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四章
二百四十三話 快眠
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俺に喧嘩を押し付けた事に対しての詫びとしてシアに奢らせた飯で腹を満たしてようやくひと心地。
街を回って集めた情報をすり合わせつつ今後の予定を話し合っていたら、気が付いた頃にはもう夕暮れ時だ。
結論から言うと、欲しかった街の情報と隣国の情勢については二人とも大した情報はつかめなかった。流石にネットやテレビの無い世界で、隣国の情報を得るというのは中々難しいんだろう。新聞の様な情報誌も無さそうだし、現地に行った傭兵や旅行者の口コミ情報くらいしか手に入らない。
それでも噂話程度の情報は幾つか手に入れたが、情報の信ぴょう性はかなり怪しいところだ。
その代わり……と言って良いのか、帝都のきな臭い噂に関しては聞いても無いのに色々と耳に入ってきた。
といっても、その内容はあの護衛騎士の言ってた内容を補強するような内容のものばかりだったが。
政争はほぼ決着して、現在王都は急進派が牛耳っている事、戦闘はあったものの殆どが城の中の出来事であり、市民にとっては特に害が及んだわけでもない為他人事のようにとらえられている事等々……
RPGとしてはイベントに関する重要な情報と言えるかもしれない。ただ、今回の俺たちは王都動乱なんて大型イベント放り出して、一路北へと目指している真っ最中だ。正直あまり美味しい情報とは言えなかった。
……にしてもこの世界、国が問題抱え込み過ぎだろう。この世界に来て訪れた2つの国の首都が、2つともクーデターの真っ最中とか、一体どうなってるんだ。
まぁ、RPGとしては次々に新しいイベントが起こっていくというのはある意味正しいのかもしれないが……
この手の情報収集は普通のRPGのようなイベントフラグがわかりやすく散らばっているわけでもないこのゲームでする場合、それこそコツコツ根気強く情報を探していくしか無い。
結局今日はここまでと、宿へ引き返しベッドへ転がる。
なんだかんだで一日中歩き回ったせいか、体がギシギシと軋む。
シアの戦闘訓練も相当なハードさだが、ただ街の歩いて巡るというのもそれはそれで相当に体に疲れがたまるらしい。
もちろん、旅での疲労というのはこの世界にやってきて幾度も実感させられたものだけど、戦うために体を鍛えるだけでは旅の疲れからは逃れられないというのは、ちょっと意外だった。
引きこもりに近かった以前と違って、ゲーム内とはいえ鍛えてんだから平気になるだろ……と軽い気持ちで居たが、こういうのはどうやら体を鍛えるだけではどうにもならんらしい。
普通のゲームならいくら走り回っても疲れは貯まらんのにな。スタミナゲージとかあっても、回復すればまた元気に走り回れるし。リアリティも追求しすぎるとこういうところは少し不便だ。……まぁだからこそ、そういう不便さも含めてリアルに感じられるのかもしれないけど。
ベッドに横になると、眠気が一気に押し寄せてくる。
見知らぬ街で見知らぬ人たちから情報を集めるってのがここまで難しいとはなぁ。
どういう職種の人間がどういう情報を仕入れやすいのか、そこから得られた情報から繋がるのはどういった人物なのか……以前なら全く考えなかったであろう、そういう事を強く意識しながら人と話すなんて真似をしていたから、慣れないことで頭を酷使しすぎたらしい。
そもそも、会社とゲーセン以外で人と殆ど話さなかった俺が、相手に不審感を与えないように努めて自然に振る舞うというその行動からして精神的に相当疲れたってのもあるが。
それだけ気を使っても、話しかけた人数に対してまともに答えが帰ってきたのは2割程度だ。
大抵は警戒されて眉をひそめられるのが殆どだった。まぁそうだよな、こちらが見知らぬ人と感じているのだから、相手からしても見知らぬ人が突然情報を教えてくれと話しかけてくるんだから、胡散臭いと思われても仕方がない。
結局、買い物という形で対価を自然に支払うことができる商売人相手が一番話しやすいと気がついたのは、聞き込みを初めてしばらくしてからだったな。
酒場も周ってみたが、昼間の酒場なんぞ殆ど閉まっているか、閑散とした店の中に昼から飲んだくれているろくでなしくらいしか居なかった。雰囲気も悪かったしひどい悪酔いをしたおっさん相手に突然殴りかかられたりと散々な目にあったので、二度と昼間の専業酒場には近づくまいと心に決めた。
いくら酒が口を軽くすると言っても、やはり時と場を選ばないとダメだな。うん。
それと、特定の決まった情報ではなく、漠然とした地域の情報を仕入れるというのが意外と難しいということを初めて知った。
情報を求めている俺からして、どういう情報がほしいという希望を提示できないから、話してくれる相手からしても色々やりにくいというのもあるんだろう。
この地域の人にとって当たり前な情報はスルーされがちで、目新しいものや物珍しい情報に偏りがちだった。
でも俺たちが求めているのはそういうスルーされがちな、地域のいつも通りの情報だったりするわけで、なかなか情報を引き出すのが難しかった。
特に、今はクーデターなんぞが起きてるせいで、どうしても情報の中心がそれになりがちだ。特に地域の変化について聞くと、直近のクーデター基準で話が進むせいでとにかく情報が偏るのだ。
こちらからも明確に聞き出したい情報を絞れないということもあって、申し訳なく思いつつも頭の中で「そういう事じゃねぇんだよなぁ」なんて愚痴りつつ話を聞き取っていくのは、なかなか精神的に疲れた。
基本的のこの世界のNPCはただ人として意志を持って日常を過ごしているだけなのでイベントフラグなんて分かりやすい目印を探そうとせず、面倒でもコツコツと地味な聞き込み作業をこなして行くことが最短ルートなんだと、この短い期間で思い知った。
近道なんぞ無い。焦ってショートカットしようとすれば、見当違いな方向へ話が進むだけなんだな、これが。
結局耳寄り情報だとか、極秘情報なんてのは誰も知っていないからこその極秘な訳で……基本的にはありふれた情報しか出回っていないのが現実だ。隠されているという事は個人や、あるいは地域で何らかの意図を持って情報が閉ざされていると言うことだ。そういった物には迂闊に触れないほうが良いだろう。
村八分じゃないが、必要ない藪をつついて蛇を出す必要もない。
……まあ、普通のRPGならイベント目当てに首を突っ込みまくるんだろうけどな。
さて、明日はどうやって情報仕入れようか……
そんな事を考えているうちにいつの間にか、俺の意識は眠りに落ちていた。
街を回って集めた情報をすり合わせつつ今後の予定を話し合っていたら、気が付いた頃にはもう夕暮れ時だ。
結論から言うと、欲しかった街の情報と隣国の情勢については二人とも大した情報はつかめなかった。流石にネットやテレビの無い世界で、隣国の情報を得るというのは中々難しいんだろう。新聞の様な情報誌も無さそうだし、現地に行った傭兵や旅行者の口コミ情報くらいしか手に入らない。
それでも噂話程度の情報は幾つか手に入れたが、情報の信ぴょう性はかなり怪しいところだ。
その代わり……と言って良いのか、帝都のきな臭い噂に関しては聞いても無いのに色々と耳に入ってきた。
といっても、その内容はあの護衛騎士の言ってた内容を補強するような内容のものばかりだったが。
政争はほぼ決着して、現在王都は急進派が牛耳っている事、戦闘はあったものの殆どが城の中の出来事であり、市民にとっては特に害が及んだわけでもない為他人事のようにとらえられている事等々……
RPGとしてはイベントに関する重要な情報と言えるかもしれない。ただ、今回の俺たちは王都動乱なんて大型イベント放り出して、一路北へと目指している真っ最中だ。正直あまり美味しい情報とは言えなかった。
……にしてもこの世界、国が問題抱え込み過ぎだろう。この世界に来て訪れた2つの国の首都が、2つともクーデターの真っ最中とか、一体どうなってるんだ。
まぁ、RPGとしては次々に新しいイベントが起こっていくというのはある意味正しいのかもしれないが……
この手の情報収集は普通のRPGのようなイベントフラグがわかりやすく散らばっているわけでもないこのゲームでする場合、それこそコツコツ根気強く情報を探していくしか無い。
結局今日はここまでと、宿へ引き返しベッドへ転がる。
なんだかんだで一日中歩き回ったせいか、体がギシギシと軋む。
シアの戦闘訓練も相当なハードさだが、ただ街の歩いて巡るというのもそれはそれで相当に体に疲れがたまるらしい。
もちろん、旅での疲労というのはこの世界にやってきて幾度も実感させられたものだけど、戦うために体を鍛えるだけでは旅の疲れからは逃れられないというのは、ちょっと意外だった。
引きこもりに近かった以前と違って、ゲーム内とはいえ鍛えてんだから平気になるだろ……と軽い気持ちで居たが、こういうのはどうやら体を鍛えるだけではどうにもならんらしい。
普通のゲームならいくら走り回っても疲れは貯まらんのにな。スタミナゲージとかあっても、回復すればまた元気に走り回れるし。リアリティも追求しすぎるとこういうところは少し不便だ。……まぁだからこそ、そういう不便さも含めてリアルに感じられるのかもしれないけど。
ベッドに横になると、眠気が一気に押し寄せてくる。
見知らぬ街で見知らぬ人たちから情報を集めるってのがここまで難しいとはなぁ。
どういう職種の人間がどういう情報を仕入れやすいのか、そこから得られた情報から繋がるのはどういった人物なのか……以前なら全く考えなかったであろう、そういう事を強く意識しながら人と話すなんて真似をしていたから、慣れないことで頭を酷使しすぎたらしい。
そもそも、会社とゲーセン以外で人と殆ど話さなかった俺が、相手に不審感を与えないように努めて自然に振る舞うというその行動からして精神的に相当疲れたってのもあるが。
それだけ気を使っても、話しかけた人数に対してまともに答えが帰ってきたのは2割程度だ。
大抵は警戒されて眉をひそめられるのが殆どだった。まぁそうだよな、こちらが見知らぬ人と感じているのだから、相手からしても見知らぬ人が突然情報を教えてくれと話しかけてくるんだから、胡散臭いと思われても仕方がない。
結局、買い物という形で対価を自然に支払うことができる商売人相手が一番話しやすいと気がついたのは、聞き込みを初めてしばらくしてからだったな。
酒場も周ってみたが、昼間の酒場なんぞ殆ど閉まっているか、閑散とした店の中に昼から飲んだくれているろくでなしくらいしか居なかった。雰囲気も悪かったしひどい悪酔いをしたおっさん相手に突然殴りかかられたりと散々な目にあったので、二度と昼間の専業酒場には近づくまいと心に決めた。
いくら酒が口を軽くすると言っても、やはり時と場を選ばないとダメだな。うん。
それと、特定の決まった情報ではなく、漠然とした地域の情報を仕入れるというのが意外と難しいということを初めて知った。
情報を求めている俺からして、どういう情報がほしいという希望を提示できないから、話してくれる相手からしても色々やりにくいというのもあるんだろう。
この地域の人にとって当たり前な情報はスルーされがちで、目新しいものや物珍しい情報に偏りがちだった。
でも俺たちが求めているのはそういうスルーされがちな、地域のいつも通りの情報だったりするわけで、なかなか情報を引き出すのが難しかった。
特に、今はクーデターなんぞが起きてるせいで、どうしても情報の中心がそれになりがちだ。特に地域の変化について聞くと、直近のクーデター基準で話が進むせいでとにかく情報が偏るのだ。
こちらからも明確に聞き出したい情報を絞れないということもあって、申し訳なく思いつつも頭の中で「そういう事じゃねぇんだよなぁ」なんて愚痴りつつ話を聞き取っていくのは、なかなか精神的に疲れた。
基本的のこの世界のNPCはただ人として意志を持って日常を過ごしているだけなのでイベントフラグなんて分かりやすい目印を探そうとせず、面倒でもコツコツと地味な聞き込み作業をこなして行くことが最短ルートなんだと、この短い期間で思い知った。
近道なんぞ無い。焦ってショートカットしようとすれば、見当違いな方向へ話が進むだけなんだな、これが。
結局耳寄り情報だとか、極秘情報なんてのは誰も知っていないからこその極秘な訳で……基本的にはありふれた情報しか出回っていないのが現実だ。隠されているという事は個人や、あるいは地域で何らかの意図を持って情報が閉ざされていると言うことだ。そういった物には迂闊に触れないほうが良いだろう。
村八分じゃないが、必要ない藪をつついて蛇を出す必要もない。
……まあ、普通のRPGならイベント目当てに首を突っ込みまくるんだろうけどな。
さて、明日はどうやって情報仕入れようか……
そんな事を考えているうちにいつの間にか、俺の意識は眠りに落ちていた。
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