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百五十二話 お題:脱げる 縛り:こなれる、新居、先刻、ショートニング
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女友達の話である。彼女は最近家族と一緒に新居に引っ越したばかりで、引っ越し祝いのために遊びに行くと喜んで出迎えてくれた。しかし話しているとどうも調子が悪そうで、何かあったのかと聞くと、なんでも先刻食べたパンに使われていたショートニングがもたれているのだという。彼女は椅子から立ち上がるとその場で飛び跳ね始め、
「こうすると胃の中のものがこなれるの」
と言った。私はその様子をぼんやりと眺めていたのだが、不意に彼女が、
「あっ」
と声を上げると、途端にずるり、と服が脱げて落ちるように彼女の全身の皮膚が剥がれて床に落ちた。あまりのことに私は呆然としていたのだが、彼女から、
「ごめん、時々あることだから気にしないで」
と言われたことでやっと正気に返った。彼女は剥がれた自分の皮膚を持って部屋から出ていった後、しばらくして戻ってきた。その時には彼女の皮膚は全て元通りになっており、私と彼女は話を再開したものの、どうにもお互いぎこちなくなってしまい結局すぐにお暇することにした。それ以降、彼女とは会っていない。
「こうすると胃の中のものがこなれるの」
と言った。私はその様子をぼんやりと眺めていたのだが、不意に彼女が、
「あっ」
と声を上げると、途端にずるり、と服が脱げて落ちるように彼女の全身の皮膚が剥がれて床に落ちた。あまりのことに私は呆然としていたのだが、彼女から、
「ごめん、時々あることだから気にしないで」
と言われたことでやっと正気に返った。彼女は剥がれた自分の皮膚を持って部屋から出ていった後、しばらくして戻ってきた。その時には彼女の皮膚は全て元通りになっており、私と彼女は話を再開したものの、どうにもお互いぎこちなくなってしまい結局すぐにお暇することにした。それ以降、彼女とは会っていない。
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