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発情期の失敗
62.俺、嫌われちゃった?
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一方、こちらは同時期の正吾である。彼はまた可愛い事で悩んでいた。
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いつもの地下でのお風呂上り。
今日は金曜日なのに珍しく夜勤が無くてゆっくりできる。夫婦の寝室に誘うなら今日だろう。これ以上のタイミングは無いはずだ。
地下でのお風呂上がり。俺はいつもより腰ひもを緩めて、お色気満点の腹筋まで見えるモードで、満を持して誘ってみた。
「蒼空くん。良かったら今日は、2階のベッドで一緒に寝てみないかい?」
自分のテリトリーにやってくた蒼空くんを我慢できずに襲ってしまわないように、今日もいつもの様にさっき浴室で抜いてきた。完璧だ。
「えっえっとぉ。。。
その、今日はちょっと困ると言いますか、というかこれから1週間、いや10日位?はすみませんが、一人で寝かせて頂けませんか?」
きっ嫌われた~~~!?
まさかここ2週間位常態化していた一緒に寝る事すら拒否られるとは。
やっぱり駄目だったのか。2階の夫婦のベッドでというのは、もしかしたらそういうお誘いだと思われた?そして、やっぱり蒼空くんは、まだ俺とそういう事をしたくはないと思っている?
この腰ひもがダメなのか?ヤリたいぜオーラが全面に出てしまっていたか?
それとも、さっき抜いてるのを浴室に張った紙の隙間から蒼空くんに見られてたか?いや、ずっと紙の隙間から蒼空くんを見ながら抜いていたが、そんなそぶりは無かった。
もしかして俺の色気が多すぎたか?初心な蒼空くんには、お色気むんむん大作戦じゃなくて、さわやか好青年大作戦をしなければいけなかったのか?
そんなの、最初から方向性を間違えちゃってるじゃないか。今更どう修正すれば…。正吾は言葉なく頭を抱えた。
全く襲うつもりはなくて、俺はただあわよくば夫婦の寝室でキスをしたかっただけで、それ以上はまだ考えていなかったんだが…と今言い訳しても遅いか?
う~ん。どうしようか。転んでもただで起きるなというのが商社マンの鉄則だ。ここは勝負するところだろう。うん。そうだな。取りに行こう。
「じゃあ、これから暫く一緒に寝ない代わりに、おやすみのキスをして貰ってもいいかい?」
ニコリ。怒ってないよアピールだ。
「えっとぉ…。
じゃ、じゃあ、少しかがんでください。」
蒼空くんは顔を真っ赤にして、目をつぶってかがんだ俺の、ほっぺたにちゅっと小さなキスをした。
ほっぺたかぁ~~~~~そうきたかぁ~~~~~。
でも、蒼空くんらしいキスだ。
今日はここで引き下がるべきか?それとも唇にしてともう一押しするべきか。
恥ずかしそうに俯いている蒼空くんは顔だけでなく耳も首元も全部真っ赤だ。可愛い。
俺をちゃんと意識してくれている。焦る必要はないな。
今日はほっぺにちゅっだけでも収穫だ。明日は3秒ちゅうして貰って、その次の日は5秒、その次の日は10秒で行こう。そしてそのあとは、唇へのキスを狙おう。
大丈夫。時間は沢山ある。毎日少しずつ、確実に距離を縮めていこう。
しかし、その次の日から蒼空くんは食欲が無いと、俺と一緒に食事を取ることも拒否する様になった。お風呂もシャワーで済ませたから、お湯を入れてないので、正吾さんは上で入ってくださいとすげなく言われてしまった。
ならばと地上に誘っても、全く上がってきてくれない。
なぜだ?俺なんかした?
あれか、2階の寝室に誘ったからか。
それで警戒されてしまったという事だろうか。
こうして俺は、蒼空くんと過ごす時間という日々の潤いを失った。
それと同時に張り詰めていた糸が切れてしまったのか、蒼空くんパワーで疲労回復が出来なくなってしまったのか、体調を崩してしまった。
会社は在宅勤務で乗り切ったが、肉体労働である夜勤はもちろん休んだ。うっ…収入減が痛い。
俺は早く治さなければと焦る余り、夜は疲労回復に充てる為になるべく沢山寝ようと、早々に二階の布団に入っていた。
それでも咳に悩まされて余り良く眠れた気がしなかったので、仕事の時以外はなるべく布団に入って、出来るだけ睡眠時間に充てる事にした。
かなりタチが悪い風邪で、アルファの俺でもこれだけ悪化したんだ。
地下室生活で免疫力が弱っている蒼空くんには絶対に風邪をうつしてはいけない。地下室に菌を持ち込む訳にはいかないと、風邪の全症状が完全に無くなるまで蒼空くんの所に顔すら出さなかった。
それがあんな事態を招くとは知らずに。
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いつもの地下でのお風呂上り。
今日は金曜日なのに珍しく夜勤が無くてゆっくりできる。夫婦の寝室に誘うなら今日だろう。これ以上のタイミングは無いはずだ。
地下でのお風呂上がり。俺はいつもより腰ひもを緩めて、お色気満点の腹筋まで見えるモードで、満を持して誘ってみた。
「蒼空くん。良かったら今日は、2階のベッドで一緒に寝てみないかい?」
自分のテリトリーにやってくた蒼空くんを我慢できずに襲ってしまわないように、今日もいつもの様にさっき浴室で抜いてきた。完璧だ。
「えっえっとぉ。。。
その、今日はちょっと困ると言いますか、というかこれから1週間、いや10日位?はすみませんが、一人で寝かせて頂けませんか?」
きっ嫌われた~~~!?
まさかここ2週間位常態化していた一緒に寝る事すら拒否られるとは。
やっぱり駄目だったのか。2階の夫婦のベッドでというのは、もしかしたらそういうお誘いだと思われた?そして、やっぱり蒼空くんは、まだ俺とそういう事をしたくはないと思っている?
この腰ひもがダメなのか?ヤリたいぜオーラが全面に出てしまっていたか?
それとも、さっき抜いてるのを浴室に張った紙の隙間から蒼空くんに見られてたか?いや、ずっと紙の隙間から蒼空くんを見ながら抜いていたが、そんなそぶりは無かった。
もしかして俺の色気が多すぎたか?初心な蒼空くんには、お色気むんむん大作戦じゃなくて、さわやか好青年大作戦をしなければいけなかったのか?
そんなの、最初から方向性を間違えちゃってるじゃないか。今更どう修正すれば…。正吾は言葉なく頭を抱えた。
全く襲うつもりはなくて、俺はただあわよくば夫婦の寝室でキスをしたかっただけで、それ以上はまだ考えていなかったんだが…と今言い訳しても遅いか?
う~ん。どうしようか。転んでもただで起きるなというのが商社マンの鉄則だ。ここは勝負するところだろう。うん。そうだな。取りに行こう。
「じゃあ、これから暫く一緒に寝ない代わりに、おやすみのキスをして貰ってもいいかい?」
ニコリ。怒ってないよアピールだ。
「えっとぉ…。
じゃ、じゃあ、少しかがんでください。」
蒼空くんは顔を真っ赤にして、目をつぶってかがんだ俺の、ほっぺたにちゅっと小さなキスをした。
ほっぺたかぁ~~~~~そうきたかぁ~~~~~。
でも、蒼空くんらしいキスだ。
今日はここで引き下がるべきか?それとも唇にしてともう一押しするべきか。
恥ずかしそうに俯いている蒼空くんは顔だけでなく耳も首元も全部真っ赤だ。可愛い。
俺をちゃんと意識してくれている。焦る必要はないな。
今日はほっぺにちゅっだけでも収穫だ。明日は3秒ちゅうして貰って、その次の日は5秒、その次の日は10秒で行こう。そしてそのあとは、唇へのキスを狙おう。
大丈夫。時間は沢山ある。毎日少しずつ、確実に距離を縮めていこう。
しかし、その次の日から蒼空くんは食欲が無いと、俺と一緒に食事を取ることも拒否する様になった。お風呂もシャワーで済ませたから、お湯を入れてないので、正吾さんは上で入ってくださいとすげなく言われてしまった。
ならばと地上に誘っても、全く上がってきてくれない。
なぜだ?俺なんかした?
あれか、2階の寝室に誘ったからか。
それで警戒されてしまったという事だろうか。
こうして俺は、蒼空くんと過ごす時間という日々の潤いを失った。
それと同時に張り詰めていた糸が切れてしまったのか、蒼空くんパワーで疲労回復が出来なくなってしまったのか、体調を崩してしまった。
会社は在宅勤務で乗り切ったが、肉体労働である夜勤はもちろん休んだ。うっ…収入減が痛い。
俺は早く治さなければと焦る余り、夜は疲労回復に充てる為になるべく沢山寝ようと、早々に二階の布団に入っていた。
それでも咳に悩まされて余り良く眠れた気がしなかったので、仕事の時以外はなるべく布団に入って、出来るだけ睡眠時間に充てる事にした。
かなりタチが悪い風邪で、アルファの俺でもこれだけ悪化したんだ。
地下室生活で免疫力が弱っている蒼空くんには絶対に風邪をうつしてはいけない。地下室に菌を持ち込む訳にはいかないと、風邪の全症状が完全に無くなるまで蒼空くんの所に顔すら出さなかった。
それがあんな事態を招くとは知らずに。
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