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第20話 情報共有
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アリア様がヒーラーを付けてくれると言うので迎えにいったら、Gみたいな幼生体だった。
聞けば日本人の女子高生で、俺と同じ年齢だと言う。
女子高生と聞いて、緊張し始めていたのだが、ナビーにどこをどう見て緊張する要素があるのだと追及され、改めて見て、確かに何も緊張する要素は無かった。
むしろキモッて思って、つい口に出してしまい……今、Gな彼女に睨まれている。
「ごめんよ。ついぽろっと言ってしまったんだ。でも、あくまで仮の姿なので気にしないでね。俺だってキモイ軟体生物のタコだしね」
「タコの方が万倍良いじゃないですか……ちっちゃくって可愛いですよ?」
「可愛いか? 君は変わってるね。まぁいいや……アリア様からどこまでこの世界の事を聞いてる?」
「殆ど何も聞いていません。日本で死んだ私を、チート仕様で転生してあげます。とノセられて来ちゃったのですが……まさかG生物とは。それにパートナーは八雲という姓の女性だと思っていました。まさか八雲が名前で、同じ年齢の高1男子だったとは思ってもいませんでした。詐欺です! 騙されました!」
「そっか、ごめんね。じゃあ、ここで別れようか? 俺も女子と寝食を共にするのはちょっと緊張するしね」
「先に言いましたよね……置いていかれたら攻撃手段の無い私は餓死して死ぬか、無謀に外に出てすぐ食べられちゃうのです。私はもうあなたを頼るしかないのです」
『♪ マスター、どういう理由であれ、彼女は女神に選ばれてこの世界に来たのです。女神アリア様は運命神です。そういう何か運命めいた要素が彼女にはあるのかもしれないですよ?』
『でも、そう都合よく俺と同い年の女子高生が死んで、ヒーラーとしてやってくるか? まさか無理やり運命を捻じ曲げて殺して連れてきたとかじゃないよね? 日本の16歳の高校生って限定したら、そうそう都合よく昨日の今日で死んだ人を確保できないと思うんだけど? それとも、同級ってのが偶々なのか?』
『♪ 神が異世界の人間を殺してこの世界に転生させるとか有り得ません。あ、そうか……マスターは自分が死んでから何日経っていると思いますか?』
『うん? 1週間ほどだろ?』
『♪ いいえ。ここではそうですが、マスターの元居た世界では7年経っています。マスターに適したヒーラーが見つかるまで、この世界の流れる時流を遅くしたようです』
『はぁ? じゃあ、彼女は俺専用に待ち構えられて、アリア様のお眼鏡に適って選ばれたのか? 俺のためだけに?』
『♪ そのようです。ですが、どうも彼女に詳細は伝えず、半分騙すような形で転生が行われたようですね』
「あの? 八重樫君? 黙っちゃうと不安になるんですけど? 本当に捨てて行ったりしないですよね?」
「あっ、ごめん。不安にさせたみたいだね。え~と、今チュートリアルを検索してたんだ」
「レベルが1になったら得られるとかいう、サポートシステムのことですよね? それはアリア様が教えてくれました。でも詳しいことはあなたに聞きなさいと言って、すぐに転生させられてしまったので、この世界の事は殆ど何も知りません」
「俺も同じような状態でこの世界に転生させられたんだよ。魔法があるとか、日本のラノベやアニメやゲームの世界観が元になっていて、上位世界の俺はチート仕様ですよって仄めかしてここに転生させたんだ……生まれてみれば海の中でタコだったんだけどね」
「全く一緒です! 私はMMOとか好きで、いつもどのMMOでも遊ぶキャラは殆どがヒーラー役を作って遊んでいたのです。だから魔法のある世界ですよ? ヒーラー役ですよ? 弱っちくて困ってる方が居るのでヒーラーとして手助けしてあげてくださいませんか? とか言われて……つい。Gに転生するんだって知っていたら断っていたのに。まして相手が男性とか、アリア様はいろいろ知っているくせに有り得ないです!」
『♪ マスター、アリア様から智穂さん宛ての回答です。リハビリだそうです。見た目が可愛い系のタコなら大丈夫でしょ? 現にさっき自分から乗っかってたぐらいだし……だそうです。彼女には何やらあるような言い回しですね』
「え~と、なんか良く分からないけど、アリア様が君宛に回答だそうです。俺のチュートリアル経由で君にメッセージがきた。リハビリだって言ってる、俺の見た目が可愛い系のタコなら大丈夫でしょ? 現にさっき自分から乗っかってたぐらいだし、だそうだ。さっぱり意味が分からないんだけど、君なら分かる?」
「はい……でも今は言いたくないです。ごめんなさい……」
『♪ どうも彼女の死んだ理由に由来する事のようですね。本人が言いたくないようなので、ナビーも控えますね』
『うん。彼女が言いたくない事を、第三者経由で俺が知っちゃうのは、彼女がそれを知った時傷ついちゃうかもだしね。そういうのは勝手にナビーが喋っちゃダメだ』
『♪ 了解しました。いつか彼女の口から話してくれると良いですね』
「言いたくない事は言わなくてもいいよ。じゃあ、食事しながらこの世界の事を少し話すね」
さっき狩ったトコブシを出してあげる。
「美味しい! これがトコブシですか。名前は知ってましたが、たまにスーパーで3、4個で千円ほどで売ってますよね? 高くて買えませんでしたけど、ホントにこれ美味しいです!」
「3、4個で千円は高いね……大きかったらそれ位するのかな? 俺の地元では100gで400円ぐらいだったよ。後これ海草ね、これは良く刺身のツマに付いてくるやつだから見たことあるでしょ?」
「あ、はい。でもこれ自体にはあまり味なんかないですよね? あれ? 美味しい……どうして?」
「姿が変わってるので、味覚も変わってるのかもね」
「そか、不味く感じるよりは良いですね」
「戎吉さんは、やっぱ俺に付いてくるしかないんだよね?」
「見捨てられたら死亡です……」
「この世界の転生者の共通の目標? 課題? みたいなのがあるようなんだ」
「なんですかそれ? クエストですか?」
クエストとか言っちゃってるよ……かなりのゲーム脳なんだね。アリア様に釣られたわけだ。
「神に保護された町があって、そこでは転生者は元の姿、死亡時の姿に戻れるんだって。そういう村や町がレベルごとに幾つかあって、そこを経由しつつスキルを買って増やしたり、自己習得をしながら情報の売り買いをして次の町を目指すそうだよ。そして最終的には地上世界に行けて、元の人間だった頃の姿を取り戻す事ができるんだって」
「え!? そうなんですか? だから仮の姿ってあなたは言ったんですね。最終的にって事は、それまでにいろいろ試練があるのですね?」
「うん。俺もまだ生まれて数日なので、それほど詳しくはないんだ。この情報も母さんが教えてくれたものだしね」
「母さん?」
「俺の種族のタコは、自分の体の回りに卵を産んで、死ぬまで飲まず食わずで卵を抱いて守るんだ。偶々俺の母さんも転生者で、誕生後にいろいろ教えてくれたんだよ」
「その方はどうされたの?」
「俺がウツボに襲われて死んだと思ったらしくて、自分のレベルのエリアに旅立ったそうだよ。本当はアリア様が俺を神界に転移させ、強制的に回復して、またこの世界に戻しちゃったんだけどね」
「その言い方は回復してほしくなかったように聞こえますよ?」
「うん。実際俺はそのまま死を望んだのに、ヒーラーを付けてやるからって強制転移でまたここに送り返されちゃったんだ」
「そうでしたか……異世界転生は私が望んだことですが、なんか半分詐欺にあった気分です。私はどうすれば良いのでしょうか?」
「そうだね。とりあえずレベル1を目指して、チュートリアルを手に入れようか? そうすれば俺とパーティーを組めるようになり、俺がやっつけた分の経験値を分配できるようになるみたいだよ」
「暫くは足手纏いにしかならないですが、見捨てないでくださいね?」
「そんなことはしないよ。どうも俺のせいで巻き込まれたような気もするしね。戎吉さんの方から去っていかない限りは、もう俺の方からは置いて行こうとしないから安心して」
それから後は、母さんから聞いた情報を、できるだけ彼女にも教えてあげた。
聞けば日本人の女子高生で、俺と同じ年齢だと言う。
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「可愛いか? 君は変わってるね。まぁいいや……アリア様からどこまでこの世界の事を聞いてる?」
「殆ど何も聞いていません。日本で死んだ私を、チート仕様で転生してあげます。とノセられて来ちゃったのですが……まさかG生物とは。それにパートナーは八雲という姓の女性だと思っていました。まさか八雲が名前で、同じ年齢の高1男子だったとは思ってもいませんでした。詐欺です! 騙されました!」
「そっか、ごめんね。じゃあ、ここで別れようか? 俺も女子と寝食を共にするのはちょっと緊張するしね」
「先に言いましたよね……置いていかれたら攻撃手段の無い私は餓死して死ぬか、無謀に外に出てすぐ食べられちゃうのです。私はもうあなたを頼るしかないのです」
『♪ マスター、どういう理由であれ、彼女は女神に選ばれてこの世界に来たのです。女神アリア様は運命神です。そういう何か運命めいた要素が彼女にはあるのかもしれないですよ?』
『でも、そう都合よく俺と同い年の女子高生が死んで、ヒーラーとしてやってくるか? まさか無理やり運命を捻じ曲げて殺して連れてきたとかじゃないよね? 日本の16歳の高校生って限定したら、そうそう都合よく昨日の今日で死んだ人を確保できないと思うんだけど? それとも、同級ってのが偶々なのか?』
『♪ 神が異世界の人間を殺してこの世界に転生させるとか有り得ません。あ、そうか……マスターは自分が死んでから何日経っていると思いますか?』
『うん? 1週間ほどだろ?』
『♪ いいえ。ここではそうですが、マスターの元居た世界では7年経っています。マスターに適したヒーラーが見つかるまで、この世界の流れる時流を遅くしたようです』
『はぁ? じゃあ、彼女は俺専用に待ち構えられて、アリア様のお眼鏡に適って選ばれたのか? 俺のためだけに?』
『♪ そのようです。ですが、どうも彼女に詳細は伝えず、半分騙すような形で転生が行われたようですね』
「あの? 八重樫君? 黙っちゃうと不安になるんですけど? 本当に捨てて行ったりしないですよね?」
「あっ、ごめん。不安にさせたみたいだね。え~と、今チュートリアルを検索してたんだ」
「レベルが1になったら得られるとかいう、サポートシステムのことですよね? それはアリア様が教えてくれました。でも詳しいことはあなたに聞きなさいと言って、すぐに転生させられてしまったので、この世界の事は殆ど何も知りません」
「俺も同じような状態でこの世界に転生させられたんだよ。魔法があるとか、日本のラノベやアニメやゲームの世界観が元になっていて、上位世界の俺はチート仕様ですよって仄めかしてここに転生させたんだ……生まれてみれば海の中でタコだったんだけどね」
「全く一緒です! 私はMMOとか好きで、いつもどのMMOでも遊ぶキャラは殆どがヒーラー役を作って遊んでいたのです。だから魔法のある世界ですよ? ヒーラー役ですよ? 弱っちくて困ってる方が居るのでヒーラーとして手助けしてあげてくださいませんか? とか言われて……つい。Gに転生するんだって知っていたら断っていたのに。まして相手が男性とか、アリア様はいろいろ知っているくせに有り得ないです!」
『♪ マスター、アリア様から智穂さん宛ての回答です。リハビリだそうです。見た目が可愛い系のタコなら大丈夫でしょ? 現にさっき自分から乗っかってたぐらいだし……だそうです。彼女には何やらあるような言い回しですね』
「え~と、なんか良く分からないけど、アリア様が君宛に回答だそうです。俺のチュートリアル経由で君にメッセージがきた。リハビリだって言ってる、俺の見た目が可愛い系のタコなら大丈夫でしょ? 現にさっき自分から乗っかってたぐらいだし、だそうだ。さっぱり意味が分からないんだけど、君なら分かる?」
「はい……でも今は言いたくないです。ごめんなさい……」
『♪ どうも彼女の死んだ理由に由来する事のようですね。本人が言いたくないようなので、ナビーも控えますね』
『うん。彼女が言いたくない事を、第三者経由で俺が知っちゃうのは、彼女がそれを知った時傷ついちゃうかもだしね。そういうのは勝手にナビーが喋っちゃダメだ』
『♪ 了解しました。いつか彼女の口から話してくれると良いですね』
「言いたくない事は言わなくてもいいよ。じゃあ、食事しながらこの世界の事を少し話すね」
さっき狩ったトコブシを出してあげる。
「美味しい! これがトコブシですか。名前は知ってましたが、たまにスーパーで3、4個で千円ほどで売ってますよね? 高くて買えませんでしたけど、ホントにこれ美味しいです!」
「3、4個で千円は高いね……大きかったらそれ位するのかな? 俺の地元では100gで400円ぐらいだったよ。後これ海草ね、これは良く刺身のツマに付いてくるやつだから見たことあるでしょ?」
「あ、はい。でもこれ自体にはあまり味なんかないですよね? あれ? 美味しい……どうして?」
「姿が変わってるので、味覚も変わってるのかもね」
「そか、不味く感じるよりは良いですね」
「戎吉さんは、やっぱ俺に付いてくるしかないんだよね?」
「見捨てられたら死亡です……」
「この世界の転生者の共通の目標? 課題? みたいなのがあるようなんだ」
「なんですかそれ? クエストですか?」
クエストとか言っちゃってるよ……かなりのゲーム脳なんだね。アリア様に釣られたわけだ。
「神に保護された町があって、そこでは転生者は元の姿、死亡時の姿に戻れるんだって。そういう村や町がレベルごとに幾つかあって、そこを経由しつつスキルを買って増やしたり、自己習得をしながら情報の売り買いをして次の町を目指すそうだよ。そして最終的には地上世界に行けて、元の人間だった頃の姿を取り戻す事ができるんだって」
「え!? そうなんですか? だから仮の姿ってあなたは言ったんですね。最終的にって事は、それまでにいろいろ試練があるのですね?」
「うん。俺もまだ生まれて数日なので、それほど詳しくはないんだ。この情報も母さんが教えてくれたものだしね」
「母さん?」
「俺の種族のタコは、自分の体の回りに卵を産んで、死ぬまで飲まず食わずで卵を抱いて守るんだ。偶々俺の母さんも転生者で、誕生後にいろいろ教えてくれたんだよ」
「その方はどうされたの?」
「俺がウツボに襲われて死んだと思ったらしくて、自分のレベルのエリアに旅立ったそうだよ。本当はアリア様が俺を神界に転移させ、強制的に回復して、またこの世界に戻しちゃったんだけどね」
「その言い方は回復してほしくなかったように聞こえますよ?」
「うん。実際俺はそのまま死を望んだのに、ヒーラーを付けてやるからって強制転移でまたここに送り返されちゃったんだ」
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「そうだね。とりあえずレベル1を目指して、チュートリアルを手に入れようか? そうすれば俺とパーティーを組めるようになり、俺がやっつけた分の経験値を分配できるようになるみたいだよ」
「暫くは足手纏いにしかならないですが、見捨てないでくださいね?」
「そんなことはしないよ。どうも俺のせいで巻き込まれたような気もするしね。戎吉さんの方から去っていかない限りは、もう俺の方からは置いて行こうとしないから安心して」
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