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初めての
71.ファーストキス(オメガ視点)
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<蒼空視点>
翌日朝。この地下室では、小鳥の囀りは聞こえない。
正吾さんがまだぐっすり寝ているのを確認して、僕は正吾さんの為にお風呂を入れて、急いでシャワーを浴びて身支度をした。
好きな人の前では一番きれいな僕でいたい。
今日は在宅勤務だと言っていたし、朝食は最悪在宅勤務中でも食べられるよね。
もし正吾さんが起きたら、出勤までの時間は全部僕とのイチャイチャに充ててもいいはずだ。
「おはようございます。」
正吾さんが目を覚ました。寝ぼけている正吾さん、可愛いな。
「あぁ、おはよう。久しぶりに長時間続けて眠れて、少しすっきりしたよ。」
確かにすっきりしている顔をしていた。良かった。少しでも回復してくれている。
「良かったです。
あの、おはようのキスをして貰ってもいいですか?」
「え!…え!」
僕の方から積極的になると決めた僕の初アプローチに、正吾さんは二度驚いていた。あれ?正吾さんって、百戦錬磨のモテモテ商社マンじゃないの?
最近まで中東に駐在してたって言ってたから、もしかして戒律が厳しいところであんまり遊んでいなかったとか?
そんなことを考えていた僕のほっぺにちゅっと正吾さんがキスしてくれた。
欲しかったのはこれじゃない。でも、凄く嬉しい。
真っ赤になって悶えていると、
「初チュウになるから、続きは歯磨きしてからね。」
と言って、正吾さんは洗面台の方に行ってしまった。
続き!続きってなんだろう。とわーっと叫びだしたいような気持ちで転げ回っていると、湯船にお湯が入っている事に気が付いた正吾さんが、
「あ。お風呂入れてくれたんだ。ありがとう。
一緒に入る?」
と誘ってくれた。
そんないきなりお風呂に一緒に入るなんて恥ずかしすぎる。無理!と思って、
「僕はもう朝シャワーを浴びたので、正吾さんぜひ入ってゆっくりくつろいで疲れを癒してください。」
と僕は逃げた。
う~んと少し悩んだ正吾さんだったが、
「じゃあ、まだ時間あるし、入って来るね。先に朝ごはん食べていてね。」
と言って、僕が用意したお風呂に浸かってくれた。
当然、続きってなんだろうとそわそわしていた僕は食事なんか喉を通るはずもなく、お風呂上りでいつも以上にお色気むんむんの正吾さんを直視できない。
「ごめんね。待たせたね。」
そういって、大人の色気むんむんで近づいてくる正吾さんは、やっぱり百戦錬磨だった。
無理!もうこれだけで無理!僕のキャパでは精一杯!煽ってごめんなさい!
それ以上近づいてこないで!と心の中で叫んでいるものの、視線は正吾さんの逞しい胸筋にくぎ付けである。
正吾さんは、僕の元に真っすぐやってきて、
「抱きしめてもいいかい?」
と聞いてきた。紳士すぎる。
僕は声が出なくて、ただコクコクとうなづいた。
正吾さんは僕を怖がらせないように、ゆっくりと腕を大きく広げて、少しづつ包囲を狭める形で僕を軽く抱きしめた。
「怖くなったら、いつでも言ってね。」
そういってから、ぎゅっと少し力を込める形でちゃんと抱きしめてくれた。
スモールステップで、性的な接触に臆病な僕に配慮をしてくれていて、凄く嬉しい。
これは歪んだ性行為しか見たことが無い僕にも解る。正吾さんとなら、暴力じゃない性行為が出来る。正吾さんなら、ちゃんと愛情を持って僕を抱いてくれる。
「唇にキスしてもいい?」
翌日朝。この地下室では、小鳥の囀りは聞こえない。
正吾さんがまだぐっすり寝ているのを確認して、僕は正吾さんの為にお風呂を入れて、急いでシャワーを浴びて身支度をした。
好きな人の前では一番きれいな僕でいたい。
今日は在宅勤務だと言っていたし、朝食は最悪在宅勤務中でも食べられるよね。
もし正吾さんが起きたら、出勤までの時間は全部僕とのイチャイチャに充ててもいいはずだ。
「おはようございます。」
正吾さんが目を覚ました。寝ぼけている正吾さん、可愛いな。
「あぁ、おはよう。久しぶりに長時間続けて眠れて、少しすっきりしたよ。」
確かにすっきりしている顔をしていた。良かった。少しでも回復してくれている。
「良かったです。
あの、おはようのキスをして貰ってもいいですか?」
「え!…え!」
僕の方から積極的になると決めた僕の初アプローチに、正吾さんは二度驚いていた。あれ?正吾さんって、百戦錬磨のモテモテ商社マンじゃないの?
最近まで中東に駐在してたって言ってたから、もしかして戒律が厳しいところであんまり遊んでいなかったとか?
そんなことを考えていた僕のほっぺにちゅっと正吾さんがキスしてくれた。
欲しかったのはこれじゃない。でも、凄く嬉しい。
真っ赤になって悶えていると、
「初チュウになるから、続きは歯磨きしてからね。」
と言って、正吾さんは洗面台の方に行ってしまった。
続き!続きってなんだろう。とわーっと叫びだしたいような気持ちで転げ回っていると、湯船にお湯が入っている事に気が付いた正吾さんが、
「あ。お風呂入れてくれたんだ。ありがとう。
一緒に入る?」
と誘ってくれた。
そんないきなりお風呂に一緒に入るなんて恥ずかしすぎる。無理!と思って、
「僕はもう朝シャワーを浴びたので、正吾さんぜひ入ってゆっくりくつろいで疲れを癒してください。」
と僕は逃げた。
う~んと少し悩んだ正吾さんだったが、
「じゃあ、まだ時間あるし、入って来るね。先に朝ごはん食べていてね。」
と言って、僕が用意したお風呂に浸かってくれた。
当然、続きってなんだろうとそわそわしていた僕は食事なんか喉を通るはずもなく、お風呂上りでいつも以上にお色気むんむんの正吾さんを直視できない。
「ごめんね。待たせたね。」
そういって、大人の色気むんむんで近づいてくる正吾さんは、やっぱり百戦錬磨だった。
無理!もうこれだけで無理!僕のキャパでは精一杯!煽ってごめんなさい!
それ以上近づいてこないで!と心の中で叫んでいるものの、視線は正吾さんの逞しい胸筋にくぎ付けである。
正吾さんは、僕の元に真っすぐやってきて、
「抱きしめてもいいかい?」
と聞いてきた。紳士すぎる。
僕は声が出なくて、ただコクコクとうなづいた。
正吾さんは僕を怖がらせないように、ゆっくりと腕を大きく広げて、少しづつ包囲を狭める形で僕を軽く抱きしめた。
「怖くなったら、いつでも言ってね。」
そういってから、ぎゅっと少し力を込める形でちゃんと抱きしめてくれた。
スモールステップで、性的な接触に臆病な僕に配慮をしてくれていて、凄く嬉しい。
これは歪んだ性行為しか見たことが無い僕にも解る。正吾さんとなら、暴力じゃない性行為が出来る。正吾さんなら、ちゃんと愛情を持って僕を抱いてくれる。
「唇にキスしてもいい?」
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