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三章
百四十八話 予選Ⅱ
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なんだかんだで係員の指示に従って他の11人と共に壇上へ上がる。
何か一人だけ凄まじい訛りで何言ってるのかわからないレベルで喚いているが、他は無言で周囲を威圧している。
こっちのグループには綺麗な鎧を着た騎士って感じのタイプは一人も居ない。全員が使い慣れて薄汚れた革鎧の傭兵だとか山賊だとか、そういった風貌ばかりだ。
それが良いか悪いかでいえば、ぶっちゃけ悪いんだよなぁ。
ピカピカの鎧を着こんでろくに実践もこなしていない素人が相手の方が楽出来そうな気がするしなぁ。
見た目が下っ端山賊っぽくても、実力がそうとは限らないし、使い込まれてボロボロになるくらいに戦闘を経験してるって事は、実践経験の豊富さの証明にもなるだろうからな。
というかガーヴさんがまさにそんな感じだし、ちっとも油断できねぇ。
「では、ルールの説明は先程されてしまいましたので、改めて注意事項の説明をします。たとえ実際に使用しなくても武器を隠し持っていた事が発覚した場合は即失格になるので、懐剣等があれば今の内に私に渡してください。また、意図的な急所攻撃や眼球などを狙った欠損目的の攻撃も失格の対象となるので注意してください」
つまり、予選での悪意ある殺傷や身体破壊はご法度と。
てっきり、コロッセウムなんて殺し合ってなんぼっていう凄惨なのを思い描いていたんだが、意外とスポーツライクしてるな。まぁその方が俺としては心配なく戦えて良いんだけどな。
「場外の判定は、体の一部分でも地に着いたら失格です。不服であろうと私の判断に従っていただきます。マントのようなダブついた衣装は、落着判定ではむしろ不利となるので、外すか、身体に巻き付けるようにすることをおすすめします」
実際はどうあれ、怪しいととられれば失格扱いにされかねないと言っているようなものだな。
まぁ、疑わしきは罰せよってのもどうかと思うが、事前に告知してるわけだし、この上疑わしい格好してるとなれば、そりゃソイツが悪いわな。流石にそんな酔狂なやつはいないと思うが。
「注意点は以上ですが、何かわからないことはありますか?」
わからないことと言われてもな……あ。
「すいません、時間制限とかは有るんですか?」
「いいえ、最後の一人になるまで終わりません。ただし、あまり泥仕合を繰り広げられますと、既に勝ち上がった他の勝者のみなさんがゆっくり休む時間を与えてしまうことになるので、長期戦はおすすめできませんね」
あ、なるほど。確かにそれは不利になる要素だ。
安全策を取るのもいいが、リスク・リターンを考えると速攻というのも考慮するに値する。
「他になにかありますか? ……無いようですので予選を始めたいと思います。30数えた後開始の合図をしますので、お好きな場所でお待ち下さい」
む、そうか。一対一じゃないんだから開幕位置の場所取りなんてのも有るのか。
たしかに、自分の周りに頭の回る連中だった場合、開幕で結託されて弱いやつ、或いは一人じゃどうにもならない奴を狙って排除……なんて事もありそうだ。
とはいえ、常連でもなく知り合いもい俺には誰がどんな奴かなんて判りようもない訳で、とりあえずは誰とも密接しないような場所が無難だな。
良さげな場所はもう取られているし、人口密集の一番少ないステージの四隅の一つでとりあえず良いか。
正直リングアウト=負けという戦いで外周に陣取るのは結構なハンデだと俺も思うが、かといって周囲を敵に囲まれた状態で集中攻撃なぞ受けたら目も当てられない。
となると、やはりここが良いだろう。背面にデッドゾーンを背負った背水の陣状態だが、だからこそ勢いに任せた突撃なんかはし難い筈だ。勢いあまって外に飛び出す危険があるからな。
このステージは殆どの敵が俺よりも体格が良い。力比べとなればこっちが不利になるが、場外の危険を意識させる事によって力押しの勢いを殺せるのは俺にとっては十分な利点になる。
「それでは、始めてください!」
審判の号令と同時、俺ともう一人を除いた10名が同時に近場の相手へ躍りかかった。
その中には当然俺に飛びかかってきた奴もいた訳だが……
「いや、アホだろ」
すごい勢いで突き落とそうと飛びかかってきた相手の脇をくぐる様に抜け、そのまま蹴り落とす。これで一人終了だ。
せめて服でもつかんで引きずり倒してからにすればよかったものの、何であんな勢いで端に居る俺に突っ込んでくるかね? 俺が蹴り落とさなくても多分自分の勢いで転落してただろアレ。
馬鹿な奴もいたものだと、周囲を見てみると、意外や似たような状況が繰り広げられていた。
といっても、数組だけで、他は睨み合って如何に相手の服を掴もうかとけん制し合っているのが殆どだ。
こうして見ると相撲というよりも柔道っぽいんだが、別に投げ倒しても勝ちにはならんからなぁ。
だが、誰もが掴もうと必死に睨み合ってる中で、一人だけ違う動きをしている奴がいた。俺と同じで開幕様子見に入った奴だ。
自分に向かって掴みかかってくる相手を放置したまま、他社と向かい合っている『落とせそうな位置』にいる奴を狙い撃ちにして不意打ちで蹴り飛ばしている。
そして、背を見せる形になっていた追いついてきた相手に対して、背中に目があるかのような狙いすましたような足払いで転倒させると、そのまま蹴り落とす。
他の奴はみんな掴んで投げ落とそうとしてるんだが、俺はアレが正解だと思うんだよなぁ。
自分が掴めるってことは、相手も掴めるわけで、そんな状態で投げ飛ばせば……
「うわっ、おい離せっ!?」
……とまぁ、あんな感じで投げ飛ばしたやつに同じように服掴まれてたりしたら、道連れで自分まで場外に飛び出しかねないんだわな。
となれば、さっきのアイツ見たく蹴り飛ばすなり殴り飛ばすなりして、打撃のような一瞬の接触で相手を突き落とす方法を選ぶのが一番安全かつ確実だと思うのよな。
まぁ本当にパワーがある奴なら、掴まれようが何しようがお構いなしに腕力で強引に場外にポイ捨てできるかもしれんが、残念なが俺にはそんな真似できやしねぇし、合気道の達人みたいに動きを見切って相手を投げ飛ばすような技量もない。
なら安全安心の安定行動を選ぶに限るって訳だ。
……とまぁ、そんなこんなで開幕直後にあっという間に残り4人だ。
一人は2mを超えるのではないかという巨体と、筋骨隆々というほか無いガタイを持った大男。もう一人は荒くれ者でございと言う感じの髭面の中年魔族。最後の一人はあの足癖の悪い糸目の獣人の青年だ。
ここまで数が減ると、相手を冷静に確認できる程度には余裕ができて、流石に不意打ちみたいな真似も厳しくなる。
一人が動けば残り三人の動きも変わってくる訳で、迂闊に動く訳にはいかなくなってくるのだが、さてどうしたものかと視線を巡らせたところで髭面と視線が合った。
時間で言えばほんの一瞬だ。だが、相手側がこちらと目が合ったと革新した瞬間、視線を大男の方に向けるとすぐにこちらからも視線を切った。
あぁ、なるほど。共闘の申し入れってわけだ。糸目の方も視線があった瞬間軽く頷いたってことは、まず三人がかりで一番強そうな大男を排除してから仕切り直そうと、そういうことだ。
う~ん……でも、それはそれで……いや、まぁ考えようによっては……まぁいいか。
髭面がこちらを見ているのを確認して、小さく首を縦に振る。
待っていたとばかりに大男へと踏み込む髭面に合わせて、俺と糸目も同時に飛び込む。
そうして、大男の前に躍り出たのは俺一人。
髭面と糸目は踏み込むように見せかけて一歩遅らせて俺の背後に回っていた。
大男と二人に俺が挟み込まれたような状況だ。
うん。まぁこうなるだろうなとは思ったんだけどね。
何か一人だけ凄まじい訛りで何言ってるのかわからないレベルで喚いているが、他は無言で周囲を威圧している。
こっちのグループには綺麗な鎧を着た騎士って感じのタイプは一人も居ない。全員が使い慣れて薄汚れた革鎧の傭兵だとか山賊だとか、そういった風貌ばかりだ。
それが良いか悪いかでいえば、ぶっちゃけ悪いんだよなぁ。
ピカピカの鎧を着こんでろくに実践もこなしていない素人が相手の方が楽出来そうな気がするしなぁ。
見た目が下っ端山賊っぽくても、実力がそうとは限らないし、使い込まれてボロボロになるくらいに戦闘を経験してるって事は、実践経験の豊富さの証明にもなるだろうからな。
というかガーヴさんがまさにそんな感じだし、ちっとも油断できねぇ。
「では、ルールの説明は先程されてしまいましたので、改めて注意事項の説明をします。たとえ実際に使用しなくても武器を隠し持っていた事が発覚した場合は即失格になるので、懐剣等があれば今の内に私に渡してください。また、意図的な急所攻撃や眼球などを狙った欠損目的の攻撃も失格の対象となるので注意してください」
つまり、予選での悪意ある殺傷や身体破壊はご法度と。
てっきり、コロッセウムなんて殺し合ってなんぼっていう凄惨なのを思い描いていたんだが、意外とスポーツライクしてるな。まぁその方が俺としては心配なく戦えて良いんだけどな。
「場外の判定は、体の一部分でも地に着いたら失格です。不服であろうと私の判断に従っていただきます。マントのようなダブついた衣装は、落着判定ではむしろ不利となるので、外すか、身体に巻き付けるようにすることをおすすめします」
実際はどうあれ、怪しいととられれば失格扱いにされかねないと言っているようなものだな。
まぁ、疑わしきは罰せよってのもどうかと思うが、事前に告知してるわけだし、この上疑わしい格好してるとなれば、そりゃソイツが悪いわな。流石にそんな酔狂なやつはいないと思うが。
「注意点は以上ですが、何かわからないことはありますか?」
わからないことと言われてもな……あ。
「すいません、時間制限とかは有るんですか?」
「いいえ、最後の一人になるまで終わりません。ただし、あまり泥仕合を繰り広げられますと、既に勝ち上がった他の勝者のみなさんがゆっくり休む時間を与えてしまうことになるので、長期戦はおすすめできませんね」
あ、なるほど。確かにそれは不利になる要素だ。
安全策を取るのもいいが、リスク・リターンを考えると速攻というのも考慮するに値する。
「他になにかありますか? ……無いようですので予選を始めたいと思います。30数えた後開始の合図をしますので、お好きな場所でお待ち下さい」
む、そうか。一対一じゃないんだから開幕位置の場所取りなんてのも有るのか。
たしかに、自分の周りに頭の回る連中だった場合、開幕で結託されて弱いやつ、或いは一人じゃどうにもならない奴を狙って排除……なんて事もありそうだ。
とはいえ、常連でもなく知り合いもい俺には誰がどんな奴かなんて判りようもない訳で、とりあえずは誰とも密接しないような場所が無難だな。
良さげな場所はもう取られているし、人口密集の一番少ないステージの四隅の一つでとりあえず良いか。
正直リングアウト=負けという戦いで外周に陣取るのは結構なハンデだと俺も思うが、かといって周囲を敵に囲まれた状態で集中攻撃なぞ受けたら目も当てられない。
となると、やはりここが良いだろう。背面にデッドゾーンを背負った背水の陣状態だが、だからこそ勢いに任せた突撃なんかはし難い筈だ。勢いあまって外に飛び出す危険があるからな。
このステージは殆どの敵が俺よりも体格が良い。力比べとなればこっちが不利になるが、場外の危険を意識させる事によって力押しの勢いを殺せるのは俺にとっては十分な利点になる。
「それでは、始めてください!」
審判の号令と同時、俺ともう一人を除いた10名が同時に近場の相手へ躍りかかった。
その中には当然俺に飛びかかってきた奴もいた訳だが……
「いや、アホだろ」
すごい勢いで突き落とそうと飛びかかってきた相手の脇をくぐる様に抜け、そのまま蹴り落とす。これで一人終了だ。
せめて服でもつかんで引きずり倒してからにすればよかったものの、何であんな勢いで端に居る俺に突っ込んでくるかね? 俺が蹴り落とさなくても多分自分の勢いで転落してただろアレ。
馬鹿な奴もいたものだと、周囲を見てみると、意外や似たような状況が繰り広げられていた。
といっても、数組だけで、他は睨み合って如何に相手の服を掴もうかとけん制し合っているのが殆どだ。
こうして見ると相撲というよりも柔道っぽいんだが、別に投げ倒しても勝ちにはならんからなぁ。
だが、誰もが掴もうと必死に睨み合ってる中で、一人だけ違う動きをしている奴がいた。俺と同じで開幕様子見に入った奴だ。
自分に向かって掴みかかってくる相手を放置したまま、他社と向かい合っている『落とせそうな位置』にいる奴を狙い撃ちにして不意打ちで蹴り飛ばしている。
そして、背を見せる形になっていた追いついてきた相手に対して、背中に目があるかのような狙いすましたような足払いで転倒させると、そのまま蹴り落とす。
他の奴はみんな掴んで投げ落とそうとしてるんだが、俺はアレが正解だと思うんだよなぁ。
自分が掴めるってことは、相手も掴めるわけで、そんな状態で投げ飛ばせば……
「うわっ、おい離せっ!?」
……とまぁ、あんな感じで投げ飛ばしたやつに同じように服掴まれてたりしたら、道連れで自分まで場外に飛び出しかねないんだわな。
となれば、さっきのアイツ見たく蹴り飛ばすなり殴り飛ばすなりして、打撃のような一瞬の接触で相手を突き落とす方法を選ぶのが一番安全かつ確実だと思うのよな。
まぁ本当にパワーがある奴なら、掴まれようが何しようがお構いなしに腕力で強引に場外にポイ捨てできるかもしれんが、残念なが俺にはそんな真似できやしねぇし、合気道の達人みたいに動きを見切って相手を投げ飛ばすような技量もない。
なら安全安心の安定行動を選ぶに限るって訳だ。
……とまぁ、そんなこんなで開幕直後にあっという間に残り4人だ。
一人は2mを超えるのではないかという巨体と、筋骨隆々というほか無いガタイを持った大男。もう一人は荒くれ者でございと言う感じの髭面の中年魔族。最後の一人はあの足癖の悪い糸目の獣人の青年だ。
ここまで数が減ると、相手を冷静に確認できる程度には余裕ができて、流石に不意打ちみたいな真似も厳しくなる。
一人が動けば残り三人の動きも変わってくる訳で、迂闊に動く訳にはいかなくなってくるのだが、さてどうしたものかと視線を巡らせたところで髭面と視線が合った。
時間で言えばほんの一瞬だ。だが、相手側がこちらと目が合ったと革新した瞬間、視線を大男の方に向けるとすぐにこちらからも視線を切った。
あぁ、なるほど。共闘の申し入れってわけだ。糸目の方も視線があった瞬間軽く頷いたってことは、まず三人がかりで一番強そうな大男を排除してから仕切り直そうと、そういうことだ。
う~ん……でも、それはそれで……いや、まぁ考えようによっては……まぁいいか。
髭面がこちらを見ているのを確認して、小さく首を縦に振る。
待っていたとばかりに大男へと踏み込む髭面に合わせて、俺と糸目も同時に飛び込む。
そうして、大男の前に躍り出たのは俺一人。
髭面と糸目は踏み込むように見せかけて一歩遅らせて俺の背後に回っていた。
大男と二人に俺が挟み込まれたような状況だ。
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