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箸休め
<蒼空の父>櫂よ、少しは落ち着け(哲也視点)
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※オジXオジご注意ください。
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時は蒼空の出産時。当然この二人も手に汗握りながらその成り行きを見守っていた。
櫂「哲也、哲也、本当に大丈夫なんだろうか。蒼空が、蒼空が凄く苦しんでいる。もう八時間だぞ!
早く、早く医者を呼んでやってくれ!」
哲「安心しろ。蒼空の家の近くに待機させた車の中で、医者と助産師にはこの映像を見せている。何か問題があったら飛んでいく様に指示を出しているから、まだ問題はないはずだ。
正吾が見た限りではまだ子宮口がそんなに開いてないんだろう?ならまだまだだ。
お前が慌てるな。いいから落ち着いて座れよ!」
櫂「こんな時に落ち着いて座ってられるかよ!哲也、哲也、どうにかしてくれ。」
俺に縋ってくる櫂が可愛すぎる…。ってか医者がまだ見守ってるのに、遠く離れていて尚且つ部外者の俺がどうにか出来るわけないだろうが。
にしてもかわいい。今抱いたら流石に怒るだろうから、産まれたらお祝いだって言って沢山抱かせて貰おう。今日は眠れると思うなよ。
哲「大丈夫だって。苦しみ方が正常の範囲内じゃなければすぐに医者が飛んで行くって。安心しろよ。」
櫂「でも、万が一逆子だったら!」
哲「あぁもう、お前が産むんじゃないんだから。黙ってろよ。」
哲也は櫂に激しいキスをするが、すぐに頭を叩かれた。
哲「痛ってぇ!
でもこれで少しは落ち着いたか?」
櫂「……落ち着いた。ありがとう。」
お前、俺とのキスで落ち着くのかよ。
哲「大丈夫だよ。原始時代から人類皆そうやって産まれてきたんだから。
なんとかなるよ。自分の息子を信じろよ。
それに、正吾の検索履歴、お前にも見せただろう?
もう出産や子育ての事、医者の論文まで読み漁って知識を蓄えてる。
当然男オメガが子供を産む時の色んなリスクを考えながら出産に立ち会ってる。
本当に危険な状況になったら、正吾は迷わず助けを呼ぶはずだ。
だからとりあえず落ち着け!そんなに騒ぐならもう見せないぞ。」
櫂「確かにそうだな。悪い…。
俺さ、凛空の出産の時も同じくらい心配で取り乱して…。しまいには病室から追い出されたんだよ。
そしたら、もう中がどうなってるか、全く解らないわけだろ?だから更に心配しちゃってさ、凛空が怒って俺最後には病院から追い出されたんだぜ?産まれたら連絡するから自宅で待っとけ!って。
俺それでもう二人目は要らないって言ったんだ。凛空の小さな身体が出産に耐えられるか心配だったから。
あんな思いはもう二度としたくないと思ったのに、今度は蒼空かよ…。」
お前…黙って聞いていれば嫌な記憶を思い出させやがって…。
好きなやつが嫁が出産するから心配だとワンワン泣きついてくるんだぞ?あんときゃ嫉妬で腸が煮えくり返るかと思った。
飼ってた地下ベータをうっかり一人殺しちまった位だ。それなりに気に入ってたのに。
待ってろよ…。産まれたら絶対に泣かす!朝まで寝かせずに泣かす!ぜってぇ孕むまで犯すぞ!
哲「あの時お前が泣きながら電話してきたのに、海外に居て悪かったな。
今のお前には俺が付いてるから。こっち来い。抱きしめてやる。」
櫂「あぁ。うん。そうだな。昔から何でもできたお前に任せとけば悪い事にはならないとは知ってる。
蒼空は大丈夫。蒼空は大丈夫。蒼空はきっと大丈夫…。」
哲「ダメだ。こりゃ。」
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時は蒼空の出産時。当然この二人も手に汗握りながらその成り行きを見守っていた。
櫂「哲也、哲也、本当に大丈夫なんだろうか。蒼空が、蒼空が凄く苦しんでいる。もう八時間だぞ!
早く、早く医者を呼んでやってくれ!」
哲「安心しろ。蒼空の家の近くに待機させた車の中で、医者と助産師にはこの映像を見せている。何か問題があったら飛んでいく様に指示を出しているから、まだ問題はないはずだ。
正吾が見た限りではまだ子宮口がそんなに開いてないんだろう?ならまだまだだ。
お前が慌てるな。いいから落ち着いて座れよ!」
櫂「こんな時に落ち着いて座ってられるかよ!哲也、哲也、どうにかしてくれ。」
俺に縋ってくる櫂が可愛すぎる…。ってか医者がまだ見守ってるのに、遠く離れていて尚且つ部外者の俺がどうにか出来るわけないだろうが。
にしてもかわいい。今抱いたら流石に怒るだろうから、産まれたらお祝いだって言って沢山抱かせて貰おう。今日は眠れると思うなよ。
哲「大丈夫だって。苦しみ方が正常の範囲内じゃなければすぐに医者が飛んで行くって。安心しろよ。」
櫂「でも、万が一逆子だったら!」
哲「あぁもう、お前が産むんじゃないんだから。黙ってろよ。」
哲也は櫂に激しいキスをするが、すぐに頭を叩かれた。
哲「痛ってぇ!
でもこれで少しは落ち着いたか?」
櫂「……落ち着いた。ありがとう。」
お前、俺とのキスで落ち着くのかよ。
哲「大丈夫だよ。原始時代から人類皆そうやって産まれてきたんだから。
なんとかなるよ。自分の息子を信じろよ。
それに、正吾の検索履歴、お前にも見せただろう?
もう出産や子育ての事、医者の論文まで読み漁って知識を蓄えてる。
当然男オメガが子供を産む時の色んなリスクを考えながら出産に立ち会ってる。
本当に危険な状況になったら、正吾は迷わず助けを呼ぶはずだ。
だからとりあえず落ち着け!そんなに騒ぐならもう見せないぞ。」
櫂「確かにそうだな。悪い…。
俺さ、凛空の出産の時も同じくらい心配で取り乱して…。しまいには病室から追い出されたんだよ。
そしたら、もう中がどうなってるか、全く解らないわけだろ?だから更に心配しちゃってさ、凛空が怒って俺最後には病院から追い出されたんだぜ?産まれたら連絡するから自宅で待っとけ!って。
俺それでもう二人目は要らないって言ったんだ。凛空の小さな身体が出産に耐えられるか心配だったから。
あんな思いはもう二度としたくないと思ったのに、今度は蒼空かよ…。」
お前…黙って聞いていれば嫌な記憶を思い出させやがって…。
好きなやつが嫁が出産するから心配だとワンワン泣きついてくるんだぞ?あんときゃ嫉妬で腸が煮えくり返るかと思った。
飼ってた地下ベータをうっかり一人殺しちまった位だ。それなりに気に入ってたのに。
待ってろよ…。産まれたら絶対に泣かす!朝まで寝かせずに泣かす!ぜってぇ孕むまで犯すぞ!
哲「あの時お前が泣きながら電話してきたのに、海外に居て悪かったな。
今のお前には俺が付いてるから。こっち来い。抱きしめてやる。」
櫂「あぁ。うん。そうだな。昔から何でもできたお前に任せとけば悪い事にはならないとは知ってる。
蒼空は大丈夫。蒼空は大丈夫。蒼空はきっと大丈夫…。」
哲「ダメだ。こりゃ。」
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