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百七十二話 お題:軟鉄 縛り:なし
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自傷癖がある友人がいるのだが、彼のそれは他とは全くレベルが違うため、話を聞く度に呆然としてしまう。
「最初はリストカットから始めたけどすぐに物足りなくなったね。俺が求めてるのはもっとこう、強烈な痛みとか喪失感なんだよ。だから次は指をどんどん切り落としていくことにしたんだ。これは中々よかったんだけど、でもヤクザとかは皆やってることだろう? 人と同じことをしてもつまらないなと思って、もっと大がかりなことをやることにしたんだよ」
彼は自分の腕や足を針金で縛り上げ、腐らせることにしたのだという。
「最初は左足、次が右足、その次が左腕で、残ってるのは右腕だけなんだけど、両足と左腕がない状態で右腕をどうやって縛り上げるかが問題でさ。手伝ってくれるやつなんかいないし、なんとか自分一人で解決しないといけないんだけど……」
彼はすがるようにこちらを見つめてきたが、私は絶対に手伝わないぞ、と牽制しておいた。なお彼が腕や足を縛るのに針金を使う理由は軟らかい鉄が肉にしっかりと食い込む感触がたまらないからだそうだ。
「最初はリストカットから始めたけどすぐに物足りなくなったね。俺が求めてるのはもっとこう、強烈な痛みとか喪失感なんだよ。だから次は指をどんどん切り落としていくことにしたんだ。これは中々よかったんだけど、でもヤクザとかは皆やってることだろう? 人と同じことをしてもつまらないなと思って、もっと大がかりなことをやることにしたんだよ」
彼は自分の腕や足を針金で縛り上げ、腐らせることにしたのだという。
「最初は左足、次が右足、その次が左腕で、残ってるのは右腕だけなんだけど、両足と左腕がない状態で右腕をどうやって縛り上げるかが問題でさ。手伝ってくれるやつなんかいないし、なんとか自分一人で解決しないといけないんだけど……」
彼はすがるようにこちらを見つめてきたが、私は絶対に手伝わないぞ、と牽制しておいた。なお彼が腕や足を縛るのに針金を使う理由は軟らかい鉄が肉にしっかりと食い込む感触がたまらないからだそうだ。
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