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「苦しゅうない。苦しゅうない。立ちなさい。」
そう言って立ち上がったボクを、国王様は頭のてっぺんから足の先まで舐めまわす様に見た。
ボクは肉食獣人からよくそういう目で見られる事があるから、知っている。
あの凄く嫌な視線である。
あっ…これ…まずいんでは。
いつでもボクを庇える様に、ナディーくんがボクの斜め前に立っているし、扉が閉まってしまわない様にと、ライランド様付きの侍従が扉の側に立っていて、皆でボクを守ろうとしているのが伝わってくる。
でも、相手は国王様なわけで……。
「何をしている!早く出ていかんか!」
と言われては、そこに残れる者は一人もいなかった。
閉められるドアの音が、やけにボクの耳に響いた。
「さてと。今はライランドのヤツが自ら夜な夜な調教していると聞いているが、お前はワシの誕生日プレゼントだ。
安心しなさい。あんな朴念仁ではなく、来週からはワシがお前の主人だ。たっぷりと可愛がってやるぞ。
その白黒どっちつかずの髪は余り可愛く無いが、それが気にならないほど宝石でいっぱい飾りつけてやるから安心しなさい。
どれ、ちょいと仕上がり具合を見てやろう。」
ボクが国王様へのプレゼント?そんな事、ライランド様からは一言も聞いていない。
嘘だと信じたいが、確かに縁もゆかりもないボクをこのまま一生ここに飼っておく意味も解らない。父王に献上する予定だったといわれた方が、よっぽどしっくりくるのも確かだった。
とはいえ、これからされるであろう事に、ボクはとてつもない嫌悪感を覚えた。
本を読ませてもらえる代金をライランド様に支払おうと思った時には全く感じなかった悪寒が、足の先から背中までゾクゾクゾクっと這い上がってくる。
どうしよう。密室に二人きり。これは逃げられない。
王様の手が伸びて来て、ボクをその長い腕の中に納めた。
「おぉ。プルプル震えていて可愛いのぉ。
ワシは草食獣人が大好きでな。今侵攻しているのも、一つは復讐の為じゃが、もう一つは草食獣人の奴隷を沢山手に入れる為なんじゃよ。
それなのに、ライランドのやつ、トロトロとしおって。あんな弱っちい小国、とっとと終わらせれば良いものを。」
ロムニーに切り落とされてから1月が経って、少し盛り上がって来たツノの跡を、国王の指先がたどる。
「少し伸びてきているな。ワシのところに来るまでには、しっかり切っておけよ。
さぁ、服を脱いで身体を見せてみなさい。」
そういわれても、ボクの手が動くことが無いのを見ると、国王は呆れた顔で寝椅子に腰掛けた。
「はぁ、奴隷一匹調教できんとは、なんとも出来が悪いヤツじゃ。弟とは大違いだ。」
それを聞いて、ボクの不手際は全部ライランド様のせいにされてしまうと思い、ボクは急いで服を脱ぐことにした。
いくらこの人から息子と思われていないとしても、ライランド様そっくりのこの口から、これ以上ライランド様の悪口を聞きたくはなかった。
「ほれほれ。そんなに急ぐな。雰囲気も何も無いなぁ。
本当アヤツはどんな教育をしているんだか。」
ボクの殊勝な心がけは、どうやら逆効果だった様だが。
その時、「ドンッ」という大きな音と共に扉が破られ、遅れて聞こえる「パラパラパラ」という音と共に、黒い影がボクの前に着地した。
丁度ボクは屈んで最後の一枚を脱いだところだったので、黒い影がボクの裸体を王様から隠してくれた形だ。
「ガウォォォ!!」
狭い部屋に、黒豹の力強い咆哮が響き渡る。
「こらこら。そう怒るな。どうせワシへのプレゼントなんじゃろ?少し早めに味見をしようと思っただけじゃないか。
元はと言えば、お前がなかなか戦地から草食獣人を連行して来ないから悪いのじゃ。
手元の草食獣人がだいぶ少なくなってきたから、そろそろ補充しなくてはと思っていたところだ。」
さすが王様。興奮薬を使われた時とどっちがマシかという位に目が血走っている、迫力満点の巨体黒豹に睨まれても、全く動じていない。
視線を横にずらすと、ライランド様はまた扉を蹴破ってしまった様である。元から薄い扉だと思ってはいたが、こうも薄かったのだなと、飛び散った破片を見て妙な感想を抱いた。
ライランド様の登場で、張り詰めていた気が、少しずつ緩んでいくのが自分でも解る。
開いた穴からは、心配そうな顔でナディーが覗いていた。
獣形態では埒が明かないと思ったのか、ライランド様はしゅるりと音もなく獣人形態に戻った。
初めて見るライランド様の背中は、見るからにしなやかな筋肉で覆われていて、とても美しかった。いつもはコントロールできている尻尾が不機嫌さを隠せずに、バタバタと揺れている。
そのままスッと跪き、臣下の礼を取る。
「国王様、残念ながらこの子は国王様に献上する予定の者では無いのです。
もしお望みでしたら、来週の誕生日祝いには20名ほどの草食獣人をご用意しましょう。」
だが王様は、まるで自分の息子が自分に跪くのは当たり前かの様に、立てとも言わずにそのまま会話を続ける。
「ん?だが、ラコーヌがそうだと言っていたぞ。」
「またいつものラコーヌ妃様の勘違いでしょう。
この子は、私が此度の武器調達から連れ帰った学者でして、今は日夜戦術を考えて貰っているところです。」
ラコーヌ妃は王妃様の不貞を疑った王様が娶った二番目の妃で、ライランド様の弟君のお母様だ。
よく意地悪をしてくるから、気をつける様に言われている。
「は!この軽そうな頭で戦術?笑わせるな。
こんなヤツが考えた戦術なぞ怖くて使えんわい。
しかも、ソイツが読んでいたのは我が国の地理書ではないか。敵国の間者の間違いじゃろう。
その子を今すぐに渡しなさい。ワシが使ってやる。」
王様が寝椅子から立ち上がってこちらに来るのを、ライランド様が立ち塞がる。
「……。
いくら国王様でも、お貸しする事はできません。
彼は、私にとって……とって……その、大事な人なのです。」
物凄く照れている迫真の演技だが、残念ながら今のライランド様は獣形態から移行したばかりで、全裸である。
全く説得力がない。
「大事?そうか。そうか。
ワシに似ているところが一つも無いと思っていたが、まさかの草食獣人好きが似るとはな。
じゃあ、ここでソイツを抱いてみろ。草食獣人の可愛がり方が解っているか、ワシが見てやろう。」
そう言って立ち上がったボクを、国王様は頭のてっぺんから足の先まで舐めまわす様に見た。
ボクは肉食獣人からよくそういう目で見られる事があるから、知っている。
あの凄く嫌な視線である。
あっ…これ…まずいんでは。
いつでもボクを庇える様に、ナディーくんがボクの斜め前に立っているし、扉が閉まってしまわない様にと、ライランド様付きの侍従が扉の側に立っていて、皆でボクを守ろうとしているのが伝わってくる。
でも、相手は国王様なわけで……。
「何をしている!早く出ていかんか!」
と言われては、そこに残れる者は一人もいなかった。
閉められるドアの音が、やけにボクの耳に響いた。
「さてと。今はライランドのヤツが自ら夜な夜な調教していると聞いているが、お前はワシの誕生日プレゼントだ。
安心しなさい。あんな朴念仁ではなく、来週からはワシがお前の主人だ。たっぷりと可愛がってやるぞ。
その白黒どっちつかずの髪は余り可愛く無いが、それが気にならないほど宝石でいっぱい飾りつけてやるから安心しなさい。
どれ、ちょいと仕上がり具合を見てやろう。」
ボクが国王様へのプレゼント?そんな事、ライランド様からは一言も聞いていない。
嘘だと信じたいが、確かに縁もゆかりもないボクをこのまま一生ここに飼っておく意味も解らない。父王に献上する予定だったといわれた方が、よっぽどしっくりくるのも確かだった。
とはいえ、これからされるであろう事に、ボクはとてつもない嫌悪感を覚えた。
本を読ませてもらえる代金をライランド様に支払おうと思った時には全く感じなかった悪寒が、足の先から背中までゾクゾクゾクっと這い上がってくる。
どうしよう。密室に二人きり。これは逃げられない。
王様の手が伸びて来て、ボクをその長い腕の中に納めた。
「おぉ。プルプル震えていて可愛いのぉ。
ワシは草食獣人が大好きでな。今侵攻しているのも、一つは復讐の為じゃが、もう一つは草食獣人の奴隷を沢山手に入れる為なんじゃよ。
それなのに、ライランドのやつ、トロトロとしおって。あんな弱っちい小国、とっとと終わらせれば良いものを。」
ロムニーに切り落とされてから1月が経って、少し盛り上がって来たツノの跡を、国王の指先がたどる。
「少し伸びてきているな。ワシのところに来るまでには、しっかり切っておけよ。
さぁ、服を脱いで身体を見せてみなさい。」
そういわれても、ボクの手が動くことが無いのを見ると、国王は呆れた顔で寝椅子に腰掛けた。
「はぁ、奴隷一匹調教できんとは、なんとも出来が悪いヤツじゃ。弟とは大違いだ。」
それを聞いて、ボクの不手際は全部ライランド様のせいにされてしまうと思い、ボクは急いで服を脱ぐことにした。
いくらこの人から息子と思われていないとしても、ライランド様そっくりのこの口から、これ以上ライランド様の悪口を聞きたくはなかった。
「ほれほれ。そんなに急ぐな。雰囲気も何も無いなぁ。
本当アヤツはどんな教育をしているんだか。」
ボクの殊勝な心がけは、どうやら逆効果だった様だが。
その時、「ドンッ」という大きな音と共に扉が破られ、遅れて聞こえる「パラパラパラ」という音と共に、黒い影がボクの前に着地した。
丁度ボクは屈んで最後の一枚を脱いだところだったので、黒い影がボクの裸体を王様から隠してくれた形だ。
「ガウォォォ!!」
狭い部屋に、黒豹の力強い咆哮が響き渡る。
「こらこら。そう怒るな。どうせワシへのプレゼントなんじゃろ?少し早めに味見をしようと思っただけじゃないか。
元はと言えば、お前がなかなか戦地から草食獣人を連行して来ないから悪いのじゃ。
手元の草食獣人がだいぶ少なくなってきたから、そろそろ補充しなくてはと思っていたところだ。」
さすが王様。興奮薬を使われた時とどっちがマシかという位に目が血走っている、迫力満点の巨体黒豹に睨まれても、全く動じていない。
視線を横にずらすと、ライランド様はまた扉を蹴破ってしまった様である。元から薄い扉だと思ってはいたが、こうも薄かったのだなと、飛び散った破片を見て妙な感想を抱いた。
ライランド様の登場で、張り詰めていた気が、少しずつ緩んでいくのが自分でも解る。
開いた穴からは、心配そうな顔でナディーが覗いていた。
獣形態では埒が明かないと思ったのか、ライランド様はしゅるりと音もなく獣人形態に戻った。
初めて見るライランド様の背中は、見るからにしなやかな筋肉で覆われていて、とても美しかった。いつもはコントロールできている尻尾が不機嫌さを隠せずに、バタバタと揺れている。
そのままスッと跪き、臣下の礼を取る。
「国王様、残念ながらこの子は国王様に献上する予定の者では無いのです。
もしお望みでしたら、来週の誕生日祝いには20名ほどの草食獣人をご用意しましょう。」
だが王様は、まるで自分の息子が自分に跪くのは当たり前かの様に、立てとも言わずにそのまま会話を続ける。
「ん?だが、ラコーヌがそうだと言っていたぞ。」
「またいつものラコーヌ妃様の勘違いでしょう。
この子は、私が此度の武器調達から連れ帰った学者でして、今は日夜戦術を考えて貰っているところです。」
ラコーヌ妃は王妃様の不貞を疑った王様が娶った二番目の妃で、ライランド様の弟君のお母様だ。
よく意地悪をしてくるから、気をつける様に言われている。
「は!この軽そうな頭で戦術?笑わせるな。
こんなヤツが考えた戦術なぞ怖くて使えんわい。
しかも、ソイツが読んでいたのは我が国の地理書ではないか。敵国の間者の間違いじゃろう。
その子を今すぐに渡しなさい。ワシが使ってやる。」
王様が寝椅子から立ち上がってこちらに来るのを、ライランド様が立ち塞がる。
「……。
いくら国王様でも、お貸しする事はできません。
彼は、私にとって……とって……その、大事な人なのです。」
物凄く照れている迫真の演技だが、残念ながら今のライランド様は獣形態から移行したばかりで、全裸である。
全く説得力がない。
「大事?そうか。そうか。
ワシに似ているところが一つも無いと思っていたが、まさかの草食獣人好きが似るとはな。
じゃあ、ここでソイツを抱いてみろ。草食獣人の可愛がり方が解っているか、ワシが見てやろう。」
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