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第一章革命

変わり者実隆

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四限目が終わり、昼休みがやってきた
クラスの皆んなは、待ちに待ったとばかりに、食堂に流れ込む奴らや、グループで席をくっつける奴らに溢れ返っていた…
当然自分は昼食を食べる為、使われてない選択教室を使っていたことから、外に出ようとしていた…

「おい西条ちょっと待てよ」
席から立とうと思った時に目の前で威圧的な声が聞こえてくる…座ったままなので顔を見上げ、そいつの顔の見てみると、うちのクラスで一番権力があり、容姿がオラオラ系でいつも自分を嫌っている田中が立っていた…こいつに逆らうと学校生活が終わるとまで言われており、誰も彼に反論する物は、いなかった…俺を除いては…
自分は、学校で変わり者扱いされ、誰も話しかけてこない、しかしその事を気にせずのうのうと過ごしている自分に対して何度かつかかってきたが、運が良い事に井崎の仲裁があって難を逃れていた…

「どうした?…」
お腹空いて早くここを抜け出したい俺は、イライラ度が頂点にあり、それが田中にも伝わってしまった…

「なんだよその態度、せっかくお前みたいな奴に話しかけているんだ、もっと嬉しがれよ」皮肉混じりの言葉で煽ってくる…

「別に頼んでないんですけど…ありがた迷惑ですよ田中さん」と淡々と言い放ち、満遍の笑みで返した…もちろん目は笑ってない…
すると逆に田中がそれに対しイライラし始め…口調が段々と激しくなっていく…

「おい!もう守ってくれる奴がいないのに随分な言い草だな、」

「別に頼んでいないし、通常運転です」
とまさに売り言葉に買い言葉の会話が続いた…
両者全く折れる気配が一切なかった…すると…田中がさっきとは一転、怒りから一旦間が空いた後ニヤニヤし、何か企んでいるような顔に変わっていた…

「今日は、ちょっと聞いて見たいことがあるんだよ」と質問をしてくる初めて聞く言葉に少し新鮮さを覚えだが、あの企みの顔を見てしまった自分は少し身構えてしまった…

「お前さぁ何で笑っていたんだよ?あの時」

「ちょっと言ってる意味がわかんないんだけど」

「俺、見てしまったんだよね、井崎先生が亡くなったって教頭が言った時、お前廊下側を見ながら、笑っていたろう?」

田中は、教頭が話している方向を向いてるのではなく、自分の顔を観察していた......
別にクラス、いや、学校中から嫌われ者扱いされていた為、何しようが一緒だと思っていた自分は、動揺はなく、いつものように振舞うつもりでいた......
しかしわざと周囲に聞こえるよう、田中が話しており、いつのまにか、クラスのみんなから軽蔑した目で見られていた......

「やばいなあいつ」

「クズだな......」

「本当に最低」

周りからの雑音を一言一句聞き逃さず、鳴りやむまで黙っていた、普段の自分からすれば、しょうもない話で、腹が減って早くこの場から去りたいと思っていたが、今日は違っていた......

「だから何だ?」

「はぁ?」と田中が自分の発した言葉に呆気に取られていた

「先生が死んだんだぞ、普通笑わないだろ?、だからお前はボッチで変わり者なんだよ」
田中の言うことに皆頷き、自分はまるで邪魔者扱い、確かに先生が死んで常識から考え笑わないないだろう、
しかしの自分と井崎のやり取りを思ういだしてしまうと、耐えられなかった......

「別にさぁそこは、否定はしないけど、俺の事観察しすぎでしょ?なに?好きなの?俺の事」

「そんなわけないだろ?」と田中は動揺した表情で言った

「じゃ、何で見てるんだよ?普通嫌いなら見ないだろ」

「うるさい!たまたま見えたんだよしょうがないだろ」

「ふーん、そうなんだ」と自分は何か言いたそうな感じで言い放った、それを察した田中は「なんだよ、言えよ」と
相手を威嚇するように言ってきた

「いいか?田中、確かに俺は笑っていたが、別にそれはお前に関係ある話か?親や友達なら気持ちはわかるが先生だぞ、そんなに井崎先生が思いれのある人物か?」

「あるさ!先生にはいろいろよくしてもらった......」」と自信満々に言った


「なにをよくしてもらったの?」と自分は聞き返す

「それは......」


「ほら、思いつかないだろ、そこまで慕ってなかったんだよお前は、ちなみにクラスの奴も例外じゃない、ただ単に話を聞いてもらったとか、優しく接してもらったとか、そんなもんなんだよ所詮、そしたら、たまたま田中君が俺を笑っているのを見て、揚げ足取って揺さぶろうとした魂胆でしょ、思惑見え見えですから」

「......」と田中だけではなく周囲の奴らも黙り込んでいた

「じゃあ俺腹ったか行くわ」と教室を後にした

まったくこれじゃ自分が悪者じゃないか、本当に何でこんな目に遭わないといけないのか、飽き飽きしている
何度も言い合いになることはあるが、最近は、人を避けていたが、ついカッとしまうと、止まらない性格だ、
なのでこうゆうことを続けていくと変わり者に変わっていくわけだ、

学生時代の実隆は、変わり者で協調性ゼロ、誰も彼を好む奴はいなかった、
しかしこの学校の中に変わり者実隆を理解し、国のトップへと押し上げる人物がいたが
その話はまた後ほど…









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