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冒険者登録編

3-3 オークキング討伐

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 門へ向かっている際に【周辺探索】のスキルに警告通知が出た。ギルドを出た辺りから3人組が付けてきていたのだが、中立を表す黄色から時々赤の点滅をし始めたのだ。ちなみに色の表示は今はこんな感じだ。灰色点滅とか見難いようなら紫とかに今後変えるかもしれない。

   魔獣:赤
   敵(人):赤点滅
   味方(人):青
   PT:緑
   中立(人):黄
   無関係者(接点なし者):白(通常時非表示)
   マーキング:黒点滅
   罠:灰色点滅
   宝物:青点滅

 持続的な赤点滅ではないが敵対心を持っているのは間違いないので、この3名にマーキングを念のために入れておく。点滅をクリックして犯罪履歴を見てみるのだが特に何もない。しいてあげるなら恐喝・詐欺師がついているぐらいかな。日本でなら前科が付く犯罪だが、気の荒い冒険者ならこのくらい皆あるだろうと思い無視することにした。

「兄様、放っておいて良いのですか?」
「何かされたわけでもないし、こちらからは仕掛けられないだろ? 警戒はするけどステータスを見る限り雑魚だから放っておくよ。キング退治が終わったら、フェイの【周辺探索】と【詳細鑑識】も上げとこうか。俺だけだと万が一発動忘れや設定ミスでなにかトラブルがあっても嫌だからな。俺が近くにいる時は従魔契約者のお前はリンクしてるから俺のスキル発動中は見れてるだろうけどね」

「うん、今はちゃんと見えてるよ。でも10キロ離れたらリンクは切れちゃうんですよね? やっぱりちゃんともらっておきたいからお願いします」

「ああ、必要そうなのは優先でレベルを上げておく。後ろの奴等まだついてきてるな……門を出たら襲ってくるかな?」

「襲ってきたらどうするのですか?」
「門を出たら少し先で見られないように転移魔法で飛ぶから、あいつらじゃどうにもできないだろ。新人だから目を付けられたんだろうし、あの受付嬢のせいで手持ちに金があるのがバレちゃってるからそのせいもあるんじゃないか? 盗賊のような犯罪履歴はないから、脅して飯でもたかろうって魂胆かもね。キングを倒して帰ってきたらそれなりに有名になっちゃうだろうから早々たかられないだろうけど」

「成程……流石兄様です。キングを2人で倒す実力者を襲うバカも居ませんよね」

 東の門番に閉門までには帰ると思うが間に合わなかったら一泊野営すると言って出てきた。

 門番が4名居たのだが、その中の2名が黄色表示だったのが少し気になった。俺たち警戒されているのか? だが、今、気にしてもどうしようもないし先に進むことにした。

 3人組はやはり付いてきていたが、出る際に門番と話してる間に俺たちは早足で進み、林に入って【テレポート】で登録地点まで飛んだ。これであいつらは追ってこれないだろう。なにせここはバナムの町から馬車で2日の距離なのだから。



「あっ……フェイ、先に小コロニーからやるが、初級魔法でやるぞ」
「兄様どうされました? なにか問題があるのですか?」

「【テレポート】のスキル、噂どおり距離があるとMP使うようなんだ。今の俺だと大した量じゃないんだけど、これからキング狩るのだから節約しときたい。今の現状だと上級魔法50連を1回分発動したらMPがほぼ無くなっちゃう」

「それは困りますね……ちなみに上級魔法の【アクアガボール】1発の消費MPは幾つなのでしょう?」
「ちょうど100だ、中級で50、初級で5だ。中級が初級の10倍、上級が初級の20倍もいるんだよな。殆んどの者が初級しか使えないはずだな」

「兄様よりMPの少ない私ではそんなに数撃てないですね。知力の数値はあまり変わらないのに……加護や祝福の差でしょうか?」

「それもあるだろうけど【殺生強奪】の影響がでかいんだと思うぞ」
「あれは兄様のスキルの中でも凶悪なやつですね。殺した挙句に装備どころか全て奪っちゃう、なんとも凶悪非常なスキルです」

 うっ……言い返せない。

「死んだ者に必要ないだろ、せっかく一生懸命磨いた技が廃れるのは可哀想だ。せめてもの贖罪に俺が有効に使ってやるんだからな」

「何、都合のいいように解釈してるんですか! 普通殺された相手に何もあげたくないですよ!」
「……そりゃそうだ。あ! いいこと思いついた」


 【魔法創造】
  1、【魔法消費量半減】
  2、・使う魔法のMPを半減してくれる
    ・熟練度のレベルが反映され消費量が変わる
  3、イメージ
  4、【魔法創造】発動

「……発動しない。レベルが足りないのか?」
「兄様……欲張り過ぎなのですよ」

『ナビーその辺どうなんだ?』
『……フェイのいう通りですね。MP半分は欲張り過ぎなのでは?』

「分かったよ……じゃあこれでどうだ?」


 【魔法創造】
  1、【魔法消費量軽減】
  2、・使う魔法のMPを軽減してくれる
    ・熟練度のレベルが反映され消費量が変わる
  3、イメージ
  4、【魔法創造】発動


「おお、成功だ! フェイにも早速コピーしてやるからな」
「兄様ありがとうです! これは凄いパッシブ魔法です!」

「でもこれいくら軽減なのか分からないな、スキルをクリックすらできない。さっそく行ってコロニーで検証だ」
「兄様、ゴブリン増えてますね……たった3日程なのに30頭も増えてますよ」

「そうだな、100近くいるな。赤ちゃんゴブリンを殺すのは忍びないけど、APの為に狩るからな。じゃあ作戦通りにいくぞ。赤ちゃんや子供でもゴブリンだ……育ったら人を襲うので容赦するなよ」

 使ったスキルが初級魔法だったので、ジェネラルとプリーストに回避とシールドでしばらく凌がれたが特に接近される事もなく狩り終えた。ちなみに軽減率はレベル1だと5%減だった。これだとあまり効果は無い数値だ……無いよりマシ程度だ。

「あまり軽減効果は薄いな、今回手に入れたAPをこれに使ったほうがいいな。フェイ、悪いがお前の【詳細鑑識】より先にこっち優先するな」

「勿論です!」

 今回手に入れたAPは139

 まずは俺の方
 【魔法消費量軽減】レベル1 → レベル10  AP45使って残94

 そしてフェイ
 【魔法消費量軽減】レベル1 → レベル10  AP45使って残49
 【周辺探索】   レベル1 → レベル10  AP45使って残4


「空撃ちで、いくら軽減されるか試してみるか」

 上級魔法を発動してみたらMP50で発動できた……つまり半減したわけだ。

「50%なら使えるな! 上級魔法50連発射が3回撃てるようになったぞ!」
「それだとかなり有効ですね。あれ? 兄様! フェイ【剣術】レベル1が付いてます!」

『ナビーどういう事だ? 前回倒したときフェイには剣術や棒術は付かなかったのに?』

『……おそらくですが、今回人化の状態で戦ったからではないでしょうか? 人のスキルは人化状態で強奪なのかも知れません。ひょっとしたら竜状態だと毒のブレスとか毒の爪攻撃とか人では使えない、竜状態のフェイに使用可能なスキルなら魔獣から奪えるのかもしれないですね』

『その可能性はありそうだな。その辺は検証がいるな。当分は人化でやってみるか』

「兄様、剣術も強くなりたいです! イヤらしい奴らはちょん切っちゃいます!」
「フェイ……変なモノ切っちゃダメ!」



 移動し、キングのいるコロニーにそっと近づく。

「さて本番だ、どのくらい強いのか解んないから万全で挑むぞ。【マジックシールド】【プロテス】【シェル】フェイもちゃんと発動しておくように」

 スキル発動後にMP回復剤を飲み全快状態にした。お互いの腰ベルトの回復剤の確認をし、装備の点検を行い完璧の状態でキングの巣にやってきた。キングのコロニーは大きな天然の洞窟をそのまま使っているようだ。

『……マスターここは元々は20人程の盗賊が拠点にしていた場所です。オークキングはここを襲って装備品やここにいた女3名を奪って巣にしたようです』

「その女たちはまだ生きてるのか?」

『……各自20~30頭ほどオークを産まされた頃に死亡して、餌にされたようです』

「最悪な死に方だな……9カ月ほど生かされ犯され続けたのか……フェイ、やばそうだったら即【テレポート】で逃げるからな」

「分かりました。でも、私の貞操は兄様が守ってくれますので、何も心配していません」

 信頼は嬉しいが、過信は禁物だ。



「行くぞ、カウント開始5・4・3・2・1・GO!」

 俺の上級魔法の【ウィンダガカッター】とフェイの中級魔法の【アクアラスピア】でオーク上位種に先制した。

 オークアーチャー7体・オークジェネラル1体・オークプリースト2体を速攻で狩れたが、オークキング・オーククイーン2・オークジェネラル1・オークプリースト4が残ってしまった。プリーストとクイーンでシールドを張っていたようだ。

 こっそり近づいたつもりだったが、探索魔法持ちが居たのかもしれない。
 シールドを事前に張られたのが痛い。

「フェイ! 右から雑魚を頼む、俺はもう1回上級魔法50連を上位種に放ってみる」
「了解です兄様!」

 俺の2回目の上級魔法50連発でジェネラルとプリーストは狩れたが、クイーン1とキングには凌がれてしまった。クイーンが必死でマジックシールドを張っているのだ。

 クイーンはMP回復剤をがぶ飲みしている。
 あんなものまで手に入れてるのか……どうするかな。もう一回上級を放てるがそうするとMP残量の関係で雑魚をフェイに全部任せることになってしまう。

 いろいろ考えている間にキングとクイーンが洞窟から出てきて、揃って突っ込んできた!
 MP残量が向こうも少ないのかもしれないが、敵の数が多いのでチェックしている暇はない。俺はカリナさんに貰った1本10万もする中級MP回復剤を飲んで、先に左側から雑魚を殉滅させる事にした。



 15分後、残りはキングとクイーンの2体のみ。

 フェイがクイーンにショートソードを向けて切りかかったが、未だシールドで弾かれている。フェイは初めて使っている剣術もレベル1なのでへっぴり腰だ……とても心配で見てられない。

 だが向こうの攻撃もシールドで完全に無効化できている。俺の方もキング相手でフェイを庇う余裕はない。

 こいつ強い! ヤバいな……剣術じゃ負ける! 俺が1撃入れてる間に2発貰っている。
 どっちのシールドの方が上か分からないが先にMPが切れたら結構ヤバそうだ。

「フェイ! 今、俺が立ってる位置にクイーンを誘導しろ!」
「はい! 了解です兄様!」


 俺はキングをそこから更に後ろに誘導する。
 20mほど元の位置から下がった頃、フェイが俺の指定した場所の近くまでクイーンを連れてきた。
 【テレポート】クイーンの後ろに無詠唱で移動してフェイと2人がかりでクイーンを切りつけた!
 フェイに指定した場所に地点登録をしておいたのだ。せこいとは思うが、正々堂々一対一なんかやってられるか!

 慌ててキングが走ってきてるが、先にシールドが切れてしまったクイーンの首にフェイのショートソードが突き刺さった。よし!リバフされる前にクイーンの喉を奪った!

「フェイ! 離れて遠距離からキングの首に【ウィンダラカッター】の準備を! 準備できたら合図をくれ!」

「はい! 兄様!」

 クイーンは瀕死だがまだ生きている、さっさと終えないと回復剤で回復される可能性がある!
 首を刺されて詠唱はできないだろうが油断はできない!

「準備できました!」

 俺は再度【テレポート】で20m離れた場所に飛んだ。

「フェイやれ!」

 フェイに指示して俺も無詠唱で【ウィンダガカッター】をキングとクイーンに放った!
 シールドの切れているクイーンの首が一発で飛ぶ! そしてキングが諦めたように剣を下ろし、こっちを睨んだ瞬間シールドが切れてキングの首が飛んだ!

「兄様やりました! キング獲ったどー!」

 フェイが喜んで何やらネタをやってるが、俺は今一ノレなかった。

「兄様どうされましたか? どこか怪我されたのですか?」

 訝しげな顔をしているのだろう、フェイが心配そうに尋ねてきた。

「ノーダメージで狩れたのだがまったく喜べない。なんて無様な狩りなんだ……」
「兄様? 地点登録を使った【テレポート】のフェイントでクイーンを仕留めたのなんか凄く素敵でしたよ! 流石兄様ですって思いました。ノーダメージなのに何が無様なのでしょう?」

「【テレポート】を使ったのは仕方なくだ。俺がキングに近接戦で全く勝てそうになかったからあんな奇策に走ったんだよ。奇襲の不意打ちでアーチャーとプリーストを削れてたから何とかなったけど、もし全部初撃がシールドで躱されていたらかなり苦戦してただろうな」

「フェイたちは魔法特化なのだから仕方ないのではないですか? 現時点での私たちの戦闘スタイルとしてはとても良い戦闘だったと思います」

「そうだな、現時点ではこんなものかもしれないな。だが今後の課題だな、近接戦闘力をもう少し強化しないとそのうち痛い目に遭いそうだ」

「兄様、これから毎日2人で剣術の練習でもしましょう」
「いいなそれ! 1人じゃないんだし、打ち合いの練習とかもできるな。木剣でも作って修行やるか」

「はい! 兄様と一緒ならなんでも楽しいです! 多少痛くても我慢します!」

 俺は痛いのは嫌だよ? そこまで激しい練習はしたくないからね。

「さて、ここを片して帰るとするか。洞窟内の確認もいるな、お宝とかあるかな? フェイ、先に探索しててくれ。ナビー、レベルとか習得スキルはあるか?」

『……ハイ、いいのが2つあります。レベルはでマスターが2・フェイが6上がっています。習得スキルで【王の威圧】と【王の覇気】を得ています。他にも称号を得ていますが、それはいいでしょう』

「よくないだろ! 称号ってなんだ?」
『……聞かない方がマスターの為だと思い隠ぺいしていました』

「何、勝手に隠し事してんだよ!」
『……マスターの為です』

「何を隠してる! 言え!」
『……世の中には知らない方がいい事もあるのはマスターなら知っているはずでしょうに、どうしても知りたいのですか?』

「ああ、さっさと吐け!」
『……では、今回獲得した称号は2つ【オークキング討伐者】と【策士】です。オーク系に対して攻撃にプラス補正が付くものと、作戦や奇策を立案しやすくなる祝福ですね』

「凄くいい祝福じゃないか、何で俺に隠す必要があるんだよ?」
『……では、これまで獲得した称号を教えますね。【変態】【ロリコン】【幼女を愛でる者】【巫女キラー】【巫女泣かせ】【天然ジゴロ】―――』

「ちょっと待て! おかしいだろそれ!」
『……何がですか? おかしなことは何1つありません』

「なに自信満々に言いきってるんだよ。おかしいだろ?」
『……おかしなところはありません。では【変態】の称号から説明していきます。シーツを投げ捨てて全裸ででっかい黒い馬に乗った世紀末覇者の人のポーズをとったり、フェイの顔の前でブラブラさせたりするような人を世間では【変態】と言うそうです。次にフェイのような15歳前後の少女の裸に欲情して勃起させるようなおっさんを、人は【ロリコン】と言うそうです。そしてナナのような幼子をベッドに寝かし、匂いをくんかくんかするような人を世間では【変態】【ロリコン】【幼女を愛でる者】と言うそうです。マスターが神殿で過ごした僅か20日ほどで何人の巫女を惚れさせた事か……人は【巫女キラー】と言うそうです。惚れさせておいて何も言わずに黙って捨ててきて何人の巫女が枕を涙で濡らしたことか……人はそれを【巫女泣かせ】と言うそうです。そしてそれを自覚なしで行うような女泣かせの奴を【天然ジゴロ】というそうです。何かおかしなところはあったでしょうか?』

「ごめんなさい……はい、特におかしなところは無かったです。私が悪うございました!」
『……まだいくつか称号は得ていますが知りたいですか?』

「いえもう結構です。知ったからと言って一度付いたものはどうしようもないのは知っています」
『……その通りです。知ってても知らなくてもまったく大差ないのです。称号にON・OFF機能は無いのですから一度付いてしまえば発動しっぱなしです。【変態】や【ロリコン】なんかはサクラやカリナ隊長に見せない方がいいので隠ぺいしておりました』

「ナビー先生、今後も隠しておいてね? 皆に引かれたくないので、お願いします」

 ナビーにノックアウトされ、俺、ロリコンだったんだと少し落ち込みかけた頃にフェイが帰ってきた。
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