女神様から同情された結果こうなった

回復師

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王都街道編 4・5日目

2-5-6 王の威圧?未遂事件?

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 白王狼に牛4頭あげたのだが、後2頭くれとねだられた……黒狼たちは俺たちに狩られ数が減っているので3頭でも足りたのだろうが、白狼たちはそれなりの数がいるようだ。

「お前達の群れは何頭いるんだ?」

『いくらあなたでも、人間に群れの数は教えられないわ』
「それもそうだな……俺の魔法で調べればすぐ分かるんだけど、まぁいいや」

『エエッ!? 分かっちゃうの? そんなに簡単に?』
「うん。でも調べないから気にするな。ハティの親や兄姉のいる群れだしな。お前たちの縄張りだけはオークのコロニーも食事用に残しているんだぞ」

『知ってるわ……あなたの配慮だったのね? ありがとう……でもそのせいで危険な魔獣も結構餌を求めて入ってきちゃってるけどね……』

「でも、白狼3匹いれば、キーラーベアもレッドベアも余裕で狩れるんだろ? かえって食事に困らなくて良いんじゃないか?」

『皆が強いってわけじゃないのよ? 戦闘向きではない仲間も居るの……その子たちが襲われたらひとたまりもないわ』

「匂いである程度警戒しているのだろ? 何だったら危険なやつは俺が狩ってやっても良いけど?」
『あなたのいう通り、警戒してるから被害は全くないわ……でも、牛は美味しいのよね……』

「分かったよ……もう4頭やるよ。人間に飼われると、交渉術なんかも覚えるんだな……」
『やったー! 牛は美味しいけど、草原は黒狼のテリトリーだし、なによりその牛、黒狼より危険なの! どっちかが全滅するまで追ってくるから、数頭だけ倒して即撤退って訳にはいかないのよ……』

「確かに……俺もハグレの子持ちを狙ったんだよ」

 手持ちの牛の数が減ったので、そのうちまた狩りに来ないとな……ハティの仲間だし、俺的にはいくらあげても良いのだけど、料理部で使う共有財産なので、ある程度残しておかないと食材に関しては怖いものがある……全部狼にやったとか言ったら、茜がマジでキレそうだ。


『あ、その子の兄姉たちが来たようよ……』

 見たら3匹の狼が口にハティの倍ほどの子狼を咥えている。柴犬よりは小さいが、マルチーズぐらいはありそうだ。足取りはなんかヨチヨチしてるし、大きいのにハティより子犬っぽい。ハティの兄姉だけあって、白くてもこもこしててやっぱ可愛い。ハティの上にのしかかってじゃれあって遊んでいるけど、小学3年生程度の知能があるハティは、なんか困っている感じだ。


『下手に知能が高すぎて、ああいう遊びはつまらないのでしょうね……』
「そうなのか?」

『普通ああやって力比べをしたりして、子犬の時に上下関係の教育や狩の練習をするのよ』
「そういうのさせてないからな……もう既に人間の7、8歳程度の知能があるようだぞ」

『どのみち群れには馴染めそうにないわね……親ですらバカっぽく感じてしまうと、群れに居るのが退屈だと思う……あなたが大事にしてあげてね』

「ああ、ハティが望むならフェンリルにしてやろうと思っている」
『フェンリルにする方法知っているの!? 教えて! どうすればいいの?』

『……お待ちください! ダメです! 教えても聖獣にはそう簡単に成れないですが、それでも教えるのはダメです。その個体になら、アドバイスはしてあげても良いとは思いますけど……』

『そりゃそうか……聖獣は神の使徒で、悪影響を及ぼす魔素溜まりを散らす役目があるんだったな』

「悪いが教えるのは禁忌のようだ」
『あああ! むっちゃくちゃ残念だわ! 私の主人だった人が頑張ってここまで育ててくれたのだけど、結局フェンリルには成れなかった……』


「お前のステータス覗くぞ?……お前『シロ』って名前だったのか? クククッまんまだな?」
『ウッ! そうよ! でも、私は気に入ってたのだから良いでしょ!』

『……マスターだって、ハティに最初シロって付けようとしてたくせに……』
『そいつ気に入ってるって言ってるじゃん! シロも良いよ?』

「気に入ってたのか? なら問題ないな。でだな……群れではなく、シロが単体でもっと魔獣を狩る必要があるな。それと、もっと聖属性の魔法と、雷属性の魔法をガンガン使うんだ」

『そうすれば、フェンリルに成れるの? でも、私は風属性が得意なのよ?』
「得意属性だけじゃダメだって事だな。これ以上は教えられないが、今俺が言った事を守って頑張れば、いつかはフェンリルに成れるかもな」

『分かったわ! あなたを信じて、聖と雷属性も使うようにする! 最近群れで狩ってたのもダメなのね?』

「群れで狩るのは良いが、単体で狩った分しか数に数えてもらえないようで、フェンリルに成るには一定数ソロで倒す必要があるんだ。この事は他の奴には秘密だぞ、禁忌に類する事案らしいからな」

『いろいろ人間が試行錯誤して、従魔にした狼を育成しているようだけど、フェンリルに成った個体はないようね』


『ごしゅじんさま~、兄たちがいうこときけっていうけど、すごく弱いの……』
『子供のうちにそうやって兄妹の中で順位付けするのよ。あなたも実力をちゃんと見せて、格付けに参加しなさい』

『わかった~』
「ミャン!」

 ハティが可愛く鳴いた瞬間、ハティの兄姉たちは泡を吹いて気絶した! それどころか、近くにいた母親は失禁してガクブル状態で腹を見せている。周りの狼たちも尻尾を丸め腹見せ状態だ……絶対服従のポーズだな……。

「ハティ! お前何したんだ!? って!? シロ! お前もか!」

 シロまでハティに腹を見せていた……王種のくせに、情けない!

『あ! つい咄嗟にやっちゃった! あちゃ~参ったな……皆の前でやっちゃったよ……』


『……マスター、どうやらハティはさっき【王の威圧】Lv10【王の咆哮】Lv5を使ったようです』
『それで皆ひれ伏したんだな……シロより【王の威圧】のレベルが上だから、そりゃシロもひれ伏すわけだ』


 子狼たちにヒールを入れて回復してやる。至近距離で受けた母親にも回復と【クリーン】を掛けてやった。
 物理的にダメージを受けたわけではないのだが、回復魔法でリフレッシュすると精神的な回復も見込めるからだ。

『ごしゅじんさま……ごめんなさい』
「別に怒ってないぞ? でも、次からは仲間には使っちゃダメだぞ? さっきみたいになるからな。使うのは敵にだ。敵なら全開で使っていいからな」

『うん。わかった! てきにしか使わない!』

『はぁ……その子凄いわね。なんか私もあなたの従魔になりたくなってきたわ……』
「あはは、悪いがその子で手一杯だ」

『私も仲間を置いていけないしね……半分冗談よ』
「半分ね……俺も仲間を待たせてるので、そろそろ帰るよ。ハティ、また来てあげるから、今日はもう良いかい?」

『またきてくれるの?』
「うん。ハティが会いたくなったら連れてきてやるよ」

『あ、私からもお願い……是非また来てあげて!』
「お前は、フェンリルに成りたいのと、お土産が欲しいんだろ!」

『あはは、バレてる。そうだけど、別にいいでしょ?』
「牛はそうそうあげられないぞ。他のなら適当に狩ってきてやるけど、あんまり期待しないように」

『解ってるわよ。お土産のせいで、その子が皆と会える機会が減っちゃうと可哀想だしね。手ぶらでも良いので、来てあげて。本当は人間との接触は群れとしては禁止しているのだけどね。変に人間が安全と勘違いしても困るから……』

「そうだな……下手に人間に尻尾振って近づいたら、ラッキーってな感じに毛皮にされるよ」



 ハティも母親に可愛がってもらって満足したようだ。

『ハティ、要らなくて捨てられたんじゃなかった……』
「そうだぞ。ハティはミルクが飲めないほど弱って生まれてきたんだ。俺が向かってるのを知ったシロの機転で、望みの低い従魔契約に掛けて殺さずに放置したようだけど、正解だったな」

『シロさまが、ごしゅじんさまにきたいしたんだね?』
「そうだな。俺が従魔にするかどうかも、ハティが従魔になる事を承諾するかとかも、万が一の可能性の話だったけど、元従魔だったシロだからできた選択だな。黒王狼なら放置の方が可哀想だと言って殺してただろう」



 聖属性の種族の白狼たちなので大丈夫とは思うのだが、ノミが付いた可能性もあるので、念のため【クリーン】を掛け、ハティを胸に入れて学園に転移する。

 教員棟を開けてもらって入ったのだが、6人の男子が隅っこに転がされていた……。


「優ちゃん? あいつらどうした? 何かあったのか?」
「龍馬先輩お帰りなさい! 聞いてくださいよ! カレー食べた後、1人の男子がごねだしたのですよ!」

「なんて? 美味しくなかった?」
「違います! 美味しくないわけないでしょ! そんな事言ってたら茜先輩に怒られますよ!」

「うっ! 今のなし! で、なんてごねたの?」
「『お前ら毎日こんな旨いもん食ってるのか!』ってな感じ? どうも、携帯保存食が続いていたので、美味しいカレーを食べたせいで、一気にストレスが爆発したみたいです」

「成程……でも何であの6人は隅っこで気絶してるんだ?」

「私を人質にして、龍馬先輩に1人ずつ転移魔法で連れて行けって、ごねる気だったようです」
「それで、優ちゃんが返り討ちにしたんだね?」

「はい。置いて行かれた理由も忘れるとは……身のほどを知れってやつですよね」
「あはは、弱いから置いて行かれたのに、優ちゃんに勝てると思ってたのかな?」

「一応私が非戦闘員の組だと知ってたようです」
「そか……全員死んではいないよね?」

「そこまではしませんよ」

 会話中に狸校長がやってきて、話しに割り込んできた。

「小鳥遊君! 済まない……どうかこの者たちの事は許してやってほしい!」
「彼らの気持ちは分からないでもないですが、人の好意を逆手に取るようなら、もう今後は来ないです。救助が来るまで、ある分の食糧で凌いでください」

「龍馬先輩! それだと私の友人が可哀想です! なので、今回は先輩を頼らず私1人で対処しました!」

「自分1人で対処できたから、優ちゃんに免じて無かった事にしてほしいって事?」
「なかった事にはできないですが、また食事を持ってきてあげたいです」

「なんだったら、優ちゃんの友人だけ転移魔法で連れて行っても良いんだよ?」
「それはダメです! 皆で話し合って決めたのですから、私の友人だけ贔屓したら、今後龍馬先輩の発言が軽いものになってしまいます! そういうのは、リーダーがやっちゃいけない事です!」

 へぇ~、優ちゃんこういうところはしっかりしてるな。皆がいろいろこの子に話を振って相談するはずだ。

「そうだね。じゃあ今回の事は無かった事にするね。帰って皆に言ったら絶対もう放っておけという話になるだろうからね……」

「はい。もしまた来てくれるなら、次は薫あたりの戦闘員も、護衛で連れてきても良いですか?」
「そうだね。日数がもう少し掛かるかもだから、後2、3回ぐらい来る事になるかな。でも、俺が次からは居るので大丈夫だよ」

「ハティちゃんはもう良いのです?」
「うん。ちゃんと親とも会えて、甘えてきたようだし、暫くは大丈夫だよ。それに次は仲間と認めてもらったからハティだけでも大丈夫だしね」

「そうなんだ。ハティちゃん良かったね!」
「ミャン!」

 優ちゃんもハティに好かれてるよな……。


 優ちゃんの方ではちょっとしたトラブルがあったようだが、食を巡ってのストレスのようなので、あまり期間を開けない程度に何か持ってきてあげた方だ良さそうだ。

 食材は狩りながら進んでいるので、うちとしては余裕はある。茜や桜と帰って相談だな……。
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