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百九話 お題:取り手 縛り:なし
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姉から聞いた話である。姉には子供が三人おり、女の子二人の間に男の子が挟まれているのだが、ある時子供達が三人でかるたをしていたという。
「最初は普通にやってる感じだったんだけど途中からすごい盛り上がってて、声だけ聞いてたから詳しい様子はわからなかったんだよね。それでちょっと気になったから様子を見に行ったら」
子供達はかるたをやっていなかった。やっていたのはもっとおぞましい遊びだった。
「最初子供達の側にでっかい蜘蛛がいると思ったのよ。でもそうじゃなくて、人の手首だったの。それが指を使って床を歩いててね。子供がかるたの読み札を読むと、その手首が床を走って壁を登って天井に貼りついて、正しい取り札のところに落ちてくるのよ。子供達はそれを見て盛り上がってたの」
あまりの光景に少しの間姉は茫然としていたそうなのだが、はっと正気に返ると、何やってるの! と大声を上げたそうだ。
「その手首も驚いたみたいで、すごい勢いで私の足元を走り抜けたと思ったらどこかに行っちゃって、それ以来見てないんだけどね」
姉はしばらくの間子供達から、お母さんのせいであれが逃げちゃった、と文句を言われ続けたという。
「最初は普通にやってる感じだったんだけど途中からすごい盛り上がってて、声だけ聞いてたから詳しい様子はわからなかったんだよね。それでちょっと気になったから様子を見に行ったら」
子供達はかるたをやっていなかった。やっていたのはもっとおぞましい遊びだった。
「最初子供達の側にでっかい蜘蛛がいると思ったのよ。でもそうじゃなくて、人の手首だったの。それが指を使って床を歩いててね。子供がかるたの読み札を読むと、その手首が床を走って壁を登って天井に貼りついて、正しい取り札のところに落ちてくるのよ。子供達はそれを見て盛り上がってたの」
あまりの光景に少しの間姉は茫然としていたそうなのだが、はっと正気に返ると、何やってるの! と大声を上げたそうだ。
「その手首も驚いたみたいで、すごい勢いで私の足元を走り抜けたと思ったらどこかに行っちゃって、それ以来見てないんだけどね」
姉はしばらくの間子供達から、お母さんのせいであれが逃げちゃった、と文句を言われ続けたという。
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