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最高のもっふもふを目指して!
もふもふLv1&ですわ
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もふもふとは何か?
まずはそこから語らねばなるまい。
もふもふとは、あたたかみと柔らかさを有し!触れた物を優しく包み込むパない包容力!対象の思考能力を低下させ!その心地よさからまた味わいたくなるその中毒性!
つまり、もふもふとは最高の癒しであり洗脳である!(これは狼の母からこの主人公が教わった事であり、これが正しい訳ではありません)
「鍛えるとは言ったけど、今の私のもふもふ度合いが分からない……」
私はあれから川に沿って下流に進み人間達の町をみつけた。その町は川を跨ぐように作られていて、意外と大きく大きな橋が川には掛かっていた。
しかし、私は小柄とは言え狼。簡単に踏み込むわけにはいかない。
とりあえず、町の近くにあった見晴らしよい大きな木の下に母の腕を埋めて黙祷をして、それから改めて私のもふもふ具合を目視で確認していた。
「見た目だけど、ふっくら度が足らない気がする……」
ふっくらふんわりさせるには、毛と毛の間にしっかり空気を含ませる必要がある。
汚れ等で毛と毛同士がくっついたり絡まったりすると固い感触となり、状態にもよるがもはや硬いゴムだ。
硬いゴムに顔をうずめて、だれがワーイふわふわ等と言うだろうか?
もはや『ぺっ!なにこれゴミレベルね!!』と悪態をつかれること請け合いである。
「石鹸かシャンプー……。その代わりがいる。出来れば香りも付けたい。ハーブか何か探しておいたほうがいいかもしれない。ブラッシングにブラシの代わりになる物もいるな」
謎本能と思っていたが、実は前世らしい人間知識が私の頭から出てきて教えてくれる。
だが、余計に困る。石鹸もブラシも人間が作った物で自然には存在しない。
ハーブくらいなら狼の鼻でも探せるだろうが、他が無理だ。
「お金さえあれば、狼でも買えるだろうか……?」
世の中には何もない所でうっかり財布や小銭を落とす人が存在したりする。
500円くらい手に入れられれば、安い物なら手に入るのではないかと考えた。
「町には直接入らない範囲で探してみよう」
まずは町から伸びていた街道沿い3キロ程を移動しながら探してみた。
「時間の無駄だった!!」
結果は何もなし。
The無駄足。
私はトボトボとUターンで町の方へ戻ろうとした時だった。
私の方に向かってトボトボと歩いてくる子供がいた。
その時だ、私の頭でピコーンと閃くものがあった。
「何があったかは分からないが、これはチャンスかもしれない」
子供にうまく気に入られれば、そのまま人間達の仲間入り(ペット扱い)で3食昼寝つきの楽な生活ができる!
洗ってもらったりブラッシングまでして貰えれば、私のもふもふはもはやレベルMaxだろう。
そして人間達を虜にできればもはや老後まで安泰……。素晴らしい!!
「たとえそこまでいかなくとも、子供と仲良くしてさえいれば無害アピールが出来て町への出入りも自由自在……。なるほど、まず子供と仲良くするのが私の第一の課題なわけだ」
子供と仲良くするを第一歩に、3食昼寝付きの楽な生活という私の妄想が膨らむ。
「落ち着け私。小柄だろうと狼である事を忘れてはいけない。走って駆け寄りでもしたら、怖がられて水の泡……。慎重にまずは、相手に興味がないフリをしつつ歩こう」
私は慎重にゆっくりとぼとぼ歩く子供の横に向かって歩いた。
その子供はどうも男の子だったようで、困り顔で何かを探していた。
とりあえず、その男の子の横を通り過ぎて背後に回り、背後から足元に擦り寄る。
狼の私が普通に近付けば逃げられる恐れもある。だが、背後から足元に擦り寄ってやれば驚くだろうが、敵意については無い事くらいは察してもらえるはずだ。
「うわっ!?」
作戦通りに男の子の足元に擦り寄る事が出来た私だったが、私自身も逆に驚く結果となった。
「い、犬か?」
良くは分からないが人間の言葉が理解できたからだ。
意味不明言語でなくて私は安心し神に感謝した。
「神様ありがとーーー!!」
「いきなり吠えんなって!言っとくが食べもんは何も持ってないからな!!」
だが、私の言葉は向こうには通じないらしい。
神様のあやふや設定にちょっとプンスカな私だった。
「手抜き設定反対ーーー!!」
「だから吠えないでくれって!逃げたらどうしてくれんだよ」
私は男の子の機嫌を損ねたらまずいと思い、静かに男の子の横に座った。
男の子は私が静かになった事でホッとしたのか胸をなでおろし、また頭を動かし辺りをキョロキョロと見渡していた。
しかし、逃げるとは何の事だろうか?
「あれは、なんだ?」
私も一緒になって辺りを見渡してみると、なにやら特徴的な黒い三角の耳が短い草の中から生えていた。
私がじーと何かを見てるのが気になったのだろう。男の子が私の視線の先に目を向けると「あっ!」と声をあげた。
どうやら、あの黒い耳の生き物が目的の生き物のようだ。
「アルベス!!やっと見つけた!!」
男の子がそう叫ぶと、アルベスと呼ばれた黒い耳がピクンッ!と動き顔を上げた。
私の前世知識があれは甲斐犬だと告げた。ただ、似てるだけの可能性も勿論ある。
男の子は走ってアルベスらしい黒い犬に向かって行った。
どうも、逃げ出した犬を探していたようだ。
「くそぉ……。すでに犬を飼っているご家庭の子供だったか。これじゃ、私の3食昼寝付きドリーム作戦がぁ!」
今日のところは諦めて、川の子蟹で腹を満たすべきかを男の子を目で追いつつ考えていた私だった。
男の子がいくらアルベスに向かって走っても、アルベスまで辿りつけないでいた。
簡単に言って躾に失敗し、舐められて逃げ回れているようだった。
主の言う事を聞かないダメ犬ちゃんのようだ。
もしかしたら、男の子を舐め切ってるだけでその親の言う事には従順なパターンかもしれないけど。
「見たとこ首輪もリードも付いてるな。私なら追いついて捕まえられるかもしれない」
いくら私が仲間や兄弟に比べて小さくて力が弱いとはいえ、そこは自然の中で体を慣らした狼なわけだ。
私はこれでも大型犬下位くらいの大きさはあるし、あれに負けないだろうと思われた。
あれが甲斐犬だとすれば、普通に猟犬なので甘く見ない方がいいかもしれないけども。
アルベスを追っていた男の子がコケた辺りで、私の重い腰が動いた。
「ここで協力しても見返りは何も得られないだろうが仕方ない。ボランティア活動してやろう」
私はアルベスの死角になる位置まで、興味のないフリをして歩いた。
あとは、ゆっくりアルベスを目指して歩き、気付かれた所で全力疾走するだけだ。
そろーり、そろーり……。
「あっ!」
コケて座り込んでいた男の子が、迷惑な事に気付いて声を上げた。
その声に反応したアルベスと私の目が合ってしまう。
距離的に30m程だろう。正直もう10m程近付きたかったが仕方ない。
私は全力疾走を試みた。
「逃がさないよっ!」
「捕まってたまるか!俺はまだ自由に遊びたいんだよっ!!」
「このダメ犬がぁ!」
アルベスは逃げるべく右に左にくねくね曲がりながら逃げようとする。
だが、むしろ走ってくれたほうが私的には楽に思えた。
なぜなら、その方が元々狙っていたリードの先が、宙に浮き狙いが定めやすかったからだった。
私はアルベスが小回りを利かせた急なUターンを狙い、リードに飛びつきキャッチした。
「くそっ!は、放せ!!」
今になってではあるが、どうやら私は犬とも意思疎通が可能な事に気が付いた。
私がアルベスのリードの端をしっかり咥えて、嫌がるアルベスをズリズリ引き摺って男の子の所まで運ぶ。
速さは狼である私の圧勝。もしかしたら猟犬としての訓練を受けていない、温室育ちなのかもしれない。
ハッキリ言って羨ましい。私なんて波乱万丈と言える生活だったと思うし……。
「お前、俺の代わりに捕まえてくれたのか?」
一度頷いてから私はアルベスのリードを男の子に渡した。
「すげー賢いな。できればアルベスに見習わせたいくらい」
男の子に感謝されつつ私は近くの川まで戻ろうとしたときだった。
男の子に引き渡され、静かに仏頂面になっていたアルベスが口を開いた。
「悔しいが俺を捕まえるとは、雌のクセにやるな……。つ、次は負けないからな!!」
えっ????????
私は思ってもみなかった問題発言を聞いて、飛び出すように川まで全力疾走した。
落ち着いて自分の体を確かめてみる為だ。
「……ない。……アレがない。嘘?マジ?」
乱れた呼吸を整えつつ、座り込み左後ろの足を持ち上げて後ろを見ていた。
「ない。というか、ないわ?と言うべきなのか……?」
今まで気にした事がなかった。
群れの中での順位だって考える必要もなく最下位だって分かりきってたし、雄と雌の順位分けだって子育てするペアを決める物だって聞いてたし、今のところ関係ない物だった。
というか、私の前世の人間知識が一番の驚きを上げている気がした。
なんで雄じゃないんだ?と。今まで確認すらせずに、自分を雄である事を前提で生きてきていた事に違和感が無かった事に、今更違和感を感じた私だった。
「なんで雌なのよーーー!ですわーーー!!」
私は天に向かって吠えた。
「……やっぱり、『ですわ』はないな。……雌らしくしなくてもいいか。今まで通りでいこう。うん!」
ビックリはしたが、気にせずに今まで通り私らしく過ごそうと思った私だった。
まずはそこから語らねばなるまい。
もふもふとは、あたたかみと柔らかさを有し!触れた物を優しく包み込むパない包容力!対象の思考能力を低下させ!その心地よさからまた味わいたくなるその中毒性!
つまり、もふもふとは最高の癒しであり洗脳である!(これは狼の母からこの主人公が教わった事であり、これが正しい訳ではありません)
「鍛えるとは言ったけど、今の私のもふもふ度合いが分からない……」
私はあれから川に沿って下流に進み人間達の町をみつけた。その町は川を跨ぐように作られていて、意外と大きく大きな橋が川には掛かっていた。
しかし、私は小柄とは言え狼。簡単に踏み込むわけにはいかない。
とりあえず、町の近くにあった見晴らしよい大きな木の下に母の腕を埋めて黙祷をして、それから改めて私のもふもふ具合を目視で確認していた。
「見た目だけど、ふっくら度が足らない気がする……」
ふっくらふんわりさせるには、毛と毛の間にしっかり空気を含ませる必要がある。
汚れ等で毛と毛同士がくっついたり絡まったりすると固い感触となり、状態にもよるがもはや硬いゴムだ。
硬いゴムに顔をうずめて、だれがワーイふわふわ等と言うだろうか?
もはや『ぺっ!なにこれゴミレベルね!!』と悪態をつかれること請け合いである。
「石鹸かシャンプー……。その代わりがいる。出来れば香りも付けたい。ハーブか何か探しておいたほうがいいかもしれない。ブラッシングにブラシの代わりになる物もいるな」
謎本能と思っていたが、実は前世らしい人間知識が私の頭から出てきて教えてくれる。
だが、余計に困る。石鹸もブラシも人間が作った物で自然には存在しない。
ハーブくらいなら狼の鼻でも探せるだろうが、他が無理だ。
「お金さえあれば、狼でも買えるだろうか……?」
世の中には何もない所でうっかり財布や小銭を落とす人が存在したりする。
500円くらい手に入れられれば、安い物なら手に入るのではないかと考えた。
「町には直接入らない範囲で探してみよう」
まずは町から伸びていた街道沿い3キロ程を移動しながら探してみた。
「時間の無駄だった!!」
結果は何もなし。
The無駄足。
私はトボトボとUターンで町の方へ戻ろうとした時だった。
私の方に向かってトボトボと歩いてくる子供がいた。
その時だ、私の頭でピコーンと閃くものがあった。
「何があったかは分からないが、これはチャンスかもしれない」
子供にうまく気に入られれば、そのまま人間達の仲間入り(ペット扱い)で3食昼寝つきの楽な生活ができる!
洗ってもらったりブラッシングまでして貰えれば、私のもふもふはもはやレベルMaxだろう。
そして人間達を虜にできればもはや老後まで安泰……。素晴らしい!!
「たとえそこまでいかなくとも、子供と仲良くしてさえいれば無害アピールが出来て町への出入りも自由自在……。なるほど、まず子供と仲良くするのが私の第一の課題なわけだ」
子供と仲良くするを第一歩に、3食昼寝付きの楽な生活という私の妄想が膨らむ。
「落ち着け私。小柄だろうと狼である事を忘れてはいけない。走って駆け寄りでもしたら、怖がられて水の泡……。慎重にまずは、相手に興味がないフリをしつつ歩こう」
私は慎重にゆっくりとぼとぼ歩く子供の横に向かって歩いた。
その子供はどうも男の子だったようで、困り顔で何かを探していた。
とりあえず、その男の子の横を通り過ぎて背後に回り、背後から足元に擦り寄る。
狼の私が普通に近付けば逃げられる恐れもある。だが、背後から足元に擦り寄ってやれば驚くだろうが、敵意については無い事くらいは察してもらえるはずだ。
「うわっ!?」
作戦通りに男の子の足元に擦り寄る事が出来た私だったが、私自身も逆に驚く結果となった。
「い、犬か?」
良くは分からないが人間の言葉が理解できたからだ。
意味不明言語でなくて私は安心し神に感謝した。
「神様ありがとーーー!!」
「いきなり吠えんなって!言っとくが食べもんは何も持ってないからな!!」
だが、私の言葉は向こうには通じないらしい。
神様のあやふや設定にちょっとプンスカな私だった。
「手抜き設定反対ーーー!!」
「だから吠えないでくれって!逃げたらどうしてくれんだよ」
私は男の子の機嫌を損ねたらまずいと思い、静かに男の子の横に座った。
男の子は私が静かになった事でホッとしたのか胸をなでおろし、また頭を動かし辺りをキョロキョロと見渡していた。
しかし、逃げるとは何の事だろうか?
「あれは、なんだ?」
私も一緒になって辺りを見渡してみると、なにやら特徴的な黒い三角の耳が短い草の中から生えていた。
私がじーと何かを見てるのが気になったのだろう。男の子が私の視線の先に目を向けると「あっ!」と声をあげた。
どうやら、あの黒い耳の生き物が目的の生き物のようだ。
「アルベス!!やっと見つけた!!」
男の子がそう叫ぶと、アルベスと呼ばれた黒い耳がピクンッ!と動き顔を上げた。
私の前世知識があれは甲斐犬だと告げた。ただ、似てるだけの可能性も勿論ある。
男の子は走ってアルベスらしい黒い犬に向かって行った。
どうも、逃げ出した犬を探していたようだ。
「くそぉ……。すでに犬を飼っているご家庭の子供だったか。これじゃ、私の3食昼寝付きドリーム作戦がぁ!」
今日のところは諦めて、川の子蟹で腹を満たすべきかを男の子を目で追いつつ考えていた私だった。
男の子がいくらアルベスに向かって走っても、アルベスまで辿りつけないでいた。
簡単に言って躾に失敗し、舐められて逃げ回れているようだった。
主の言う事を聞かないダメ犬ちゃんのようだ。
もしかしたら、男の子を舐め切ってるだけでその親の言う事には従順なパターンかもしれないけど。
「見たとこ首輪もリードも付いてるな。私なら追いついて捕まえられるかもしれない」
いくら私が仲間や兄弟に比べて小さくて力が弱いとはいえ、そこは自然の中で体を慣らした狼なわけだ。
私はこれでも大型犬下位くらいの大きさはあるし、あれに負けないだろうと思われた。
あれが甲斐犬だとすれば、普通に猟犬なので甘く見ない方がいいかもしれないけども。
アルベスを追っていた男の子がコケた辺りで、私の重い腰が動いた。
「ここで協力しても見返りは何も得られないだろうが仕方ない。ボランティア活動してやろう」
私はアルベスの死角になる位置まで、興味のないフリをして歩いた。
あとは、ゆっくりアルベスを目指して歩き、気付かれた所で全力疾走するだけだ。
そろーり、そろーり……。
「あっ!」
コケて座り込んでいた男の子が、迷惑な事に気付いて声を上げた。
その声に反応したアルベスと私の目が合ってしまう。
距離的に30m程だろう。正直もう10m程近付きたかったが仕方ない。
私は全力疾走を試みた。
「逃がさないよっ!」
「捕まってたまるか!俺はまだ自由に遊びたいんだよっ!!」
「このダメ犬がぁ!」
アルベスは逃げるべく右に左にくねくね曲がりながら逃げようとする。
だが、むしろ走ってくれたほうが私的には楽に思えた。
なぜなら、その方が元々狙っていたリードの先が、宙に浮き狙いが定めやすかったからだった。
私はアルベスが小回りを利かせた急なUターンを狙い、リードに飛びつきキャッチした。
「くそっ!は、放せ!!」
今になってではあるが、どうやら私は犬とも意思疎通が可能な事に気が付いた。
私がアルベスのリードの端をしっかり咥えて、嫌がるアルベスをズリズリ引き摺って男の子の所まで運ぶ。
速さは狼である私の圧勝。もしかしたら猟犬としての訓練を受けていない、温室育ちなのかもしれない。
ハッキリ言って羨ましい。私なんて波乱万丈と言える生活だったと思うし……。
「お前、俺の代わりに捕まえてくれたのか?」
一度頷いてから私はアルベスのリードを男の子に渡した。
「すげー賢いな。できればアルベスに見習わせたいくらい」
男の子に感謝されつつ私は近くの川まで戻ろうとしたときだった。
男の子に引き渡され、静かに仏頂面になっていたアルベスが口を開いた。
「悔しいが俺を捕まえるとは、雌のクセにやるな……。つ、次は負けないからな!!」
えっ????????
私は思ってもみなかった問題発言を聞いて、飛び出すように川まで全力疾走した。
落ち着いて自分の体を確かめてみる為だ。
「……ない。……アレがない。嘘?マジ?」
乱れた呼吸を整えつつ、座り込み左後ろの足を持ち上げて後ろを見ていた。
「ない。というか、ないわ?と言うべきなのか……?」
今まで気にした事がなかった。
群れの中での順位だって考える必要もなく最下位だって分かりきってたし、雄と雌の順位分けだって子育てするペアを決める物だって聞いてたし、今のところ関係ない物だった。
というか、私の前世の人間知識が一番の驚きを上げている気がした。
なんで雄じゃないんだ?と。今まで確認すらせずに、自分を雄である事を前提で生きてきていた事に違和感が無かった事に、今更違和感を感じた私だった。
「なんで雌なのよーーー!ですわーーー!!」
私は天に向かって吠えた。
「……やっぱり、『ですわ』はないな。……雌らしくしなくてもいいか。今まで通りでいこう。うん!」
ビックリはしたが、気にせずに今まで通り私らしく過ごそうと思った私だった。
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