上 下
263 / 302

二百六十二話 お題:ジェネレーション 縛り:日進月歩、類い稀、独特、床しい

しおりを挟む
 私の娘の話です。ある時娘が、自分の結婚式は絶対に神前式がいい、と言いました。あらゆるものが日進月歩する今の時代に古式床しい神前式を挙げたいというのはどういうことだろうと思い、どうして神前式がいいの、と聞いてみたところ、その理由が独特でした。
「だって教会でやる結婚式だと悪魔がたくさんいて嫌なんだもん。まぁ結婚式を挙げる男女なんて相当幸せだろうし、破滅させ甲斐もあるんだろうけどさ」
 どうも娘は霊感といいますか、目に見えないものを捉える類い稀な感覚を持っているようで、こういった不思議なことをよく言うのです。折角の結婚式に悪魔が群がっている様子を想像すると、なんとも嫌な気分でした。ただ、それよりも衝撃的だったのは娘が結婚式の費用はなるべく安くしたいと言ったことでした。私が若い頃は結婚式にどれだけお金をかけられるかが重要でしたから、これが世代の差かと思い、自分の年を実感してしまって、しばらく落ち込んでしまいました。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

我慢できないっ

滴石雫
大衆娯楽
我慢できないショートなお話

令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました

フルーツパフェ
大衆娯楽
 とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。  曰く、全校生徒はパンツを履くこと。  生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?  史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

生意気な女の子久しぶりのお仕置き

恩知らずなわんこ
現代文学
久しくお仕置きを受けていなかった女の子彩花はすっかり調子に乗っていた。そんな彩花はある事から久しぶりに厳しいお仕置きを受けてしまう。

おむつオナニーやりかた

rtokpr
エッセイ・ノンフィクション
おむつオナニーのやりかたです

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

処理中です...