261 / 330
四章
二百四十九話 首都アレスタンティアⅣ
しおりを挟む
「さすが師匠、なかなかにエグいっすね」
「人聞きの悪い事を言うでない、先に仕掛けてきたのは向こう側じゃ。儂は暴力を使わずに平和的に会話で騒ぎを収めたにすぎんじゃろ」
「平和的に、ねぇ」
野次馬たちに糾弾され、次第に言葉だけではなく物まで飛び交い始めた辺りでついに兵士達は逃げるように去っていった。
……まぁ、そのまま逃がすほどシアは甘くない。ちゃっかりエレクの仲間のスカウトに追跡するように指示を出していた。
「それで、お主は先程の兵士共、どう思う?」
「俺っすか? そうっすね……」
話を向けられたエレクは少しだけ考え込む素振りを見せたが、さして悩まずに答えを出した。
「保守派の手先っすかねぇ?」
「やはりそう思うか。この国に長く居るお前もそう思うということは、まぁ間違いはなさそうじゃな」
「革新派というには言動が支離滅裂すぎるっすからね」
「まぁ、そうよなぁ」
もし本当にあの連中が革新派とやらであれば、シアが城へ行くと言った所でその流れに乗ればよかったんだ。捉えに来たと言うくせに、こちらが城へ向かおうとするとそれを拒もうとするのは自分たちは怪しいと言っているようなものだ。
「大方、革新派に押された保守派の貴族共が、この国で名の知れているお前たちを味方に引き入れるために同行していた儂らを狙った……といった所じゃろうな」
「アホなのか?」
おっと、うっかり本音が口から。
いやでも、そう思っても仕方ないだろ。
「仲間に引き入れたい奴に対して初手で脅迫とか、まともな考えとは思えんのだが……そもそもエレク達はこの国でも名の知れたチームなんだろ? それを相手に脅迫を迫るとか、反撃されたらどうするのかとか考えないのか?」
権力を盾に、とかそんな話じゃあない。でっち上げの罪状で関係者を連れ去ってからの脅迫とか、どう立ち回っても敵対するしか無いと思うんだが……
この世界では、現実に比べても義理だとかメンツだとかをかなり重視しているように感じる。そんなメンツを重要視するような相手であれば、今回みたいな手口では場合によっては『テロリストには屈しない』的な対応取る可能性もかなり高いと思う。特に名の知れたトップチームであればな。
でも、そんな事はメンツで出来ているような貴族なら理解っても良いようなもんなんだが……
「貴族は確かに俺ら平民よりも教育やらなんやら受けるかも知れませんけどね、教育を受けたやつが皆お利口になるとは限らねーんッスよ」
「大抵はピンはねとか着服とか下らないことに知恵使うようになるのよねぇ」
「まぁ、本当に領民のために知識を使う領主というのも居るようですが、そんな領主の事を大抵は『間抜けな領主』と蔑むような噂として伝わってくる辺り、この国の腐りっぷりが解るってものですな」
エレク達が口々に言う。
確かに、勉強すれば皆賢くなるとは限らないか。俺も数式やら英語やら化学式やら、学生時代に勉強した内容なんて興味が残ってないような奴は殆ど覚えてねぇ。
そう考えると、貴族のくせに……って考え方はちょっとやめた方がいいか。
貴族でも平民でも阿呆は阿呆というくらいに考えとこう。
義務教育として全国民が一定の教養を学べるこの国でも、馬鹿や不良なんて一定量居る。政治家だって汚職だのスキャンダルだので毎年のようにニュースになっているしな。
リアルもファンタジーも教養と人格は結びつかねぇわな。うん。
「革新派だろうが保守派だろうが、大抵の貴族なんてのは上から見下ろすばかりで、現場の事なんて何も知らないんスよ。反撃されて被害が出たとしても、そこらにいくらでもいる兵士が少し減る程度にしか思ってない。もっと言うと、相手が同じ貴族でなければ、その事で相手がどう考えるのかすら考慮しようとしない」
「あぁ……」
何時の世も現場の人材は軽視されるんだな。社畜時代を思い出しちまった……
「もちろん、全ての貴族がそうだとは言いませんぜ? ヴォックスの言った『間抜けな領主』として話に出た西部を治める大貴族やその取り巻き貴族なんかは善政で知られてるし、実際昔は広大な荒れ地だったと言われてはいるが、今じゃ一大穀倉地帯だ。無理な税の取り立てもなく、暮らしやすいと結構な話題っす」
「まぁ、そりゃそうだろうなぁ。全ての貴族が愚かなら国なんて立ち行かんだろうし。馬鹿な奴程声がでかいせいで、悪いところだけよく目立つって事だな」
「そういう事っス。自身の利益よりも領全体を良くしよう……なんてのはごく少数ですけど、大多数の貴族は自領が駄目になれば自分達も破滅するなんて理解りきってるんで、税は取り立てお色に手を染めようが、領民が逃げ出さない程度には統治するもんなんス」
まぁ、そうじゃなきゃ国が国の形を保てねぇわな。地方領主が全部阿呆ならあっという間に領民が別の領地……どころか最悪他国に流出して国力を削る羽目になる。
「ただ、根底には貴族至上主義者ッて言うんすかね? 連中にとって貴族でない奴は自領を維持するための部品というか、人間じゃないと本気で思ってるんスよ」
出鱈目な考え方……だとは思うが、割と昔から物語に出てくる悪役貴族って何故かそういう奴多いよな。
つまり、大衆にとっての悪役の貴族の見え方としてはそれがオーソドックスだったって事なんだろうな。
だからといって、ゲームと言ってもこんなリアルな世界の中でそんな貴族とは関わり合いにはなりたくなかった。そういうのはもうアルヴァストでお腹いっぱいなんだっていう。
というか、何で世界をこんなリリアルに作り込んでるのに、悪役NPCだけは物語におけるステレオタイプなどクズが揃ってるんだろうか。
いやまぁ、現実でも『こんなの今どき漫画でも見ねぇ』って言いたくなるようなクズは確かに居るけどさ。
「それで、そのお貴族様はシアの口先で撃退されたわけだが、このあと連中はどう動くと思う?」
「まぁ面子を潰されただの何だの勝手なこと言って、色々こちらにちょっかい出してくるんじゃないっすかね」
「……デスヨネー」
ステレオタイプのクズ貴族なら当然そう動くのが王道だよな、やっぱり。
「メンツがどうこう言う前に、こっちからしてみれば、勝手に目をつけられて脅迫されそうになった挙げ句、問いただしたら逆ギレされたとか……言葉を選んで言うけど、面倒クセェって言葉しか出てこねぇぞ」
「貴族に限らず権力者なんてそんなもんっす。他人の迷惑なんて顧みないからのし上がれてるんスよ」
やりたい放題、自重しないからデカイ結果でのし上がるか。言われてみればたしかにそうなのかも知れないな。
いや、まっとうにのし上がるやつも居るんだろうけどさ。
「というか、シアは何であんなに煽ってたんだ? この国のイザコザなんぞに巻き込まれたくなかったんじゃなかったのか? あんなに煽ったら間違いなく目をつけられるだろうに」
「少々思うところがあっての。エレクの時と違って今回は短気とかそういうのではなく、わざと煽らせてもらった」
あぁエレクの時のアレ、俺にけしかけるためじゃなくて本気で苛ついてたのな。後ろで当のエレクが青い顔してんぞ。
「その思うことってなんだよ。こんだけガッツリ巻き込んどいて、内緒とか流石に言わんよな?」
「わかっとるわい。理由は話してやる。じゃがその前にまずは腰を落ち着けられる宿探しが先じゃ」
確かにこんな流れになっちまった以上は宿が必要か。
本来ならこの街はこの先の為の買い出しをしたら、すぐに出ていく予定だったが、何を考えてか、シアはこの街でなにかしようとしている。北に目的があるにも関わらずだ。
本当にこの街で何かをするべきか悩みどころだが、シアは既に貴族相手に喧嘩うっちまった。こうなっちまった以上はこちらが何を言おうがちょっかい掛けられるのは避けられんだろう。
というかシアがやる気な以上、付き合わざるを得ないんだよなぁ。そもそもなぜ北を目指しているのか、というかシアが何を目指しているのかが理解っていないから、シアを置いていくという選択肢はあまり取りたくねぇんだよな。明らかにこっちを巻き込んでくるムーブを見せた以上、聞き出そうとして素直に教えるとは思えんし、力づくとか論外だしな。
シアの目的地なんぞ知ったことか、と一人旅という選択肢は確かにあるが、土地勘のある奴からわざわざ別れるデメリットと、メリットの方がどう考えても釣り合わない。
そもそも、ナビゲーターとしてだけじゃなく、仲間として純粋にその強さだけでも十分価値がある。なんせ俺より遥かに強い。RPGで、ぶっ壊れレベルの強キャラがゲーム序盤でスポット参戦するっていうのは結構良くある話だけど、シアの立ち位置は俺にとってまさにそれだ。以前のパーティで言うところのハティの立ち位置に近い。
ハティと違って自己主張はかなり激しいがな。
「まぁ、やっちまったもんはしょうがない。まずは泊まれる宿を探そう。当然、宿代はシア持ちでな」
「わかっとる。今回ばかりは儂のワガママになるからの」
珍しいな、シアが素直に自分のワガママだとか認めるなんて。
……それだけ、どうしてもこの街で何かしたい理由があるってことか。この街に入るまでは通り過ぎるつもりだった筈だから、多分今さっきの揉め事の中に見過ごせない何かがあったという事なんだろうけど……
ウン百年単位で眠りについていたシアが貴族関連で気になるような事って一体何なんだ?
訳の判らない事態に巻き込まれなきゃ良いんだが……
「人聞きの悪い事を言うでない、先に仕掛けてきたのは向こう側じゃ。儂は暴力を使わずに平和的に会話で騒ぎを収めたにすぎんじゃろ」
「平和的に、ねぇ」
野次馬たちに糾弾され、次第に言葉だけではなく物まで飛び交い始めた辺りでついに兵士達は逃げるように去っていった。
……まぁ、そのまま逃がすほどシアは甘くない。ちゃっかりエレクの仲間のスカウトに追跡するように指示を出していた。
「それで、お主は先程の兵士共、どう思う?」
「俺っすか? そうっすね……」
話を向けられたエレクは少しだけ考え込む素振りを見せたが、さして悩まずに答えを出した。
「保守派の手先っすかねぇ?」
「やはりそう思うか。この国に長く居るお前もそう思うということは、まぁ間違いはなさそうじゃな」
「革新派というには言動が支離滅裂すぎるっすからね」
「まぁ、そうよなぁ」
もし本当にあの連中が革新派とやらであれば、シアが城へ行くと言った所でその流れに乗ればよかったんだ。捉えに来たと言うくせに、こちらが城へ向かおうとするとそれを拒もうとするのは自分たちは怪しいと言っているようなものだ。
「大方、革新派に押された保守派の貴族共が、この国で名の知れているお前たちを味方に引き入れるために同行していた儂らを狙った……といった所じゃろうな」
「アホなのか?」
おっと、うっかり本音が口から。
いやでも、そう思っても仕方ないだろ。
「仲間に引き入れたい奴に対して初手で脅迫とか、まともな考えとは思えんのだが……そもそもエレク達はこの国でも名の知れたチームなんだろ? それを相手に脅迫を迫るとか、反撃されたらどうするのかとか考えないのか?」
権力を盾に、とかそんな話じゃあない。でっち上げの罪状で関係者を連れ去ってからの脅迫とか、どう立ち回っても敵対するしか無いと思うんだが……
この世界では、現実に比べても義理だとかメンツだとかをかなり重視しているように感じる。そんなメンツを重要視するような相手であれば、今回みたいな手口では場合によっては『テロリストには屈しない』的な対応取る可能性もかなり高いと思う。特に名の知れたトップチームであればな。
でも、そんな事はメンツで出来ているような貴族なら理解っても良いようなもんなんだが……
「貴族は確かに俺ら平民よりも教育やらなんやら受けるかも知れませんけどね、教育を受けたやつが皆お利口になるとは限らねーんッスよ」
「大抵はピンはねとか着服とか下らないことに知恵使うようになるのよねぇ」
「まぁ、本当に領民のために知識を使う領主というのも居るようですが、そんな領主の事を大抵は『間抜けな領主』と蔑むような噂として伝わってくる辺り、この国の腐りっぷりが解るってものですな」
エレク達が口々に言う。
確かに、勉強すれば皆賢くなるとは限らないか。俺も数式やら英語やら化学式やら、学生時代に勉強した内容なんて興味が残ってないような奴は殆ど覚えてねぇ。
そう考えると、貴族のくせに……って考え方はちょっとやめた方がいいか。
貴族でも平民でも阿呆は阿呆というくらいに考えとこう。
義務教育として全国民が一定の教養を学べるこの国でも、馬鹿や不良なんて一定量居る。政治家だって汚職だのスキャンダルだので毎年のようにニュースになっているしな。
リアルもファンタジーも教養と人格は結びつかねぇわな。うん。
「革新派だろうが保守派だろうが、大抵の貴族なんてのは上から見下ろすばかりで、現場の事なんて何も知らないんスよ。反撃されて被害が出たとしても、そこらにいくらでもいる兵士が少し減る程度にしか思ってない。もっと言うと、相手が同じ貴族でなければ、その事で相手がどう考えるのかすら考慮しようとしない」
「あぁ……」
何時の世も現場の人材は軽視されるんだな。社畜時代を思い出しちまった……
「もちろん、全ての貴族がそうだとは言いませんぜ? ヴォックスの言った『間抜けな領主』として話に出た西部を治める大貴族やその取り巻き貴族なんかは善政で知られてるし、実際昔は広大な荒れ地だったと言われてはいるが、今じゃ一大穀倉地帯だ。無理な税の取り立てもなく、暮らしやすいと結構な話題っす」
「まぁ、そりゃそうだろうなぁ。全ての貴族が愚かなら国なんて立ち行かんだろうし。馬鹿な奴程声がでかいせいで、悪いところだけよく目立つって事だな」
「そういう事っス。自身の利益よりも領全体を良くしよう……なんてのはごく少数ですけど、大多数の貴族は自領が駄目になれば自分達も破滅するなんて理解りきってるんで、税は取り立てお色に手を染めようが、領民が逃げ出さない程度には統治するもんなんス」
まぁ、そうじゃなきゃ国が国の形を保てねぇわな。地方領主が全部阿呆ならあっという間に領民が別の領地……どころか最悪他国に流出して国力を削る羽目になる。
「ただ、根底には貴族至上主義者ッて言うんすかね? 連中にとって貴族でない奴は自領を維持するための部品というか、人間じゃないと本気で思ってるんスよ」
出鱈目な考え方……だとは思うが、割と昔から物語に出てくる悪役貴族って何故かそういう奴多いよな。
つまり、大衆にとっての悪役の貴族の見え方としてはそれがオーソドックスだったって事なんだろうな。
だからといって、ゲームと言ってもこんなリアルな世界の中でそんな貴族とは関わり合いにはなりたくなかった。そういうのはもうアルヴァストでお腹いっぱいなんだっていう。
というか、何で世界をこんなリリアルに作り込んでるのに、悪役NPCだけは物語におけるステレオタイプなどクズが揃ってるんだろうか。
いやまぁ、現実でも『こんなの今どき漫画でも見ねぇ』って言いたくなるようなクズは確かに居るけどさ。
「それで、そのお貴族様はシアの口先で撃退されたわけだが、このあと連中はどう動くと思う?」
「まぁ面子を潰されただの何だの勝手なこと言って、色々こちらにちょっかい出してくるんじゃないっすかね」
「……デスヨネー」
ステレオタイプのクズ貴族なら当然そう動くのが王道だよな、やっぱり。
「メンツがどうこう言う前に、こっちからしてみれば、勝手に目をつけられて脅迫されそうになった挙げ句、問いただしたら逆ギレされたとか……言葉を選んで言うけど、面倒クセェって言葉しか出てこねぇぞ」
「貴族に限らず権力者なんてそんなもんっす。他人の迷惑なんて顧みないからのし上がれてるんスよ」
やりたい放題、自重しないからデカイ結果でのし上がるか。言われてみればたしかにそうなのかも知れないな。
いや、まっとうにのし上がるやつも居るんだろうけどさ。
「というか、シアは何であんなに煽ってたんだ? この国のイザコザなんぞに巻き込まれたくなかったんじゃなかったのか? あんなに煽ったら間違いなく目をつけられるだろうに」
「少々思うところがあっての。エレクの時と違って今回は短気とかそういうのではなく、わざと煽らせてもらった」
あぁエレクの時のアレ、俺にけしかけるためじゃなくて本気で苛ついてたのな。後ろで当のエレクが青い顔してんぞ。
「その思うことってなんだよ。こんだけガッツリ巻き込んどいて、内緒とか流石に言わんよな?」
「わかっとるわい。理由は話してやる。じゃがその前にまずは腰を落ち着けられる宿探しが先じゃ」
確かにこんな流れになっちまった以上は宿が必要か。
本来ならこの街はこの先の為の買い出しをしたら、すぐに出ていく予定だったが、何を考えてか、シアはこの街でなにかしようとしている。北に目的があるにも関わらずだ。
本当にこの街で何かをするべきか悩みどころだが、シアは既に貴族相手に喧嘩うっちまった。こうなっちまった以上はこちらが何を言おうがちょっかい掛けられるのは避けられんだろう。
というかシアがやる気な以上、付き合わざるを得ないんだよなぁ。そもそもなぜ北を目指しているのか、というかシアが何を目指しているのかが理解っていないから、シアを置いていくという選択肢はあまり取りたくねぇんだよな。明らかにこっちを巻き込んでくるムーブを見せた以上、聞き出そうとして素直に教えるとは思えんし、力づくとか論外だしな。
シアの目的地なんぞ知ったことか、と一人旅という選択肢は確かにあるが、土地勘のある奴からわざわざ別れるデメリットと、メリットの方がどう考えても釣り合わない。
そもそも、ナビゲーターとしてだけじゃなく、仲間として純粋にその強さだけでも十分価値がある。なんせ俺より遥かに強い。RPGで、ぶっ壊れレベルの強キャラがゲーム序盤でスポット参戦するっていうのは結構良くある話だけど、シアの立ち位置は俺にとってまさにそれだ。以前のパーティで言うところのハティの立ち位置に近い。
ハティと違って自己主張はかなり激しいがな。
「まぁ、やっちまったもんはしょうがない。まずは泊まれる宿を探そう。当然、宿代はシア持ちでな」
「わかっとる。今回ばかりは儂のワガママになるからの」
珍しいな、シアが素直に自分のワガママだとか認めるなんて。
……それだけ、どうしてもこの街で何かしたい理由があるってことか。この街に入るまでは通り過ぎるつもりだった筈だから、多分今さっきの揉め事の中に見過ごせない何かがあったという事なんだろうけど……
ウン百年単位で眠りについていたシアが貴族関連で気になるような事って一体何なんだ?
訳の判らない事態に巻き込まれなきゃ良いんだが……
1
お気に入りに追加
630
あなたにおすすめの小説
モノ作りに没頭していたら、いつの間にかトッププレイヤーになっていた件
こばやん2号
ファンタジー
高校一年生の夏休み、既に宿題を終えた山田彰(やまだあきら)は、美人で巨乳な幼馴染の森杉保奈美(もりすぎほなみ)にとあるゲームを一緒にやらないかと誘われる。
だが、あるトラウマから彼女と一緒にゲームをすることを断った彰だったが、そのゲームが自分の好きなクラフト系のゲームであることに気付いた。
好きなジャンルのゲームという誘惑に勝てず、保奈美には内緒でゲームを始めてみると、あれよあれよという間にトッププレイヤーとして認知されてしまっていた。
これは、ずっと一人でプレイしてきたクラフト系ゲーマーが、多人数参加型のオンラインゲームに参加した結果どうなるのかと描いた無自覚系やらかしVRMMO物語である。
※更新頻度は不定期ですが、よければどうぞ
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
生産職から始まる初めてのVRMMO
結城楓
ファンタジー
最近流行りのVRMMO、興味がないわけではないが自分から手を出そうと思ってはいなかったふう。
そんな時、新しく発売された《アイディアル・オンライン》。
そしてその発売日、なぜかゲームに必要なハードとソフトを2つ抱えた高校の友達、彩華が家にいた。
そんなふうが彩華と半ば強制的にやることになったふうにとっては初めてのVRMMO。
最初のプレイヤー設定では『モンスターと戦うのが怖い』という理由から生産職などの能力を選択したところから物語は始まる。
最初はやらざるを得ない状況だったフウが、いつしか面白いと思うようになり自ら率先してゲームをするようになる。
そんなフウが贈るのんびりほのぼのと周りを巻き込み成長していく生産職から始まる初めてのVRMMOの物語。
VRMMOで神様の使徒、始めました。
一 八重
SF
真崎宵が高校に進学して3ヶ月が経過した頃、彼は自分がクラスメイトから避けられている事に気がついた。その原因に全く心当たりのなかった彼は幼馴染である夏間藍香に恥を忍んで相談する。
「週末に発売される"Continued in Legend"を買うのはどうかしら」
これは幼馴染からクラスメイトとの共通の話題を作るために新作ゲームを勧められたことで、再びゲームの世界へと戻ることになった元動画配信者の青年のお話。
「人間にはクリア不可能になってるって話じゃなかった?」
「彼、クリアしちゃったんですよね……」
あるいは彼に振り回される運営やプレイヤーのお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる