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【第2章】集うものたち
最速の任務失敗※微エロ
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ー迂闊だった。ほんとに、油断してた。
サンドリアス街道に入る前に、麻酔狙撃だのなんだのして、2人ともさっさと麻痺させて眠らせるなりなんなりしてしまえばよかった…
…いいや、ダメだった。
『心眼』を発動させていた時に見たら既に麻痺無効と睡眠無効の防御魔法が掛けられていたからどの道ダメだったな。
それなら温泉に入った時点で、まだ相手が気づいて無かった時…でもどの道あの屈強なオニーサンがきっと気づいて追いかけてきてゲームオーバー…
…そんでもって相手が、男好きなオニーサンっぽかったから、油断してくれるだろうと思ってわざわざ顔見せたのがダメだった。項にさっさと麻痺薬打ち込みゃ済んだのに…
と、数分前の自分の行動を省みながら、
キールィクはフラフラとした頭でそう猛省した。
リーブルの身体がキールィクの体にふにふにと押し付けられる度、ぱしゃんぱしゃん、と温泉の湯が波打つ。ちゅく、ちゅくっ…♡と舌が互いになぞられて絡み合う音が耳に響いている。
「や、まっ、……んぐっ」
キールィクが少し苦しげに声を漏らす。
たっぷりと水分を含ませ煌めいている瞳を揺らすリーブルに、ドキリと一瞬視線が固定された。
「ん、…ふあ、♡私ったらまた……何も聞かずにこんなにがっついてしまうなんて、ダメですね、うっかりです……♡」
リーブルはふう…♡とため息をつく
ハッ、と見蕩れていた自分を諌めるようにブンブンと首を振って我に返るキールィクが、相も変わらず蕩けた瞳で微笑むリーブルの肩をガシッと掴む
「は、は…あ、あの、さ、ちょい……」
「はい♡どんなプレイにしましょうか?私、貴方様の望むことならなんでも…」
生えてもいない犬のしっぽがフリフリと振っている幻覚が見えるくらい、明るげな声色のリーブルに「ストップ!」と口元に手をやった。
「……わ、わかった、わかったからさ、じゃあ、俺と賭けでも、しよっか……ね?」
「賭け?」
キールィクは、リーブルが自分を客だと勘違いしてるのを逆手に1つ提案をした。
リーブルは、乗っていた胸からおりて、キールィクの話を聞く姿勢になっている。
「セックスして…どっちかが先にバテたら負けってことで……んで、言うこと聞くっての……どう?」
キールィクがニッ、と微笑むとリーブルはぺろりと舌なめずりをする。ハァッ……♡と含みを持たせたあったかな吐息を漏らして頬に手をやる。
「ふふ、面白そう……♡」
キールィクの身体にそっと身体を寄せてくっつくリーブル。
(よし、今のうち!)
リーブルがちゅっ♡ちゅっ♡と舌を絡めるキスを再開させ、夢中になっている間に、潜ませていた麻痺と睡眠の防御無効の細針を項に刺そうとしたー
その時だった。
ーふらぁ……
パシャンッ、と音を立ててキールィクは倒れ込んだ。
手に潜ませていた細針は、倒れた瞬間にどこかへ放り出されて消えてしまった。
なんとか立ち上がろうと足を踏ん張ろうとするも上手く力が伝わらず、動かなかった。
ーあ、あれ?なんで、俺、すっげえ…身体重い………いや、だるい……?
頭の中で疑問符を浮かべていると、リーブルがキールィクを見下ろして微笑んでいた。
「え、あ、あの、おにーさん……?」
「私、こういう賭け……得意なんです……♡あなたの『魔力』、とっても濃厚で……私のお腹をきゅうきゅうさせてしまう……♡♡」
「ま……ッ!?!?」
「では……いただきます♡」
待ってくれ!!と言うまもなくたったの1時間足らずでキールィクは再起不能となったのだった。
サンドリアス街道に入る前に、麻酔狙撃だのなんだのして、2人ともさっさと麻痺させて眠らせるなりなんなりしてしまえばよかった…
…いいや、ダメだった。
『心眼』を発動させていた時に見たら既に麻痺無効と睡眠無効の防御魔法が掛けられていたからどの道ダメだったな。
それなら温泉に入った時点で、まだ相手が気づいて無かった時…でもどの道あの屈強なオニーサンがきっと気づいて追いかけてきてゲームオーバー…
…そんでもって相手が、男好きなオニーサンっぽかったから、油断してくれるだろうと思ってわざわざ顔見せたのがダメだった。項にさっさと麻痺薬打ち込みゃ済んだのに…
と、数分前の自分の行動を省みながら、
キールィクはフラフラとした頭でそう猛省した。
リーブルの身体がキールィクの体にふにふにと押し付けられる度、ぱしゃんぱしゃん、と温泉の湯が波打つ。ちゅく、ちゅくっ…♡と舌が互いになぞられて絡み合う音が耳に響いている。
「や、まっ、……んぐっ」
キールィクが少し苦しげに声を漏らす。
たっぷりと水分を含ませ煌めいている瞳を揺らすリーブルに、ドキリと一瞬視線が固定された。
「ん、…ふあ、♡私ったらまた……何も聞かずにこんなにがっついてしまうなんて、ダメですね、うっかりです……♡」
リーブルはふう…♡とため息をつく
ハッ、と見蕩れていた自分を諌めるようにブンブンと首を振って我に返るキールィクが、相も変わらず蕩けた瞳で微笑むリーブルの肩をガシッと掴む
「は、は…あ、あの、さ、ちょい……」
「はい♡どんなプレイにしましょうか?私、貴方様の望むことならなんでも…」
生えてもいない犬のしっぽがフリフリと振っている幻覚が見えるくらい、明るげな声色のリーブルに「ストップ!」と口元に手をやった。
「……わ、わかった、わかったからさ、じゃあ、俺と賭けでも、しよっか……ね?」
「賭け?」
キールィクは、リーブルが自分を客だと勘違いしてるのを逆手に1つ提案をした。
リーブルは、乗っていた胸からおりて、キールィクの話を聞く姿勢になっている。
「セックスして…どっちかが先にバテたら負けってことで……んで、言うこと聞くっての……どう?」
キールィクがニッ、と微笑むとリーブルはぺろりと舌なめずりをする。ハァッ……♡と含みを持たせたあったかな吐息を漏らして頬に手をやる。
「ふふ、面白そう……♡」
キールィクの身体にそっと身体を寄せてくっつくリーブル。
(よし、今のうち!)
リーブルがちゅっ♡ちゅっ♡と舌を絡めるキスを再開させ、夢中になっている間に、潜ませていた麻痺と睡眠の防御無効の細針を項に刺そうとしたー
その時だった。
ーふらぁ……
パシャンッ、と音を立ててキールィクは倒れ込んだ。
手に潜ませていた細針は、倒れた瞬間にどこかへ放り出されて消えてしまった。
なんとか立ち上がろうと足を踏ん張ろうとするも上手く力が伝わらず、動かなかった。
ーあ、あれ?なんで、俺、すっげえ…身体重い………いや、だるい……?
頭の中で疑問符を浮かべていると、リーブルがキールィクを見下ろして微笑んでいた。
「え、あ、あの、おにーさん……?」
「私、こういう賭け……得意なんです……♡あなたの『魔力』、とっても濃厚で……私のお腹をきゅうきゅうさせてしまう……♡♡」
「ま……ッ!?!?」
「では……いただきます♡」
待ってくれ!!と言うまもなくたったの1時間足らずでキールィクは再起不能となったのだった。
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