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二百六十話 お題:誤謬 縛り:諸手、紛う、投入
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バイト先の後輩の家に行った時のことである。
「先輩、実は私うどん打てるんですよ。今から打ってご馳走しますね!」
そう言って彼女はうどんを打ち始めた。興味があったので見学させてもらうと、彼女は諸手で手際よく小麦粉と塩水を混ぜ、そこに謎の白い粉を投入し、まとめ、足で生地を踏んだ後寝かせて丁寧に伸ばし、均一な太さに切るという見事な手際を見せてくれた。彼女が打ったうどんを食べてみると、滑らかな喉超しとしっかりしたコシに加えてなんとも言えぬ豊かな風味があり大変美味だった。私が、
「君はうどんを打つことに関しては紛うことなき名人だね」
と言うと、彼女は恥ずかしそうに、
「そんな、私なんかまだまだですよ」
と言った。それにしても私には気になることがあった。彼女がうどんの生地を作る際に使っていた謎の白い粉だ。あれは一体なんなのか。彼女にそのことを聞くと、
「あぁ、あれですか。フケですよ、人のフケ。あれを入れるとうどんの旨味がぐっと増すんです」
私が、
「一体どこの馬鹿がそんなうどんの作り方を教えたんだ」
と言ったところ、彼女は、
「え、あの、うどん屋をやってるお祖父ちゃんから……もしかして、この作り方、間違ってました?」
と不安そうに言った。彼女には悪いが、彼女の祖父がやっているうどん屋はなんとかして潰そうと思う。
「先輩、実は私うどん打てるんですよ。今から打ってご馳走しますね!」
そう言って彼女はうどんを打ち始めた。興味があったので見学させてもらうと、彼女は諸手で手際よく小麦粉と塩水を混ぜ、そこに謎の白い粉を投入し、まとめ、足で生地を踏んだ後寝かせて丁寧に伸ばし、均一な太さに切るという見事な手際を見せてくれた。彼女が打ったうどんを食べてみると、滑らかな喉超しとしっかりしたコシに加えてなんとも言えぬ豊かな風味があり大変美味だった。私が、
「君はうどんを打つことに関しては紛うことなき名人だね」
と言うと、彼女は恥ずかしそうに、
「そんな、私なんかまだまだですよ」
と言った。それにしても私には気になることがあった。彼女がうどんの生地を作る際に使っていた謎の白い粉だ。あれは一体なんなのか。彼女にそのことを聞くと、
「あぁ、あれですか。フケですよ、人のフケ。あれを入れるとうどんの旨味がぐっと増すんです」
私が、
「一体どこの馬鹿がそんなうどんの作り方を教えたんだ」
と言ったところ、彼女は、
「え、あの、うどん屋をやってるお祖父ちゃんから……もしかして、この作り方、間違ってました?」
と不安そうに言った。彼女には悪いが、彼女の祖父がやっているうどん屋はなんとかして潰そうと思う。
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