33 / 39
写るもの
写るもの 倉庫内のこと
しおりを挟む
「それでは、第二回の捜査会議を始める。」
捜査状況を確認のための会議が行われた。目立った進行は見えない。何人かの遺体の身元はわかったが、特に共通点はない。小宮は例の似顔絵を出したが、事件に関係あるのかと一蹴されているものしまった。
しかし、火災前の現場の状況が鑑識より報告されると会議は、ざわめき始める。
「これは・・」
「ただの、床の模様ではないです。まるで・・」
「チェスの盤面・・」
鑑識より出た情報は、白と黒で出来た六四マスの復元画像だった。小宮は、はっと気づき発言力をする。ざわめきがおさまる。
「確か、遺体の数は三十二体ですよね・・」
「は、はい・・全部で三十二体です。」
署長と課長が顔を見合わせる、二人の顔は青ざめていった。
「となると、こいつらはチェスを真似て殺しあいをしていた・・?」
「なんでそんなことを・・何故そんなことを・・」
会議室は、またざわめき始める。
「あと二人・・」
「え?」
「あと二人いるはずです。」
県警から派遣されている、福野警部が話をはじめる。
「あと二人というと・・」
「いるじゃないですか。チェスにおいて、被害を受けない人達・・二人のプレイヤーが。」
この事件は、この一言で加速していく。
捜査状況を確認のための会議が行われた。目立った進行は見えない。何人かの遺体の身元はわかったが、特に共通点はない。小宮は例の似顔絵を出したが、事件に関係あるのかと一蹴されているものしまった。
しかし、火災前の現場の状況が鑑識より報告されると会議は、ざわめき始める。
「これは・・」
「ただの、床の模様ではないです。まるで・・」
「チェスの盤面・・」
鑑識より出た情報は、白と黒で出来た六四マスの復元画像だった。小宮は、はっと気づき発言力をする。ざわめきがおさまる。
「確か、遺体の数は三十二体ですよね・・」
「は、はい・・全部で三十二体です。」
署長と課長が顔を見合わせる、二人の顔は青ざめていった。
「となると、こいつらはチェスを真似て殺しあいをしていた・・?」
「なんでそんなことを・・何故そんなことを・・」
会議室は、またざわめき始める。
「あと二人・・」
「え?」
「あと二人いるはずです。」
県警から派遣されている、福野警部が話をはじめる。
「あと二人というと・・」
「いるじゃないですか。チェスにおいて、被害を受けない人達・・二人のプレイヤーが。」
この事件は、この一言で加速していく。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
【短編】怖い話のけいじばん【体験談】
松本うみ(意味怖ちゃん)
ホラー
1分で読める、様々な怖い体験談が書き込まれていく掲示板です。全て1話で完結するように書き込むので、どこから読み始めても大丈夫。
スキマ時間にも読める、シンプルなプチホラーとしてどうぞ。
赤い部屋
山根利広
ホラー
YouTubeの動画広告の中に、「決してスキップしてはいけない」広告があるという。
真っ赤な背景に「あなたは好きですか?」と書かれたその広告をスキップすると、死ぬと言われている。
東京都内のある高校でも、「赤い部屋」の噂がひとり歩きしていた。
そんな中、2年生の天根凛花は「赤い部屋」の内容が自分のみた夢の内容そっくりであることに気づく。
が、クラスメイトの黒河内莉子は、噂話を一蹴し、誰かの作り話だと言う。
だが、「呪い」は実在した。
「赤い部屋」の手によって残酷な死に方をする犠牲者が、続々現れる。
凛花と莉子は、死の連鎖に歯止めをかけるため、「解決策」を見出そうとする。
そんな中、凛花のスマートフォンにも「あなたは好きですか?」という広告が表示されてしまう。
「赤い部屋」から逃れる方法はあるのか?
誰がこの「呪い」を生み出したのか?
そして彼らはなぜ、呪われたのか?
徐々に明かされる「赤い部屋」の真相。
その先にふたりが見たものは——。

赤月の夜の生贄
喜島 塔
ホラー
このお話は、ある看護師が語る、悍ましい死を遂げた患者さんの話です。
「今夜は、赤い月が出ているのね」
眞方呂(まほろ)さんという名の還暦間近の寡黙な美しい御婦人が明かした最初で最期の身の上話は俄かには信じがたいものでした。地図に載っていない閉鎖的な集落に生まれ育った眞方呂さんは、集落を護る”赤月之命(あかつきのみこと)”様への生贄に選ばれて……
あの夜、病室で起こった出来事が真実だったのか悪夢だったのかを知っているのは、あの日の夜の赤い月だけなのです。
本当にあった怖い話
邪神 白猫
ホラー
リスナーさんや読者の方から聞いた体験談【本当にあった怖い話】を基にして書いたオムニバスになります。
完結としますが、体験談が追加され次第更新します。
LINEオプチャにて、体験談募集中✨
あなたの体験談、投稿してみませんか?
投稿された体験談は、YouTubeにて朗読させて頂く場合があります。
【邪神白猫】で検索してみてね🐱
↓YouTubeにて、朗読中(コピペで飛んでください)
https://youtube.com/@yuachanRio
※登場する施設名や人物名などは全て架空です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる