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断章2

円卓

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「さて、各方。此度の一件について、正しく把握されておりますな?」

 そこは、飾りも窓もなにもないただ四角いだけの部屋だった。
 病的なまでに色の無い、無機質な空間。
 白の巨大な円卓を6つの椅子が囲っている。
 そこに、同じく汚れ一つ無い、しかし豪奢な作りの白のローブを纏った者たちがいた。
 しかし椅子の数に対して座っているのは5人であった。

「愚問だ。この程度の情報収集も出来ぬ者がここに名を連ねることはあるまいよ」
「ですな。その質問をする必要が思い当たらない」

 白の円卓を囲う者達は淡々と情報共有を行う。
 しかし、全員が共有するまでもなく既に自分の持つルートによって既に情報を掴んでいる。
 それが出来なければこの円卓を囲う資格が無いと、言われるまでもなくこの場の全員が理解していた。
 故に、情報の共有などはただのルーチンでしかない。
 彼等にとってはこの場に足を運ぶ理由とは、己と対等にある者達の生の見解。
 それだけにしか意味を見出しては居なかった。

「それにしても、まさかコマを処分するはずの処刑人まで堕落してしまうとは。信心深くはありましたが短慮を起こすような者ではないと、この件を任せたのですが、まさか独断で暗殺まがいの暴挙に出るとは……どうにもアレは周囲にまで影響を出しすぎるようだ。これは色々やり方考える必要がありそうですねぇ」

 そう言って、この中では最も若いと思われる青年が顎をさする。

「便利な術や道具も使いよう……という事であろう。いかに効能が高かろうと、それで自壊しては意味がない」
「いやぁ、返す言葉もない。効力に注視し過ぎて使う者の適正操作を疎かにした私の落ち度です」

 「いやぁ申し訳ない」と口にしながらも、全く悪びれた様子もなく青年は状況を語っていく。
 大抵の情報は既に入手済みであるため、その説明は参加者にとっては答え合わせに近い。
 とはいえ、それなりの懸案事項がこの答え合わせによって確定するとなると、聞き流す訳にも行かない。
 特に今回の一件については無視できない干渉が行われていたという情報を皆が掴んでいた。
 それが事実であると伝えられ、初めて場の空気が変化した。

「しかし、まさかかの使徒めが介入してこようとは、こちらも想定外であった」
「まさかあの日和見主義者が動こうとは。危うく鉢合わせするところでした」
「忌々しい事だが、今はまだ彼奴らと敵対するわけには行かぬからな」

 それまで聴きに徹していた者もこの件については口を挟む。
 それだけの意味のある情報だからだ。

「目的の完遂もならず処刑人を失ったのは痛いところですが、彼の手によってエデルヴァルト王の客人を害されてしまえば、後々問題にもなっただろうし、コレは仕方ないと諦めるべき……ですか」
「今回は我々の干渉を嗅ぎつけた奴めが警告も兼ねて動いたと見て良い。強引に事を進めて奴めと本格的にぶつかる愚を犯さなかっただけでも貴公の判断は間違っていないと言えるだろう」
「そう言ってもらえると、目的を達することが出来なかった身としては気が楽になるというものですね」

 お手上げ、というゼスチャーを交えため息を吐く青年。
 本来であれば他者の失敗に寛容さを持ち合わせない円卓の面々も今回ばかりはこの青年を攻める者は居なかった。
 それだけ、厄介な相手に嗅ぎつけられていたということだ。

「ままならない物ですね、アレを暴くまでには至りませんでしたがあまり事を荒立てるわけにもいきませんし、今回はここまでとしておきましょう。念のために街へ潜ませておいた手の者の撤退を急がせます」
「それが懸命でしょうね。引き際が肝心というものです」
「干渉のタイミングも的確すぎた。恐らく事前の……我々の合議による発案直後から情報が漏れていたと考えたほうがいい。となれば我々も貴公だけを攻める事はできんさ」

 暗に情報の漏洩が作戦開始前から起きていたのではと匂わせる発言をした中年の紳士は円卓を見回す。
 「そうだろう?」という同調圧力だが、否定するものは居ない。

「何、機会はいずれ訪れるでしょう。今は焦るような時でもありませんし、慎重に事を進めることこそが肝要でしょう」
「ええ、今回はこれで私は身を沈めましょう。幸い物的証拠は全て排除済みですし、今回の件をいくら調べても私の存在にたどり着けることはないでしょう」
「処刑人が調査されるでしょうが、彼の所持品からではサルヴァの信徒という所までしか判らんでしょうな。あの王は迂闊に宗教国家に喧嘩を売るような短慮な人物ではありますまい」
「まぁ、バカ正直にあの教団に食って掛かってくれるならば、むしろこちらとしては楽で良いのですがね」
「腐っても宗教大国だ。戦争となれば相当な規模となるだろう。我々にとっては動きやすくなると言うことだな」
「どちらにせよ、我々の事が露見する心配は無いということですな」

 作戦の失敗は認めるところであっても、その事後処理に置いて不手際は見られていない。
 つまり彼等のことが露見する心配は無いと皆が確信していた。
 しかし、それで間接的に被害を被るものもこの場には居た。

「貴様はそれでよいだろうよ。しかし、ヤツの暴挙によって疑惑の種は蒔かれてしまった。ここは変に勘ぐられぬよう私も大人しく撤退する必要がありそうだ」
「そういえば貴方はサルヴァの商隊を使って情報収集していましたか。いや、コレは申し訳ないことをした」
「フン、貴様だけの落ち度ではないとさっき結論が出たのだ。気にすることはないが、愚痴の一つも言いたくなるというものだ。聞き流せ」

 そう不満顔で吐き捨てたのは対面に座る恰幅のいい老人だ。
 恰幅が良いというよりも、言葉を飾らずに言うのであれば太りすぎている。
 肥満、などと生易しいものではない。
 もはやどうしてその体型で歩けるのかと疑問が出るような有様であるが、れっきとしたこの円卓に座する資格を有している。
 青年1人の落ち度ではないとそう口にした老人は、しかし大きなため息の後青年に再度向き直ると言葉を重ねる。

「とはいえ、あの処刑人を無為に失ったことに関しては貴公の失態だぞ。アレは使い勝手の良い駒であったのに、思わぬ損失だ」
「あぁ、貴方は彼を重用していましたからね。良いでしょう。今回の件は私も被害者と言えるのですが何らかの補填を考えておきますよ」

 青年も手慣れたもので、肥満老人の文句を素直に飲んだ上で補填内容を相手に決めさせないように、先んじて「何らかの補填」と濁した言葉を自分から言い出していた。
 その二人のやり取りに疑問を感じたのか、参加者の中では随分と毛色の変わった、野性味ある顔立ちの青年が口を挟んだ。

「処刑人なんぞ、法国の信徒からいくらでも見繕うことが出来るんじゃねぇのか?」
「質の問題だ。アレほど忠実に私の頼みを聞いてくれる者は居らなんだ。私が何を申し付けても『神の言葉である』と囁やけば、万難を排して実行してくれる便利なコマだったのだ」

 そう憮然とつぶやく様子はたしかに心から処刑人と呼ばれるものを失ったことを嘆いているらしい。
 ただしそれは同胞を失った事への悲嘆などではなく、言葉の通り便利なコマを失ったことへの不満だ。
 そんな露骨な言動に対して避難の目を向ける者は居ない。
 この場に集う者達にとって、人は使うものであって心を傾けるものではない。
 この場に集う者達に関しても、己と同等の力を持つことを認めてはいても、その力を持った者達をどう関わって自分の利益に誘導するか……その程度の認識でしか無かった。

「そんなに簡単に騙されるような奴が宛てになるのかよ」
「そういえば、お前は今回の件にあ奴を使う事に反対していたのだったな。だが、誤解しておるぞ。あ奴は別に私の言葉を信用していた訳ではない。単に人を殺す言い訳を欲していただけだ。そもそも本当は無神論者ではないかと思っていた程だ……今回の件がなければな」
「己で考えることを捨てた愚か者ですか。私ならその様な愚物決して手元に置きたくはないですわね。信仰とは祈るものであって縋るものではないでしょうに」

 そう口を挟んだのは、円卓の中では唯一の女性だ。
 細身の身体に笑顔の張り付いた、温厚そうな見た目の老女ではあるが、その言動からは強い侮蔑の意思が放たれている。

「その考えは理解できますが、それは強者の理論ですよ。世間一般の大衆にとって、信仰とは己の感じる理不尽への救い。文字通り縋るものなのですよ。その思考の乖離は足元を救われかねませんぞ?」
「あら……私としたことが。これでは私も今回の貴方の失敗を笑うことは出来ませんわね」

 恐らく意図的にこの流れに話を持っていくための発言だったのだろう。
 嗜めるように口を挟んだ当の青年は苦笑するばかりだ。
 ただし、コレも善意などという物ではなく、小さな貸しとして積んでおこうという腹だろう。

「しかし、『プレイヤー』でしたか。見たところそれほど気にするほどのモノではありませんでしたな」

 もはや得るべき情報はないと見たか、そこで唐突に話が別件に移った。
 それは今回の一件に関わるもう一つの想定外だった。

「確か、報告にあった異界からの稀人との話でしたが……」
「最初、その報告を受けた時は我が部下ながらついに頭でもおかしくなったのかと思ったぞ」
「それにしても異界からの使者とは。まるで天の御遣いとでもいうのか?」
「ええ。在り方だけ見れば、まさに神の使いかなにかと言われてもおかしくない存在ですからね。神を崇めて利権を貪る法国が黙っておられぬのはまぁ、道理でありましょう。実際あの処刑人もどこぞから『プレイヤー』の情報を仕入れた司祭から、神敵として排除を命じられていたのでしょう?」

 それは正しい。
 そうであるということはこの場の全員が既に裏付けを済ましている。
 法国司祭といえば、国の中でもそれなりに上位あたる存在だ。
 その者から密命を受けているという事実を承知の上で、彼を使う事は円卓の合議の上で決定されたことだった。
 一つは汚れ仕事で使い潰すには非常に都合の良い人材であるということ。
 身寄りがなく、後見人なども居ないため無駄に情報が漏れる心配が少ないというのが良かった。
 もう一つは、たとえ彼が仕事をしくじったとしても、円卓の情報が漏れる心配がないからだ。
 彼の身を押さえたとしても、判明するのは法国関係者、せいぜい後ろ暗い存在であるという事止まりだろう。
 そもそも当の本人が、支持を出した円卓の青年のことを法国の組織の人間だと思いこんでいるのだから、発覚しようがないのだ。
 そしてもう一つ

「ええ。だからこそ、アレには余計な事は考えず、私の仕事を完遂するように釘を差しておいたのですが」
「フン、常ならそれでたしかに問題なかったであろうな。奴とは付き合いの長い私からみても、信心深さなどなど持ち合わせているような男には思えなかった。薬で思考のタガが外れたのか? 要らぬタイミングで信仰心になど目覚めおって」

 そう、彼は法国の暗部に身を置きながら神というものを信じていない……と思われていた。
 実際にそれまでの彼の仕事ぶりを見れば、信仰よりも金や効率を重視していたからだ。
 それが、まさか自分たちの仕掛けた小細工で破綻してしまうとは、自業自得も良いところだろう。

「しかし、どうやらその存在は紛うことなき異界の民ではありながらも、特異な力を持っているわけではない様子」
「ええ、堕落したとはいえ処刑人に匹敵するその力は、多少は気にかけるべきかも知れませんが、あの程度の使い手であれば探せば幾らでも居るでしょう。その在り方は特異ではありますが、言ってしまえばそれだけということですね」
「時勢が手を出すことを許さぬが、いざとなれば子飼いの仕手を差し向ければ容易に処分できる程度であろうな」
「然り。監視は必要だが、それだけであろう。気性な人材であることは間違いないが、ただそれだけではな。人員の割り振りを考え直すべきであろう。人材も有限なのだから」

 その言葉に否定は出ない。
 如何な権勢、財産を持っていたとしてもそは有限なのだ。
 無駄に消費すればいつかは尽きる。
 そのリスク管理を徹底しているからこそ、彼等は地位を維持できる。
 中には先代から莫大な権益を引き継いだものも居る。
 しかし、たとえ莫大な富を引き継ごうと、次代が暗愚であればいずれ財務は焦げ付き没落するのだ。
 この場に居るというその事実が、ただの権力者ではないという証左となっている。

「では人員配置の再編成で現行は『プレイヤー』へは不干渉という事で問題無さそうですな。さて、今回話し合うべき内容は以上ですかな?」
「私からはありませんね」
「俺からも特にねぇな」
「こちらからも特にはないな」
「私からもありません」

 全員一致で議論は出尽くした。
 となれば進行役の中年紳士の仕事はこの会合の幕引きである。

「よろしい。では今回の会合はこれにて終了といたしましょう。次回のホストは……」
「俺の番だな。特に問題が起こらなければ二月後に連絡を贈ろう」

 その言葉でもって全員が席を立つ。
 円卓の会議は終わりという訳だ。
 だが、そこで会話が終わるというわけでもない。
 今回議題に上がらなかっただけで気になる内容と言うのはいくらでもあるのだ。
 例えば

「ところでワイト老は……」
「あそこは後継問題でごたついているようだな。連絡だけは送るが次の参加も出来やしないだろう」
「解りました、では次も1席欠けると言うことですか……さっさと収束させねば足元を掬われかねないと思いますが」
「あの老人のことだ、いざとなれば大鉈を振り下ろすだろう。あの悪辣さは皆が知るところだろう?」
「そうでしたね。心配するだけ無駄ですか」
「よく言うぜ、あのジジィの事なんぞどうなっても構わねぇんだろ? 一体アンタは何を心配していたのやら」
「はて、何のことですかな?」

 世間話と言うには少々物騒な内容が進む中、別の場所では件の青年と老女が話し合っていた。

「では、お気をつけなさいな。貴方の事ですから既に対策はしてあるのでしょうけど」
「ええ、わかっています。油断を重ねるような愚は犯しはしませんよ」
「であるなら良いのです」

 まるで、孫を嗜めるようなやり取りではあるが、老女の目は全く笑っていない。
 言い含めるかのようなその言動に老女の糸を感じ取った青年は、一転苦笑いで言葉を返す。

「ご安心を。今回の件で貴方の商売に飛び火するような事はありえませんから」
「あらあら、そんな事全く心配してませんよ?」
「おや、そうでしたか。それは失礼いたしました」

 何故そのような回りくどいやり方を取ったのかまでは青年には分からなかったが、この老女がわざわざ手順を踏んだのであれば、何かしらの意図があったのであろうという事だけは理解していた。
 無論、ただの深読みという可能性もないこともないが、眼の前の温厚そうな老女が深読みし過ぎる位で丁度いいような、そんな怪物であることを青年は骨身にしみて知っている。 

「何にせよ、たった一度の失敗で調子を崩す人もいるわ。普段失敗しない人ほどそうなる傾向が強い。貴方も一度、気分を入れ替えるためにも休息をとってはいかがかしら?」
「ああ、それについては今回の件で少々自分も考えさせられることがありましてね。自分の思考の穴を埋めるために時間を作ろうと思っていた所ですよ」
「それならば、私からはこれ以上何も言うことは無いわね。何、焦る必要はありません。我々は密かに、且つ確実に事を進めれば良いのですから」
「ええ、解っておりますとも」

 青年は殊勝に下げた顔で笑う。
 老人たちは誰も気付いていない。
 『アレ』に気を取られて、その傍らにいる存在の特異性に誰も目を向けていない。

「これは、久々に……」

 青年は嗤う。
 思いの外良い土産話が出来たと。



----------------------------
 これで2章終了となります。
 考えすぎると設定ばかり考えすぎて全く話が進まないという悪癖回避の為に、章の結末といくつかのポイントだけは決めてあとはその瞬間思いついたものをそのまま書くといったやり方を取りました。
 ……が、少々行き当たりばったりに書きすぎて1章の倍の話数になってしまったので、3章は少しだけ計画的にやろうかと思います。
 また、疑問点や指摘などをくれた方々有難うございます。
 「句点全てに改行はやりすぎ」というのと「一話ごとのボリュームに差がありすぎる」という指摘が個人的にも見返して気になったので、3章からは改行を少し押さえ気味にする事と、できるだけ一話3500文字±1000字程度を目処に、増えすぎて6000字を超えるようなら分割するという方法でやっていこうと思います。
 誤字は出来るだけがんばります……
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