我が国は、宇部人民共和国である

ナタリア

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第二章山口西部地区統一への道

控室での会話

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「よしそうと決まったら早速いくぞ総理」
井崎が嬉しそうに向かっていく、それをおいかける実隆であった…

「どこにいくんですか?」

「ニュース見てないのか?渡辺翁記念会館だ、記者会見しにいくんだよ!」

「は?…俺も行くの?」

「当たり前だろ?国のトップであるお前が記者会見に居ないとダメだろう」

「なんも準備してないんやけど…」

「大丈夫だ、しばらくお前は家に帰れないし一応泊まるところは用事してある…あとお母さんは前々からこのことは言ってるから安全な所にいる、安心してくれ…しばらくは会えないけどな」

「用意周到ですね…でもそうゆう準備じゃないんですよ井崎さん」


「どうゆうことだ?」と井崎は立ち止まって実隆の方を向く

「会見で記者に質問されたらどうするんですか?変なこと言って炎上したら…」

「そこら辺はちゃんとやってるから任せておけ…お前は思った事を言えばそれでいい…」

「信用できん…」

「まぁそう言うなって詳細は車の中で話すから、駐車場に着いたから俺の車で行くぞ」

そう言って井崎は車に乗り込み実隆も不安を抱きながら常盤公園を後にする…


9時45分渡辺翁記念会館控室~


「成宮のせがれは、本当に来てくれるのか?」
と少しイライラしながら話しているのがこの後防衛大臣になる佐倉吉之助である、大柄で太身、威圧感のある風貌…前政府時は、防衛省におり幕僚長の任についてた、その後この佐倉吉之助は、宇部の領土拡大、軍事力底上げに貢献し、宇部の核となるのを彼はまだ知らない

「井崎さんのことだなんとか口説き落としてくるさ」と横やりをいれているのが鍋倉瑠衣、経済担当大臣に着任し、前は宇部興産株式会社の社長をしている、このクーデターも宇部興産をバックにして実行しており、やり手社長と評されていた、山口の企業業界で三本の指に入っている、その後この宇部興産は、さまざまな分野で事業を展開し、大きな後ろ盾となる

「しかしもうすぐ会見だぞどうするおくらせるか」と呆れた口調で佐倉が愚痴を吐く

「だいだい17歳の小僧に宇部の運命を握らせていいのか?」

「しょうがないだろう成宮正孝の息子は、かなりインパクトがデカイ、しかもこのおかげでクーデターに成功しているんだ…」と鍋倉がいさめようとしていた…

「しかしなぁ…」


これから閣僚になる男たちは不安を隠しきれないでいた…


その時ひとりの男が口を開いた

「実際僕はあってるいますよ!、同じ学校なんで」

「まじか!どんな奴だ」
と佐倉が食いついてくる

「おい佐倉!奴はないだろう奴は」
鍋倉は佐倉の言い方を指摘した

「おっとすまんどんな人物なんだ?」

「傲慢に見えて意外と筋の通ってる気骨のあるように見えますね…簡単言うと」
冷静に淡々と話し、まだ18歳にして風格を漂わせているのが、宇部三羽カラスの一員となり、やり手外交の虎次郎と謳われることなる手塚虎次郎である、手塚も井崎に見込まれ、新政府の外交大臣に抜擢されることになり、2080年にUTP(宇部諜報機関)を設立した創設者である、諸説ではクーデターの立案者とも言われているが、誰が首謀者なのかは極秘であり、明かされていない、そしてこの宇部三羽カラスは、佐倉、鍋倉、そして手塚を指している。

「どんだ変わり者じゃないか大丈夫なのか?」と不安そうな顔した佐倉だった…

「まぁ会ってみてついていくか決めればいいこと…しかしさすがに時間が迫っているからなぁ~」と鍋倉も心配そうに控室にある時計を見つめていた…


 男達は控室で井崎と実隆が来るのをいまかいまかと痺れを切らしながら待っていた…
その時…コンコンとドアのノックがした…
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