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ナカさんが運転する車に乗り込んでから数十分。事務所についた僕らは、社長室の扉の前にいた。僕と皐月の間に立つシローは、ぶつぶつと独り言を繰り返している。
「僕のせいだ……でも、僕じゃ、ない……竹松さん……僕の、せい?」
身体は小刻みに震え目の焦点が合っていない。異様な姿だ。
ナカさんがシローに声をかけようとするのを、僕は苦笑で止めた。
「失礼します」
「ああもう遅い!! あんたたち何してたわけ?!」
入室するなり、ヒステリックな社長の怒鳴り声とともに何かが飛んでくる。
バサッとシローの頭に直撃したのは、週刊誌だった。
「ああ? 連絡きてからソッコーだろうが」
「違うわよ! 今日のことだけじゃなくて、この記事スクープされてから何日家に引きこもってんのよ?! 体調不良だなんだでグダグダして!!」
「ほんとにシローがタイチョーフリョーだったんだからしかたねえだろクソババア!」
「しかたなくないわよ! ったくこんだけ世間騒がせといていい気なもんね?! 何か言ったらどうなの?! UOH?!」
うつむいていたシローが、やっと顔を上げる。そして、何か言いたげに口をパクパクとさせる。
「シロー? 言いたいことはちゃんと言ったほうがいいよ?」
にこり。優しいバンドメンバーのふりをして、シローの腰をするりと撫でる。足元に落ちた週刊誌を拾うため屈みながら、それとなく、足首にも触れる。すると、シローは先ほどまでとはまた異なる震えかたをした。びくり、びくり。毎日見てきた僕らにはわかる。これは、感じているときの震えだ。
(やっとクスリが効いてきたんだね……)
家を出る前に飲ませたクスリは、ようやく催淫効果を発揮してきたようだ。シローは立っているのも辛いに違いない。
「あ、あの、ぼ、……ぼ、…」
思った通り、恐怖と快感に耐えるのに必死でまるで言葉になっていない。そんなシローを苛立った様子で睨みつけながら、社長は机をバンッとたたいた。
「あたしは事実を知りたいだけなの! あんたの無駄口に付き合うほど暇じゃないのよ!!」
ヒッ、とさらにすくみ上るシロー。でもきっと、クスリの酩酊感から抜け出せなくて、怒鳴られていることに現実味を感じていないに違いない。
震えながらもどこか遠くを見ているような視線に、そう確信する。
シローのもごもごとした受け答えに業を煮やした社長は、次にナカさん、そして僕らを指差した。
「だいたいマネージャーがちゃんと管理してないからこんなスキャンダルが起きるのよ! SATSUKIとYUSHIも同罪よ! なんで一緒に住んでてUOHがクスリやってたり、竹松めいと付き合ってたりしてたことがわからないわけ?! あんたたちもグルだってんじゃないでしょーね?!」
いつにも増してキイキイうるさい……でも、こうして怒鳴りつけてくれてるくらいがちょうどいい。僕らのシナリオ通りだ。
ナカさんは見た目に反して真面目だから、責任を感じてうなだれている。だからきっと、僕がつい口元を緩めてしまったことには気づいていないだろう。
僕は、シローの頭に手を添え、彼と一緒に深く腰を折った。
「僕らがついていながら、本当にすみませんでした。まさか、ベッド脇に置いてあったクスリが風邪薬じゃなかったなんて……竹松さんとの関係に悩んでいた時につい手を出してしまったと言っていました」
あくまで、シローが自発的にクスリを使っていたという方向に話を進める。皐月もそれに乗っかって社長に問いかけた。
「でも芸能界でクスリやってるやつなんて他にもいんだろ? 揉み消せねえの?」
「そりゃあ証拠があるわけじゃないし、なかったことにはできるわよ。でも、UOHのその様子、だいぶ常習犯なんじゃないの? 今後も人様の前に出して大丈夫には思えないんだけど?」
これはさっきクスリを飲ませたばかりだから。なんてことを言う気はさらさらない。社長に、シローを辞めさせたほうがいいと思わせるために、わざわざこの状態のシローを連れてきたんだから。
「確かにこの一週間、クスリを取り上げるとすごく暴れてしまって………知らないうちにだいぶ依存してしまっていたようです」
「そんな状態でウチにいられても困るわ。UOHにそれほど価値があるわけでもないし。それなのに警察にバレてうちの事務所がとばっちりを食うのはごめんよ」
じろじろと僕の表情を眺めまわしたあと、腕を組んで嘆息する社長。この言いぐさではシローの芸能界引退および3moonの解散は決定だ。
と、思って気を緩めていたら、社長の口から思わぬ提案が飛び出した。
「UOHはうちの事務所を辞めさせます。だけれど、クスリおよび竹松めいとのことは肯定も否定もさせないわ。そしてシローが辞めるための条件は、SATSUKIとYUSHIには、ユニットで今後も活躍すること」
「はぁ?!」
「どういうことですか?!」
こんな世界、シローを連れてさっさと消えてしまおうと思っていたのに。
声をあげる僕らを、社長はしてやったりという表情で交互に見た。そして、ソファに腰掛ける。足を組み、煙草に火をつけ、うふふと笑いながら立ち尽くす僕らを見上げた。
「シローのことは『知り合いに騙されて週刊誌に載ったことにショックを受けた』『報道の内容は真実ではないけれど、ショックが大きいので引退』という話の持っていきかたにしてもらうわ。あなたたちは仲間に置いていかれて、それでも健気に活動を続けるイケメンユニットとして働いてもらう」
「ざけんなよ! そんな売りかた死んでもごめんだな! っつーか、シローがいねえんじゃ芸能界なんている意味ねえんだよ!」
皐月がキレて、机を蹴りつけた。
シローは皐月の怒鳴り声に驚き、僕に体を寄せてくる。シローの頭に回していた手を肩にすべらせ、引き寄せた。
「僕らは芸能活動を続ける気はありません。シローと皐月と三人で、静かに暮らしていきます。それができないなら、シローの薬物使用のこと、警察にバラしますよ? ばらされたら、事務所が困るんでしょう?」
「ちょ、YUSHI?!」
ナカさんが驚いて声をあげるが、社長の表情は変わらない。それどころか、どこか愉しげだ。
「あら? あなたたちの大事なUOHを、あなたたちがむざむざ警察に引き渡すかしら? それに、クスリの出所を調べられて困るのはあなたたちなんじゃなくて?」
社長の言葉には、僕らが裏で糸を引いていることを確信していることが透けて見えた。確かに、シローが僕らから引き離されるのも、僕らが捕まってシローから引き離されるのも本意ではない。
僕らがこの事務所に残ることで、シローの薬の真相が闇に葬られるのなら、飲めない条件ではない。
でも、どうして僕らの仕業だとばれたのだろう。事務所に来た時の社長のヒステリックな様子は、演技ではなかったはずだ。それを問いかけると、社長はニッコリと笑った。
「あんたたち、状況説明のときに落ち着きすぎよお。大事なUOHが薬漬けになってるのにそんなに冷静に話なんてできないでしょフツー。それに、やけに説明口調だったし」
さすがやり手と言われる社長。観察眼が鋭い。
「3moonとしてのスケジュールを全部キャンセルすることも、あんたたちのこれまでのオイタじゃなくて本物の犯罪をうやむやにするのも、莫大な労力がかかんのよ。そのぶん働いて事務所に還元してくれないと割にあわないわ」
ただでは起きないらしい。さっきまでのヒステリックな様子はすっかりなりを潜め、むしろ上機嫌だ。
このまま芸能界を辞めてしまいたかったけれど、犯罪者としてシローと離れ離れになるよりはマシだ。
僕と皐月はシローの頭の上で視線を交わし、お互いうなずいた。
「……わかった、アイドル寄りの仕事だろうがなんだろうがやってやる。そのかわり、ぜってえシローのスキャンダル揉み消せよ」
「ふふ、わかったわ。これからもよろしくね」
こうして、シローがいっさい話に加わることなく、シローの引退話はまとまったのだった。
「僕のせいだ……でも、僕じゃ、ない……竹松さん……僕の、せい?」
身体は小刻みに震え目の焦点が合っていない。異様な姿だ。
ナカさんがシローに声をかけようとするのを、僕は苦笑で止めた。
「失礼します」
「ああもう遅い!! あんたたち何してたわけ?!」
入室するなり、ヒステリックな社長の怒鳴り声とともに何かが飛んでくる。
バサッとシローの頭に直撃したのは、週刊誌だった。
「ああ? 連絡きてからソッコーだろうが」
「違うわよ! 今日のことだけじゃなくて、この記事スクープされてから何日家に引きこもってんのよ?! 体調不良だなんだでグダグダして!!」
「ほんとにシローがタイチョーフリョーだったんだからしかたねえだろクソババア!」
「しかたなくないわよ! ったくこんだけ世間騒がせといていい気なもんね?! 何か言ったらどうなの?! UOH?!」
うつむいていたシローが、やっと顔を上げる。そして、何か言いたげに口をパクパクとさせる。
「シロー? 言いたいことはちゃんと言ったほうがいいよ?」
にこり。優しいバンドメンバーのふりをして、シローの腰をするりと撫でる。足元に落ちた週刊誌を拾うため屈みながら、それとなく、足首にも触れる。すると、シローは先ほどまでとはまた異なる震えかたをした。びくり、びくり。毎日見てきた僕らにはわかる。これは、感じているときの震えだ。
(やっとクスリが効いてきたんだね……)
家を出る前に飲ませたクスリは、ようやく催淫効果を発揮してきたようだ。シローは立っているのも辛いに違いない。
「あ、あの、ぼ、……ぼ、…」
思った通り、恐怖と快感に耐えるのに必死でまるで言葉になっていない。そんなシローを苛立った様子で睨みつけながら、社長は机をバンッとたたいた。
「あたしは事実を知りたいだけなの! あんたの無駄口に付き合うほど暇じゃないのよ!!」
ヒッ、とさらにすくみ上るシロー。でもきっと、クスリの酩酊感から抜け出せなくて、怒鳴られていることに現実味を感じていないに違いない。
震えながらもどこか遠くを見ているような視線に、そう確信する。
シローのもごもごとした受け答えに業を煮やした社長は、次にナカさん、そして僕らを指差した。
「だいたいマネージャーがちゃんと管理してないからこんなスキャンダルが起きるのよ! SATSUKIとYUSHIも同罪よ! なんで一緒に住んでてUOHがクスリやってたり、竹松めいと付き合ってたりしてたことがわからないわけ?! あんたたちもグルだってんじゃないでしょーね?!」
いつにも増してキイキイうるさい……でも、こうして怒鳴りつけてくれてるくらいがちょうどいい。僕らのシナリオ通りだ。
ナカさんは見た目に反して真面目だから、責任を感じてうなだれている。だからきっと、僕がつい口元を緩めてしまったことには気づいていないだろう。
僕は、シローの頭に手を添え、彼と一緒に深く腰を折った。
「僕らがついていながら、本当にすみませんでした。まさか、ベッド脇に置いてあったクスリが風邪薬じゃなかったなんて……竹松さんとの関係に悩んでいた時につい手を出してしまったと言っていました」
あくまで、シローが自発的にクスリを使っていたという方向に話を進める。皐月もそれに乗っかって社長に問いかけた。
「でも芸能界でクスリやってるやつなんて他にもいんだろ? 揉み消せねえの?」
「そりゃあ証拠があるわけじゃないし、なかったことにはできるわよ。でも、UOHのその様子、だいぶ常習犯なんじゃないの? 今後も人様の前に出して大丈夫には思えないんだけど?」
これはさっきクスリを飲ませたばかりだから。なんてことを言う気はさらさらない。社長に、シローを辞めさせたほうがいいと思わせるために、わざわざこの状態のシローを連れてきたんだから。
「確かにこの一週間、クスリを取り上げるとすごく暴れてしまって………知らないうちにだいぶ依存してしまっていたようです」
「そんな状態でウチにいられても困るわ。UOHにそれほど価値があるわけでもないし。それなのに警察にバレてうちの事務所がとばっちりを食うのはごめんよ」
じろじろと僕の表情を眺めまわしたあと、腕を組んで嘆息する社長。この言いぐさではシローの芸能界引退および3moonの解散は決定だ。
と、思って気を緩めていたら、社長の口から思わぬ提案が飛び出した。
「UOHはうちの事務所を辞めさせます。だけれど、クスリおよび竹松めいとのことは肯定も否定もさせないわ。そしてシローが辞めるための条件は、SATSUKIとYUSHIには、ユニットで今後も活躍すること」
「はぁ?!」
「どういうことですか?!」
こんな世界、シローを連れてさっさと消えてしまおうと思っていたのに。
声をあげる僕らを、社長はしてやったりという表情で交互に見た。そして、ソファに腰掛ける。足を組み、煙草に火をつけ、うふふと笑いながら立ち尽くす僕らを見上げた。
「シローのことは『知り合いに騙されて週刊誌に載ったことにショックを受けた』『報道の内容は真実ではないけれど、ショックが大きいので引退』という話の持っていきかたにしてもらうわ。あなたたちは仲間に置いていかれて、それでも健気に活動を続けるイケメンユニットとして働いてもらう」
「ざけんなよ! そんな売りかた死んでもごめんだな! っつーか、シローがいねえんじゃ芸能界なんている意味ねえんだよ!」
皐月がキレて、机を蹴りつけた。
シローは皐月の怒鳴り声に驚き、僕に体を寄せてくる。シローの頭に回していた手を肩にすべらせ、引き寄せた。
「僕らは芸能活動を続ける気はありません。シローと皐月と三人で、静かに暮らしていきます。それができないなら、シローの薬物使用のこと、警察にバラしますよ? ばらされたら、事務所が困るんでしょう?」
「ちょ、YUSHI?!」
ナカさんが驚いて声をあげるが、社長の表情は変わらない。それどころか、どこか愉しげだ。
「あら? あなたたちの大事なUOHを、あなたたちがむざむざ警察に引き渡すかしら? それに、クスリの出所を調べられて困るのはあなたたちなんじゃなくて?」
社長の言葉には、僕らが裏で糸を引いていることを確信していることが透けて見えた。確かに、シローが僕らから引き離されるのも、僕らが捕まってシローから引き離されるのも本意ではない。
僕らがこの事務所に残ることで、シローの薬の真相が闇に葬られるのなら、飲めない条件ではない。
でも、どうして僕らの仕業だとばれたのだろう。事務所に来た時の社長のヒステリックな様子は、演技ではなかったはずだ。それを問いかけると、社長はニッコリと笑った。
「あんたたち、状況説明のときに落ち着きすぎよお。大事なUOHが薬漬けになってるのにそんなに冷静に話なんてできないでしょフツー。それに、やけに説明口調だったし」
さすがやり手と言われる社長。観察眼が鋭い。
「3moonとしてのスケジュールを全部キャンセルすることも、あんたたちのこれまでのオイタじゃなくて本物の犯罪をうやむやにするのも、莫大な労力がかかんのよ。そのぶん働いて事務所に還元してくれないと割にあわないわ」
ただでは起きないらしい。さっきまでのヒステリックな様子はすっかりなりを潜め、むしろ上機嫌だ。
このまま芸能界を辞めてしまいたかったけれど、犯罪者としてシローと離れ離れになるよりはマシだ。
僕と皐月はシローの頭の上で視線を交わし、お互いうなずいた。
「……わかった、アイドル寄りの仕事だろうがなんだろうがやってやる。そのかわり、ぜってえシローのスキャンダル揉み消せよ」
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