仮タイトル 異世界転生？

第三章

一時的協力関係

あの後、どうにか断ろうとする白妖に頼み続けた結果、白妖は折れた。
「僕、人に物を教えるようなタイプじゃないんだけど。相手が君だから特別に、だよ」
そんなことをぶつぶつ言っていたが、こうなればこっちのものだ。
こいつは俺よりも強い。
あの女神も言っていた。
こいつは、この世界を崩壊させる力がある。そして、今のところそれを使いこなしているように見える。
この世界が崩壊するのを食い止めたいなら、その張本人から技術を盗めばいい。この世界の崩壊を食い止め、守りたい人をこの手で守るには、俺が強くならなければ。
…俺が自らの力に振り回されそうになっても、こいつなら死ぬことはないだろう。もし、また俺が暴走したらそのときは。