女神様から同情された結果こうなった

回復師

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王都街道編 4・5日目

2-5-1 優たちのお願い?逃がした理由?

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 翌朝、出発前のミーティング時に議案がでた。

「小鳥遊君、予定より既に2日遅れてるのよね?」
「ええ、風呂のせいで半日、皆のレベル上げ希望で半日、狼の襲撃で1日。大体2日の遅れですね……」

「1日は、私たちのせいなのですね……ごめんなさい」
「皆の気持ちが理解できたので、レベル上げに協力したのです。謝る必要はないですよ?」

 なんだ? 高畑先生の後ろで、優ちゃんとみどりと愛華ちゃんが何やらもじもじしている。
 茜も噛んでるのか? 何があるんだ?

「龍馬先輩! ちょっとお願いがあるのです!」

 優ちゃんが代表して話しかけてきたが、何やらお願いがあるそうだ?

「改まって何だい? 言いにくそうにしているけど……俺にとって嫌なお願いなのかな?」
「あぅ……多分嫌がるかもしれないです……」

 嫌がるのを知ってても、聞いてほしい案件か。

「とりあえず話を聞こうか?」
「昨晩2日遅れてるって、学園に残ってる友人に話したら凄く不安がってたのです。このまま見捨てられるんじゃないかって言ってる男子もいるそうです……」

「うーん。でも、遅れは想定内の範囲だし、どうしようもないよ?」
「それは解っています。あのですね……龍馬先輩にお願いしたいのは、転移魔法で学園に夕飯を届けてあげてほしいのです。みどり先輩と私と愛華でカレーを作るので、届けてあげてもらえませんか? 茜先輩に材料の使用許可はもらっています。オークを使ったポークカレーなら、ここの皆の分も4・5回分は余裕だそうです」

「優ちゃん……それ、今ここで言ったらダメだよ……」
「あっ! ごめんなさい! どうしよう……」

「もう手遅れだね……優ちゃんが責任を持って、作ってあげるんだね」

 カレー提供に余裕があると聞いた皆が、一斉に食べたいと騒ぎ出したのだ。以前に食べて味を知ってるだけに、提供できると知ったら食べたいよな。俺も思い出して食べたくなってるもん。

「茜、桜、実際どうなんだ? 米も含めて余裕まだあるのか?」
「ええ、特にお米はかなり余裕あるかな。でも、毎日はダメよ。100人分とか冗談じゃない」

「米も毎日は足らないか……」
「え? 足りるわよ?」

「茜、冗談じゃないってさっき言わなかったっけ?」
「毎日100人分作らされるのは冗談じゃないって事だったのだけど……」

「「「そっちかよ!」」」

「当たり前でしょ! なんで無償で私が皆の食事係りをしなきゃいけないのよ? しかも材料までこちら持ちとか、ありえないでしょ?」

「そりゃ正論だ! あのカレーなら1000円は取れるよな?」

「それより、どうなの? 優たちのお願い聞いてあげるの? 優が言うように、確かにあなたが一度顔を出してあげれば居残りした者も安心できるんじゃないかと思うわよ?」

「分かったよ、優ちゃんたちのお願いは引き受けた」

「「「龍馬先輩ありがとう!」」」

 カレーはお昼の休憩時間に料理部全員でささっと作るそうだ。暴動が起きそうなので、今晩はこっちもカレーに決定だ。仕方がないな。

『ナビー、牛肉のステーキを1枚付けてやろうと思う。オークは向こうでも頑張れば手に入るだろうが、牛は無理だろうからね』

『……料理工房で焼いておけばいいのですね? 学園組の分だけで良いのです?』
『うーん。いや、適当に300枚ほど焼いておいてくれ。部位ごとにフォルダ分けして保管しておいてくれるか?』

『……分かりました。先日の残りの半分では足らないので、メス1、オス1を追加で解体熟成しますね』
『ああ、任せる。夕飯時までに頼むな』


 もう1つの議案なのだが……大影先輩だ。

「昨晩、皆とあの狼の事でちょっとした議論になったの。何人かは、どうしてもあのデッカイ狼を逃がしちゃったことが納得できないそうよ。どうして、人を食べるあんな危険な狼を逃がしちゃったの? あなたの事だから何か理由があるのでしょ?」

「なんだ、その事か。議論したって事は、ちょっとは自分たちで考えたんだろ? で、解んなかったのかな?」
「うっ……なんかバカにしてる?」

「あいつは黒王狼なんだよ。黒狼の王だ、しかもあれだけ賢い知能があったんだぞ? もう解るよな?」

 ありゃ? 大影先輩ちょっと涙目だぞ? まだ解んないのかな?

「ん! 解った! 流石龍馬!」
「兄様! 菜奈も解りました! 流石です兄様! あざといです!」

 どうやら、美弥ちゃんやフィリアは最初から気付いていたようだ。桜もさっきのヒントで気付いたようだな。

「龍馬……俺、解らないんだが、気付けないとバカなレベルなのか?」

 三田村先輩が何やらしょげている……成程、雅と菜奈のちみっ娘組が解ってるのに、気付けない自分は馬鹿なのか不安なようだ。

「三田村! 俺も解んないから、大丈夫だ!」
「水谷に言われてもな……三月はどうだ?」

「多分だけど、解ったかな」
「「え!? 嘘だろ?」」

「何だよ! お前ら酷いな!」

「「じゃあ言ってみろよ!」」
「違うと恥ずかしいから嫌だよ!」

「「言えよ!」」
「三月君! 私も聞きたいわ」

 あらら、彼女のお願いだ……言うしかないな。頑張れ三月先輩!

「あ~~、うん、分かった。小鳥遊君が態と逃がしたのには理由がちゃんとあるんだよね?」
「ええ、一応ありますね」

「これまでの話から考えたら、あの知恵ある王狼に期待したのかな?」
「まぁ、正解です。半分はあいつが気に入ったからですけどね。ハティの挑戦を受けて、正々堂々真正面から現れたでしょ? あれで好感度アップです。獣なら不意打ちや、背後から忍び寄って襲ってきますが、奴は死を覚悟して真正面から来ました」

「黒狼ってバカなんだろ? 勝てると思ってただけじゃないのか?」
「「「そんな訳ないでしょ! あなたの方がバカじゃないの!」」」

 水谷先輩撃沈……また隅っこでシクシク始めちゃったよ。あらら、今ので三月先輩まで下手な事が言えないと思って萎縮しちゃったじゃないか。

「龍馬? 期待って何だ?」
「白狼たちは人を襲わない。理由はいくつかあるようですが、ちゃんと学習しているからです。あれほど賢い黒王狼です。今回全滅したことで、何か学んだんじゃないですか?」

「だが、あいつは、白狼たちは腰抜けとか、人にビビッて何が魔獣かとか言ってたぞ?」
「ええ、言ってましたね。死を覚悟で俺たちを何人か巻き込んで死ぬ気でしたからね。それくらいは言うでしょう。俺の100連魔法を見て流石に観念したようですけどね」

「あの魔法が戦意を削ぐためというのは俺でも分かったんだが……あいつはまた人を襲うんじゃないか?」
「かもしれないですね。でも、あれほど賢いのです。学習して襲わなくなる可能性の方が高いと思いますよ。現に偵察は自分でした方が良いと言っていたでしょ? ちゃんと学習していますよ。危険な人間を襲って、全滅の可能性があるより、オークや猪を狩ってる方がずっと安全ですからね」

「そういう事か。成程な、学習させるためか……でも襲う可能性もあるんだよな?」
「当然ありますが、あいつを殺せば違う個体が誕生して100%人を襲います。それよりか長寿の王狼を生かして、人は危険だと学習させるだけでも、人が襲われる率は減りますよ」

「だから、期待なのか……納得だ。確かに計算高くあざといやり方だな。だが有効だと俺も思う」

「大影先輩納得してくれましたか? あいつ1匹殺すより、残して他の知性の低いバカな黒狼を抑えてもらった方が、人が襲われるのを減らせるんですよ。あくまで期待ですけどね。今回の件で逆に率先して人を襲いだす可能性もなきにしもあらず……」

「「「えええっ! ダメじゃん!」」」

「心配しなくても、そうなったらこの国の軍隊が動きますよ。何のための軍か分からないでしょ? ちゃんと国防はこの世界でも有りますからね。あの王狼がバカじゃない事を祈りましょう。俺的には御茶目な奴だったので個人的にも死んでほしくはないですからね」

「ん、変な奴だったね。従魔にしたかった……」
「まだ言ってるのか? オスはダメだぞ?」

「ん、でもいずれはハティちゃんにもお婿さんがいるよ? 普通の狼じゃダメでしょ?」
「ん~~~~、そうだな。やっぱ、せめて王狼じゃないとな。一度白狼たちも覗いておくかな」

「ん、私も行く!」
「じゃあ行くときは雅にも声を掛けてやるな」

 大影先輩たちも、逃がした理由を聞いてやっと納得したようだ。むしろ良くそこまで考えて殺さなかったと感心していた。中には俺の事をあざといとか、腹黒いとか言ってる者もいたけどね。


「今日の夕刻に街道に着くか着かないかの距離ですので、無理せず行きましょう。多少遅れても良いのです。急いで何かミスをして死人が出ると洒落になりませんからね。安全に行きましょう」

「「「はーい!」」」



 ハイエナやライオンなどの危険な魔獣を避けつつ街道を目指す。冬なので昆虫系の魔獣が少ないので、助かっている。夏場なら、歩けばすぐに何らかの魔獣に出合う羽目になるそうだ。


『……マスター、美味しい肉の魔獣が近くに居ますがどうされますか?』
『ん? どんな魔獣だ?』

『……デンジャー・オストリッチという鳥系魔獣で、体高3mほどのダチョウのような魔獣ですね。足がとても速いので、近接では倒せないでしょう。近付く前に逃げられちゃいます。魔法射程に入ったら、即、首を落とすといいでしょう』

『危険なダチョウね……またしても、そのままなネーミングだね』
『……20羽ほどの群れを形成し、基本直ぐ逃げるのですが、仲間が殺されたり怪我をすると、牛同様怒り狂って足爪とクチバシで攻撃してきます。怒り狂った奴らはかなり危険なようです』

「皆、聞いてくれ! ダチョウのような鳥の魔獣が近くに居るみたいだ! なんか凄く美味しい高級食材らしい。煮ても焼いても、めっちゃ旨いそうだ。少しコースを外れるがどうする?」

「「「食べたい!」」」

 ほぼ全員から了承が得られたので少しコースを外して狩って行くことにする。

 反対はしなかったが無言だった女子たちも居た……例の欲情中の症状が出ている者たちだ。早く拠点予定地に到着して横になりたいのだろう。それほどきついのなら、我慢しないで抑止剤を飲めばいいのに。


 新たな食材を求めて、茜と桜に急かされて移動するのだった。
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