305 / 330
四章
二百九十三話 魔物討伐隊帰還Ⅱ
しおりを挟む
その後、帰路は特にコレと言った事は何もなく、終わりだけ見れば今回の魔物討伐は随分と平和な幕切れとなった。
実際は結構な被害が出ているようで、参加した傭兵団の幾つかは団員を半数以上失っている所もあったらしい。目的を達成できたにも関わらず、雰囲気はまるでお通夜だ。
元々参加者は白金以下、ほとんどが金ランクだったせいも有り半数と言っても元の数が数だ。せいぜい片手で数える程度なんだが……まぁ、数の問題じゃねぇよな。仲間を失うっていうのは。
未だに時折忘れがちになるが、プレイヤーと違ってリスポーン出来ないNPC達にとって命はそれ一度きり。プレイヤーと違って彼等にとってはここでの一生こそがリアルなんだから。
このゲームのNPCを動かすAIが、どこまで人間を忠実に再現しているのかまではわからない。専門家じゃないからな。ただ、少なくとも一緒に過ごしている感じでは、その思考は人間のそれとほぼ何も変わりがない。取ってつけたようなセリフや反応を返すのではなく、個の正確までハッキリと実現している。なら、それはゲームNPCだとしても一つの人格と言って差し支えがないんじゃないかと俺は思う。
……そんな高等なAIを一切使い回さずにワンオフのNPCとして使い捨てるとか、どういう開発ポリシーなのか気になるところではあるけどな。よく開発費が維持できるもんだ。
まぁ、そこを考えるのは開発会社のおえらいさんの仕事か。
「さて、帰ったらさっさと旅の支度して、明日か明後日くらいには出発してぇところだなぁ」
雲ひとつない空をボーッと眺めながら、明日からの事を考える。
檻の輸送部隊と合流してからは、優先的に席を譲ってもらったので、有り難く使わせてもらっている。といっても荷馬車の荷台の上に転がってるだけなのだが、まぁ歩くのよりはだいぶ楽だ。飼葉がクッション代わりになって、尻も背もあまり痛くないしな。
といっても、揺れはするから酔うんだけどな。実際、空を眺めてるのもそうすれば多少は酔いにくいだろうという理由からだ。
「準備自体は殆ど終わってますし、旅の間の携行食と生薬あたりを揃えればすぐにでも出発できますわ」
まぁ、そうだな。正直このクエストに参加して無ければ既に街を発っていたはずだったし。
本来なら旅費は稼いであるし、この仕事は受ける必要なんて特になかったといえば無かったんだが、結果だけ見れば遭遇することがめったに無いという魔物との戦闘経験が詰めたのは、オレ個人としては正直ラッキーだったと思ってる。
まぁ、死者が結構出てる以上、それを口に出しては言わないが。
『しかし、これで旅の安全が大分保証されたのは良かったですわね』
ん? どういう事だ?
『この国ではあの程度の強さで傭兵が務まるということはですわよ? あの程度の力で野盗等敵対的なヒトを取り締まれると言うことでもある訳でしょう?』
あぁ、そういう……
『旅で怖いのは、一匹の強力な獣よりも、非力でも多少知恵の回る群れた人間の方ですわ』
確かにそうだな。まぁ獣でも十分危険なんだが、人間は罠にはめてきたりするからなぁ。気づいたときにはもう詰んでる……とかもあり得るわけで……そういった野盗の強さが、傭兵たちの強さから大体連想できたってことだろう。想定よりも大幅に下方に修正を加えた形で。
こんな、街の外では当然のように野獣が徘徊している世界だ。あの【野獣使い】でもあるまいし、同じプレイヤーの敵だからといってモンスターは野盗を無視してプレイヤーだけを襲ってくるだなんてヌルい設定にはなっていないだろう。街道なんかで待ち伏せて人を襲う以上、野盗達はその辺のモンスターくらいなら対処できる程度の強さはあると考えたほうが良いだろう。だが、そのモンスターより強い野盗を取り締まる側の傭兵の質があの通りだ。取り締まられる側の強さなんてたかが知れているという訳だ。
といってもまぁ、それもこの国の中だけの話だろうからな。アルヴァストやラシウスで出会ったモンスターはハッキリ言ってここのとは比べ物にならないほど強かったし、あまり情報が無い今は多数決的に考えて強い方を基準にしたほうが良いだろう。
このゲームのことだから、従来のネトゲのように国境をまたいだ瞬間、エリアチェンジよろしく突然敵のレベルのゾーニングが変わるなんてことは無いとは思う。
そう思うのだけど……あくまでコレはテストバージョン。製品版では当然従来型ゲームのようなゾーニングが成されているは、実際にプレイしたはじまりの街周辺の様子や、チェリーさんのオープンβテストの情報から間違いない。だから、この国周辺がそういったテスト環境である可能性も捨てきれない。なんせ、リアリティを追求しながらも、このALPHAの中にもしっかり魔法やランダム転送アイテムといった、ゲーム然としたシステムは存在するからだ。ファンタジー系のVRMMORPGを銘打ってるのだから、むしろソッチのほうが当然といえば当然なんだが。
『まぁ、あのシーシアマータから鍛えられた事で、あるじ様はご自分が思っている以上に強くなって居るのですけどね。アレでも嘗ては炎神などと呼ばれた天魔の残滓。比較対象がないので解りにくいのかもしれませんが……』
炎神……? あいつ、基本は肉弾戦特化で、炎なんて使ってなかったような……?
『お忘れですか? アレが封じられていた御所であるじ様は何に触れて起こしましたか?』
あの時は……あ、あのヤバい槍か! 確かにアレは火炎の槍といっても過言じゃなかった。
何も知らずに適当に扱おうとして、危うく灰にされかけたんだっけか。
『今のアレにとって、あの槍こそが本体のようなものです。身につけた武技など後付要素に過ぎませんわ』
いやそんな、『岩が本体』みたいな言い方……というかその割には、シアがあの槍を使うことはめったに無かったように思えるが。全く使わなかった訳ではないけど、いつもは似たような見た目の普通の槍を使っていた筈だ。
『単に使わざるを得ないような状況が殆どなかったというだけでしょう。雑魚の処理に過剰な名器を持ち出しては手入れが面倒なだけでしょう?』
あぁ、そういやチェリーさんとかは手に入れた火の槍を嬉々として振り回してたけど、あっさり折れて修理する羽目になってたっけか。装備も普通に消耗するこのゲームで、格下相手に高価な武器を気楽に振り回すのは確かに理にかなった行動とは言い難いな。
というか、シアのことを毛嫌いしてるようで、しっかり認めはしてるんだな。一体どういう関係だったんだ?
『……特に特別な間柄というわけではありません。嘗て、契約した主と私が全盛期のシーシアマータに挑み、惨敗した。ただそれだけですわ』
加減してもアレだけの力を使うお前が、二人がかりでシアに勝てなかったのか?
『あまりアレを認めるような事は言いたくありませんが、全盛期のアレは武術や武器になど頼らずとも単騎で世界の脅威とされる程の暴威でしたのよ? 当時の誓約者は私が契約した中では最も力があり最も歪んだ最凶の術士と呼ばれていましたが、それでも数万の手勢を率いても全く勝負になりませんでしたもの』
数万て……
それこそ一体どういう状況になれば数万対一なんて状況が作り上げられるんだ。勝ち負け以前にその状況を実現しようと思っても中々出来るもんじゃないだろう。
『王……とは少し違いますが、それでも多くの民を率いておりましたので。もっとも、戦いに至った経緯は国を守るためだとか高尚なものではなく、単に当時の誓約者がシーシアマータの力を奪おうとして、持てる力……人材や兵器を引っ張り出しただけという単純なものでしたが』
前の誓約者はお偉いさんだったのか。
国軍引っ張り出して、それでもシアには勝てなかったと。どれだけ化け物じみてたんだよ、全盛期のシアって。
『私が生きてきた中で、全盛期のアレと対等に渡り合える者となると、片手で数えるほどしか居りませんわ』
それでも数えられるくらいには居るのか、そんなのと渡り合えるのが。やべーなこの世界。戦闘民族でも潜んでるのか?
『言っておきますが、アレと戦えるという方が異常なんですのよ? そもそも、本来なら戦いというものが成立することすら無い相手ですから。当時はまだ天魔という存在の事が深く知られておらず、無謀にも我々は何も知らないままに挑んでしまいましたが』
俺が全盛期のシアに挑んだとしたら、勝てないのは前提として、どれくらい戦えると思う?
『言葉を選んで言いますが、今の主様では同じ舞台に上がることすら出来ません』
言葉を選ばないとすれば?
『お話になりません。勝負以前の問題ですわ。身の程を知ったほうがよろしいかと』
きっつ。
でも俺よりも更に強い誓約者が、万の軍を率いた上で惨敗するんだからそりゃそう言われても仕方ないか。
というかそんなのに稽古つけてもらってたのか。ランダムジャンプで辺境に飛ばされるとかフザケンナと思ってたけど、結構ラッキーだったのかもしれないな、俺。
『あくまで全盛期のアレについての話ですわよ? 今のあの小娘の力は、せいぜい私と同等程度でしかありませんわ。だからこそ、武術だなんて柄にもない物を見に付けて補強しているわけですから』
そんなに弱体化してアレとか、全盛期の強さとか想像できないんだが。
そんな規格外な事言われると、それはソレでちょっと興味が出てくるな。
実際は結構な被害が出ているようで、参加した傭兵団の幾つかは団員を半数以上失っている所もあったらしい。目的を達成できたにも関わらず、雰囲気はまるでお通夜だ。
元々参加者は白金以下、ほとんどが金ランクだったせいも有り半数と言っても元の数が数だ。せいぜい片手で数える程度なんだが……まぁ、数の問題じゃねぇよな。仲間を失うっていうのは。
未だに時折忘れがちになるが、プレイヤーと違ってリスポーン出来ないNPC達にとって命はそれ一度きり。プレイヤーと違って彼等にとってはここでの一生こそがリアルなんだから。
このゲームのNPCを動かすAIが、どこまで人間を忠実に再現しているのかまではわからない。専門家じゃないからな。ただ、少なくとも一緒に過ごしている感じでは、その思考は人間のそれとほぼ何も変わりがない。取ってつけたようなセリフや反応を返すのではなく、個の正確までハッキリと実現している。なら、それはゲームNPCだとしても一つの人格と言って差し支えがないんじゃないかと俺は思う。
……そんな高等なAIを一切使い回さずにワンオフのNPCとして使い捨てるとか、どういう開発ポリシーなのか気になるところではあるけどな。よく開発費が維持できるもんだ。
まぁ、そこを考えるのは開発会社のおえらいさんの仕事か。
「さて、帰ったらさっさと旅の支度して、明日か明後日くらいには出発してぇところだなぁ」
雲ひとつない空をボーッと眺めながら、明日からの事を考える。
檻の輸送部隊と合流してからは、優先的に席を譲ってもらったので、有り難く使わせてもらっている。といっても荷馬車の荷台の上に転がってるだけなのだが、まぁ歩くのよりはだいぶ楽だ。飼葉がクッション代わりになって、尻も背もあまり痛くないしな。
といっても、揺れはするから酔うんだけどな。実際、空を眺めてるのもそうすれば多少は酔いにくいだろうという理由からだ。
「準備自体は殆ど終わってますし、旅の間の携行食と生薬あたりを揃えればすぐにでも出発できますわ」
まぁ、そうだな。正直このクエストに参加して無ければ既に街を発っていたはずだったし。
本来なら旅費は稼いであるし、この仕事は受ける必要なんて特になかったといえば無かったんだが、結果だけ見れば遭遇することがめったに無いという魔物との戦闘経験が詰めたのは、オレ個人としては正直ラッキーだったと思ってる。
まぁ、死者が結構出てる以上、それを口に出しては言わないが。
『しかし、これで旅の安全が大分保証されたのは良かったですわね』
ん? どういう事だ?
『この国ではあの程度の強さで傭兵が務まるということはですわよ? あの程度の力で野盗等敵対的なヒトを取り締まれると言うことでもある訳でしょう?』
あぁ、そういう……
『旅で怖いのは、一匹の強力な獣よりも、非力でも多少知恵の回る群れた人間の方ですわ』
確かにそうだな。まぁ獣でも十分危険なんだが、人間は罠にはめてきたりするからなぁ。気づいたときにはもう詰んでる……とかもあり得るわけで……そういった野盗の強さが、傭兵たちの強さから大体連想できたってことだろう。想定よりも大幅に下方に修正を加えた形で。
こんな、街の外では当然のように野獣が徘徊している世界だ。あの【野獣使い】でもあるまいし、同じプレイヤーの敵だからといってモンスターは野盗を無視してプレイヤーだけを襲ってくるだなんてヌルい設定にはなっていないだろう。街道なんかで待ち伏せて人を襲う以上、野盗達はその辺のモンスターくらいなら対処できる程度の強さはあると考えたほうが良いだろう。だが、そのモンスターより強い野盗を取り締まる側の傭兵の質があの通りだ。取り締まられる側の強さなんてたかが知れているという訳だ。
といってもまぁ、それもこの国の中だけの話だろうからな。アルヴァストやラシウスで出会ったモンスターはハッキリ言ってここのとは比べ物にならないほど強かったし、あまり情報が無い今は多数決的に考えて強い方を基準にしたほうが良いだろう。
このゲームのことだから、従来のネトゲのように国境をまたいだ瞬間、エリアチェンジよろしく突然敵のレベルのゾーニングが変わるなんてことは無いとは思う。
そう思うのだけど……あくまでコレはテストバージョン。製品版では当然従来型ゲームのようなゾーニングが成されているは、実際にプレイしたはじまりの街周辺の様子や、チェリーさんのオープンβテストの情報から間違いない。だから、この国周辺がそういったテスト環境である可能性も捨てきれない。なんせ、リアリティを追求しながらも、このALPHAの中にもしっかり魔法やランダム転送アイテムといった、ゲーム然としたシステムは存在するからだ。ファンタジー系のVRMMORPGを銘打ってるのだから、むしろソッチのほうが当然といえば当然なんだが。
『まぁ、あのシーシアマータから鍛えられた事で、あるじ様はご自分が思っている以上に強くなって居るのですけどね。アレでも嘗ては炎神などと呼ばれた天魔の残滓。比較対象がないので解りにくいのかもしれませんが……』
炎神……? あいつ、基本は肉弾戦特化で、炎なんて使ってなかったような……?
『お忘れですか? アレが封じられていた御所であるじ様は何に触れて起こしましたか?』
あの時は……あ、あのヤバい槍か! 確かにアレは火炎の槍といっても過言じゃなかった。
何も知らずに適当に扱おうとして、危うく灰にされかけたんだっけか。
『今のアレにとって、あの槍こそが本体のようなものです。身につけた武技など後付要素に過ぎませんわ』
いやそんな、『岩が本体』みたいな言い方……というかその割には、シアがあの槍を使うことはめったに無かったように思えるが。全く使わなかった訳ではないけど、いつもは似たような見た目の普通の槍を使っていた筈だ。
『単に使わざるを得ないような状況が殆どなかったというだけでしょう。雑魚の処理に過剰な名器を持ち出しては手入れが面倒なだけでしょう?』
あぁ、そういやチェリーさんとかは手に入れた火の槍を嬉々として振り回してたけど、あっさり折れて修理する羽目になってたっけか。装備も普通に消耗するこのゲームで、格下相手に高価な武器を気楽に振り回すのは確かに理にかなった行動とは言い難いな。
というか、シアのことを毛嫌いしてるようで、しっかり認めはしてるんだな。一体どういう関係だったんだ?
『……特に特別な間柄というわけではありません。嘗て、契約した主と私が全盛期のシーシアマータに挑み、惨敗した。ただそれだけですわ』
加減してもアレだけの力を使うお前が、二人がかりでシアに勝てなかったのか?
『あまりアレを認めるような事は言いたくありませんが、全盛期のアレは武術や武器になど頼らずとも単騎で世界の脅威とされる程の暴威でしたのよ? 当時の誓約者は私が契約した中では最も力があり最も歪んだ最凶の術士と呼ばれていましたが、それでも数万の手勢を率いても全く勝負になりませんでしたもの』
数万て……
それこそ一体どういう状況になれば数万対一なんて状況が作り上げられるんだ。勝ち負け以前にその状況を実現しようと思っても中々出来るもんじゃないだろう。
『王……とは少し違いますが、それでも多くの民を率いておりましたので。もっとも、戦いに至った経緯は国を守るためだとか高尚なものではなく、単に当時の誓約者がシーシアマータの力を奪おうとして、持てる力……人材や兵器を引っ張り出しただけという単純なものでしたが』
前の誓約者はお偉いさんだったのか。
国軍引っ張り出して、それでもシアには勝てなかったと。どれだけ化け物じみてたんだよ、全盛期のシアって。
『私が生きてきた中で、全盛期のアレと対等に渡り合える者となると、片手で数えるほどしか居りませんわ』
それでも数えられるくらいには居るのか、そんなのと渡り合えるのが。やべーなこの世界。戦闘民族でも潜んでるのか?
『言っておきますが、アレと戦えるという方が異常なんですのよ? そもそも、本来なら戦いというものが成立することすら無い相手ですから。当時はまだ天魔という存在の事が深く知られておらず、無謀にも我々は何も知らないままに挑んでしまいましたが』
俺が全盛期のシアに挑んだとしたら、勝てないのは前提として、どれくらい戦えると思う?
『言葉を選んで言いますが、今の主様では同じ舞台に上がることすら出来ません』
言葉を選ばないとすれば?
『お話になりません。勝負以前の問題ですわ。身の程を知ったほうがよろしいかと』
きっつ。
でも俺よりも更に強い誓約者が、万の軍を率いた上で惨敗するんだからそりゃそう言われても仕方ないか。
というかそんなのに稽古つけてもらってたのか。ランダムジャンプで辺境に飛ばされるとかフザケンナと思ってたけど、結構ラッキーだったのかもしれないな、俺。
『あくまで全盛期のアレについての話ですわよ? 今のあの小娘の力は、せいぜい私と同等程度でしかありませんわ。だからこそ、武術だなんて柄にもない物を見に付けて補強しているわけですから』
そんなに弱体化してアレとか、全盛期の強さとか想像できないんだが。
そんな規格外な事言われると、それはソレでちょっと興味が出てくるな。
5
お気に入りに追加
630
あなたにおすすめの小説
【完結】マギアアームド・ファンタジア
こすもすさんど(元:ムメイザクラ)
ファンタジー
ハイファンタジーの広大な世界を、魔法装具『マギアアームド』で自由自在に駆け巡る、世界的アクションVRゲーム『マギアアームド・ファンタジア』。
高校に入学し、ゲーム解禁を許された織原徹矢は、中学時代からの友人の水城菜々花と共に、マギアアームド・ファンタジアの世界へと冒険する。
待ち受けるは圧倒的な自然、強大なエネミー、予期せぬハーレム、そして――この世界に花咲く、小さな奇跡。
王道を以て王道を征す、近未来風VRMMOファンタジー、ここに開幕!
モノ作りに没頭していたら、いつの間にかトッププレイヤーになっていた件
こばやん2号
ファンタジー
高校一年生の夏休み、既に宿題を終えた山田彰(やまだあきら)は、美人で巨乳な幼馴染の森杉保奈美(もりすぎほなみ)にとあるゲームを一緒にやらないかと誘われる。
だが、あるトラウマから彼女と一緒にゲームをすることを断った彰だったが、そのゲームが自分の好きなクラフト系のゲームであることに気付いた。
好きなジャンルのゲームという誘惑に勝てず、保奈美には内緒でゲームを始めてみると、あれよあれよという間にトッププレイヤーとして認知されてしまっていた。
これは、ずっと一人でプレイしてきたクラフト系ゲーマーが、多人数参加型のオンラインゲームに参加した結果どうなるのかと描いた無自覚系やらかしVRMMO物語である。
※更新頻度は不定期ですが、よければどうぞ
【完結】6歳の王子は無自覚に兄を断罪する
土広真丘
ファンタジー
ノーザッツ王国の末の王子アーサーにはある悩みがあった。
異母兄のゴードン王子が婚約者にひどい対応をしているのだ。
その婚約者は、アーサーにも優しいマリーお姉様だった。
心を痛めながら、アーサーは「作文」を書く。
※全2話。R15は念のため。ふんわりした世界観です。
前半はひらがなばかりで、読みにくいかもしれません。
主人公の年齢的に恋愛ではないかなと思ってファンタジーにしました。
小説家になろうに投稿したものを加筆修正しました。
生産職から始まる初めてのVRMMO
結城楓
ファンタジー
最近流行りのVRMMO、興味がないわけではないが自分から手を出そうと思ってはいなかったふう。
そんな時、新しく発売された《アイディアル・オンライン》。
そしてその発売日、なぜかゲームに必要なハードとソフトを2つ抱えた高校の友達、彩華が家にいた。
そんなふうが彩華と半ば強制的にやることになったふうにとっては初めてのVRMMO。
最初のプレイヤー設定では『モンスターと戦うのが怖い』という理由から生産職などの能力を選択したところから物語は始まる。
最初はやらざるを得ない状況だったフウが、いつしか面白いと思うようになり自ら率先してゲームをするようになる。
そんなフウが贈るのんびりほのぼのと周りを巻き込み成長していく生産職から始まる初めてのVRMMOの物語。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
チート級スキルを得たゲーマーのやりたいことだけするVRMMO!
しりうす。
ファンタジー
VRゲーム【Another world・Online】βテストをソロでクリアした主人公──────雲母八雲。
βテスト最後のボスを倒すと、謎のアイテム【スキルの素】を入手する。不思議に思いつつも、もうこのゲームの中に居る必要はないためアイテムの事を深く考えずにログアウトする。
そして、本サービス開始時刻と同時に【Another world・Online】にダイブし、そこで謎アイテム【スキルの素】が出てきてチート級スキルを10個作ることに。
そこで作ったチート級スキルを手に、【Another world・Online】の世界をやりたいことだけ謳歌する!
※ゆるーくやっていくので、戦闘シーンなどの描写には期待しないでください。
※処女作ですので、誤字脱字、設定の矛盾などがあると思います。あったら是非教えてください!
※感想は出来るだけ返信します。わからない点、意味不明な点があったら教えてください。(アンチコメはスルーします)
VRMMOでチュートリアルを2回やった生産職のボクは最強になりました
鳥山正人
ファンタジー
フルダイブ型VRMMOゲームの『スペードのクイーン』のオープンベータ版が終わり、正式リリースされる事になったので早速やってみたら、いきなりのサーバーダウン。
だけどボクだけ知らずにそのままチュートリアルをやっていた。
チュートリアルが終わってさぁ冒険の始まり。と思ったらもう一度チュートリアルから開始。
2度目のチュートリアルでも同じようにクリアしたら隠し要素を発見。
そこから怒涛の快進撃で最強になりました。
鍛冶、錬金で主人公がまったり最強になるお話です。
※この作品は「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過した【第1章完結】デスペナのないVRMMOで〜をブラッシュアップして、続きの物語を描いた作品です。
その事を理解していただきお読みいただければ幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる