哀しみの散花

如月はるな

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哀しみの散花

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   ズクズクと王はアナベルの秘孔を抉り続けてる。アナベルは半ば失神状態で、ピクリとも動かない。
(若いだけでまだ何の技術もないな。まあ、調教のしがいはあるか)
   うっすらと残酷な笑みを浮かべて、更に奥深く抉った。
(ううう・・・一度出すか)
  ブルっと腰を振るわせアナベルの子宮内に精液を吐き出した。ズルリと萎えた性器を引き出すと、今破瓜したばかりのアナベルの秘孔から精液と処女の証である赤い血が混じって排出物が太腿を伝い落ちる。
   王はアペリチフを口に含むと、口移しでアナベルの口に注ぎ入れた。
「ゲフ、ゲフ・・・」
   アナベルはむせて覚醒した。
「気が付いたかい?  起き上がれるかな」
「は、はい・・・」
   大の字に伸びていたアナベルは手を脇について、上半身を起こそうとした。その瞬間痛みが全身を駆け巡った。
(い、痛い!)
  それでも我慢して上半身を起こすと、血が付いた自分の太腿が見えた。
「!!!」
   ショックで動きが止まる。もう昨日までの少女だった自分は居なくなってと言う事実を突きつけられた思いだった。
「アナベル、口を開けて」
「へっ?」
   間抜けな返事をしてしまったと、反省した途端に何かを口中に入れられた。
「???」
「もっと楽しもう。元気にしておくれ」
   それは萎えた王の性器だった。
「フグ!!」
「舐めるんだよ。美味しいキャンディを舐める様にね。歯は立てちゃいけないよ。舌を使って舐め回すんだ」
   たった今まで自分の体内にあって、処女を奪った凶器を回復させろと言うのだ。
「ヒグ、ヒグ、グェエ」
   自分の意思とは関係無く、口中に強引に入れられて、抵抗する術も無いアナベルは涙目で耐えるしか無い。
「両手で添えて、喉奥まで入れるんだ」
   言われるまま、王の性器を手で添えて出来るだけ奥に入れるが、苦しくて窒息しそうだ。
「カハッ!」
   急に抜き取られ、空気が大量に入り込み、むせる。
「良く出来たね、アナベル。もう一度楽しもう」
「ハァ、ハァ、ハァ・・・」
   息継ぎもまともに出来ぬ間に、身体を反転させられた。獣の形で傷ついたばかりの秘孔に王の凶器が強引に押し入ってきた。
「ヒィィィーーー!」
   痛みが再び襲い掛かって来た。
「い、痛いです! 陛下、痛い、痛くて・・・」
「大丈夫だよ。直ぐに気持ち良くなってくるからね」
   その言葉とは裏腹に痛みは増すばかりだ。
   パンパンパンと打ち付ける音だけが寝室に響く。身体を支えられずにアナベルは崩れる。
「ほら、頑張って」
   王は背後から手を胸元に伸ばし、乳房を鷲掴みされた。
「ほらほら、もっと踏ん張って」
「む、無理です・・・あああ・・・」
(お母さん、お父さん、ハンス、助けて・・・)
   心の中で助けを呼ぶ。無駄だと分かりつつも何度も、何度も呼び続けた。
    子宮内が傷ついたのか、ツツーと再び鮮血が流れ落ちる。
「ウウム!」
   王は自分の快楽の為、更に激しく腰を打ちつけて来た。
  バシンバシンと、アナベルの腰を掴みこれでもかと抉り続ける。
   アナベルにとっては長い長い苦しみの時間だ。グリグリと王は性器を回して、ドクドクと二度目の精液をアナベルの体内に吐き出した。
  ズルンと 王の性器が抜き取られた。それと同時にアナベルは重力を失った物体の様にベッドに伏した。
「アナベル、素敵だったよ」
   王はアナベルの髪を撫で、囁いた。何も応答しないアナベルを見て、ニヤリと笑うと寝室を出て行った。
   ベッドに伏したアナベルは余りにも出来事がショック過ぎて何も考えられずにいた。
(これが妃嬪“きひん”の役目・・・)
   こんな事がこれからも続くのかと思うと耐えられない。暴力としか思えないセックス。ハンスと思い描いていたセックスとは余りにもかけ離れていた。それともこれが本当のセックスなのか。
(帰りたい・・・)
   しかし、もう二度帰れない事をアナベルは感じていた。
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