさえ、将来性を考えるとエリスはほぼ間違いなく俺より強くなるし、ハティとは多分全く勝負にならん。チェリーさん相手なら多分俺が優勢だけど、別れてから結構経つから場合によっては実力勝負で逆転されてる可能性だって否定できん。つまり今の俺の強さなんて、仲間内の中で良くて4人中2位、将来性を考えると4人中3位か4位ってところだぞ」
「……あの魔物との戦いの現場でお前達の戦いを見ていた連中には聞かせられん事実だな。改めて国外との実力差という現実を突きつけられた気分だ」
まぁ、ゲーム開始地点にある村と、ラストダンジョン付近にある街とだと、住人NPCのレベルにとんでもない差があるなんてのは
良くある話だよな。
ただ、生まれてきてから過ごしてきた環境って強さに直結するから、そこまでおかしな話しって訳でもないんだよな。サバンナで暮らしてきた狩猟部族の視力は、狩りで遠くまで見通す必要があるから、日本人に比べて遥かに良いってのはよく聞く話だ。
視力っていう数字で表現できる分かりやすい指標があるからそこでよく比べられるが、単純に戦闘能力や身体能力だって平均値で見ればかなり高いだろうってことは予想できる。結局、周囲の環境と適応によってレベルは大きく変わるのはおかしなことではないという訳だ。
「まぁ、こんな事アンタは言われなくても解ってるだろうけど、アルタヤ周辺の外敵の弱さ、国策の問題とかまぁ色々あるが、アルタヤの傭兵はなるべくして弱兵になってるって印象だな。事情が事情だけに仕方のない部分もあると思うぞ?」
「その仕方がない、を受け入れ続ける限り、この国の傭兵は搾取される側から一生抜け出せないわけだ」
「そりゃぁ、まぁ、そうだな」
現状を良しとしている状況を覆すには、勝手に周囲が変わるまで気長に待つか、自ら行動を起こすしか無い。大抵の場合待ってても死ぬまで何も変わらないし、変わったとしても自分が望んだ形に変わる可能性なんてほぼ無いから、変えようと思ったら実質自分で動くしか無いだろうな。
「だから、俺はこの国を盗る。内の武力が不甲斐ないなら、外の傭兵の力を取り込んででも、傭兵の実力を引き上げる。最低でも今の状況を作り出した国王を廃して、他国の財布扱いから脱出できるだけの武力を育て上げなきゃ、この国は新しいスタート地点にも立てないからな」
「スタート地点、ですか」
「そうだ。もはや国を作り直して、一からやり直さなければ、この国は立ち直れない。俺はそう考えている」
「……私はこの国の現状を詳しく知りません。ですが、立ち直るも何も、他国の風下に経つことでこの国を安定させているのではありませんの? 貴方は随分と王族に対して批判的な感情をお持ちのようですが、自国を弱小と認めた上で、周辺国へ金品を渡すことで自国の安堵を勝ち取るという事が、方法論的には消して間違った方針ではないということ、理解していますの?」
「当然、理解しているさ。仮にも王が、好き好んで他者の風下に立ちたいとは思わんだろう。恐らく王なりに自分の取りうる一番確実な方法でこの国を守ろうとしたんだろうさ。……だがな」
苦々しい顔でため息を吐くと、エルマーは再び話を続ける。
「そうやって耐え忍んで、機を待つというのなら分からんでもなかったが、あの王は現状を脱却しようとする芽をことごとく摘み取っていった。これではこの国に未来はない。金とて無限にある訳ではないのだ。金が尽きれば周辺諸国によって食いつぶされる。その時、今のこの国のままでは抵抗すら許されず蹂躙されることになるだろう。そして既にその動きが他国に現れ始めている。だから、今の王族にこの国を任せたままでおく訳にはいかんのだ」
「そこまで理解した上での行動であるなら、これ以上私から口を挟むことはありませんわ」
一応野営地のすぐ近くまで怪しげな連中が近寄っていたらしいが、流石に一人も戻ってこなかった事に警戒するくらいの頭はあったらしい。
というか、あの人数差で挑んできた昨日の奴らの頭がおかしかっただけか。
襲撃がなければこの場に留まる理由もないということで、そのまま出発。
あの襲撃以降、特になんのトラブルもなく、もうすぐ国境というこの場所まで実に順調な旅路が続いている。
獣からの襲撃もないし、移動の足が遅れる欠点はあるけど、襲撃されにくいってのは大人数パーティの利点だよなぁ。その分メンバーを食わせていかなきゃいけないから運営とか色々難易度が高いんだろうけど。
数の強さって、戦いでの有利だけじゃねぇんだなぁ。
「我々の傭兵団も大きくしてみます?」
「いや、それは良いかな。遠い先でどうなるかは解らないけど、当面はエリスとチェリーさんにハティ、それとイブリスがいれば十分だよ」
急に仲間を増やしても、上手く付き合っていけるかどうか分からんからな。自分で言うのも何だが、コミュ障とは言わないまでも人付き合いが上手いとはお世辞にも言えないし。
「何というか、傭兵団というよりも、やっぱりパーティの方がしっくり来るんだよな。個人的には」
「そうですの? 私が見るに、中々適正があるようには感じますけど」
「そうかぁ?」
「えぇ、私にはそう見えますわ。ただ、その気がないのに勧めるものでもありませんわね」
まぁ、そうさな。やる気は大事だよな。好きこそものの上手なれとか言うし、興味がなければまずそもそも上達しようとも思えない。俺は誰かを率いるとかそんな柄だとは思えないし、責任を負えるほど人間出来てない。
しかし好きこそものの上手なれかぁ。魔法好きなんだけどなぁ。
「以前も申し上げましたけど、あるじ様が思ってるような魔法には本当に適正がないのでお勧めしませんわ。それでもどうしてもというのであれば、自分に作用する強化術なら何とか……といったところですわね」
「強化……バフ系魔法か」
やっぱり魔法というと、広範囲、高威力の遠距離範囲攻撃のイメージがあるんだけどな。エクスブロードとかテンペストとかそんな感じのやつ。
バフ系魔法は何というか魔法使いと言うよりも回復術士のイメージだ。
ただ、弱いかと言われると、バフ系魔法って結構強いんだよなぁ。作品によっては攻撃力1.5倍とか上がるのに、消費MPは激少とか超コスパの良い扱いだったりすることもある。1.5倍と言わなくても、1.2倍もあればかなり強力だと言っていい。
派手さはないけど、使えると言うなら使えるようにはなりたいな。
「スクロールがあればコツなんかは教えて差し上げられますけど、今は残念ながら持ち合わせておりませんし、どこかで見かけたら手に入れておくのもありですわね」
「そうだな。見つけたら確保しよう」
攻撃魔法の才能がないのは残念だけど、補助魔法でも魔法は魔法だ。やっぱりこういうVRの主観ゲームだと、ディスプレイ覗いてるゲームとは感覚がだいぶ違う。特に俺のようなゲーマーというかファンタジー好きにとっては魔法への憧れみたいなのはどうしても抗い難い。
それに、強化魔法の力で本来勝てないような相手に立ち向かうってのは、それはソレで中二心をくすぐられるものがあるしな。
「生身で魔物と正面から殴り合うお前が、強化魔法を身につけるとか、ゾッとしない話だがな」
なんかエルマーが心底うんざりしたような顔で行ってくるが、別に敵ってわけじゃないんだから俺が強化されたって別にいいだろうに。というか、そもそもの話
「そんな言うほどか? たしかにこの国の基準でなら俺でもそれなりの実力者になるのかもしれんが、実際俺の力なんてまだまだ大したことはないのはアンタだって知ってるだろうに。実際アルヴァストの小都市での武術大会で、年下のルーキー傭兵に当たって軽くあしらわれたんだぜ?」
あの時は明らかに手を抜かれていたからな。一泡吹かせるくらいは出来たとは思うが、結局本気を引き出すことは最後までできなかった。
もちろん、その時の俺よりは今の俺は間違いなく強くなってるけどな。
「お前を軽くあしらうルーキーとか信じられんと言いたいところだが、当のお前も傭兵のルーキーなんだよな……まだまだ俺の知らない、埋もれた逸材ってのはゴロゴロ居るのかもしれんな」
「そうだろうよ。そもそもウチのパーティっていうクソ狭い範囲の中でさえ、将来性を考えるとエリスはほぼ間違いなく俺より強くなるし、ハティとは多分全く勝負にならん。チェリーさん相手なら多分俺が優勢だけど、別れてから結構経つから場合によっては実力勝負で逆転されてる可能性だって否定できん。つまり今の俺の強さなんて、仲間内の中で良くて4人中2位、将来性を考えると4人中3位か4位ってところだぞ」
「……あの魔物との戦いの現場でお前達の戦いを見ていた連中には聞かせられん事実だな。改めて国外との実力差という現実を突きつけられた気分だ」
まぁ、ゲーム開始地点にある村と、ラストダンジョン付近にある街とだと、住人NPCのレベルにとんでもない差があるなんてのは
良くある話だよな。
ただ、生まれてきてから過ごしてきた環境って強さに直結するから、そこまでおかしな話しって訳でもないんだよな。サバンナで暮らしてきた狩猟部族の視力は、狩りで遠くまで見通す必要があるから、日本人に比べて遥かに良いってのはよく聞く話だ。
視力っていう数字で表現できる分かりやすい指標があるからそこでよく比べられるが、単純に戦闘能力や身体能力だって平均値で見ればかなり高いだろうってことは予想できる。結局、周囲の環境と適応によってレベルは大きく変わるのはおかしなことではないという訳だ。
「まぁ、こんな事アンタは言われなくても解ってるだろうけど、アルタヤ周辺の外敵の弱さ、国策の問題とかまぁ色々あるが、アルタヤの傭兵はなるべくして弱兵になってるって印象だな。事情が事情だけに仕方のない部分もあると思うぞ?」
「その仕方がない、を受け入れ続ける限り、この国の傭兵は搾取される側から一生抜け出せないわけだ」
「そりゃぁ、まぁ、そうだな」
現状を良しとしている状況を覆すには、勝手に周囲が変わるまで気長に待つか、自ら行動を起こすしか無い。大抵の場合待ってても死ぬまで何も変わらないし、変わったとしても自分が望んだ形に変わる可能性なんてほぼ無いから、変えようと思ったら実質自分で動くしか無いだろうな。
「だから、俺はこの国を盗る。内の武力が不甲斐ないなら、外の傭兵の力を取り込んででも、傭兵の実力を引き上げる。最低でも今の状況を作り出した国王を廃して、他国の財布扱いから脱出できるだけの武力を育て上げなきゃ、この国は新しいスタート地点にも立てないからな」
「スタート地点、ですか」
「そうだ。もはや国を作り直して、一からやり直さなければ、この国は立ち直れない。俺はそう考えている」
「……私はこの国の現状を詳しく知りません。ですが、立ち直るも何も、他国の風下に経つことでこの国を安定させているのではありませんの? 貴方は随分と王族に対して批判的な感情をお持ちのようですが、自国を弱小と認めた上で、周辺国へ金品を渡すことで自国の安堵を勝ち取るという事が、方法論的には消して間違った方針ではないということ、理解していますの?」
「当然、理解しているさ。仮にも王が、好き好んで他者の風下に立ちたいとは思わんだろう。恐らく王なりに自分の取りうる一番確実な方法でこの国を守ろうとしたんだろうさ。……だがな」
苦々しい顔でため息を吐くと、エルマーは再び話を続ける。
「そうやって耐え忍んで、機を待つというのなら分からんでもなかったが、あの王は現状を脱却しようとする芽をことごとく摘み取っていった。これではこの国に未来はない。金とて無限にある訳ではないのだ。金が尽きれば周辺諸国によって食いつぶされる。その時、今のこの国のままでは抵抗すら許されず蹂躙されることになるだろう。そして既にその動きが他国に現れ始めている。だから、今の王族にこの国を任せたままでおく訳にはいかんのだ」
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