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四章
二百五話 初めてのダンジョンⅥ
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こいつは今まで人間と戦ったことが無かったのか、戦闘開始直後は割とこっちの攻撃がバカスカ入っていた。だが、この短時間でもうこっちの動きに慣れつつある。現状で既に手強いのに、こんな速度でこれ以上学習されればいずれ手に負えなくなるなコレ。そうなる前に一気にケリを付けねぇと。
とはいえ、この大暴れする上にガッチガチに硬い装甲を持った魔物を短時間で突破するのはそう簡単な事じゃ……
「……ん?」
何か最近そんな相手にうってつけの技を覚えた気がする。
まだ派手に暴れまわるコイツに正面からブチ込むほど使い慣れてない。ただ動き回るだけならともかく、コイツの攻撃をさばきながら隙を見て打ち込むのは流石に難しい。となれば……
「イダさん! こいつの正面、注意引けますか!?」
「ちっ……後輩にそう頼まれたら断りずらいだろ!?」
悪態つきながら、他所のパーティメンバーのためにきっちりカバーに入ってくれる当たり、なんだかんだで良い人だなこの人。
「何か考えがあるんでしょ? やってみな!」
「やれるだけやってみますよ! やれる範囲でね!」
俺の突撃の下がり際に入れ替わるようにイダが突っ込む。
イダの片手剣ではこの魔物へ致命傷を与えられない。だが正面で戦い続けることで敵視をとることはできる。というか、その方が戦術として効果的だ。
向こうもそれを理解したから急の申し出なのに受けてくれたんだろう。
俺と切り替わったイダを相手に、魔物は集中しているようだ。イダの攻撃が致命傷を与えられないのは身をもって知っているはずなのにだ。やはりコイツ、戦っている相手への対応は出来ても、それ以外の相手にまで注意を配れているわけじゃねぇな。
「4本目、頂きだコラァ!」
いつの間に参戦したのか、カインが馬鹿デカイ両手剣で魔物の足を切り飛ばしていた。
流石大会上位常連者。キルシュは例外として、あの大会に参加した連中全てを一掃できそうなくらいに一目見て強いというのが伝わってきた。
ここに居る人間の中では間違いなく最大戦力だろう。人間ではないハティを除いてだが。
もうちょい早く参戦してくれよとも思うが、クライアント相手にそれは流石に雇われの身として不甲斐なさ過ぎるかな。
魔物は足の半分を根元から立たれ、流石に身体を支えきれなくなったか胴が地についている。さっきまでは大暴れしていたが、今ではジタバタしているといった感じだ。これならいけるか……。
「最近は素手での練習ばっかだったけど、一度は武器アリでも成功してるんだし何とかなるよな……」
ミアリギスを短く持ち直す。
チェリーさんから伝えられたイメージは水の流れに例えられていたが、間に一人挟んだせいなのかイマイチうまく行かなかったんだよな。だから習い始めにあまり良くないとは思いつつ自分なりの解釈で技を練る。
イメージは刺突ではなく衝撃だ。己の腕を銃器に見立て、弾丸を装填。繰り出す銃弾に求めるのはショットガンの衝撃。
動きを止め、足が千切れた反撃の空白地点へ一息に踏み込む。
大事なのは踏み込みの勢いを殺さず、移動の慣性や踏み込みの衝撃力を可能な限り殺さずに攻撃に乗せる事。伝わる力を身体の中で勢いを散らさないようにスムーズに力を通す事を心掛ける。直線では駄目だ。身体の中を反射するほどに力は拡散してしまう。旋を描くように、ライフリングを通すように力を流す。
そして衝撃は激発させず、触れた相手の身体に無駄なく流し込むようにして解き放つ……!
「ぬあぁぁっっ!!」
甲殻の表面に押し付けるように突き込んだミアリギスの穂先が、押し割るように……めり込む!?
え、イヤちょっと。何でこうなる!?
流し込んだ衝撃が甲殻を浸透して、甲殻を破壊せずとも相手の体内を破壊するとか、そういうような技だろこれ? 何で甲殻をぶち抜くなんて結果になったんだ? 木を使って練習したときはちゃんと打撃した反対側が弾けていた筈。動かない植物とモンスターとでは体内構造も違うだろうし、力の伝わり方にも差が出るという事か……? でもエルロイ相手には想定通りの効果出てたし、もしかして攻撃失敗で変な効果に化けたのか?
「あの装甲をぶち抜くのか!? やるじゃねぇか!」
カインがなんか褒めてるが、正直それどころじゃない。思ったとおりの効果が出なかったって事は、与えたダメージも想定程には与えられなかったって事だ。
すぐにでも第二撃目を叩き込まなければ……
「あら? もう仕留めたの? さっすがキョウくん」
「は?」
何を言ってるんだ?
チェリーさんの方を見てみれば、動かなくなった尻尾を槍で地に縫い付けている。上半身の方も動きを止めている。イダの攻撃力では全身鎧のようなあの上半身にダメージを通すことはできない筈だから、彼女が倒したという事はない筈。
一番可能性のありそうなカインは俺の攻撃についてなんか褒めてたし……
なら本当に今の一撃で終わったのか? 確かに身体のど真ん中に向けた渾身の一撃だったが、甲殻の上から、しかも不完全な発動だったのに、コレは一体どういう事なんだ……?
「驚いたっスね……手負いとはいえ、あの状況から一撃で決めるとは、本当に駆け出しなんスか?」
「いや……どうにも思った以上に良い当たり方しちまったみたいで……」
「またまた、謙遜もし過ぎ胡散臭く見えるっスよ?」
謙遜も何も、100%本気なんだがなぁ……。
魔物は……確かに死んでいるように見える。……死んでるよな?
「キョウくん、何してんの?」
「いや、一応念のために」
念のためトドメの一撃を入れてみたが、やはり確かに死んでいた。
カインの許可を得て死体の甲殻を剥いでみたところで、ようやく死因が朧気ながらも分かった。俺の攻撃が砕いた甲殻の内側がグチャグチャになっていたのだ。俺の想像する以上に、というオマケ付きで。
想定外にも甲殻を貫いてしまったのは甲殻の内側、肉の部分で解放させるはずだった衝撃が、予想以上に分厚い甲殻の中で衝撃が弾けたせいで甲殻が衝撃で破砕されたのだろう。
防御貫通技として放ったはずの技が防御ダウン攻撃に化けた感じだ。
で、想像以上のダメージになったのは、甲殻内で炸裂した衝撃が身体の内側で甲殻を破砕して、浸透した衝撃と共に弾けた。それは体内でショットガンが弾けたようなもので、砕けた甲殻は脆くて柔らかい内臓部分をそれはもうグッチャグッチャに引き裂かれてしまった……という事だと思う。……多分……おそらく。
予想外の攻撃失敗で想定外にダメージが跳ね上がったのはなんとも受け入れがたいが、こういうのを結果オーライというのか。
まぁ、ゲームやってた頃にも何度も経験はある。特に大会とかで相手に防御させて固めるつもりで放ったコンボが、何故かカウンターヒットして意図せず試合が決まってしまう事とかな。
よくある……とは言い難いが、たまにはあるという程度の頻度でそういう事は起こる。
そう考えれば今回のラッキーパンチも『まぁ、あるよね』と流せるような出来事なのかもしれない。
……等と、俺が自分を納得させている間にも有能なカインの取り巻き達はいろいろと記録していたようだ。
この魔物は、カテゴライズの存在しない魔物の中でも相当珍しい部類らしい。なんでも魔物というのは基本的に獣のつぎはぎのような見た目が殆どで、今回のような虫のような外見のものは極めて稀な存在なのだそうだ。
サイズ的にもこの遺跡の入り口で出会った魔物が大型と分類されるもので、ここまで巨大な魔物というのは過去にも殆ど例がないという。
非常に珍しいという事で、学者っぽい連中が色々引っぺがしながら記録している。
これは結構なボーナスが期待できるんじゃないだろうか?
「キョウくん、ケガしてない?」
「大丈夫。チェリーさんは?」
「こっちも気にならない程度かな。毒とかも特に貰ってない」
「エリスは……ハティの所か。あの様子なら問題なさそうだな」
ハティとニコニコ話している様子からは、ケガや病気といったネガティブな印象は一つもない。
非戦闘員……いや援護攻撃が出来るレベルだから同行者ってところか。犠牲者は2人ほど出たものの、ウチのパーティからは脱落者ゼロ。
手放しで喜べるような結果では無いが、まずは今回の依頼の山場は乗り越えたってところだな。
とはいえ、この大暴れする上にガッチガチに硬い装甲を持った魔物を短時間で突破するのはそう簡単な事じゃ……
「……ん?」
何か最近そんな相手にうってつけの技を覚えた気がする。
まだ派手に暴れまわるコイツに正面からブチ込むほど使い慣れてない。ただ動き回るだけならともかく、コイツの攻撃をさばきながら隙を見て打ち込むのは流石に難しい。となれば……
「イダさん! こいつの正面、注意引けますか!?」
「ちっ……後輩にそう頼まれたら断りずらいだろ!?」
悪態つきながら、他所のパーティメンバーのためにきっちりカバーに入ってくれる当たり、なんだかんだで良い人だなこの人。
「何か考えがあるんでしょ? やってみな!」
「やれるだけやってみますよ! やれる範囲でね!」
俺の突撃の下がり際に入れ替わるようにイダが突っ込む。
イダの片手剣ではこの魔物へ致命傷を与えられない。だが正面で戦い続けることで敵視をとることはできる。というか、その方が戦術として効果的だ。
向こうもそれを理解したから急の申し出なのに受けてくれたんだろう。
俺と切り替わったイダを相手に、魔物は集中しているようだ。イダの攻撃が致命傷を与えられないのは身をもって知っているはずなのにだ。やはりコイツ、戦っている相手への対応は出来ても、それ以外の相手にまで注意を配れているわけじゃねぇな。
「4本目、頂きだコラァ!」
いつの間に参戦したのか、カインが馬鹿デカイ両手剣で魔物の足を切り飛ばしていた。
流石大会上位常連者。キルシュは例外として、あの大会に参加した連中全てを一掃できそうなくらいに一目見て強いというのが伝わってきた。
ここに居る人間の中では間違いなく最大戦力だろう。人間ではないハティを除いてだが。
もうちょい早く参戦してくれよとも思うが、クライアント相手にそれは流石に雇われの身として不甲斐なさ過ぎるかな。
魔物は足の半分を根元から立たれ、流石に身体を支えきれなくなったか胴が地についている。さっきまでは大暴れしていたが、今ではジタバタしているといった感じだ。これならいけるか……。
「最近は素手での練習ばっかだったけど、一度は武器アリでも成功してるんだし何とかなるよな……」
ミアリギスを短く持ち直す。
チェリーさんから伝えられたイメージは水の流れに例えられていたが、間に一人挟んだせいなのかイマイチうまく行かなかったんだよな。だから習い始めにあまり良くないとは思いつつ自分なりの解釈で技を練る。
イメージは刺突ではなく衝撃だ。己の腕を銃器に見立て、弾丸を装填。繰り出す銃弾に求めるのはショットガンの衝撃。
動きを止め、足が千切れた反撃の空白地点へ一息に踏み込む。
大事なのは踏み込みの勢いを殺さず、移動の慣性や踏み込みの衝撃力を可能な限り殺さずに攻撃に乗せる事。伝わる力を身体の中で勢いを散らさないようにスムーズに力を通す事を心掛ける。直線では駄目だ。身体の中を反射するほどに力は拡散してしまう。旋を描くように、ライフリングを通すように力を流す。
そして衝撃は激発させず、触れた相手の身体に無駄なく流し込むようにして解き放つ……!
「ぬあぁぁっっ!!」
甲殻の表面に押し付けるように突き込んだミアリギスの穂先が、押し割るように……めり込む!?
え、イヤちょっと。何でこうなる!?
流し込んだ衝撃が甲殻を浸透して、甲殻を破壊せずとも相手の体内を破壊するとか、そういうような技だろこれ? 何で甲殻をぶち抜くなんて結果になったんだ? 木を使って練習したときはちゃんと打撃した反対側が弾けていた筈。動かない植物とモンスターとでは体内構造も違うだろうし、力の伝わり方にも差が出るという事か……? でもエルロイ相手には想定通りの効果出てたし、もしかして攻撃失敗で変な効果に化けたのか?
「あの装甲をぶち抜くのか!? やるじゃねぇか!」
カインがなんか褒めてるが、正直それどころじゃない。思ったとおりの効果が出なかったって事は、与えたダメージも想定程には与えられなかったって事だ。
すぐにでも第二撃目を叩き込まなければ……
「あら? もう仕留めたの? さっすがキョウくん」
「は?」
何を言ってるんだ?
チェリーさんの方を見てみれば、動かなくなった尻尾を槍で地に縫い付けている。上半身の方も動きを止めている。イダの攻撃力では全身鎧のようなあの上半身にダメージを通すことはできない筈だから、彼女が倒したという事はない筈。
一番可能性のありそうなカインは俺の攻撃についてなんか褒めてたし……
なら本当に今の一撃で終わったのか? 確かに身体のど真ん中に向けた渾身の一撃だったが、甲殻の上から、しかも不完全な発動だったのに、コレは一体どういう事なんだ……?
「驚いたっスね……手負いとはいえ、あの状況から一撃で決めるとは、本当に駆け出しなんスか?」
「いや……どうにも思った以上に良い当たり方しちまったみたいで……」
「またまた、謙遜もし過ぎ胡散臭く見えるっスよ?」
謙遜も何も、100%本気なんだがなぁ……。
魔物は……確かに死んでいるように見える。……死んでるよな?
「キョウくん、何してんの?」
「いや、一応念のために」
念のためトドメの一撃を入れてみたが、やはり確かに死んでいた。
カインの許可を得て死体の甲殻を剥いでみたところで、ようやく死因が朧気ながらも分かった。俺の攻撃が砕いた甲殻の内側がグチャグチャになっていたのだ。俺の想像する以上に、というオマケ付きで。
想定外にも甲殻を貫いてしまったのは甲殻の内側、肉の部分で解放させるはずだった衝撃が、予想以上に分厚い甲殻の中で衝撃が弾けたせいで甲殻が衝撃で破砕されたのだろう。
防御貫通技として放ったはずの技が防御ダウン攻撃に化けた感じだ。
で、想像以上のダメージになったのは、甲殻内で炸裂した衝撃が身体の内側で甲殻を破砕して、浸透した衝撃と共に弾けた。それは体内でショットガンが弾けたようなもので、砕けた甲殻は脆くて柔らかい内臓部分をそれはもうグッチャグッチャに引き裂かれてしまった……という事だと思う。……多分……おそらく。
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そう考えれば今回のラッキーパンチも『まぁ、あるよね』と流せるような出来事なのかもしれない。
……等と、俺が自分を納得させている間にも有能なカインの取り巻き達はいろいろと記録していたようだ。
この魔物は、カテゴライズの存在しない魔物の中でも相当珍しい部類らしい。なんでも魔物というのは基本的に獣のつぎはぎのような見た目が殆どで、今回のような虫のような外見のものは極めて稀な存在なのだそうだ。
サイズ的にもこの遺跡の入り口で出会った魔物が大型と分類されるもので、ここまで巨大な魔物というのは過去にも殆ど例がないという。
非常に珍しいという事で、学者っぽい連中が色々引っぺがしながら記録している。
これは結構なボーナスが期待できるんじゃないだろうか?
「キョウくん、ケガしてない?」
「大丈夫。チェリーさんは?」
「こっちも気にならない程度かな。毒とかも特に貰ってない」
「エリスは……ハティの所か。あの様子なら問題なさそうだな」
ハティとニコニコ話している様子からは、ケガや病気といったネガティブな印象は一つもない。
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