じゃあ、苺のパフェで！

苺パフェ

苺パフェ8

翌朝、私は何もかも思い出したくないような感覚にとらわれた。
もし、湊くんに会ってなかったらこんな事を思うこともなかったのに。私自身の問題なのに、湊くんのせいにした。しかし、そんな事を思ってる内にまた別れなきゃという衝動に襲われた。
別れたい。
この感情だけが今の私を味方してくれる。
今の私には、この感情が全てだった。
私はLINEで健に再び送った。

茜「やっぱり別れよう」

それだけ送り、学校へ向かった。
返信はあえて見ない。何が送られてくるかは大体予想がつくからだ。
･･･湊くんに頼ってみようかな。
放課後、湊くんを誘って西宮ガーデンズへ行った。そして、彼氏と別れられない話をした。そしたら、湊くんは協力してくれるというのだ。

湊「スマホ貸して？」

茜「う、うん」

言われるがまま渡した。すると、健から電話がかかってきた。出てみると、健は言った。

健「分かった、別れよう。」

茜「え、う、うん」

健「じゃあね、次の人には優しくするんだよ」

茜「？」

電話は切れた。
別れられた。
とりあえずよかったのか。
湊くんは何をしたのだろう。
こんなにも健があっさり別れてくれるなんて。

茜「別れられた･･･よ」

湊「よかった！」

茜「ありがとう」

湊くんは、心底嬉しそうな顔をしている。なにか違和感だ。