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別れ
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裕也は、見事無事に志望校に合格をし、都会へ出た。私は親達の猛烈な反対を押しのけ、地元のちょっとしたアナウンスの専門学校に入学をした。裕也の夢を追う姿勢に触発され、私も夢を追いかけたいと思った。私の反抗に少し驚いたようだったけど、アルバイトをして学費を稼ぐことを条件に許してもらえることになった。私たちは別々の道を進むことになり、しかも遠距離恋愛・・不安もいっぱいだったけど、それでも、今までと何一つ気持ちは変わらないと信じていた。
そう俺たちは、少しずつ近づく別れの足音を聞こえない振りをしていたのかもしれない。
お互い学業があり、学費の為にアルバイト、実際に会えるのは半年に一回、物理的な距離は心の距離まで遠ざけていった。
そう、それはある日の出来事・・離れた距離が二人をさらに遠ざけた・・俺には同じ法学部に親友が出来ていた。「大倉洋一」その大倉の紹介でカラオケボックスでアルバイトをしていた。そこには同じ法学部の連中も多くいて、その中に「伊藤美紀」という女の子もいた。俺のことを何かと気づかい親切にしてくれていた。
「もう少しでバイト終わりだね」
「そうだね」
「明日の休みは何してるの?」
「勉強してるよ」
「また勉強! たまには、遊びに行くとかしないの?」
「俺にはそんな余裕ないよ。伊藤さんたちにおいつかなきゃ」
伊藤さんはあからさまに不満の表情を浮かべた。
「ふーん・・裕也くん、ごはんとかちゃんと食べてるの?」
「食べてるよ。大した物じゃないけど」
「私がご飯作りに行ってあげようか?」
「そんなのダメだよ」
「なんで? 彼女がいるから? 裕也くん、田舎に彼女いるんだよね?」
「うん。いるよ」
「なら仕方ないか・・」
伊藤さんは明らかに俺に気があって、二人きりになると色々と話しをした。でも俺にはそんな気はなかった。でもあの日・・香織の20歳の誕生日、俺は前日から高熱を出し誕生日当日はバイトにも行けず、部屋で高熱にうなされていた。そこに伊藤さんが訪ねてきたのだ。俺は鳴り響くインターホンに起こされ、なんとか部屋のドアを開けた。
「はぃ」
「裕也くん大丈夫?」
「あれ伊藤さん・・」
えっなんで家の場所がわかったんだろう? そうだ大倉の奴だ!
「冷たいものとか買ってきたんだけど」
俺にはそれ以上、理性を保ちながら対応することはできなかった。薄れゆく意識の中で、伊藤さんが俺を看病してくれた、その記憶がかすかに残る。3、4日寝込んだ俺だったけど、なんとか日常生活に戻れるようになった。
「伊藤さん、ありがとう。ほんと助かったよ」
「気にしないで。元気になって良かったね」
これで何事もない日常に戻る、そう思っていたのは俺だけだったんだ・・。
私は、その日、裕也からの電話を夜遅くまで待っていた。
「裕ちゃん、電話してこないじゃん」
あの時のやきもきした気持ちは今でも忘れられない。
「まさか、私の誕生日忘れたの?」
居ても立っても居られない、こんなことは初めてだった。約束を破ったり、記念日を忘れたりしない人だ。待つことに疲れ、少し心配になり私は電話をした。
「プルルルル・・プルルルル・・はい」
女の子の声が携帯電話から聞こえる。えっ私かけ間違えた? いや、そんなことはない。頭が真っ白になる・・その状況を理解できない。
えっ意味がわからない。思わず私はこう言った。
「あなた誰?」
「私? 私は裕也くんの同級生だけど」
「裕ちゃんは?」
「裕也くんなら寝てますよ」
私は、怖くなって電話を切った・・。心臓がバクバク鳴る・・思ってもみなかった展開にこの状況を受け止められない。裕也が浮気をするなんて考えてもみなかった。怒りもない、悔しさもない、でも心が死んでいくのはわかった。突然の出来事に頭がおかしくなりそうだった。
俺は、そんな出来事なんて知ることもなく、病気が治ってからすぐに香織に電話をした。何度かけても電話にでようとしない
「20歳の誕生日に連絡しなかったんだから、そりゃ怒るよな」
なんて余裕も一週間も立てばなくなった。メールで理由を説明しても返事もなく、無視された。こんなことは初めてだった。だから不安な気持ちが抑えられない。でも遠く離れているこの距離が、さらに二人を遠ざける。歯がゆい気持ちが俺を苦しめる。
私の心は喪失感に包まれた。恋が終わりを告げる・・この瞬間を経験するなんて思ってもみなかった。裕也からの連絡にも反応せず無視をした。心は大海原を漂い帰るべきところが見つからない・・。
俺は何度も何度も連絡をした。「誤解だよ」そう伝えたいのに伝わらない。会って顔を見ればすぐにでも仲直りできるのに・・そうすることができない。少しずつ、無視されることに対する苛立ちと孤独感に押しつぶされそうになっていたとき、電話の向こうに香織の声が聞こえた。
「もしもし」
電話の向こうはやけに賑やかで、複数の声が聞こえた。
「もしもし、香織?」
「何?」
「何じゃないよ」
電話が繋がったら、ケンカなんかしない。ちゃんと誤解を解いてみせると思っていたのに、香織の声が聞こえると、安心感から感情的になってしまった。
「なんで電話にでないの? なんで無視するんだよ!」
「裕ちゃん、自分が何したかわかってんの?」
「だから、何もしてないよ! 勝手に家に上がってきたんだよ!!」
「もういいよ・・そんな言い訳聞きたくない」
「俺が嘘ついてるって思ってるの?」
少し沈黙が続いた・・その時、後ろで香織を呼ぶ他の男の声が聞こえた。
「誰だよ今の? ていうか今何してんの?」
俺は、香織の向こう側に嫉妬した。
「カラオケボックスに来てる」
「俺のことは無視して、香織は遊んでるんだ」
皮肉を込めて嫌味を言った。何をしてんだよ俺・・自己嫌悪で頭がおかしくなりそうだった。
「別にいいじゃん! 裕ちゃんも好きにしてるんでしょ! 私が知らないとでも思ってるの?」
「何分けわかんないこと言ってんだよ!」
俺にはその意味がまったく理解出来なかった。
「もういいよ・・」
「なんでだよ」
俺が次の言葉を発する前に電話は切れた。
私は、裕也の言葉を何一つ信じることはできなかった。心を完全に閉ざしていたんだと思う。なのに何故、電話に出たんだろう。裕也に対しての当てつけ、それともまだ好きだから・・。でも、話しをしたらこうなることはわかっていた。お互いに意地っ張りで負けず嫌い、ケンカなるに決まってる。この日を最後に二人はちゃんと向き合うことはなかった。裕也から電話があっても出なかった。逆に私からのメールに返事は無かった・・。二人の大恋愛に終わりの時がやってきた。終わりは突然で、あっけないものだった。二人の間に別れの言葉もなく、お互いが意地を張らず、もう少し素直になれたらこんなことにはならなかっただろう。こうして二人の恋は激しく燃えて燃え尽きた・・。
些細なことでボタンの掛け違いのようなことが起きてしまった。大切な人を失う時っていうのはこんなものなのかもしれない・・。まだまだ子供で、感情のコントロールが効かず、素直になれない・・。『何やってんだよ俺は』何度、自問自答しても答えを見つけることが出来ないまま、俺は自分の殻の中に閉じこもってしまった・・。
旅館の夜、私たちはそんな悲しい別れなどなかったかのように、熱く激しく求めあい抱きしめ合った。もう何もかも忘れて、今、この瞬間だけの為に命を燃やした。二人の恋はまだ燃え尽きてはいなかった。眠りにつく前に私は一つだけ裕也に尋ねた。
「裕ちゃん・・ひとつ聞いていい?」
「うん。いいよ」
「・・いつか話しをしたことあるよね・・私たち生まれる前に何処かで出会っていたんじゃないかって・・」
「うん。そうだね・・覚えてるよ」
「じゃあ、生まれ変わればまた裕ちゃんに会えるかな・・もし、この恋が・・この世で叶わないものだとしたら・・」
言葉に詰まった・・でも、私の言いたいことは裕也にはちゃんと伝わっていた。裕ちゃんは優しく静かに答えた。
「俺は、今度生まれ変わっても必ず香織を見つけるよ。それでもう誰にも邪魔させない」
布団の中で、私の手を『ギュッ』と握りしめながら裕也は答えてくれた。
「絶対だよ! 約束だからね」
「わかったよ。約束な!」
そういうと二人は指切りをした。その時、二人の小指には『赤い糸』があるように、私には見えた・・。幻かもしれない。でも確かに私には見えたんだ。
「ありがとう・・」
切なさで胸が張り裂けそうになり涙が溢れ止まらなかった。
そう俺たちは、少しずつ近づく別れの足音を聞こえない振りをしていたのかもしれない。
お互い学業があり、学費の為にアルバイト、実際に会えるのは半年に一回、物理的な距離は心の距離まで遠ざけていった。
そう、それはある日の出来事・・離れた距離が二人をさらに遠ざけた・・俺には同じ法学部に親友が出来ていた。「大倉洋一」その大倉の紹介でカラオケボックスでアルバイトをしていた。そこには同じ法学部の連中も多くいて、その中に「伊藤美紀」という女の子もいた。俺のことを何かと気づかい親切にしてくれていた。
「もう少しでバイト終わりだね」
「そうだね」
「明日の休みは何してるの?」
「勉強してるよ」
「また勉強! たまには、遊びに行くとかしないの?」
「俺にはそんな余裕ないよ。伊藤さんたちにおいつかなきゃ」
伊藤さんはあからさまに不満の表情を浮かべた。
「ふーん・・裕也くん、ごはんとかちゃんと食べてるの?」
「食べてるよ。大した物じゃないけど」
「私がご飯作りに行ってあげようか?」
「そんなのダメだよ」
「なんで? 彼女がいるから? 裕也くん、田舎に彼女いるんだよね?」
「うん。いるよ」
「なら仕方ないか・・」
伊藤さんは明らかに俺に気があって、二人きりになると色々と話しをした。でも俺にはそんな気はなかった。でもあの日・・香織の20歳の誕生日、俺は前日から高熱を出し誕生日当日はバイトにも行けず、部屋で高熱にうなされていた。そこに伊藤さんが訪ねてきたのだ。俺は鳴り響くインターホンに起こされ、なんとか部屋のドアを開けた。
「はぃ」
「裕也くん大丈夫?」
「あれ伊藤さん・・」
えっなんで家の場所がわかったんだろう? そうだ大倉の奴だ!
「冷たいものとか買ってきたんだけど」
俺にはそれ以上、理性を保ちながら対応することはできなかった。薄れゆく意識の中で、伊藤さんが俺を看病してくれた、その記憶がかすかに残る。3、4日寝込んだ俺だったけど、なんとか日常生活に戻れるようになった。
「伊藤さん、ありがとう。ほんと助かったよ」
「気にしないで。元気になって良かったね」
これで何事もない日常に戻る、そう思っていたのは俺だけだったんだ・・。
私は、その日、裕也からの電話を夜遅くまで待っていた。
「裕ちゃん、電話してこないじゃん」
あの時のやきもきした気持ちは今でも忘れられない。
「まさか、私の誕生日忘れたの?」
居ても立っても居られない、こんなことは初めてだった。約束を破ったり、記念日を忘れたりしない人だ。待つことに疲れ、少し心配になり私は電話をした。
「プルルルル・・プルルルル・・はい」
女の子の声が携帯電話から聞こえる。えっ私かけ間違えた? いや、そんなことはない。頭が真っ白になる・・その状況を理解できない。
えっ意味がわからない。思わず私はこう言った。
「あなた誰?」
「私? 私は裕也くんの同級生だけど」
「裕ちゃんは?」
「裕也くんなら寝てますよ」
私は、怖くなって電話を切った・・。心臓がバクバク鳴る・・思ってもみなかった展開にこの状況を受け止められない。裕也が浮気をするなんて考えてもみなかった。怒りもない、悔しさもない、でも心が死んでいくのはわかった。突然の出来事に頭がおかしくなりそうだった。
俺は、そんな出来事なんて知ることもなく、病気が治ってからすぐに香織に電話をした。何度かけても電話にでようとしない
「20歳の誕生日に連絡しなかったんだから、そりゃ怒るよな」
なんて余裕も一週間も立てばなくなった。メールで理由を説明しても返事もなく、無視された。こんなことは初めてだった。だから不安な気持ちが抑えられない。でも遠く離れているこの距離が、さらに二人を遠ざける。歯がゆい気持ちが俺を苦しめる。
私の心は喪失感に包まれた。恋が終わりを告げる・・この瞬間を経験するなんて思ってもみなかった。裕也からの連絡にも反応せず無視をした。心は大海原を漂い帰るべきところが見つからない・・。
俺は何度も何度も連絡をした。「誤解だよ」そう伝えたいのに伝わらない。会って顔を見ればすぐにでも仲直りできるのに・・そうすることができない。少しずつ、無視されることに対する苛立ちと孤独感に押しつぶされそうになっていたとき、電話の向こうに香織の声が聞こえた。
「もしもし」
電話の向こうはやけに賑やかで、複数の声が聞こえた。
「もしもし、香織?」
「何?」
「何じゃないよ」
電話が繋がったら、ケンカなんかしない。ちゃんと誤解を解いてみせると思っていたのに、香織の声が聞こえると、安心感から感情的になってしまった。
「なんで電話にでないの? なんで無視するんだよ!」
「裕ちゃん、自分が何したかわかってんの?」
「だから、何もしてないよ! 勝手に家に上がってきたんだよ!!」
「もういいよ・・そんな言い訳聞きたくない」
「俺が嘘ついてるって思ってるの?」
少し沈黙が続いた・・その時、後ろで香織を呼ぶ他の男の声が聞こえた。
「誰だよ今の? ていうか今何してんの?」
俺は、香織の向こう側に嫉妬した。
「カラオケボックスに来てる」
「俺のことは無視して、香織は遊んでるんだ」
皮肉を込めて嫌味を言った。何をしてんだよ俺・・自己嫌悪で頭がおかしくなりそうだった。
「別にいいじゃん! 裕ちゃんも好きにしてるんでしょ! 私が知らないとでも思ってるの?」
「何分けわかんないこと言ってんだよ!」
俺にはその意味がまったく理解出来なかった。
「もういいよ・・」
「なんでだよ」
俺が次の言葉を発する前に電話は切れた。
私は、裕也の言葉を何一つ信じることはできなかった。心を完全に閉ざしていたんだと思う。なのに何故、電話に出たんだろう。裕也に対しての当てつけ、それともまだ好きだから・・。でも、話しをしたらこうなることはわかっていた。お互いに意地っ張りで負けず嫌い、ケンカなるに決まってる。この日を最後に二人はちゃんと向き合うことはなかった。裕也から電話があっても出なかった。逆に私からのメールに返事は無かった・・。二人の大恋愛に終わりの時がやってきた。終わりは突然で、あっけないものだった。二人の間に別れの言葉もなく、お互いが意地を張らず、もう少し素直になれたらこんなことにはならなかっただろう。こうして二人の恋は激しく燃えて燃え尽きた・・。
些細なことでボタンの掛け違いのようなことが起きてしまった。大切な人を失う時っていうのはこんなものなのかもしれない・・。まだまだ子供で、感情のコントロールが効かず、素直になれない・・。『何やってんだよ俺は』何度、自問自答しても答えを見つけることが出来ないまま、俺は自分の殻の中に閉じこもってしまった・・。
旅館の夜、私たちはそんな悲しい別れなどなかったかのように、熱く激しく求めあい抱きしめ合った。もう何もかも忘れて、今、この瞬間だけの為に命を燃やした。二人の恋はまだ燃え尽きてはいなかった。眠りにつく前に私は一つだけ裕也に尋ねた。
「裕ちゃん・・ひとつ聞いていい?」
「うん。いいよ」
「・・いつか話しをしたことあるよね・・私たち生まれる前に何処かで出会っていたんじゃないかって・・」
「うん。そうだね・・覚えてるよ」
「じゃあ、生まれ変わればまた裕ちゃんに会えるかな・・もし、この恋が・・この世で叶わないものだとしたら・・」
言葉に詰まった・・でも、私の言いたいことは裕也にはちゃんと伝わっていた。裕ちゃんは優しく静かに答えた。
「俺は、今度生まれ変わっても必ず香織を見つけるよ。それでもう誰にも邪魔させない」
布団の中で、私の手を『ギュッ』と握りしめながら裕也は答えてくれた。
「絶対だよ! 約束だからね」
「わかったよ。約束な!」
そういうと二人は指切りをした。その時、二人の小指には『赤い糸』があるように、私には見えた・・。幻かもしれない。でも確かに私には見えたんだ。
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