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三章
百二十六話 ボス猿退治Ⅱ
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やることはあまり変わらない。
戻ってきたチェリーさんが中央から攻めて注意を引き、その間にエリスが死角を取り、俺がボス猿の注意を散らす。
ただし、一つ違いがあるとすれば――
「こっちだ!」
ボス猿はチェリーさんの引くタイミングで声をかけ注意を引く俺を無視して、チェリーさんへの追撃の手を緩めなかった。
俺が声を出すだけで今まで攻め掛からなかったから、警戒する必要はないと見きったんだろう。
まぁ、そうなるように動いたしな。
背を向けたまま腕を振って俺を追い払おうとするボス猿の懐へ潜り込み、がら空きのミアリギスの鎌刃で脇腹を引き裂いた。
「ギヒイイイィィィィィ!?」
想定外の攻撃に泡を食ったように振り向こうとするボス猿だが、視界にチェリーさんのチャージを捉えてしまい振り向く余裕がない。
その隙にさらに背中へ突きを見舞い、距離を取る。
やはり攻撃力が足らないのか、致命傷を与えても良さそうな一撃も、痛打止まりと言ったところだった。
とはいえ、腹を破く事ができたのはでかい。
案の定、突きの痛みを嫌がって身を捩ったボス猿の腹の裂け目から内蔵が溢れ出していた。即死させることは出来なかったが、内臓が抜けてしまえばまともに呼吸もできなくなるだろう。
しかもボス猿はパニックで周りが見えていない。
つまり――
「獲った!」
死角から迫っていたエリスに気付くことも出来ず接近を許してしまう。
背中を踏み台に駆け上がったエリスは、いつの間に調達したのか先を研いで槍のようにした木の枝を、そのまま肩と首の間に突きこんだ。
あれはハイナ村で沼猪を狩る時に教わったトドメ打ちの作法だな。骨と骨の間をすり抜けるように心臓へと直撃する一撃だ。
「ギョアアアアアアアアア!!!」
杭のように深く差し込まれ、心臓を貫く枝の一撃にボス猿はさらに大暴れし、肩の上のエリスを握りつぶそうとするが、その時にはすでにエリスはボス猿の上から飛び降りている。首筋への短剣での一撃をおまけ付きで。
流石の巨大ボス猿も心臓と喉を同時に潰されては耐えられないと見え、そのまま前のめりに崩れ落ちて激しく痙攣し始めた。
その痙攣もすぐに止み、完全に動きを止める。どうやら撃破に成功したらしい。
「勝ったーっ!! もうダメ動けない……」
まるで、力尽きるようにチェリーさんは叫ぶと、もう立てないと言わんばかりにバンザイポーズでそのまま後ろにゴロンと倒れ込んだ。
ボス猿は倒したがまだ、小猿の危険が……と注意しようとしたももの、俺たちが戦ってる間にあらかたハティが食い殺してしまっていたようだ。
残っている奴らも遠目から眺めるだけで襲ってくる気配がない。恐らくボスを倒した俺たちにビビっているのだろう。
「チェリーさん、槍は良いの?」
「あ! そうだ、取り戻さないと」
ひっくり返っていたチェリーさんは飛び起きて、ボス猿の腕に刺さったままの槍を引き抜こうと奮闘し始めた。
動けないというのは何だったのか。実に現金な話である。
でも、あのごつい腕にアレだけ深く突き刺さったまま倒れ込んだから……
「あぁぁぁ……せっかくの新品だったのに軸が曲がってるし!」
やっぱり、そうなるよな、
なんとか槍を引き抜くことに成功したようだが、どうやら倒れた時に腕と地面に挟まって曲がってしまったようだ。あの状況だったので、折れなかっただけ運が良いだろう。
とはいえ、チェリーさんにとってはそんなのは何の慰めにもならんだろうなぁ。
祭りの出店で一目惚れして、俺が倒れている間アルバイトみたいな事して金ためてようやく手に入れた一品だっただけに相当ショックがデカイようだ。
だが、悠長に悲しんで要られては困る。
「凹んでる所悪いんだけど、すぐにこの場を離れよう。ここは血の匂いが強すぎる。そう時間を置かずに肉食の獣が集まってくるぞ」
「うぅ……そうだね。取り敢えずは移動しようか……ハァ……」
コレは予想以上に堪えてるな。
装備消耗なんてネトゲでもそれなりにあるシステムだろうに、個々まで落ち込むとは。
やっぱりゲーム内とはいえ、労働で稼いだ金で買ったはじめての武器だから、愛着も凄かったのかな?
βではモンスターのドロップ品を指定数武器屋に持っていくと加工してくれるってシステムだったらしいし、モンスターが売り払い専用素材とかもドロップしてたおかげでずっと狩りに集中してたって話だしな。
こっちのサーバじゃモンスター倒したらまず解体からだしなぁ……
ふむ……解体か。
この場でそんな事やってる余裕はないが、折角のボス撃破なのに放置していくのもなんか勿体無いな。
「よっ……おりゃ」
硬てぇな!
なら、ミアリギスの柄で顎を割って……
「キョウくん、いくよ……って、何してるの?」
「いや、ちょっとね」
根本を砕いて、なんとか毟り取ることに成功した。
かなり臭いが、どこかで洗えばいいだろう。傷もないし状態はそう悪くないはずだ。
そのまま突っ込むのは流石に躊躇われたのでその辺の葉っぱを毟って、包んでからカバンに放り込む。
「よし、おまたせ。それじゃ行こうか」
「キョウ、何してたの?」
「これか? 折角ボス倒したのに放置するのも何だったから、記念品代わりに牙を引っこ抜いてきた。どんだけ価値があるかはさっぱり解らないけど、まぁ価値がなくてもパーティプレイではじめてのボス討伐の記念品くらいにはなるでしょ」
「記念品……?」
エリスには記念品というものがピンときてない様子だな。
逆にチェリーさんは『しまった』って顔でこっち振り向いていた。
「ああっボスドロップ品代わりかぁ。私もなんか毟ってコレばよかった! 私にも言ってくれればよかったのに!」
「いや、その場の思いつきだったし、すぐに抜けないようなら諦めるつもりだったからさ」
「むぅぅ……」
「わかった! わかったから、次はちゃんと伝えるから今から戻るのは止めてくれよ?」
「わかってるわよぅ」
槍が曲がってやさぐれてるからか、精神年齢が退行してないか?
まぁ、どれだけブーたれても、今は諦めてもらうしかない。本当に価値があるかどうかなんて解らないしなぁ。
こっちに来てから、モンスター素材で作られた武器とか見たことないからな。最初に倒したネズミの牙なんかもガーヴさんに何か使い道とかないか聞いてみたら「腐って臭うだけだから捨てちまえ」って言われたし。
毛皮とかうまく剥ぎ取れたら売れそうな気もするが、牙や爪はやっぱ使い道ないかなぁ?
王都の店でも鉄や石の武器ばっかりだったし、モンスターを狩猟して剥ぎ取った素材で装備作るMOみたいには行かないのかね。
とりあえず、チェリーさんをハティの背中に引っ張り上げてすぐに出発だ。
「それじゃハティ、川沿いにひとっ走り頼む!」
「ウォン!」
とりあえず、今回はこのまま森を抜けてしまおう。
個々で戦い続ければ確かに経験は色々と詰めるかもしれないが、いくらなんでも過酷過ぎる。
どう考えても適正レベル帯じゃないからなこれ。
うちのパーティで一番レベルの高いチェリーさんが、たった一度の狩りで武器を損傷する時点で、狩場のチョイスを間違えているとしか思えん。
まぁ、無茶な狩場を選んだ報いは十分以上に受けてるみたいだから、あまり追求はしないが。
「その、なんだ。槍に関しては次の街で修理できる店があるか聞いてみようか」
「……うん」
凹みすぎてもう何も考えたくないのか、子泣き爺のように脱力して俺の背中に覆いかぶさってくるチェリーさんが若干邪魔くさいが、ここで突き放すとスネる可能性大なのでここは心を広く我慢しておくべきだろう。
これで背中に胸の柔らかさが……とかならまだ約得感が多少はあったかもしれないが、レザーメイル着用中につき、背中に感じるのはカッチカチな硬革の感触だけだ。
まぁ、最近は過剰なスキンシップにも流石に慣れてきて、抱きつかれても『重い、暑ぃ』くらいしか感じなくなったのは……現実では彼女も作ったことないのに嫌な事に慣れたな。
「キョウ、この先誰かがいる」
俺のネガティブに落ちかけていた思考を遮ったのはエリスのそんな警告の言葉だった。
戻ってきたチェリーさんが中央から攻めて注意を引き、その間にエリスが死角を取り、俺がボス猿の注意を散らす。
ただし、一つ違いがあるとすれば――
「こっちだ!」
ボス猿はチェリーさんの引くタイミングで声をかけ注意を引く俺を無視して、チェリーさんへの追撃の手を緩めなかった。
俺が声を出すだけで今まで攻め掛からなかったから、警戒する必要はないと見きったんだろう。
まぁ、そうなるように動いたしな。
背を向けたまま腕を振って俺を追い払おうとするボス猿の懐へ潜り込み、がら空きのミアリギスの鎌刃で脇腹を引き裂いた。
「ギヒイイイィィィィィ!?」
想定外の攻撃に泡を食ったように振り向こうとするボス猿だが、視界にチェリーさんのチャージを捉えてしまい振り向く余裕がない。
その隙にさらに背中へ突きを見舞い、距離を取る。
やはり攻撃力が足らないのか、致命傷を与えても良さそうな一撃も、痛打止まりと言ったところだった。
とはいえ、腹を破く事ができたのはでかい。
案の定、突きの痛みを嫌がって身を捩ったボス猿の腹の裂け目から内蔵が溢れ出していた。即死させることは出来なかったが、内臓が抜けてしまえばまともに呼吸もできなくなるだろう。
しかもボス猿はパニックで周りが見えていない。
つまり――
「獲った!」
死角から迫っていたエリスに気付くことも出来ず接近を許してしまう。
背中を踏み台に駆け上がったエリスは、いつの間に調達したのか先を研いで槍のようにした木の枝を、そのまま肩と首の間に突きこんだ。
あれはハイナ村で沼猪を狩る時に教わったトドメ打ちの作法だな。骨と骨の間をすり抜けるように心臓へと直撃する一撃だ。
「ギョアアアアアアアアア!!!」
杭のように深く差し込まれ、心臓を貫く枝の一撃にボス猿はさらに大暴れし、肩の上のエリスを握りつぶそうとするが、その時にはすでにエリスはボス猿の上から飛び降りている。首筋への短剣での一撃をおまけ付きで。
流石の巨大ボス猿も心臓と喉を同時に潰されては耐えられないと見え、そのまま前のめりに崩れ落ちて激しく痙攣し始めた。
その痙攣もすぐに止み、完全に動きを止める。どうやら撃破に成功したらしい。
「勝ったーっ!! もうダメ動けない……」
まるで、力尽きるようにチェリーさんは叫ぶと、もう立てないと言わんばかりにバンザイポーズでそのまま後ろにゴロンと倒れ込んだ。
ボス猿は倒したがまだ、小猿の危険が……と注意しようとしたももの、俺たちが戦ってる間にあらかたハティが食い殺してしまっていたようだ。
残っている奴らも遠目から眺めるだけで襲ってくる気配がない。恐らくボスを倒した俺たちにビビっているのだろう。
「チェリーさん、槍は良いの?」
「あ! そうだ、取り戻さないと」
ひっくり返っていたチェリーさんは飛び起きて、ボス猿の腕に刺さったままの槍を引き抜こうと奮闘し始めた。
動けないというのは何だったのか。実に現金な話である。
でも、あのごつい腕にアレだけ深く突き刺さったまま倒れ込んだから……
「あぁぁぁ……せっかくの新品だったのに軸が曲がってるし!」
やっぱり、そうなるよな、
なんとか槍を引き抜くことに成功したようだが、どうやら倒れた時に腕と地面に挟まって曲がってしまったようだ。あの状況だったので、折れなかっただけ運が良いだろう。
とはいえ、チェリーさんにとってはそんなのは何の慰めにもならんだろうなぁ。
祭りの出店で一目惚れして、俺が倒れている間アルバイトみたいな事して金ためてようやく手に入れた一品だっただけに相当ショックがデカイようだ。
だが、悠長に悲しんで要られては困る。
「凹んでる所悪いんだけど、すぐにこの場を離れよう。ここは血の匂いが強すぎる。そう時間を置かずに肉食の獣が集まってくるぞ」
「うぅ……そうだね。取り敢えずは移動しようか……ハァ……」
コレは予想以上に堪えてるな。
装備消耗なんてネトゲでもそれなりにあるシステムだろうに、個々まで落ち込むとは。
やっぱりゲーム内とはいえ、労働で稼いだ金で買ったはじめての武器だから、愛着も凄かったのかな?
βではモンスターのドロップ品を指定数武器屋に持っていくと加工してくれるってシステムだったらしいし、モンスターが売り払い専用素材とかもドロップしてたおかげでずっと狩りに集中してたって話だしな。
こっちのサーバじゃモンスター倒したらまず解体からだしなぁ……
ふむ……解体か。
この場でそんな事やってる余裕はないが、折角のボス撃破なのに放置していくのもなんか勿体無いな。
「よっ……おりゃ」
硬てぇな!
なら、ミアリギスの柄で顎を割って……
「キョウくん、いくよ……って、何してるの?」
「いや、ちょっとね」
根本を砕いて、なんとか毟り取ることに成功した。
かなり臭いが、どこかで洗えばいいだろう。傷もないし状態はそう悪くないはずだ。
そのまま突っ込むのは流石に躊躇われたのでその辺の葉っぱを毟って、包んでからカバンに放り込む。
「よし、おまたせ。それじゃ行こうか」
「キョウ、何してたの?」
「これか? 折角ボス倒したのに放置するのも何だったから、記念品代わりに牙を引っこ抜いてきた。どんだけ価値があるかはさっぱり解らないけど、まぁ価値がなくてもパーティプレイではじめてのボス討伐の記念品くらいにはなるでしょ」
「記念品……?」
エリスには記念品というものがピンときてない様子だな。
逆にチェリーさんは『しまった』って顔でこっち振り向いていた。
「ああっボスドロップ品代わりかぁ。私もなんか毟ってコレばよかった! 私にも言ってくれればよかったのに!」
「いや、その場の思いつきだったし、すぐに抜けないようなら諦めるつもりだったからさ」
「むぅぅ……」
「わかった! わかったから、次はちゃんと伝えるから今から戻るのは止めてくれよ?」
「わかってるわよぅ」
槍が曲がってやさぐれてるからか、精神年齢が退行してないか?
まぁ、どれだけブーたれても、今は諦めてもらうしかない。本当に価値があるかどうかなんて解らないしなぁ。
こっちに来てから、モンスター素材で作られた武器とか見たことないからな。最初に倒したネズミの牙なんかもガーヴさんに何か使い道とかないか聞いてみたら「腐って臭うだけだから捨てちまえ」って言われたし。
毛皮とかうまく剥ぎ取れたら売れそうな気もするが、牙や爪はやっぱ使い道ないかなぁ?
王都の店でも鉄や石の武器ばっかりだったし、モンスターを狩猟して剥ぎ取った素材で装備作るMOみたいには行かないのかね。
とりあえず、チェリーさんをハティの背中に引っ張り上げてすぐに出発だ。
「それじゃハティ、川沿いにひとっ走り頼む!」
「ウォン!」
とりあえず、今回はこのまま森を抜けてしまおう。
個々で戦い続ければ確かに経験は色々と詰めるかもしれないが、いくらなんでも過酷過ぎる。
どう考えても適正レベル帯じゃないからなこれ。
うちのパーティで一番レベルの高いチェリーさんが、たった一度の狩りで武器を損傷する時点で、狩場のチョイスを間違えているとしか思えん。
まぁ、無茶な狩場を選んだ報いは十分以上に受けてるみたいだから、あまり追求はしないが。
「その、なんだ。槍に関しては次の街で修理できる店があるか聞いてみようか」
「……うん」
凹みすぎてもう何も考えたくないのか、子泣き爺のように脱力して俺の背中に覆いかぶさってくるチェリーさんが若干邪魔くさいが、ここで突き放すとスネる可能性大なのでここは心を広く我慢しておくべきだろう。
これで背中に胸の柔らかさが……とかならまだ約得感が多少はあったかもしれないが、レザーメイル着用中につき、背中に感じるのはカッチカチな硬革の感触だけだ。
まぁ、最近は過剰なスキンシップにも流石に慣れてきて、抱きつかれても『重い、暑ぃ』くらいしか感じなくなったのは……現実では彼女も作ったことないのに嫌な事に慣れたな。
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俺のネガティブに落ちかけていた思考を遮ったのはエリスのそんな警告の言葉だった。
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