169 / 330
三章
百六十一話 クフタリアの統治者達Ⅰ
しおりを挟む
キルシュたちと話しているうちに、どうやら開始の時間になったらしい。
気が付けばホールに集まっていた人達が同じ方向を見ていた。
そこには主催者と思われる貴族っぽい人が壇上に上がっている。何となく見覚えがあるから、おそらくあの人が大会主催者でありこの街を治めている人だろう。
集合場所で指定されたのが伯爵邸で、そのホストだというのだから多分伯爵のハズだ。
流石本物の貴族。伯爵とかいうだけあって超目立つ。主に服装が。
いやまぁ、貴族は王都の城でウンザリするほど見たが、ここまでド派手な人は流石に居なかった。
本人はオールバックになでつけた髪にいかにも貴族っぽいヒゲを貼り付けた、すごく陽気なおっちゃんって印象以上の物はないのだが、服装が超絶金キラ金だった。
何というか目立つなんてもんじゃない。
洋風な建物と違って、服装はどうやら洋風ではなく王都側と同じアジア風に近い様だが、それも相まってB級映画のアジア系エセ金持ち商人っぽさがヤバイ。
俺なら恥ずかしくて絶対着れないわあんな服。
壇上ではスゲェ気持ちよさそうにスピーチが続いている。
居るよな、長話が好きな人。学生時代の朝礼とか運動会の開会式の校長の話とか、大抵の聞かされる側はウンザリしながら聞き流していただろう。
喋ってる方だって、立ちぼうけで長時間聞かされる話を喜ぶ奴なんて居ないことぐらい解りそうなもんなんだが、何故か毎度長いんだよな。あの手の話って。
ただ、あのお貴族様のスピーチは少し違うらしい。ここからでは何を言っているのか聞き取れないが、喋りが上手いのか時折笑いが起きていたりして、周囲もウンザリしているような空気ではないようだ。
喋り好きが高じて喋り上手になったって所だろうか。退屈させない長口上とか、なかなかのエンターテイナーじゃないか。
そんな目立つ伯爵様なんだが、俺としてはそのド派手な伯爵様よりも会場のあちこちに居るメンツが気になって仕方がない。
見た目はフォーマルな、タキシードとかそういったお高そうで整った服で着飾っているが、問題はその中身だ。
なんというか、ガキの頃夜9時からやっていた洋画の再放送とかで見たマフィアとかギャングの抗争映画に出てきそうな感じのオーラを感じる。
ゴツい体に精悍な顔つき。よっぽど要人警護のSPとか言われたほうがしっくり来るような人種だ。
でも、ゴツくはあるが、粗野で野卑な感じは見受けられない。
あくまで『関わり合いになりたくない怖いお兄さん』止まりで、どうにも記憶の中のギャングとはイメージが一致しない。
どっちかと言うと任侠映画で美化して描かれるヤクザ的な雰囲気だ。
そしてそれを束ねるのは、恐らくド派手な伯爵様の隣にいる男なんだろう。
何というか纏っているオーラが違う。見るからに『漫画に出てきそうなファンタジーマフィアのボス』のような見た目だ。
貴族のオッサンと並んでいるが、頭2つはデカイ。
その巨体にたてがみのようなザンバラ髪、パーティ会場だからか落ち着いた服を着ているが、山賊のリーダーとかがよく羽織っているファ付きマントとか超似合いそう。
「あの人がこの街の裏のボスなのよね?」
「キルシュの話が正しければ、そういう事になってるはずだけど」
確か、この街の裏を取り仕切っているのと同時に、大会の実力者でもあった筈だ。
そういや、主催の名前を誰も知らないな俺……まぁいいか。
「なんというか『ボス』とか『ドン』って感じが凄いするわね。第一印象から既にトップの風格っていうか、王様や錬鉄の人達みたいなひと目で強者だって判る雰囲気というか……」
「あぁ、それは判る気がする」
格好からして既に普通じゃないとは言え、多分アレで周りの黒服と同じ格好していても、一発でボスが誰なのか見抜けたと思う。
纏っている空気が明らかに他とは一線を画しているんだよな。どっしりとしていると言うか、見た目どうこう関係なしに大物感が漂っていると言うか……
この都市の場合はヤクザ的な連中が治安を維持していて、それで上手く回っているらしいのだけど、普通ギャングだのヤクザだのが幅を利かせると治安が悪化しそうなもんだが、この街の裏を仕切ってる連中は街の治安の安定が集客に影響する事も、それによって自分たちが儲かる事もきっちり理解しているらしい。
教育がそこまで発達していないこの世界で、そこらの冒険者よりもよっぽど経済的な物の道理を理解しているようだ。
それも、あのボスが取りまとめているというのなら、納得できてしまうだけの風格がある。
「やべぇ~、RPGなら間違いなくイベントに係る重要キャラなんだろうけど、正直言って街一つ裏から牛耳る連中のボスなんて関わり合いになりたくねぇ……」
「そういうのにガンガン飛び込んでいく主人公たちってホントどういうメンタルしてるんだろうね?」
「いやまぁ、画面越しに無責任に主人公操ってヤバイ相手にけしかけてるの、俺等プレイヤーなんだけどな?」
「……なんか、このゲームやった後に普通のRPGとかやると色々余計な事考えさせられそうで複雑なんですけど」
まぁ、言わんとしていることは判らんでもない。
俺も、以前主人公が何者か……というかプレイヤーによって要所で五感を奪われ操作されている事を認識して苦悩するっていう中々にメタいゲームをやった後、しばらく悪人プレイする気になれなくなった事ある。
ただのテレビゲームでもそんな状態になったのに、このゲームは没入感が強すぎるくらいだから、何かしらの影響を受けそうだというのも分かる話だ。
「失礼、ご歓談のところ、少々よろしいですか?」
「え? はぁ……大丈夫ですけど」
そんなふうに周囲の黒服もどきを何となく探しつつチェリーさんと話していた所で、突然その黒服もどきに声をかけられた。
つか、デケェな!?
2mどころじゃねぇな。腕とか俺の太ももみたいな太さが有るぞ。この人大会に出たら普通に優勝できるんじゃねぇのか……?
というか、俺こんな怖いお兄さんに声掛けられるような事したっけ……?
今は人が多いせいで口数の少ないだけで、基本的に物怖じしないエリスやハティは兎も角、チェリーさん何か驚いて完全に固まってるんだが。
「ライラール卿の口上の後、大会上位者の紹介があるので、壇上付近まで着いてきて下さい」
「あ、はい。わかりました」
何かと思えばただの連絡員だった。
いや怖すぎだろ、連絡係。もうちょっと人当たりの良さそうな人居なかったのか!?
と思ったらキルシュ達に接触しているのは、服装も相まってウェイターでもやってるのかと思うような線の細いイケメンだった。
普通はああだよね?
というか口上の後と言ってるということは、壇上で喋ってる人の事を指していっているんだよな?
つまり、あの伯爵様はライラール卿という訳だ。
確か伯爵とかの〇〇卿って名前じゃなくて役職名とかそんなのだったよな? 日本で言うところの中納言とかそんな感じの。前読んだラノベでそんな事が書いてあった気がする。
という事は、相変わらず名前は分からのか。でもまぁ話を振られたりしたら、とりあえず閣下とかライラール卿って言っとけばその場は凌げそうか。
内心胸をなでおろしていたところ、強面の連絡役の人からニヒルに笑みを返された。どういうリアクションだ? つか笑顔も怖い。
……ン? もしかして『伯爵』ではなく、わざわざ『ライラール卿』なんて呼び方で伝えてきたのは、壇上に呼ばれた俺達が困らないようにっていう助け舟的なサービスだったりするのか? いや考えすぎか。そういうのは事前に色々注意事項教えてくれれば済む話だし。
何にせよ助かったことには変わりないのでサムズアップして見せたら、ノータイムでサムズアップが帰ってきた。
あれ、もしかして本当に気配りできる系? 気にはなるが、せっかく恥かかないようにしてくれたのなら、ここで聞いてしまったら流石に台無しだよなぁ。
ちょっとモヤモヤしつつも、とりあえず案内に従って4人でゾロゾロ着いていきつつ壇上の様子を確認する。
性格的なものでも掴めれば、壇上で話を振られたときに金持ち相手に波風立たせずに済みそうだからという小市民的な思考からなのだが。
ライラール卿は絶賛スピーチの真っ最中。相変わらず気持ちよさそうに喋っている。
その後ろに立つボスっぽい人は目を閉じて仁王立ち。表情が無いのでいまいちキャラをつかみにくい。
ステージの脇、見える位置にボスの手下だろうか? 護衛の黒服っぽいのが2人。だが、この位置からだとステージ奥の柱の影に数人見える。恐らくステージを挟んだ反対側、丁度柱の死角になっているこちら側にも潜んでいるだろう。
……あれ?
あんな金ピカド派手な格好で権力を主張していながら、ステージの華やかさを損なわないようにという事なのか、自分の身を守る暴力装置は誇示せずに最低限の見せ護衛を置くだけに留めるとか、あのライラール卿っての見た目から受けるイメージとは別の顔を持ってる……のか?
いっそ顕示欲の権化というのなら、応対方法も簡単に思いつくものなんだが……判らんな。
初対面の、しかも貴族の事なんて解らなくても当然なんだが、今更ながら大会の表彰式くらいもうちょっとしっかり覚えておけば良かったと、今更ながら後悔した。
気が付けばホールに集まっていた人達が同じ方向を見ていた。
そこには主催者と思われる貴族っぽい人が壇上に上がっている。何となく見覚えがあるから、おそらくあの人が大会主催者でありこの街を治めている人だろう。
集合場所で指定されたのが伯爵邸で、そのホストだというのだから多分伯爵のハズだ。
流石本物の貴族。伯爵とかいうだけあって超目立つ。主に服装が。
いやまぁ、貴族は王都の城でウンザリするほど見たが、ここまでド派手な人は流石に居なかった。
本人はオールバックになでつけた髪にいかにも貴族っぽいヒゲを貼り付けた、すごく陽気なおっちゃんって印象以上の物はないのだが、服装が超絶金キラ金だった。
何というか目立つなんてもんじゃない。
洋風な建物と違って、服装はどうやら洋風ではなく王都側と同じアジア風に近い様だが、それも相まってB級映画のアジア系エセ金持ち商人っぽさがヤバイ。
俺なら恥ずかしくて絶対着れないわあんな服。
壇上ではスゲェ気持ちよさそうにスピーチが続いている。
居るよな、長話が好きな人。学生時代の朝礼とか運動会の開会式の校長の話とか、大抵の聞かされる側はウンザリしながら聞き流していただろう。
喋ってる方だって、立ちぼうけで長時間聞かされる話を喜ぶ奴なんて居ないことぐらい解りそうなもんなんだが、何故か毎度長いんだよな。あの手の話って。
ただ、あのお貴族様のスピーチは少し違うらしい。ここからでは何を言っているのか聞き取れないが、喋りが上手いのか時折笑いが起きていたりして、周囲もウンザリしているような空気ではないようだ。
喋り好きが高じて喋り上手になったって所だろうか。退屈させない長口上とか、なかなかのエンターテイナーじゃないか。
そんな目立つ伯爵様なんだが、俺としてはそのド派手な伯爵様よりも会場のあちこちに居るメンツが気になって仕方がない。
見た目はフォーマルな、タキシードとかそういったお高そうで整った服で着飾っているが、問題はその中身だ。
なんというか、ガキの頃夜9時からやっていた洋画の再放送とかで見たマフィアとかギャングの抗争映画に出てきそうな感じのオーラを感じる。
ゴツい体に精悍な顔つき。よっぽど要人警護のSPとか言われたほうがしっくり来るような人種だ。
でも、ゴツくはあるが、粗野で野卑な感じは見受けられない。
あくまで『関わり合いになりたくない怖いお兄さん』止まりで、どうにも記憶の中のギャングとはイメージが一致しない。
どっちかと言うと任侠映画で美化して描かれるヤクザ的な雰囲気だ。
そしてそれを束ねるのは、恐らくド派手な伯爵様の隣にいる男なんだろう。
何というか纏っているオーラが違う。見るからに『漫画に出てきそうなファンタジーマフィアのボス』のような見た目だ。
貴族のオッサンと並んでいるが、頭2つはデカイ。
その巨体にたてがみのようなザンバラ髪、パーティ会場だからか落ち着いた服を着ているが、山賊のリーダーとかがよく羽織っているファ付きマントとか超似合いそう。
「あの人がこの街の裏のボスなのよね?」
「キルシュの話が正しければ、そういう事になってるはずだけど」
確か、この街の裏を取り仕切っているのと同時に、大会の実力者でもあった筈だ。
そういや、主催の名前を誰も知らないな俺……まぁいいか。
「なんというか『ボス』とか『ドン』って感じが凄いするわね。第一印象から既にトップの風格っていうか、王様や錬鉄の人達みたいなひと目で強者だって判る雰囲気というか……」
「あぁ、それは判る気がする」
格好からして既に普通じゃないとは言え、多分アレで周りの黒服と同じ格好していても、一発でボスが誰なのか見抜けたと思う。
纏っている空気が明らかに他とは一線を画しているんだよな。どっしりとしていると言うか、見た目どうこう関係なしに大物感が漂っていると言うか……
この都市の場合はヤクザ的な連中が治安を維持していて、それで上手く回っているらしいのだけど、普通ギャングだのヤクザだのが幅を利かせると治安が悪化しそうなもんだが、この街の裏を仕切ってる連中は街の治安の安定が集客に影響する事も、それによって自分たちが儲かる事もきっちり理解しているらしい。
教育がそこまで発達していないこの世界で、そこらの冒険者よりもよっぽど経済的な物の道理を理解しているようだ。
それも、あのボスが取りまとめているというのなら、納得できてしまうだけの風格がある。
「やべぇ~、RPGなら間違いなくイベントに係る重要キャラなんだろうけど、正直言って街一つ裏から牛耳る連中のボスなんて関わり合いになりたくねぇ……」
「そういうのにガンガン飛び込んでいく主人公たちってホントどういうメンタルしてるんだろうね?」
「いやまぁ、画面越しに無責任に主人公操ってヤバイ相手にけしかけてるの、俺等プレイヤーなんだけどな?」
「……なんか、このゲームやった後に普通のRPGとかやると色々余計な事考えさせられそうで複雑なんですけど」
まぁ、言わんとしていることは判らんでもない。
俺も、以前主人公が何者か……というかプレイヤーによって要所で五感を奪われ操作されている事を認識して苦悩するっていう中々にメタいゲームをやった後、しばらく悪人プレイする気になれなくなった事ある。
ただのテレビゲームでもそんな状態になったのに、このゲームは没入感が強すぎるくらいだから、何かしらの影響を受けそうだというのも分かる話だ。
「失礼、ご歓談のところ、少々よろしいですか?」
「え? はぁ……大丈夫ですけど」
そんなふうに周囲の黒服もどきを何となく探しつつチェリーさんと話していた所で、突然その黒服もどきに声をかけられた。
つか、デケェな!?
2mどころじゃねぇな。腕とか俺の太ももみたいな太さが有るぞ。この人大会に出たら普通に優勝できるんじゃねぇのか……?
というか、俺こんな怖いお兄さんに声掛けられるような事したっけ……?
今は人が多いせいで口数の少ないだけで、基本的に物怖じしないエリスやハティは兎も角、チェリーさん何か驚いて完全に固まってるんだが。
「ライラール卿の口上の後、大会上位者の紹介があるので、壇上付近まで着いてきて下さい」
「あ、はい。わかりました」
何かと思えばただの連絡員だった。
いや怖すぎだろ、連絡係。もうちょっと人当たりの良さそうな人居なかったのか!?
と思ったらキルシュ達に接触しているのは、服装も相まってウェイターでもやってるのかと思うような線の細いイケメンだった。
普通はああだよね?
というか口上の後と言ってるということは、壇上で喋ってる人の事を指していっているんだよな?
つまり、あの伯爵様はライラール卿という訳だ。
確か伯爵とかの〇〇卿って名前じゃなくて役職名とかそんなのだったよな? 日本で言うところの中納言とかそんな感じの。前読んだラノベでそんな事が書いてあった気がする。
という事は、相変わらず名前は分からのか。でもまぁ話を振られたりしたら、とりあえず閣下とかライラール卿って言っとけばその場は凌げそうか。
内心胸をなでおろしていたところ、強面の連絡役の人からニヒルに笑みを返された。どういうリアクションだ? つか笑顔も怖い。
……ン? もしかして『伯爵』ではなく、わざわざ『ライラール卿』なんて呼び方で伝えてきたのは、壇上に呼ばれた俺達が困らないようにっていう助け舟的なサービスだったりするのか? いや考えすぎか。そういうのは事前に色々注意事項教えてくれれば済む話だし。
何にせよ助かったことには変わりないのでサムズアップして見せたら、ノータイムでサムズアップが帰ってきた。
あれ、もしかして本当に気配りできる系? 気にはなるが、せっかく恥かかないようにしてくれたのなら、ここで聞いてしまったら流石に台無しだよなぁ。
ちょっとモヤモヤしつつも、とりあえず案内に従って4人でゾロゾロ着いていきつつ壇上の様子を確認する。
性格的なものでも掴めれば、壇上で話を振られたときに金持ち相手に波風立たせずに済みそうだからという小市民的な思考からなのだが。
ライラール卿は絶賛スピーチの真っ最中。相変わらず気持ちよさそうに喋っている。
その後ろに立つボスっぽい人は目を閉じて仁王立ち。表情が無いのでいまいちキャラをつかみにくい。
ステージの脇、見える位置にボスの手下だろうか? 護衛の黒服っぽいのが2人。だが、この位置からだとステージ奥の柱の影に数人見える。恐らくステージを挟んだ反対側、丁度柱の死角になっているこちら側にも潜んでいるだろう。
……あれ?
あんな金ピカド派手な格好で権力を主張していながら、ステージの華やかさを損なわないようにという事なのか、自分の身を守る暴力装置は誇示せずに最低限の見せ護衛を置くだけに留めるとか、あのライラール卿っての見た目から受けるイメージとは別の顔を持ってる……のか?
いっそ顕示欲の権化というのなら、応対方法も簡単に思いつくものなんだが……判らんな。
初対面の、しかも貴族の事なんて解らなくても当然なんだが、今更ながら大会の表彰式くらいもうちょっとしっかり覚えておけば良かったと、今更ながら後悔した。
2
お気に入りに追加
628
あなたにおすすめの小説
Anotherfantasia~もうひとつの幻想郷
くみたろう
ファンタジー
彼女の名前は東堂翠。
怒りに震えながら、両手に持つ固めの箱を歪ませるくらいに力を入れて歩く翠。
最高の一日が、たった数分で最悪な1日へと変わった。
その要因は手に持つ箱。
ゲーム、Anotherfantasia
体感出来る幻想郷とキャッチフレーズが付いた完全ダイブ型VRゲームが、彼女の幸せを壊したのだ。
「このゲームがなんぼのもんよ!!!」
怒り狂う翠は帰宅後ゲームを睨みつけて、興味なんか無いゲームを険しい表情で起動した。
「どれくらい面白いのか、試してやろうじゃない。」
ゲームを一切やらない翠が、初めての体感出来る幻想郷へと体を委ねた。
それは、翠の想像を上回った。
「これが………ゲーム………?」
現実離れした世界観。
でも、確かに感じるのは現実だった。
初めて続きの翠に、少しづつ増える仲間たち。
楽しさを見出した翠は、気付いたらトップランカーのクランで外せない大事な仲間になっていた。
【Anotherfantasia……今となっては、楽しくないなんて絶対言えないや】
翠は、柔らかく笑うのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
神速の冒険者〜ステータス素早さ全振りで無双する〜
FREE
ファンタジー
Glavo kaj Magio
通称、【GKM】
これは日本が初めて開発したフルダイブ型のVRMMORPGだ。
世界最大規模の世界、正確な動作、どれを取ってもトップレベルのゲームである。
その中でも圧倒的人気な理由がステータスを自分で決めれるところだ。
この物語の主人公[速水 光]は陸上部のエースだったが車との交通事故により引退を余儀なくされる。
その時このゲームと出会い、ステータスがモノを言うこの世界で【素早さ】に全てのポイントを使うことを決心する…
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】デスペナのないVRMMOで一度も死ななかった生産職のボクは最強になりました。
鳥山正人
ファンタジー
デスペナのないフルダイブ型VRMMOゲームで一度も死ななかったボク、三上ハヤトがノーデスボーナスを授かり最強になる物語。
鍛冶スキルや錬金スキルを使っていく、まったり系生産職のお話です。
まったり更新でやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
「DADAN WEB小説コンテスト」1次選考通過しました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界成り上がり物語~転生したけど男?!どう言う事!?~
繭
ファンタジー
高梨洋子(25)は帰り道で車に撥ねられた瞬間、意識は一瞬で別の場所へ…。
見覚えの無い部屋で目が覚め「アレク?!気付いたのか!?」との声に
え?ちょっと待て…さっきまで日本に居たのに…。
確か「死んだ」筈・・・アレクって誰!?
ズキン・・・と頭に痛みが走ると現在と過去の記憶が一気に流れ込み・・・
気付けば異世界のイケメンに転生した彼女。
誰も知らない・・・いや彼の母しか知らない秘密が有った!?
女性の記憶に翻弄されながらも成り上がって行く男性の話
保険でR15
タイトル変更の可能性あり
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】精霊に選ばれなかった私は…
まりぃべる
ファンタジー
ここダロックフェイ国では、5歳になると精霊の森へ行く。精霊に選んでもらえれば、将来有望だ。
しかし、キャロル=マフェソン辺境伯爵令嬢は、精霊に選んでもらえなかった。
選ばれた者は、王立学院で将来国の為になるべく通う。
選ばれなかった者は、教会の学校で一般教養を学ぶ。
貴族なら、より高い地位を狙うのがステータスであるが…?
☆世界観は、緩いですのでそこのところご理解のうえ、お読み下さるとありがたいです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
VRMMO~鍛治師で最強になってみた!?
ナイム
ファンタジー
ある日、友人から進められ最新フルダイブゲーム『アンリミテッド・ワールド』を始めた進藤 渚
そんな彼が友人たちや、ゲーム内で知り合った人たちと協力しながら自由気ままに過ごしていると…気がつくと最強と呼ばれるうちの一人になっていた!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本は異世界で平和に過ごしたいようです。
Koutan
ファンタジー
2020年、日本各地で震度5強の揺れを観測した。
これにより、日本は海外との一切の通信が取れなくなった。
その後、自衛隊機や、民間機の報告により、地球とは全く異なる世界に日本が転移したことが判明する。
そこで日本は資源の枯渇などを回避するために諸外国との交流を図ろうとするが...
この作品では自衛隊が主に活躍します。流血要素を含むため、苦手な方は、ブラウザバックをして他の方々の良い作品を見に行くんだ!
ちなみにご意見ご感想等でご指摘いただければ修正させていただく思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
"小説家になろう"にも掲載中。
"小説家になろう"に掲載している本文をそのまま掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる