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王都街道編 1~3日目

2-3-5 婚約指輪?大人な女?

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 お風呂から出て直ぐにフィリアの元に向かう。

「フィリア、美弥ちゃんと少し出てくる。何かあったら念話を送ってくれるかな」
「うむ……妾も本当は嫌なのじゃぞ? できれば其方を独占したいのじゃが、そうすると悲恋で苦しむ者が沢山でてしまう。子孫繁栄を説いておる神の教義にも反するしのぅ……恋心とは難儀なものじゃ」

「誰か1人を選べというなら、フィリアを選ぶんだけどね。そもそもハーレム案はフィリアが言いだした事だから、この件に関しては謝罪や言い訳はしないよ」

「うむ、言い訳などしたら他の者に失礼じゃぞ。皆を大事にしてちゃんと愛してくれれば良い」
「うん、勿論大事にするよ。後、謝罪じゃなくてこれを渡しておきたくてきたんだ。手を出してくれる?」

 フィリアは両手を差し出してきたので、そっと左手を取り、薬指に指輪をはめてあげる。

「指輪?」
「うん、婚約指輪のつもりだけど、指輪には付与魔法を掛けてある。一応ミスリル製だよ」


 【龍馬の婚約指輪】《龍馬☆フィリア》
  ・物理防御力上昇
  ・魔法防御力上昇
  ・毒無効
  ・疲労回復


「なんとも其方の愛を感じる付与じゃの! 龍馬よ凄く嬉しいぞ!」
「一番最初にフィリアにあげたかったんだ。後これ、戦闘時は邪魔になるからネックレスにできるようにチェーンも作ってある。移動時や戦闘時はこのチェーンに通して首に下げてるといいよ」

「ほう、それは良いの。うん? 指輪の裏に何か書いてあるな? 《龍馬☆フィリア》ふふふ、ちょっと照れるのぅ」

「俺も恥ずかしいかなって思ったけど、こういう意思表示も大事かなって」
「うむ、相手が多くなればなるほど、こういう事は大事じゃぞ。ちょっとした事でもおなごは嬉しいモノじゃ。現に妾は今とても幸せな気分になっておる」

「良かった、結婚式にもそれを使うので無くさないでね」
「勿論じゃ! 龍馬、ありがとう」

 一応マーキングしてあるけど、できれば無くさないように大事にしてほしい。



 次は桜を呼び出し、同じように指輪をはめるあげる。
 勿論同じように裏に名を入れてある。

 【龍馬の婚約指輪】《龍馬☆桜》
  ・物理防御力上昇
  ・魔法防御力上昇
  ・毒無効
  ・精神攻撃無効


「婚約指輪だよ。付与魔法を掛けているので、常備しておいてね。普段はこのネックレスに通して首から下げておくといいよ」

「龍馬君ありがとう! 凄く良い付与だね! でもどうしてネックレス? したままで良いじゃない」
「何言ってるんだよ……桜は剣士だろ? 指輪をしていたら剣を握るときに邪魔になるじゃないか」

「ああ、そっか。成程……それでネックレスにしてくれたんだね。これ首にしてても指輪の効果あるのかな?」
「うん、どこかに所持してさえいればちゃんと効果はあるよ。どっちもミスリル製だから水に濡らしても錆びないのでお風呂でも常備しててね。あ、でもサウナはダメだよ」

 桜と別れるときに、これから先生とエッチするんでしょ的にちょっと冷たい目をされたけど、桜は特に何も言ってはこなかった。気持ちはフィリアと同じなんだと思う。

 菜奈に見つかる前にこっそり出た方が良いな……。


「美弥ちゃん先生、ちょっと出かけようか?」
「あの……はい……」

 俺の意図を理解して顔を真っ赤にして殆ど言葉を発していない。

 手を繋いで、桜と初体験をした滝の付近に転移魔法でやって来た。ナビーに突貫で造ってもらったログハウスの小規模タイプを召喚する。このログハウスは、4LDK、サウナは付いてないが、脱衣所にマッサージ台が付いている。お風呂だけはやはり少し大きめにしてもらっている。1PTの7人程なら余裕で入れる広さだ。


 先に美弥ちゃん先生だけログハウスの中に入ってもらい、俺は桜の時と同じように魔糸を使ってソーラーライトで演出準備をする。セッティングも2度目になると手慣れたもので、5分ほどで準備ができる。

「美弥ちゃん先生、お腹空いたからご飯にしよう」

 前もって調理済みの夕食をテーブルに並べていく。

 本日の夕食
 ・オークキングのステーキ
 ・うな丼
 ・生野菜の盛り合わせ
 ・モクズガニの味噌汁
 ・オレンジジュース

 ステーキに、うな丼とかちょっともたれそうかなと思ったけど、全然余裕で食べれた。


「龍馬君、ごちそう様でした。とても美味しかった……でも、昨日も食べたうな丼を敢えて出したのは、精力増強の意味もあるのかな?」
「勿論です! 美弥ちゃんには頑張ってもらって、薬の為に一杯出すのに協力してもらいますよ」

「はぅ~、あの……私……経験ないのですけど……」
「ええ、知っています。だから今、経験済みの人より苦しんでいるのでしょ?」

「はい。とっても辛いです……」

 どうやら、あまりにもおりものが出るので、先生はナプキンを当てて対処しているそうだ。


 予想通り【クリーン】でも綺麗になるのに、先生は先にお風呂に入りたいといってきた。
 俺は雅と入ったばっかりなんだけど、勿論一緒に入る。

 先に体を洗い、湯船に浸かったタイミングで照明を全て消す。ガラスの透過率を変えて外からは見えないが、中からは綺麗に見える透過率に変更する。先生は湯船から見る180度の大パノラマの星空に感動してくれている。

 俺は先生のおっぱいに感動しているけどね。


「綺麗…………ねぇ、龍馬君。先生、本当はまだ躊躇しているのよ。本当に一回り年の離れた私をもらってくれるの? 同情とかじゃないの?」

「何言ってるんだよ。美弥ちゃんはとっても魅力的な女性だよ。ロリ巨乳とか凄く魅力的な属性持ちだよ!」

「先生真面目に聞いて損した気分よ……」
「先生、これを……」

 左手の薬指に指輪をはめてあげる。

「これって!」
「うん、一応婚約指輪のつもり。付与を掛けてあるから、いつも身に着けておいてね」


  【龍馬の婚約指輪】《龍馬☆美弥》
  ・物理防御力上昇
  ・魔法防御力上昇
  ・毒無効
  ・精神攻撃無効

「ちゃんと名前が彫ってある……嬉しいわ。ありがとう」

 美弥ちゃん泣いちゃったよ……すぐ泣くんだから、困った先生だ。
 よし、ここでスイッチオンだ!

 ソーラーライトを一斉にONにし、例の如く靄を発生させて幻想的な演出を施す。

「えっ!? うわ~綺麗! 桜さんが言ってたのってこれね!?」
「先生ごめんよ……実は桜の時の1/3しかソーラーライトが無いんだ。野営で今使っているからね」

「そうなの? でも凄く綺麗よ、なんて幻想的な光景なのかしら……」
「2番煎じで申し訳ない気もするけど、やっぱりここ綺麗だから先生にも見せてやりたかったんだ」

「とっても素敵よ……ありがとう。一生の思い出になるわ。1つ聞いていい? 龍馬君は私のどこを好きになってくれたのかな?」

 真剣な眼差しで美弥ちゃんが俺に聞いてきた。まだ、俺の言葉を信じ切れていないんだろうな。

「美弥ちゃんはね、見た目はお子ちゃまなんだけど、根本的な所は大人な女性なんだよ。すぐ泣いちゃったり、時々挙動不審になる事もあるけど、理知的で思いやりがあって、皆に対して細やかな気配りができるところとか凄く素敵だと思う。後、この際ぶっちゃけて言うけど、先生のその可愛い顔が好きだ。特にその大きなおっぱいは最高に素敵だ! まぁ、おっぱいは抜きにしても、男なら絶対先生の事が好きになる筈だよ」

「本当? 嘘じゃないよね? ね? ね?」
「嘘じゃないよ、その証拠にほら……」

「えっ!? ひゃっ!」

 勿論先生の素晴らしいあのおっぱいです。当然のようにフル勃起していますよ。



 桜同様お風呂場で美弥ちゃんの初めてを頂いた……とても良かったとだけ言っておこう。 


「美弥ちゃん……まだいけるか? 薬用に1回分は採取しておきたいんだけど、大丈夫?」
「がんばりましゅ……」

 碌に呂律も回ってないじゃないか……暫く待ってやるか。

「美弥ちゃん、ちょと脱衣所に行こうか」

 脱衣所にマッサージ台を設置してある。

 【ボディースキャン】で身体をチェックしたがどこも異常はなかった。
 疲れはあるようなので、念のためマッサージをしてあげる。

「はぁう~気持ちいい~先生今とっても幸せよ♪」
「それは良かった。体に異常はなかったので俺も安心できたしね」

 後は俺のスキルの秘密をある程度話してあげ、【スキルコピー】でバトルヒーラーとして戦えるようステ振りしてあげた。

「あなたの強さの秘密はこういう事だったのね……フィリアちゃん、ちょっと考えが甘かったようね。【魔法創造】とかチートすぎるでしょ」

「与えてくれたフィリアの方が驚いているようだよ。でも、さらに上の存在の創主様ってのが居て、その神様のボス的な存在が、本当にダメなら許可しない筈なんだって」

「じゃあ、かなりズルいスキルだと思うのだけど、神から許可されているって事なのね?」
「うん。フィリアはそう言ってるね。だから俺のやりたいようにやればいいんだって。実際核のイメージで魔法を創ろうとしたらできなかったから、ダメなやつは向こうで制限が掛かってるので特に難しくこっちで考えなくていいんだと思う。要はこの世界に悪影響を及ぼすほどのスキルはダメってぐらいの理解で良いんじゃないかな」 

「龍馬君……核とか止めてね……本当にダメだからね……ああ、神様! ヤバい時は直ぐ止めてくださいね!」

 美弥ちゃん、ちょっと失礼だよ……俺そこまで非常識じゃないよ?


 美弥ちゃん先生が全快したので、次は薬用に精を出すのを先生に手伝ってもらった。 
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