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百六十二話 お題:功名心 縛り:なし
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近所の寺のお坊さんから聞いた話である。彼は修行の過程で霊感が身につき、幽霊を見ることも声を聞くこともできるようになったという。
「時々話が通じる幽霊がいて、話してみると中々面白いんだ。最近だと本物の幽霊屋敷に入って死んじゃったっていう男の子の幽霊が中々興味深かったなぁ」
その幽霊は見た目は高校生くらいの男の子で、なんでも仲間達から一目置かれたいがために、非常に危険と言われている幽霊屋敷に入った結果死んでしまったのだそうだ。
「君が死んだ時一体何が起こったんだって聞いたら、頭かきむしって叫ぶだけで全然答えてくれないんだよ。まぁよっぽど怖いことが起きたんだろうねぇ……実を言うとその男の子の他にも幽霊屋敷で死んだっていう幽霊には何回か会ってるんだけど、話の内容から考えて多分全員同じところで死んでるんだ。人を殺せるほどの力がある心霊スポットなんて実際には存在しないと思ってたのに、やっぱり世の中は広いよ」
私がその幽霊屋敷の場所はわからないのか、と聞くと、彼は、
「いや、場所はわかるけど……聞いてどうするの? 絶対に行っちゃ駄目なところだよ?」
自分で行く気はないが、何人か行ってもらいたい人間がいるので、後で彼に般若湯でもふるまって聞き出そうと思う。
「時々話が通じる幽霊がいて、話してみると中々面白いんだ。最近だと本物の幽霊屋敷に入って死んじゃったっていう男の子の幽霊が中々興味深かったなぁ」
その幽霊は見た目は高校生くらいの男の子で、なんでも仲間達から一目置かれたいがために、非常に危険と言われている幽霊屋敷に入った結果死んでしまったのだそうだ。
「君が死んだ時一体何が起こったんだって聞いたら、頭かきむしって叫ぶだけで全然答えてくれないんだよ。まぁよっぽど怖いことが起きたんだろうねぇ……実を言うとその男の子の他にも幽霊屋敷で死んだっていう幽霊には何回か会ってるんだけど、話の内容から考えて多分全員同じところで死んでるんだ。人を殺せるほどの力がある心霊スポットなんて実際には存在しないと思ってたのに、やっぱり世の中は広いよ」
私がその幽霊屋敷の場所はわからないのか、と聞くと、彼は、
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