蛇の狂人図鑑

ハライツキ

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フォアグラ

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   美味しいものは、いっぱい食べたい。だから、人は色々工夫する。果物や野菜は品種改良をする。肉でもそうだ。そして、その欲望はたまに残虐性を持たせる。
   例えば、霜降り肉。あれを作るために、牛に対してビタミンAの摂取を制限させる。これだけでも牛の健康に影響は出るのだが、失敗すれば牛は最悪失明してしまう。
   だが、私はその事に関して、否定はしない、美味しいという快楽を感じたい、その快楽をたくさん感じたい。人として間違ってはいない。     
   そして、今、私は美味しいものをたくさん食べる努力をしている。私は、私の美味しいものをたくさん食べるために、ある食べ物に着目した。それはフォアグラ。
    フォアグラは、アヒルやガチョウを固定してエサを食べさせて肝臓を肥大させる。この話を聞いたときに、私はこれだと思った。
   美味しいそうな個体を三体見つけた。固定をして、いっぱいエサをあげよう。そうすれば、美味しいものをたくさん食べられる。












   「お疲れ様です。」
   小宮は、現場に踏み込んだ、監禁事件ということで呼び出されていた。先輩刑事に頭を下げながら現場に入る。
   「おつかれ、気味が悪いぜ。誘拐したのになにも要求してないんだアイツ。しかも、拉致された人達もやつれるどころか、肥えてやがる。何が目的だったんだ・・」
   小宮は、署に戻り犯人の取り調べを見た。しきりに、美味しいもの、美味しいものと唱えていた。
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