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二百十五話 お題:面持ち 縛り:目、カプチーノ
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友人に連れられて行ったコーヒー店で起きたことである。私と友人はカウンターの側のテーブル席に座って店のコーヒーの素晴らしい味を楽しんでいたのだが、何気なくカウンターの方を見てみると様子のおかしい客がいた。その客はコーヒーカップの中にガムシロップを次々に注いでいき、三個目あたりでマスターの顔色が赤くなり始め、六個目あたりでマスターの体が震え出し、十個目あたりでマスターの目が血走り始めた。挙句にその客は散々ガムシロップを注いだコーヒーカップの中身を一口飲んで、
「しまった。シロップ入れすぎた。これもう飲めねぇわ」
と言った。直後、マスターが怒りに満ちた形相で、
「お前に台なしにされたカプチーノの苦しみを味わえ!」
と叫び、その客の顔にやかんの中の沸騰したお湯を浴びせた。すぐに警察と救急車が呼ばれ、マスターはその場で逮捕された。私と友人はマスターの淹れてくれた素晴らしいコーヒーを惜しみつつ、新たなコーヒーの名店を探すことにした。
「しまった。シロップ入れすぎた。これもう飲めねぇわ」
と言った。直後、マスターが怒りに満ちた形相で、
「お前に台なしにされたカプチーノの苦しみを味わえ!」
と叫び、その客の顔にやかんの中の沸騰したお湯を浴びせた。すぐに警察と救急車が呼ばれ、マスターはその場で逮捕された。私と友人はマスターの淹れてくれた素晴らしいコーヒーを惜しみつつ、新たなコーヒーの名店を探すことにした。
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