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二章
九十七話 とんぼ返り
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というわけで、王様の要請を受けて再びハティの背上の人である。
「キョウ殿、戦場中央は荒れているが『鬼』が動いてからある程度時間が立っている。散っていた緋爪の連中が本拠に再集結している可能性があるから、進路は中央は避けたほうが良い」
「なるほど、確かに。エリス」
「うん。ハティ、壁沿いでお願い」
「ウォン」
アルマさんの指示に従い、この城に向かったときに使った経路とは反対側の壁沿いに森を進む。
最も戦力が集中している王城前の広場から見て、人の少ない部分を狙って進んでいるため、先の見えない森の中を手探りで進んだ行きとは違い、スムーズに走ることができていた。
はっきり行って、疲労度で言えば雲泥の差だ。
――なのだが。
「…………」
ううむ……
アルマさんは必要なことは進言してくれるが、必要最低限のことしか口にしない。
職業軍人としては正しい姿なんだと思うんだけど……
行きと違い一人増えているが、それほど社交性……というよりも口数が多い人でもないので人が増えても会話が増えると言うことはなかった。
まぁ、気楽に会話していられるような状況でもないが、人が増えたのに逆に会話が減って変に場が固くなってるのは何とも居心地が悪い。
というか空気が重い。
俺もどちらかと言えばおしゃべりな方ではないが、4人もいて無言が続くのは流石に辛い。
何かとりあえず無難な話題を……
「そ、それにしても凄いなエリス。よくあれだけ人が居る中で王様の視線に気づけたな」
「ん……普通に気配があったからすぐわかった」
「うん、相手が目の前にいて、視線でどこを見ているかとかを察するならともかく、遠くにいる相手の視線だけで気配を察知するとか普通できないからね?」
「そうかな?」
歴戦の傭兵であるあの2人ですら気配察知というのは相手の姿勢や視線、体の強張りなんかから相手の思惑を察知する技術であって、直感的なものではないと言い切っていたが、エリスの気配察知はどうにも、漫画的な直感が働いているように感じる。
擬音で言えば「キュピーン」というやつだ。
もしこれがあの二人の言うとおり、直感でない技術であるのなら、エリスはこの広場全域を察知範囲に捕らえて王様の視線なんかも逐一チェックしていたという事になる。
それはそれである意味常人離れしているなオイ。
物理的な目の良さに加えて、視野の広さに超能力じみた気配察知。
以前から感じてたことだが、ますますエリスはスカウトとしては超有能なんじゃないかと感じる。
自分のポジションを自覚してその力を活用すれば、現時点でもパーティ戦での貢献度は俺やチェリーさんよりも上になるかもしれないな……
「エリスちゃんは野生の勘っていうか、直感凄いからねぇ。組手とかでも不意打ちは一度も決まったことないし」
「むしろ子供相手の組手で不意打ち狙っていたチェリーさんにドン引きなんですけど……」
「ガーヴさんから実戦形式の組手では手段を選ばないように私もエリスちゃんも言われてるからへーきへーき。エリスちゃんだってかなりエグい手を使ってくるしね」
「この前の稽古では負けたけど、あれからまたいろいろ新しい攻め手覚えたよ!」
「お、やる気だねぇエリスちゃん」
なんだろう、エリスがどんどん武闘派になっていく……
ある程度自活できる程度には俺もいろいろ仕込みはしたが、それはあくまで兄妹で仲良くこの世界をまわる為の最低限必要な技術だった筈。
何で超武闘派のチェリーさんと腕を競い合うみたいな事になってるんだ……?
いや、まぁガーヴさんのせいだというのは判ってるんだけど。
「キョウ殿は……」
「はい?」
お? アルマさんの方から質問が来たのは初めてだな。
「キョウ殿は辺境にお住まいしていると聞いています。にも関わらず、王は貴方がたを名指しでお招きしたと伺っております。我が王とは一体どういう間柄なのでしょうか?」
あぁ、そうか。
王様付きといっても、この間の密談の内容は知らされていないのか。
自分が仕える王様が、辺境ぐらしのどこの馬の骨ともしれない田舎者と、謎の繋がりがあるというのが気になるんだろうな。
「先月辺り、俺の住む村が傭兵崩れによって襲撃されたんですけど、その襲撃の時に戦帰りのお……陛下が御自ら救援に足を運ばれたんですよ。その時、偶然俺が居合わせまして、その時事情聴取以外にも色々とお話させて頂いた縁でこの都の祭りに呼ばれた……といった訳です」
「良いですよ、他の騎士達の前であれば駄目ですが、我々王侍の騎士はそれ程高い立場にいる訳ではありませんし、王の気性がどういったものか心得てます。私に対しては話しやすい言葉で喋っていただいて結構です」
「え……あ、何かすいません。田舎者ゆえ丁寧語が下手でして……お言葉に甘えさせてもらいます」
王の側付き騎士なんていうから礼儀に厳しいのかと思ったら意外と話がわかる人だった。
あの密談は知らせていなかったみたいだが、王様の本性の方はちゃんと解っているらしい。
王様になる前は騎士団に居たと言っていたし、案外、騎士団時代の親しい仲間だったりするのかもしれないな。
「まぁ、王様の愚痴を聞いていたら色々気に入られた……といった感じです。礼儀を知らないもので雑な対応だったんですが、どうもそれが気に入られたようで……」
「あぁ、どうせそんなことだろうと……えぇ、その状況が容易に想像できます……」
なんか妙に実感のこもってんな。
やっぱり、あの王様の猫をかぶってない方の性格を理解して……結構振り回されてるんだろうか?
本当はプレイヤーであることを見抜かれたってのも大きかったんだが、これはまだ伝えないほうが良いかもしれないな。
恐らくあの密談をアルマさんにも隠した理由は錬鉄との裏の繋がりを見せない為だとは思うが、理由の中にはプレイヤーである俺の事も含まれてる可能性もある。
元々こちらのNPCにそれを明かすつもりは無かったし、問題ないだろう。
そういえば、王様は俺達と同じプレイヤーを手元においてるって言ってたっけか。
もしかしてアルマさんの同僚か?
聞いてみたくはあるが、相手の名前知らないんだよなぁ。
せっかく城まで足を運んだんだし、一度くらいは会ってみたかったな。
……まぁ、今はそんな事言ってる場合ではないから仕方がないか。
「あとはまぁ、俺よりもハティが大きいんじゃないですかね。呼ばれた時に「ハティの背に乗って訪れてほしい」とワザワザ指定してきたくらいですし」
「あぁ、なるほど……恐らく王の狙いは月狼の王種を手懐けた者と王が昵懇だと民に知らしめるためですね」
たしかに以前そんなような事を言っていたな。
これだけの説明で、色々納得できるくらいに頭が回るのか。
脳筋ばっかりって感じだった近衛騎士達とはやっぱり何かが違うな。
戦働きと言うよりも事務的なものや頭を使う方が得意なタイプなんだろうか?
「そろそろ森を抜けます。遮蔽物がなくなるのでご注意を」
「大丈夫です、……ハティ」
「ガウッ」
森を抜けたということは町の中央大路から城側へつながる一本道のエリアに出るということだ。
一番接敵する可能性の高い場所だし、俺たちが城へ向かうことを察知してなのかはわからないがバリケードも築かれていたが、俺達は一度何事もなくここを突破できている。
その理由といえば……
「う……くっ……」
「アルマさん?」
「失礼、想定を遥かに超える速さに驚いて。まさか、これほどの身体能力とは……」
単純な話、全て飛び越えてきたのだ。
「問題がなければ、脇の壁の上を走っていくこともできますよコイツは」
行きも帰りもソレをしなかったのは、どちらも緋爪に発見されると厄介だったからなんだが。
行きは敵中突破の後、的に囲まれた城に飛び込まなきゃならなかったし、帰りは大事な情報を持って街へ届けなけりゃならない。
特に帰り――今の状況は時間をかけていられない以上、できるだけ邪魔はされたくない。
一番敵が多そうなエリアはすでに突破してはいるが、それでも強行して一度見つかろうものなら、たとえその場で振り切れたとしても魔法で探知、追跡とかされそうで怖いしな。
街に傭兵団を連れ込むとかは流石にしたくない。
「街までもう少し。このまま飛ばしてくれ、ハティ」
「ガルゥッ」
「キョウ殿、戦場中央は荒れているが『鬼』が動いてからある程度時間が立っている。散っていた緋爪の連中が本拠に再集結している可能性があるから、進路は中央は避けたほうが良い」
「なるほど、確かに。エリス」
「うん。ハティ、壁沿いでお願い」
「ウォン」
アルマさんの指示に従い、この城に向かったときに使った経路とは反対側の壁沿いに森を進む。
最も戦力が集中している王城前の広場から見て、人の少ない部分を狙って進んでいるため、先の見えない森の中を手探りで進んだ行きとは違い、スムーズに走ることができていた。
はっきり行って、疲労度で言えば雲泥の差だ。
――なのだが。
「…………」
ううむ……
アルマさんは必要なことは進言してくれるが、必要最低限のことしか口にしない。
職業軍人としては正しい姿なんだと思うんだけど……
行きと違い一人増えているが、それほど社交性……というよりも口数が多い人でもないので人が増えても会話が増えると言うことはなかった。
まぁ、気楽に会話していられるような状況でもないが、人が増えたのに逆に会話が減って変に場が固くなってるのは何とも居心地が悪い。
というか空気が重い。
俺もどちらかと言えばおしゃべりな方ではないが、4人もいて無言が続くのは流石に辛い。
何かとりあえず無難な話題を……
「そ、それにしても凄いなエリス。よくあれだけ人が居る中で王様の視線に気づけたな」
「ん……普通に気配があったからすぐわかった」
「うん、相手が目の前にいて、視線でどこを見ているかとかを察するならともかく、遠くにいる相手の視線だけで気配を察知するとか普通できないからね?」
「そうかな?」
歴戦の傭兵であるあの2人ですら気配察知というのは相手の姿勢や視線、体の強張りなんかから相手の思惑を察知する技術であって、直感的なものではないと言い切っていたが、エリスの気配察知はどうにも、漫画的な直感が働いているように感じる。
擬音で言えば「キュピーン」というやつだ。
もしこれがあの二人の言うとおり、直感でない技術であるのなら、エリスはこの広場全域を察知範囲に捕らえて王様の視線なんかも逐一チェックしていたという事になる。
それはそれである意味常人離れしているなオイ。
物理的な目の良さに加えて、視野の広さに超能力じみた気配察知。
以前から感じてたことだが、ますますエリスはスカウトとしては超有能なんじゃないかと感じる。
自分のポジションを自覚してその力を活用すれば、現時点でもパーティ戦での貢献度は俺やチェリーさんよりも上になるかもしれないな……
「エリスちゃんは野生の勘っていうか、直感凄いからねぇ。組手とかでも不意打ちは一度も決まったことないし」
「むしろ子供相手の組手で不意打ち狙っていたチェリーさんにドン引きなんですけど……」
「ガーヴさんから実戦形式の組手では手段を選ばないように私もエリスちゃんも言われてるからへーきへーき。エリスちゃんだってかなりエグい手を使ってくるしね」
「この前の稽古では負けたけど、あれからまたいろいろ新しい攻め手覚えたよ!」
「お、やる気だねぇエリスちゃん」
なんだろう、エリスがどんどん武闘派になっていく……
ある程度自活できる程度には俺もいろいろ仕込みはしたが、それはあくまで兄妹で仲良くこの世界をまわる為の最低限必要な技術だった筈。
何で超武闘派のチェリーさんと腕を競い合うみたいな事になってるんだ……?
いや、まぁガーヴさんのせいだというのは判ってるんだけど。
「キョウ殿は……」
「はい?」
お? アルマさんの方から質問が来たのは初めてだな。
「キョウ殿は辺境にお住まいしていると聞いています。にも関わらず、王は貴方がたを名指しでお招きしたと伺っております。我が王とは一体どういう間柄なのでしょうか?」
あぁ、そうか。
王様付きといっても、この間の密談の内容は知らされていないのか。
自分が仕える王様が、辺境ぐらしのどこの馬の骨ともしれない田舎者と、謎の繋がりがあるというのが気になるんだろうな。
「先月辺り、俺の住む村が傭兵崩れによって襲撃されたんですけど、その襲撃の時に戦帰りのお……陛下が御自ら救援に足を運ばれたんですよ。その時、偶然俺が居合わせまして、その時事情聴取以外にも色々とお話させて頂いた縁でこの都の祭りに呼ばれた……といった訳です」
「良いですよ、他の騎士達の前であれば駄目ですが、我々王侍の騎士はそれ程高い立場にいる訳ではありませんし、王の気性がどういったものか心得てます。私に対しては話しやすい言葉で喋っていただいて結構です」
「え……あ、何かすいません。田舎者ゆえ丁寧語が下手でして……お言葉に甘えさせてもらいます」
王の側付き騎士なんていうから礼儀に厳しいのかと思ったら意外と話がわかる人だった。
あの密談は知らせていなかったみたいだが、王様の本性の方はちゃんと解っているらしい。
王様になる前は騎士団に居たと言っていたし、案外、騎士団時代の親しい仲間だったりするのかもしれないな。
「まぁ、王様の愚痴を聞いていたら色々気に入られた……といった感じです。礼儀を知らないもので雑な対応だったんですが、どうもそれが気に入られたようで……」
「あぁ、どうせそんなことだろうと……えぇ、その状況が容易に想像できます……」
なんか妙に実感のこもってんな。
やっぱり、あの王様の猫をかぶってない方の性格を理解して……結構振り回されてるんだろうか?
本当はプレイヤーであることを見抜かれたってのも大きかったんだが、これはまだ伝えないほうが良いかもしれないな。
恐らくあの密談をアルマさんにも隠した理由は錬鉄との裏の繋がりを見せない為だとは思うが、理由の中にはプレイヤーである俺の事も含まれてる可能性もある。
元々こちらのNPCにそれを明かすつもりは無かったし、問題ないだろう。
そういえば、王様は俺達と同じプレイヤーを手元においてるって言ってたっけか。
もしかしてアルマさんの同僚か?
聞いてみたくはあるが、相手の名前知らないんだよなぁ。
せっかく城まで足を運んだんだし、一度くらいは会ってみたかったな。
……まぁ、今はそんな事言ってる場合ではないから仕方がないか。
「あとはまぁ、俺よりもハティが大きいんじゃないですかね。呼ばれた時に「ハティの背に乗って訪れてほしい」とワザワザ指定してきたくらいですし」
「あぁ、なるほど……恐らく王の狙いは月狼の王種を手懐けた者と王が昵懇だと民に知らしめるためですね」
たしかに以前そんなような事を言っていたな。
これだけの説明で、色々納得できるくらいに頭が回るのか。
脳筋ばっかりって感じだった近衛騎士達とはやっぱり何かが違うな。
戦働きと言うよりも事務的なものや頭を使う方が得意なタイプなんだろうか?
「そろそろ森を抜けます。遮蔽物がなくなるのでご注意を」
「大丈夫です、……ハティ」
「ガウッ」
森を抜けたということは町の中央大路から城側へつながる一本道のエリアに出るということだ。
一番接敵する可能性の高い場所だし、俺たちが城へ向かうことを察知してなのかはわからないがバリケードも築かれていたが、俺達は一度何事もなくここを突破できている。
その理由といえば……
「う……くっ……」
「アルマさん?」
「失礼、想定を遥かに超える速さに驚いて。まさか、これほどの身体能力とは……」
単純な話、全て飛び越えてきたのだ。
「問題がなければ、脇の壁の上を走っていくこともできますよコイツは」
行きも帰りもソレをしなかったのは、どちらも緋爪に発見されると厄介だったからなんだが。
行きは敵中突破の後、的に囲まれた城に飛び込まなきゃならなかったし、帰りは大事な情報を持って街へ届けなけりゃならない。
特に帰り――今の状況は時間をかけていられない以上、できるだけ邪魔はされたくない。
一番敵が多そうなエリアはすでに突破してはいるが、それでも強行して一度見つかろうものなら、たとえその場で振り切れたとしても魔法で探知、追跡とかされそうで怖いしな。
街に傭兵団を連れ込むとかは流石にしたくない。
「街までもう少し。このまま飛ばしてくれ、ハティ」
「ガルゥッ」
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