ありがとう、さよなら

まる

文字の大きさ
上 下
4 / 32

君がくれたもの。

しおりを挟む
君にはたくさん感謝をしたい


届くことはないけれど、この気持ちは


形に残しておこうと思う。







君は私に感情をくれた



愛おしい

恋しい

苦しい

寂しい



これは私が今まで知らなかった感情。





私は人を愛したことがなかった



人を想って苦しくなったことも



恋しく思ったこともない




ぜんぶが知らない感情だった








好きな人と結ばれればゴールだなんて


漫画のような世界はここにはない



ここは現実という名の戦場だ



結ばれたら、そこからが始まり。










付き合うというのは難しい



元々みんな赤の他人な訳で、



たまたま


偶然


いや、奇跡的に出会い結ばれた相手と


"2人で一緒に生きていく"


それが付き合うってことでallright?







まあそんなのは人それぞれだとは思うけど


恋愛にはいろんな種類があると思う



遊びの恋愛、本気の恋愛、子供の恋愛、大人の恋愛。








世間一般ではどの恋愛が正しいとされているのだろうか


なんて、そんなことはどうでもいい


常識なんかどうでもいい






側から見て美しい恋に見えたとしても


当事者からしたら如何かなんてわからない


そもそも美しい恋とはどんな恋だろうか






どんな美人と付き合っても浮気をする人種もいる






結局のところ、全部自己満なのだろう







とどのつまり美しい恋愛とは、



自分の思い描く理想通りの恋愛の形







君にとって、私と重ねた時間は


私との恋愛は美しいと思ってもらえるものでしたか?







いつも適当なことばかり言う様な君だったけれど


周りの人には全部嘘だろうと言われたけれど






私は、私だけは君の言葉を全部信じていたよ







でもね、一個だけ見抜いてしまった嘘があったんだ





それはね









君が最後についた嘘だった。










"もう妹みたいにしか見れなくなった"







私が君のことを諦められる様に



君が私に言ったことば







でもね、



わかっていたよ




君が何も変わっていなかったこと。




君が私を突き放さなきゃいけなかったこと。




君が大切に想ってくれていたこと。




君が守ろうとしてくれていたこと。




君がちゃんと私を頼ってくれていたこと。





全部全部、わかっていたよ








君が吐く嘘は



どの嘘も気付いていないフリをして



蓋をしていたのに






君は最後まで狡かったね









私は許すということも覚えたよ




許しすぎてしまって大変な思いもしたけど…




なんて、そんなことは君に伝えなくてもいいね










いろんなことを教えてくれてありがとう





おかげで私は成長できたよ



強くなれたよ




ありがとう





今の私があるのは間違いなく




君が居たからだよ





私にたくさんの感情を教えてくれてありがとう




私に温かい気持ちを教えてくれてありがとう




何も知らなかった私に色んな事を教えてくれて




私は少しでも大人に近づけたかな





私に生き方を教えてくれてありがとう





もう此処に君は居ないけど




もう二度と交わうことは無いけれど




私は君を忘れない






君がくれたものは








これからも私の心に残っています
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

妻がヌードモデルになる日

矢木羽研
大衆娯楽
男性画家のヌードモデルになりたい。妻にそう切り出された夫の動揺と受容を書いてみました。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

結構な性欲で

ヘロディア
恋愛
美人の二十代の人妻である会社の先輩の一晩を独占することになった主人公。 執拗に責めまくるのであった。 彼女の喘ぎ声は官能的で…

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

夜の公園、誰かが喘いでる

ヘロディア
恋愛
塾の居残りに引っかかった主人公。 しかし、帰り道に近道をしたところ、夜の公園から喘ぎ声が聞こえてきて…

秘密 〜官能短編集〜

槙璃人
恋愛
不定期に更新していく官能小説です。 まだまだ下手なので優しい目で見てくれればうれしいです。 小さなことでもいいので感想くれたら喜びます。 こここうしたらいいんじゃない?などもお願いします。

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

処理中です...