201 / 330
三章
百九十話 感覚
しおりを挟む
「やー、戻ってきた戻ってきた。この明瞭な感覚! やっぱこうでなきゃな……って、あだだだだ!?」
今まで抑圧されていた分、鼻がすっと通ったような、妙な開放感がある。
ただまぁ、感覚がクリアになったのは良いが、身体のガタガタっぷりもまたクリアに……
「確かにこっちのサーバでは色々リアリティが違うのは私も実感できるけど、立ってるだけでそこまで違う?」
「ぜんぜん違うなぁ。例えるなら、それこそゴ……」
「ゴ?」
おっと、危ネ。
「いや……何でも無い。例えるなら、すべての感覚に靄がかかってるみたいで何もかもがぼやけた感じなんだよ。多分、製品版だけしか知らなければ全然気にならないんだと思うけど、俺のアバターってこんな状態でだろ? それでALPHAスタートだったから余計気になるんだろうな」
「そこまで違うの?」
「いや、このアバター、痛いだけじゃなくてリアルとの違いがまるで分からないレベルで五感全部あるからな? 原理は未だによく判らんが、匂いも感じるし喰ったものはちゃんと消化するからトイレだって普通に使えちゃう」
そもそもこのアバター異常が発覚した原因が、俺の野糞だしな。
「それホント謎よね。どうなってるのやら」
「いや、俺が知りてぇよ。NPCは全部このアバターと同じ機能が開放されてるらしいから、エリスも俺と同じ様に感じてると思うんだが」
「そうなの? エリスも向こうだと感覚がぼんやりする?」
聞かれたエリスは考え込んでいたが……
「う~ん……ちょっとだけ?」
まぁ、戻ってきちゃった後に突然言われても判らんよな。
でも、チョットだけってことは、気にならない程度の違いしか感じてないってことか。
「俺にはハッキリと感覚の違いが分かるから、感じ方には差があるんだろうな」
「ゲーム専用AIとして作られてるエリスと、人間としてゲームにログインしてるキョウくんとだと感じ方が違うのかな?」
「どうだろう? 正直、これは気にはなるんだけど、考えても答えが出るものじゃないし、原因究明は田辺さんに任せて、俺は考えないようにしてるよ」
「キョウくんって、何気に割り切るの早いよね?」
「いや、考えて答えにたどり着くなら必死に考えるけど、ヒントも何もなきゃ考えるのも時間の無駄じゃね?」
正解への道筋にたどり着く可能性すらない思考は本気でただの無駄だろ。
俺のアバターの五感機能開放問題、『何が』『どうして』『どうなった』の内、今わかってるのは最後の『どうなった』だけだからな。そんなの考えても答えなんて分かるわけないだろう。
「普通それでもつい考えちゃうもんだと思うんだけどね」
「俺だって、ヤラカシちまった後とか、うだうだ考えちゃうことくらいあるけど、それは『どうしてあんなミスをしちまったんだ』的な、答え合わせ的なもんでしょ?」
「うん、まぁそうだね?」
「それは、失敗した原因は自覚していて、失敗した答えも出ているから、無駄ではあっても今後に活かす的な意味では無意味ではない訳だ」
「意味があれば考えて、意味がなければ割り切って頭から追い出しちゃうって事?」
「時折『結局どうすりゃよかったんだよ』的にふと思い出す事は俺にだってあるよ? というか、割と頻繁にそういう事が思い浮かぶよ。でも、あくまでそれは瞬間的な話で、延々とその事に拘ったりはしないでしょ? というか、みんなそうじゃないの?」
「うーん……私はそこまでサッパリと割り切れないかなぁ?」
そうなのか?
チェリーさんとか、俺なんかよりもよっぽどそういう割り切りとか得意そうに見えるんだが、人は見た目によらないっつ―か……
「っと、そんな事より」
「ん?」
外はもう大分暗いが、まだ店仕舞する時間は先の筈。
「遺跡調査の件。数日後って言ってたけど正確な日時は分からないだろ? 一応明日に協会で確認してみるけど、もしかしたらもう依頼票が出来上がってるかもしれないしな。……まぁお役所仕事だし、そんなに速く出来てはいないだろうけど」
「あ~、そっか。情報が出回ってた製品版側のダンジョンと違って、今回のはほんとに未知のダンジョンだからね。危険度も不明だし、準備に越したことはないか」
「元々PvP大会が終わったら消耗品以外の便利道具とかは早めに揃えておこうと思ってたんだよ。最初に貰った冒険者キット的なのも、そろそろ買い換えるのもありかなって。エリスやハティ用のしっかりとした外套とかも必要だろうし」
エリスは事あるごとに俺の外套に潜り込んでたから、長旅用のマントとか無いんだよな。
ハティのは言わずもがなだし。
例えにちびっこ二人を上げたけど、当然それだけじゃない。自分用にも長旅用の、しっかりとしたブーツとかの旅装備は欲しい。
大荷物で旅は辛いだろうし、せめて必要最低限のものはしっかりとした実用物で揃えておきたい。
そういう意味では今回の遺跡探索は、ダンジョン探索としても、度に必要な物の選定的な意味でも色々参考にしたい。
「それもそうだね。私も行くからちょっと準備させて。すぐに済ませるから」
「わかった。ソレじゃ俺は部屋で待ってるよ」
「うん、ソレじゃまた後でね」
◇◇◇
やっとこ一息って感じだな。
旅行から帰ってきたあとみたいな考えるのがめんどくさい感がヤバい。ほんの2~3日の事なんだけどな。
それだけ濃い時間だったって事か。
よくよく考えると、怪我とかなら兎も角、疲労でこんな身体バキバキになるのって、このアバターになってから初めてじゃないだろうか?
やっぱり2つの大会を短期間に連戦したのが相当堪えてるって事か。
今までは、アバター性能の上にあぐらをかいて結構無茶な行動してきたけど、どんなに強化されてるとは言っても構造は人体と同じなんだから、こうなってもおかしくはないって事だな。
こういうのも継戦能力的に色々と問題がでてくるだろうし、本格的な武者修行の旅をするなら、やっぱり無茶できる範囲ってのを今後見極めていかないとマズイかなぁ。ダンジョンの中で絶えずモンスターに襲われ続けるとかいう状況もあるかもしれない。自分の限界把握は短期戦でも重要だしな。
HPやSTRと違って数値化されていないパラメータ……スタミナとかメンタルといったものは、どうしても体感で覚えるしかない。
自己鍛錬だと基本的に動きなんかを身体に染み込ませることを主軸にやってたってのもあって、短時間内での全力活動時間は目に見えて伸びている自覚はある。それについてはスタミナが付いたという自覚はある。
だけど長時間の継戦能力となると、意識した事は今まで無かった。せいぜい疲れにくくなったな、位の感覚だ。
でも、武者修行は大会と違って死ぬ前に止めてくれる訳じゃない。モンスター相手に言い訳も何もあったモンじゃないしな。リスクを理解した以上は対策を取らないと。
まぁ、それは今後コツコツと……だな。 レベル上げても動かす身体の方の疲労は流石にどうにもならんし。
……いや、ホントに何で疲れるんだろうな俺。手足どころか肺も自力で動かせなくてチューブまみれって話だけど、そういう自覚とかは一切ない。脳からの信号が繋がらないせいであらゆる感覚が死んでる筈なのに、疲労感とかはちゃんと来る。その理由が分かれば効率的な鍛え方とかも解りそうな気もするんだが……田辺さん、早く解明してくれねーかなぁ。
……なんて考えていたらノックが。
「キョウくん、準備できたよ」
「あれ、早いな。もっとかかると思ってた」
「すぐに済ませるって言ったでしょ?」
そう言って、時間かかりまくるのが女子だと思ってた訳ですよ。
「チェリーさんだけ? エリス達は?」
「もうホールに行ってる。すぐに行かないと待ちくたびれちゃうかもね」
「おっと、そりゃ急がなきゃな」
よし、とりあえずは装備だな。何事にも備えは重要だ。
王都では紙や布、ハーブといった日用品ばっか買ってたからな。ちゃんとした旅用の装備を真面目に見て回らねぇと。
この辺は、βでレベリング最前線に居たっていうチェリーさんの意見を聞いて店を回ってみるか。いきなり人任せだが、知識差は、互いにある奴に頼って補い合えるのもパーティの良い所……のはずだしな。
今まで抑圧されていた分、鼻がすっと通ったような、妙な開放感がある。
ただまぁ、感覚がクリアになったのは良いが、身体のガタガタっぷりもまたクリアに……
「確かにこっちのサーバでは色々リアリティが違うのは私も実感できるけど、立ってるだけでそこまで違う?」
「ぜんぜん違うなぁ。例えるなら、それこそゴ……」
「ゴ?」
おっと、危ネ。
「いや……何でも無い。例えるなら、すべての感覚に靄がかかってるみたいで何もかもがぼやけた感じなんだよ。多分、製品版だけしか知らなければ全然気にならないんだと思うけど、俺のアバターってこんな状態でだろ? それでALPHAスタートだったから余計気になるんだろうな」
「そこまで違うの?」
「いや、このアバター、痛いだけじゃなくてリアルとの違いがまるで分からないレベルで五感全部あるからな? 原理は未だによく判らんが、匂いも感じるし喰ったものはちゃんと消化するからトイレだって普通に使えちゃう」
そもそもこのアバター異常が発覚した原因が、俺の野糞だしな。
「それホント謎よね。どうなってるのやら」
「いや、俺が知りてぇよ。NPCは全部このアバターと同じ機能が開放されてるらしいから、エリスも俺と同じ様に感じてると思うんだが」
「そうなの? エリスも向こうだと感覚がぼんやりする?」
聞かれたエリスは考え込んでいたが……
「う~ん……ちょっとだけ?」
まぁ、戻ってきちゃった後に突然言われても判らんよな。
でも、チョットだけってことは、気にならない程度の違いしか感じてないってことか。
「俺にはハッキリと感覚の違いが分かるから、感じ方には差があるんだろうな」
「ゲーム専用AIとして作られてるエリスと、人間としてゲームにログインしてるキョウくんとだと感じ方が違うのかな?」
「どうだろう? 正直、これは気にはなるんだけど、考えても答えが出るものじゃないし、原因究明は田辺さんに任せて、俺は考えないようにしてるよ」
「キョウくんって、何気に割り切るの早いよね?」
「いや、考えて答えにたどり着くなら必死に考えるけど、ヒントも何もなきゃ考えるのも時間の無駄じゃね?」
正解への道筋にたどり着く可能性すらない思考は本気でただの無駄だろ。
俺のアバターの五感機能開放問題、『何が』『どうして』『どうなった』の内、今わかってるのは最後の『どうなった』だけだからな。そんなの考えても答えなんて分かるわけないだろう。
「普通それでもつい考えちゃうもんだと思うんだけどね」
「俺だって、ヤラカシちまった後とか、うだうだ考えちゃうことくらいあるけど、それは『どうしてあんなミスをしちまったんだ』的な、答え合わせ的なもんでしょ?」
「うん、まぁそうだね?」
「それは、失敗した原因は自覚していて、失敗した答えも出ているから、無駄ではあっても今後に活かす的な意味では無意味ではない訳だ」
「意味があれば考えて、意味がなければ割り切って頭から追い出しちゃうって事?」
「時折『結局どうすりゃよかったんだよ』的にふと思い出す事は俺にだってあるよ? というか、割と頻繁にそういう事が思い浮かぶよ。でも、あくまでそれは瞬間的な話で、延々とその事に拘ったりはしないでしょ? というか、みんなそうじゃないの?」
「うーん……私はそこまでサッパリと割り切れないかなぁ?」
そうなのか?
チェリーさんとか、俺なんかよりもよっぽどそういう割り切りとか得意そうに見えるんだが、人は見た目によらないっつ―か……
「っと、そんな事より」
「ん?」
外はもう大分暗いが、まだ店仕舞する時間は先の筈。
「遺跡調査の件。数日後って言ってたけど正確な日時は分からないだろ? 一応明日に協会で確認してみるけど、もしかしたらもう依頼票が出来上がってるかもしれないしな。……まぁお役所仕事だし、そんなに速く出来てはいないだろうけど」
「あ~、そっか。情報が出回ってた製品版側のダンジョンと違って、今回のはほんとに未知のダンジョンだからね。危険度も不明だし、準備に越したことはないか」
「元々PvP大会が終わったら消耗品以外の便利道具とかは早めに揃えておこうと思ってたんだよ。最初に貰った冒険者キット的なのも、そろそろ買い換えるのもありかなって。エリスやハティ用のしっかりとした外套とかも必要だろうし」
エリスは事あるごとに俺の外套に潜り込んでたから、長旅用のマントとか無いんだよな。
ハティのは言わずもがなだし。
例えにちびっこ二人を上げたけど、当然それだけじゃない。自分用にも長旅用の、しっかりとしたブーツとかの旅装備は欲しい。
大荷物で旅は辛いだろうし、せめて必要最低限のものはしっかりとした実用物で揃えておきたい。
そういう意味では今回の遺跡探索は、ダンジョン探索としても、度に必要な物の選定的な意味でも色々参考にしたい。
「それもそうだね。私も行くからちょっと準備させて。すぐに済ませるから」
「わかった。ソレじゃ俺は部屋で待ってるよ」
「うん、ソレじゃまた後でね」
◇◇◇
やっとこ一息って感じだな。
旅行から帰ってきたあとみたいな考えるのがめんどくさい感がヤバい。ほんの2~3日の事なんだけどな。
それだけ濃い時間だったって事か。
よくよく考えると、怪我とかなら兎も角、疲労でこんな身体バキバキになるのって、このアバターになってから初めてじゃないだろうか?
やっぱり2つの大会を短期間に連戦したのが相当堪えてるって事か。
今までは、アバター性能の上にあぐらをかいて結構無茶な行動してきたけど、どんなに強化されてるとは言っても構造は人体と同じなんだから、こうなってもおかしくはないって事だな。
こういうのも継戦能力的に色々と問題がでてくるだろうし、本格的な武者修行の旅をするなら、やっぱり無茶できる範囲ってのを今後見極めていかないとマズイかなぁ。ダンジョンの中で絶えずモンスターに襲われ続けるとかいう状況もあるかもしれない。自分の限界把握は短期戦でも重要だしな。
HPやSTRと違って数値化されていないパラメータ……スタミナとかメンタルといったものは、どうしても体感で覚えるしかない。
自己鍛錬だと基本的に動きなんかを身体に染み込ませることを主軸にやってたってのもあって、短時間内での全力活動時間は目に見えて伸びている自覚はある。それについてはスタミナが付いたという自覚はある。
だけど長時間の継戦能力となると、意識した事は今まで無かった。せいぜい疲れにくくなったな、位の感覚だ。
でも、武者修行は大会と違って死ぬ前に止めてくれる訳じゃない。モンスター相手に言い訳も何もあったモンじゃないしな。リスクを理解した以上は対策を取らないと。
まぁ、それは今後コツコツと……だな。 レベル上げても動かす身体の方の疲労は流石にどうにもならんし。
……いや、ホントに何で疲れるんだろうな俺。手足どころか肺も自力で動かせなくてチューブまみれって話だけど、そういう自覚とかは一切ない。脳からの信号が繋がらないせいであらゆる感覚が死んでる筈なのに、疲労感とかはちゃんと来る。その理由が分かれば効率的な鍛え方とかも解りそうな気もするんだが……田辺さん、早く解明してくれねーかなぁ。
……なんて考えていたらノックが。
「キョウくん、準備できたよ」
「あれ、早いな。もっとかかると思ってた」
「すぐに済ませるって言ったでしょ?」
そう言って、時間かかりまくるのが女子だと思ってた訳ですよ。
「チェリーさんだけ? エリス達は?」
「もうホールに行ってる。すぐに行かないと待ちくたびれちゃうかもね」
「おっと、そりゃ急がなきゃな」
よし、とりあえずは装備だな。何事にも備えは重要だ。
王都では紙や布、ハーブといった日用品ばっか買ってたからな。ちゃんとした旅用の装備を真面目に見て回らねぇと。
この辺は、βでレベリング最前線に居たっていうチェリーさんの意見を聞いて店を回ってみるか。いきなり人任せだが、知識差は、互いにある奴に頼って補い合えるのもパーティの良い所……のはずだしな。
1
お気に入りに追加
630
あなたにおすすめの小説
Anotherfantasia~もうひとつの幻想郷
くみたろう
ファンタジー
彼女の名前は東堂翠。
怒りに震えながら、両手に持つ固めの箱を歪ませるくらいに力を入れて歩く翠。
最高の一日が、たった数分で最悪な1日へと変わった。
その要因は手に持つ箱。
ゲーム、Anotherfantasia
体感出来る幻想郷とキャッチフレーズが付いた完全ダイブ型VRゲームが、彼女の幸せを壊したのだ。
「このゲームがなんぼのもんよ!!!」
怒り狂う翠は帰宅後ゲームを睨みつけて、興味なんか無いゲームを険しい表情で起動した。
「どれくらい面白いのか、試してやろうじゃない。」
ゲームを一切やらない翠が、初めての体感出来る幻想郷へと体を委ねた。
それは、翠の想像を上回った。
「これが………ゲーム………?」
現実離れした世界観。
でも、確かに感じるのは現実だった。
初めて続きの翠に、少しづつ増える仲間たち。
楽しさを見出した翠は、気付いたらトップランカーのクランで外せない大事な仲間になっていた。
【Anotherfantasia……今となっては、楽しくないなんて絶対言えないや】
翠は、柔らかく笑うのだった。
異世界転生? いいえ、チートスキルだけ貰ってVRMMOをやります!
リュース
ファンタジー
主人公の青年、藤堂飛鳥(とうどう・あすか)。
彼は、新発売のVRMMOを購入して帰る途中、事故に合ってしまう。
だがそれは神様のミスで、本来アスカは事故に遭うはずでは無かった。
神様は謝罪に、チートスキルを持っての異世界転生を進めて来たのだが・・・。
アスカはそんなことお構いなしに、VRMMO!
これは、神様に貰ったチートスキルを活用して、VRMMO世界を楽しむ物語。
異世界云々が出てくるのは、殆ど最初だけです。
そちらがお望みの方には、満足していただけないかもしれません。
Select Life Online~最後にゲームをはじめた出遅れ組
瑞多美音
SF
福引の景品が発売分最後のパッケージであると運営が認め話題になっているVRMMOゲームをたまたま手に入れた少女は……
「はあ、農業って結構重労働なんだ……筋力が足りないからなかなか進まないよー」※ STRにポイントを振れば解決することを思いつきません、根性で頑張ります。
「なんか、はじまりの街なのに外のモンスター強すぎだよね?めっちゃ、死に戻るんだけど……わたし弱すぎ?」※ここははじまりの街ではありません。
「裁縫かぁ。布……あ、畑で綿を育てて布を作ろう!」※布を売っていることを知りません。布から用意するものと思い込んでいます。
リアルラックが高いのに自分はついてないと思っている高山由莉奈(たかやまゆりな)。ついていないなーと言いつつ、ゲームのことを知らないままのんびり楽しくマイペースに過ごしていきます。
そのうち、STRにポイントを振れば解決することや布のこと、自身がどの街にいるか知り大変驚きますが、それでもマイペースは変わらず……どこかで話題になるかも?しれないそんな少女の物語です。
出遅れ組と言っていますが主人公はまったく気にしていません。
○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*○
※VRMMO物ですが、作者はゲーム物執筆初心者です。つたない文章ではありますが広いお心で読んで頂けたら幸いです。
※1話約2000〜3000字程度です。時々長かったり短い話もあるかもしれません。
最強と言われてたのに蓋を開けたら超難度不遇職
鎌霧
ファンタジー
『To The World Road』
倍率300倍の新作フルダイブ系VRMMOの初回抽選に当たり、意気揚々と休暇を取りβテストの情報を駆使して快適に過ごそうと思っていた。
……のだが、蓋をひらけば選択した職業は調整入りまくりで超難易度不遇職として立派に転生していた。
しかしそこでキャラ作り直すのは負けた気がするし、不遇だからこそ使うのがゲーマーと言うもの。
意地とプライドと一つまみの反骨精神で私はこのゲームを楽しんでいく。
小説家になろう、カクヨムにも掲載
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
ユグドラシルオンライン
トワイライト
ファンタジー
2028年世界初のVRMMORPG【ユグドラシルオンライン】の販売が発表された。
祐也はβテストに応募したが当たらず早く販売されないかと、日々を過ごしていた。
そして遂に【ユグドラシルオンライン】の販売日を迎える
小説家になろうでも掲載しています。
新作死んだと思ったら異世界に!?も投稿しましたので是非読んでみて下さい。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる