45 / 330
断章1
果ての地にて rg001
しおりを挟む
そこは天も地も全てが白一色の世界だった。
全てが白く、ひどく無機質な空間。
言い表すとすれば『無』としか言いようがないだろう。
そんな空虚な空間に複数の人影があった。
一人はやる気なさげな長身の青年。
ボサボサ頭に眠気を貼り付けた顔だ。
もう一人は体格の良い老人だ。
かなりの高齢に見えるが、肩幅は広く背筋は伸び、筋骨隆々という言葉の似合う体付きをしている。
そして最後の一人は妙齢の女性だった。
その凹凸のはっきりしたボディラインを強調するドレスに身を包んだ美女である。
「それで、経過はどうなってるんだ?」
「全体で見ればあまり進展が良いとは言い難いな。だが、ごく一部でかなりの適応率を見せているものがある」
やる気の無さそうな若者の問いかけに、体格の良い老人が答える。
老人の手元では多数の文字列が高速で流れている。
それを覗き込んだ青年は、しかしすぐに興味を失ったのか視線をそらした。
「相変わらずこういったモノには興味はないか」
「全然。文字の羅列を見ただけで頭が拒否するね……それで、なにやってんの?」
「ここ最近のデータを纏めておるのよ。なかなか面白い事になってきておるゆえ、な」
「へぇ?」
「先住者と入植者との接触で一部摩擦が出始めておる」
「そこはある程度織り込み済みだったんじゃないの? どれだけ見た目が同じでも、中身が違えばどうしても違和感は生まれるでしょ」
「ある程度はそうだが、一部想定を超える過剰反応が見られる。摩擦という言葉では済まされない戦争レベルの衝突すら確認できている」
「え、それってまずいんじゃない? 管理不行き届きで煩く言われるんじゃ」
それまで眠そうな顔をしていた青年が老人の言葉に初めて焦りを見せた。
それは彼の立場としては当然の反応であるのだが……
「あら、あなたは今回の件には興味なかったんじゃないのかしら?」
「俺の管轄とはかけ離れた内容だったしな。特に興味を惹かなかったっていうのは間違いないけど。だけど、俺や俺の庇護を受けてる子達に害が出るようなら黙っては居ないけど?」
「相変わらずねぇ。過保護が過ぎるんじゃない?」
「君がいい加減過ぎるだけだろう? 真面目に働いたらどうなんだ」
「アナタにだけは言われたくはないわねぇ。やる気の欠片も見えないって私のところまで聞こえてくるわよぉ?」
女性の言葉に青年は顔をしかめる。
確かにやる気のない態度であるとは自身も自覚はしていたが、青年はいい加減に見えて己に与えられた責務には意外と誠実に取り組んでいた。
与えられた仕事に忠実な彼にとって、同量とはいえ女性のいい加減さは許容しがたいものがあった。
対立するのもそれはそれで女性=陰湿であるという偏見から面倒を恐れて口には出さないのだが。
「それで、そんな深刻なトラブルを一体どうするんだ?」
「どうもせんが?」
「いや、それは流石にまずいだろ?」
「何がだ? 何故ワシがそのような事に煩わされねばならぬのだ」
(このジジィ……)
「何故って……それを調停、管理するのが俺達の仕事だろう?」
「そんなものは先住者と入植者の当人同士の問題だろうに。いちいち関わってられるほどワシは暇ではないのだ」
絶句する青年。
この三人はそれなりの権限と地位を与えられている。
にもかかわらず老人と女性は己の権限を使って好き放題するだけでろくに仕事をしない。
しかし、この場に青年の味方は居ない。
老人も女性も仕事は下任せ、そのくせ最終的な仕上げ作業だけは手元に集め提出資料を纏めることに関しては高いレベルでこなすのだ。
つまり、資料を受け取る者たちからして見ればこの二人は人格さえ考慮しなければそれなりに有能なのである。
第三者に、二人が職務を全うしていないと告げても誰も信用してくれないだろう。
「それよりも、コレを見てみるが良い! 中間接続を噛ませているにもかかわらず、驚異的な適合率だ。アレだけでもこの実験の成果としては上々と言えるじゃろう」
「へぇ? そこまでなんだ? 高適合率者の共通点なんかは把握できているのかしら?」
「そこまではまだじゃな。 こちらに与えられた情報だけではまだなんとも言えん」
「ふぅん。 まぁ要観察、って所かしら」
二人の自由人が話し合っている横で青年は思考を回す。
これ以上好きに動かれれば観察対象のうち5人が自分の管轄内で活動している以上ほぼ間違いなく時分に厄介事が回ってくるだろう。
であれば、ある程度手を打っておく必要がある。
「報告できるような価値の有る事案は今のところこの程度じゃな」
「こちらはまだ目に見えた結果が出てないから報告できるほどの物はないわねぇ、ただ近い内に結構大きな動きが期待できそうなのよねぇ。楽しみにしていなさい」
「ほほぅ、それは楽しみじゃな」
「俺の方は特に無いな。順調に進行中の一言で終わりだ」
「なんじゃ、つまらんの」
特に大きなトラブルもなく、目に見えた進展もない。
なにせそうなるように管理するのが自分の仕事なのだから。
むしろここで報告する緊急事案が上がるというのは無能の証明でもあるのだが、この二人は理解しているのだろうか?
「なら、今回はこれでお開きかしら」
「そうじゃな」
であれば、もうこんな所に残る理由はない。
抱える仕事は多く、進めたい事案はいくらでもあるのだ。
こんなところで自由研究の発表会に付き合っている余裕はない。
「なら俺は戻るよ。特に興味を引くような問題では無さそうだしな。だが、実験は自分の管理範疇でやれ。俺の管轄で好きに動くのだけは許すつもりはないぞ」
「わかってるわよぉ。変に目をつけられても困るしねぇ」
「ならいい」
そう言って釘を差し、青年は去る。
先ほど老人のログを流し見た時点で深刻な影響が出てしまっていた。
自分の管轄外の事なので特にそれをどうこうするつもりはないが、この二人が大人しく自重するとは最初から思ってはいない。
隠しているようだが、彼は既にこの女が自分の興味を満たすためだけに先住者と入植者を争わせて多大な被害を既に出したという情報を掴んでいた。
それによって多数の死者も出している。
いくら入植者達が精巧であっても正確には人間とは違うといっても、管理すべき者が興味半分で殺し合わせるなど行っていい事ではない。
予め被害を予測して対策を練る必要があるのだ。
(念の為何人かつけておいたほうが良さそうか……?)
自由になる自分の信用できる者へ連絡をつけるため人知れず青年は動き始める。
全てが白く、ひどく無機質な空間。
言い表すとすれば『無』としか言いようがないだろう。
そんな空虚な空間に複数の人影があった。
一人はやる気なさげな長身の青年。
ボサボサ頭に眠気を貼り付けた顔だ。
もう一人は体格の良い老人だ。
かなりの高齢に見えるが、肩幅は広く背筋は伸び、筋骨隆々という言葉の似合う体付きをしている。
そして最後の一人は妙齢の女性だった。
その凹凸のはっきりしたボディラインを強調するドレスに身を包んだ美女である。
「それで、経過はどうなってるんだ?」
「全体で見ればあまり進展が良いとは言い難いな。だが、ごく一部でかなりの適応率を見せているものがある」
やる気の無さそうな若者の問いかけに、体格の良い老人が答える。
老人の手元では多数の文字列が高速で流れている。
それを覗き込んだ青年は、しかしすぐに興味を失ったのか視線をそらした。
「相変わらずこういったモノには興味はないか」
「全然。文字の羅列を見ただけで頭が拒否するね……それで、なにやってんの?」
「ここ最近のデータを纏めておるのよ。なかなか面白い事になってきておるゆえ、な」
「へぇ?」
「先住者と入植者との接触で一部摩擦が出始めておる」
「そこはある程度織り込み済みだったんじゃないの? どれだけ見た目が同じでも、中身が違えばどうしても違和感は生まれるでしょ」
「ある程度はそうだが、一部想定を超える過剰反応が見られる。摩擦という言葉では済まされない戦争レベルの衝突すら確認できている」
「え、それってまずいんじゃない? 管理不行き届きで煩く言われるんじゃ」
それまで眠そうな顔をしていた青年が老人の言葉に初めて焦りを見せた。
それは彼の立場としては当然の反応であるのだが……
「あら、あなたは今回の件には興味なかったんじゃないのかしら?」
「俺の管轄とはかけ離れた内容だったしな。特に興味を惹かなかったっていうのは間違いないけど。だけど、俺や俺の庇護を受けてる子達に害が出るようなら黙っては居ないけど?」
「相変わらずねぇ。過保護が過ぎるんじゃない?」
「君がいい加減過ぎるだけだろう? 真面目に働いたらどうなんだ」
「アナタにだけは言われたくはないわねぇ。やる気の欠片も見えないって私のところまで聞こえてくるわよぉ?」
女性の言葉に青年は顔をしかめる。
確かにやる気のない態度であるとは自身も自覚はしていたが、青年はいい加減に見えて己に与えられた責務には意外と誠実に取り組んでいた。
与えられた仕事に忠実な彼にとって、同量とはいえ女性のいい加減さは許容しがたいものがあった。
対立するのもそれはそれで女性=陰湿であるという偏見から面倒を恐れて口には出さないのだが。
「それで、そんな深刻なトラブルを一体どうするんだ?」
「どうもせんが?」
「いや、それは流石にまずいだろ?」
「何がだ? 何故ワシがそのような事に煩わされねばならぬのだ」
(このジジィ……)
「何故って……それを調停、管理するのが俺達の仕事だろう?」
「そんなものは先住者と入植者の当人同士の問題だろうに。いちいち関わってられるほどワシは暇ではないのだ」
絶句する青年。
この三人はそれなりの権限と地位を与えられている。
にもかかわらず老人と女性は己の権限を使って好き放題するだけでろくに仕事をしない。
しかし、この場に青年の味方は居ない。
老人も女性も仕事は下任せ、そのくせ最終的な仕上げ作業だけは手元に集め提出資料を纏めることに関しては高いレベルでこなすのだ。
つまり、資料を受け取る者たちからして見ればこの二人は人格さえ考慮しなければそれなりに有能なのである。
第三者に、二人が職務を全うしていないと告げても誰も信用してくれないだろう。
「それよりも、コレを見てみるが良い! 中間接続を噛ませているにもかかわらず、驚異的な適合率だ。アレだけでもこの実験の成果としては上々と言えるじゃろう」
「へぇ? そこまでなんだ? 高適合率者の共通点なんかは把握できているのかしら?」
「そこまではまだじゃな。 こちらに与えられた情報だけではまだなんとも言えん」
「ふぅん。 まぁ要観察、って所かしら」
二人の自由人が話し合っている横で青年は思考を回す。
これ以上好きに動かれれば観察対象のうち5人が自分の管轄内で活動している以上ほぼ間違いなく時分に厄介事が回ってくるだろう。
であれば、ある程度手を打っておく必要がある。
「報告できるような価値の有る事案は今のところこの程度じゃな」
「こちらはまだ目に見えた結果が出てないから報告できるほどの物はないわねぇ、ただ近い内に結構大きな動きが期待できそうなのよねぇ。楽しみにしていなさい」
「ほほぅ、それは楽しみじゃな」
「俺の方は特に無いな。順調に進行中の一言で終わりだ」
「なんじゃ、つまらんの」
特に大きなトラブルもなく、目に見えた進展もない。
なにせそうなるように管理するのが自分の仕事なのだから。
むしろここで報告する緊急事案が上がるというのは無能の証明でもあるのだが、この二人は理解しているのだろうか?
「なら、今回はこれでお開きかしら」
「そうじゃな」
であれば、もうこんな所に残る理由はない。
抱える仕事は多く、進めたい事案はいくらでもあるのだ。
こんなところで自由研究の発表会に付き合っている余裕はない。
「なら俺は戻るよ。特に興味を引くような問題では無さそうだしな。だが、実験は自分の管理範疇でやれ。俺の管轄で好きに動くのだけは許すつもりはないぞ」
「わかってるわよぉ。変に目をつけられても困るしねぇ」
「ならいい」
そう言って釘を差し、青年は去る。
先ほど老人のログを流し見た時点で深刻な影響が出てしまっていた。
自分の管轄外の事なので特にそれをどうこうするつもりはないが、この二人が大人しく自重するとは最初から思ってはいない。
隠しているようだが、彼は既にこの女が自分の興味を満たすためだけに先住者と入植者を争わせて多大な被害を既に出したという情報を掴んでいた。
それによって多数の死者も出している。
いくら入植者達が精巧であっても正確には人間とは違うといっても、管理すべき者が興味半分で殺し合わせるなど行っていい事ではない。
予め被害を予測して対策を練る必要があるのだ。
(念の為何人かつけておいたほうが良さそうか……?)
自由になる自分の信用できる者へ連絡をつけるため人知れず青年は動き始める。
2
お気に入りに追加
630
あなたにおすすめの小説
Anotherfantasia~もうひとつの幻想郷
くみたろう
ファンタジー
彼女の名前は東堂翠。
怒りに震えながら、両手に持つ固めの箱を歪ませるくらいに力を入れて歩く翠。
最高の一日が、たった数分で最悪な1日へと変わった。
その要因は手に持つ箱。
ゲーム、Anotherfantasia
体感出来る幻想郷とキャッチフレーズが付いた完全ダイブ型VRゲームが、彼女の幸せを壊したのだ。
「このゲームがなんぼのもんよ!!!」
怒り狂う翠は帰宅後ゲームを睨みつけて、興味なんか無いゲームを険しい表情で起動した。
「どれくらい面白いのか、試してやろうじゃない。」
ゲームを一切やらない翠が、初めての体感出来る幻想郷へと体を委ねた。
それは、翠の想像を上回った。
「これが………ゲーム………?」
現実離れした世界観。
でも、確かに感じるのは現実だった。
初めて続きの翠に、少しづつ増える仲間たち。
楽しさを見出した翠は、気付いたらトップランカーのクランで外せない大事な仲間になっていた。
【Anotherfantasia……今となっては、楽しくないなんて絶対言えないや】
翠は、柔らかく笑うのだった。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
異世界転生? いいえ、チートスキルだけ貰ってVRMMOをやります!
リュース
ファンタジー
主人公の青年、藤堂飛鳥(とうどう・あすか)。
彼は、新発売のVRMMOを購入して帰る途中、事故に合ってしまう。
だがそれは神様のミスで、本来アスカは事故に遭うはずでは無かった。
神様は謝罪に、チートスキルを持っての異世界転生を進めて来たのだが・・・。
アスカはそんなことお構いなしに、VRMMO!
これは、神様に貰ったチートスキルを活用して、VRMMO世界を楽しむ物語。
異世界云々が出てくるのは、殆ど最初だけです。
そちらがお望みの方には、満足していただけないかもしれません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/sf.png?id=74527b25be1223de4b35)
Select Life Online~最後にゲームをはじめた出遅れ組
瑞多美音
SF
福引の景品が発売分最後のパッケージであると運営が認め話題になっているVRMMOゲームをたまたま手に入れた少女は……
「はあ、農業って結構重労働なんだ……筋力が足りないからなかなか進まないよー」※ STRにポイントを振れば解決することを思いつきません、根性で頑張ります。
「なんか、はじまりの街なのに外のモンスター強すぎだよね?めっちゃ、死に戻るんだけど……わたし弱すぎ?」※ここははじまりの街ではありません。
「裁縫かぁ。布……あ、畑で綿を育てて布を作ろう!」※布を売っていることを知りません。布から用意するものと思い込んでいます。
リアルラックが高いのに自分はついてないと思っている高山由莉奈(たかやまゆりな)。ついていないなーと言いつつ、ゲームのことを知らないままのんびり楽しくマイペースに過ごしていきます。
そのうち、STRにポイントを振れば解決することや布のこと、自身がどの街にいるか知り大変驚きますが、それでもマイペースは変わらず……どこかで話題になるかも?しれないそんな少女の物語です。
出遅れ組と言っていますが主人公はまったく気にしていません。
○*○*○*○*○*○*○*○*○*○*○
※VRMMO物ですが、作者はゲーム物執筆初心者です。つたない文章ではありますが広いお心で読んで頂けたら幸いです。
※1話約2000〜3000字程度です。時々長かったり短い話もあるかもしれません。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最強と言われてたのに蓋を開けたら超難度不遇職
鎌霧
ファンタジー
『To The World Road』
倍率300倍の新作フルダイブ系VRMMOの初回抽選に当たり、意気揚々と休暇を取りβテストの情報を駆使して快適に過ごそうと思っていた。
……のだが、蓋をひらけば選択した職業は調整入りまくりで超難易度不遇職として立派に転生していた。
しかしそこでキャラ作り直すのは負けた気がするし、不遇だからこそ使うのがゲーマーと言うもの。
意地とプライドと一つまみの反骨精神で私はこのゲームを楽しんでいく。
小説家になろう、カクヨムにも掲載
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/sf.png?id=74527b25be1223de4b35)
最前線攻略に疲れた俺は、新作VRMMOを最弱職業で楽しむことにした
水の入ったペットボトル
SF
これまであらゆるMMOを最前線攻略してきたが、もう俺(大川優磨)はこの遊び方に満足してしまった。いや、もう楽しいとすら思えない。
ゲームは楽しむためにするものだと思い出した俺は、新作VRMMOを最弱職業『テイマー』で始めることに。
βテストでは最弱職業だと言われていたテイマーだが、主人公の活躍によって評価が上がっていく?
そんな周りの評価など関係なしに、今日も主人公は楽しむことに全力を出す。
この作品は「カクヨム」様、「小説家になろう」様にも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる