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二百六十二話 お題:ジェネレーション 縛り:日進月歩、類い稀、独特、床しい
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私の娘の話です。ある時娘が、自分の結婚式は絶対に神前式がいい、と言いました。あらゆるものが日進月歩する今の時代に古式床しい神前式を挙げたいというのはどういうことだろうと思い、どうして神前式がいいの、と聞いてみたところ、その理由が独特でした。
「だって教会でやる結婚式だと悪魔がたくさんいて嫌なんだもん。まぁ結婚式を挙げる男女なんて相当幸せだろうし、破滅させ甲斐もあるんだろうけどさ」
どうも娘は霊感といいますか、目に見えないものを捉える類い稀な感覚を持っているようで、こういった不思議なことをよく言うのです。折角の結婚式に悪魔が群がっている様子を想像すると、なんとも嫌な気分でした。ただ、それよりも衝撃的だったのは娘が結婚式の費用はなるべく安くしたいと言ったことでした。私が若い頃は結婚式にどれだけお金をかけられるかが重要でしたから、これが世代の差かと思い、自分の年を実感してしまって、しばらく落ち込んでしまいました。
「だって教会でやる結婚式だと悪魔がたくさんいて嫌なんだもん。まぁ結婚式を挙げる男女なんて相当幸せだろうし、破滅させ甲斐もあるんだろうけどさ」
どうも娘は霊感といいますか、目に見えないものを捉える類い稀な感覚を持っているようで、こういった不思議なことをよく言うのです。折角の結婚式に悪魔が群がっている様子を想像すると、なんとも嫌な気分でした。ただ、それよりも衝撃的だったのは娘が結婚式の費用はなるべく安くしたいと言ったことでした。私が若い頃は結婚式にどれだけお金をかけられるかが重要でしたから、これが世代の差かと思い、自分の年を実感してしまって、しばらく落ち込んでしまいました。
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