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オペラ座にて
しおりを挟む「ここがオペラ座っすか!」
オペラ座は絢爛豪華な建築物だ。真ん中を軸にして、左右対称になるように作られている。
大理石の飾り。円柱には神々の豪華な彫刻。
内装も素晴らしい。多くの人が入り乱れてもいいように幅広に取られた廊下に、階段の吹き抜け。天井には天使たちがラッパを持って飛び回っている神秘的なフレスコ画が広々と描かれている。
興奮気味な声にうんうんと頷く。
ジュディも双子に連れて来られたとき、こんな風に驚愕したものだ。
「大きいでしょう! 凄いでしょう!」
「すごいっすねえ。こんなにどでかい建物、一体いくらで建てたんだか。お嬢何人分ぐらいの高さなんすかね」
「少なくとも三人は必要じゃないかしら」
田舎者丸出しな会話だが、カドックと一緒にいれば羞恥心もない。
目をキラキラさせて純粋に楽しんでいるのが伝わるからだろうか。
「ふふふ、カドック、劇場内はもっと凄いよ!」
「期待しちゃいますね! それで、マリアナとか言う人はどこにいるんすか?」
「もうすぐ着くはずだけれど」
周囲はオペラ座の中に入ろうとする人でごった返している。席で落ち合う方が良かったかもしれない。
「俺の格好って大丈夫です? こんなの久し振りに着たから肩身が狭くって」
「大丈夫よ。いつも通りカッコいいカドックだもの」
紳士服に身を包んだカドックは位の高い貴族のように自然体だ。それが余裕に見え、ますますこなれている優男のようだ。
「それにその服似合っているわ。この世で一番カドックがかっこよく見える!」
「えへへ、お嬢ってば褒め上手ですね! お嬢も可愛いっす。まるで地上に舞い降りた天使的な!」
お互いに褒めあっていると、どこからかくすくすと笑い声が聞こえてきた。嘲弄の意図を持ったそれにジュディは眉根を寄せる。
直接言ってくるならば、ジュディだって対処できる。だが、紛れ込んだその騒めきは誰が言ったのか、特定できない。
「貴族としての品位を下げるわ」
「あんな農奴がパートナーだなんて、わたくしなら、恥ずかしくて人前に出たいとも思わないでしょうね」
しっかりと聞こえた悪意は、誰のものによるかは分からない。
胸の内側に棘が刺さったように痛かった。
「お嬢? この褒め方がいいって本に書いてあったんすけど?」
「カドックったら本を読むと眠くなるじゃない!」
「バレました? へへ、実は読んでないっす。でも、可愛いと思ったのは本当ですよ?」
カドックにも聞こえていただろうに、気にした様子はなかった。そのことでますます不甲斐なく思う。
カインに宣言したように、言えたらよかった。カドックは大切な人だ。侮辱は許さない。
口に出して宣言出来ないのは、ジュディが弱虫だからだろうか。
「ありがとう」
何も気にしていない風にお礼を口にするのが悲しかった。
ボックス席にたどり着くと、マリアナは先に席に座っていた。
隣にいるのは彼女の婚約者だというロイド。おろおろと落ち尽きない様子でジュディ達を見ていた。
マリアナとは正反対で自信がなさそうな彼だが、王都にほど近い領土を持つ、ジェントリ階級だという。
マリアナはカドックのことを最初、目も合わせるのも気恥ずかしいとばかりに視線を逸らしていたが、ジュディが貴族だと紹介すると目を丸くして、まじまじと見つめていた。
「農民が貴族になるなんてありえるのね……」
「そんなに意外っすかね?」
退屈そうに髪の毛を弄るカドックの手を掴む。
マリアナの前なのに気を抜き過ぎだ。
「あっ、ごめんなさい。嫌な気になったかしら。悪気はないのよ。ただ、本当に珍しく思っただけで」
「いーえ、別にそういう風に言われるのは慣れてますんで。でも、俺ってお嬢のものなんで、貴族とかあんま興味ないっすけど」
「……カドックはすごいね。僕は、王都に来たってだけで、緊張で吐きそうになっているのに」
「ロイドはあんま王都に来ないんすか?」
「体が弱いから、あまり来たことがなくて」
「はあん。まあ、王都は忙しないですし、工場の煙でいっつも曇ってますもんねえ。俺もさっさと田舎に帰りたいですよ」
「気分が悪くなったらすぐに言ってちょうだいね?」
病弱の人間にあまり会ったことがなかったジュディは、心配そうにロイドを見つめる。
ロイドが怪我をした小鳥のようにか弱い存在に思えてきた。きちんと世話をしなくて大丈夫なのだろうか。
「ローズマリアは田舎なの、ジュディ?」
マリアナの問いかけに、ジュディは俯きがちに頷いた。
少しだけ恥ずかしいと思ってしまい、領土に対する罪悪感がわいてくる。
「そ、そうよ。王都に比べたらね。あまりうるさいのも考え物だと思うし……」
「そっすねえ。王都はうるさくていけないです。物乞いも多くて貧富の差も大きすぎる。人の嫌なところがつまった動物園って感じ」
厳しい言い方をするカドックに驚く。そんな風に王都のことを思っていたからこそ、はやく帰りたいとぼやいていたのだろうか。
「そ、そういえば、どうしてルクセンブルク・ローズマリア領なの?」
マリアナは急に話題を変えた。領に関心を持ってもらえて嬉しいが、彼女が頬を引き攣らせているのはなぜなのだろうか。
「国の北部にあるルクセンブルク自治領は知っているかしら」
「ええ、ルクセンブルク公爵が治めていらっしゃるのよね? なにか、関係が?」
ルクセンブルク自治領。数百年前から、王国に属しながらも、独自の外交権を持つ強力な領地だ。もともとは植民地だったが、現在はルクセンブルク公爵が総督として代表に立っている。
自治領とは名ばかりで、独立国のような力と権力を持っている。しかし、元首はこの国の国王と決まっているため、従順な姿勢を見せている。複雑な土地だ。
「私のひいおじい様が何代か前のルクセンブルク公の次男らしくて、我が家に婿として嫁いでこられたの。その縁で、領土の開拓に尽力下さったらしいのよ。そこで、恩義を表すためにも、ルクセンブルクの名を領地につけたの」
「水路の確保や土壌をよりよくしたおかげで、ローズマリアは豊作に恵まれてるんすよね。おかげで俺も貴族になれたわけだし」
「そう、農業の発展に尽力されたのね……。ルクセンブルク公と、では親戚ということなのね」
「そうなるのかしら。あまり交流はないのだけど」
とはいえ、ルクセンブルクには、ジュディの兄達が住んでいる。現ルクセンブルク公には世継ぎがいないのだ。だから、親戚であるジュディの実家が養子を出した。二人は今、養子として滞在しているが、将来的にはどちらかがルクセンブルクの跡を継ぐ予定だ。そして残った方が、ローズマリア領の当主となるため、家に戻ってくる。
二人とは手紙のやり取りはするものの、会って話すことは少ない。顔を合わせても、きちんとジュディと話してくれない。だから、あまり親密とは言えなかった。
「なんだか、遠い存在みたいだわ」
「気のせいよ。そんなに偉くもないし!」
ただ家が古いだけだとジュディは思っている。ルクセンブルク公に助けられた何代か前だって、お金がないからルクセンブルクに資金的に頼っただけだ。
現在でも、ジュディの家自身が裕福とは言いがたい。
「マリアナの家は? 確か、クロイド領は海に面しているのよね」
「ええ。今は海賊の被害を受けてるのよ。港町も大変よ」
「へえ、クロイドっすか。じゃあ、ジャーファル商会の縄張りですね。そういえば、積み荷が盗まれる事件が多発してるんですっけ」
「あら、カドック知っているの?」
「……って、弟に聞いたっす。こっちで、東ライド商会の下働きしてるんで。こないだ会って久しぶりに話したんで、その時にききました」
「そうなの!」
カドックの家族は行動的な人間が多い。カドックの二人の弟のうち、一人は弁護士見習いで王都の事務所で働いている。
話に出てきたのはもう一人のほうで彼はなんにでも興味があり、二年前までは不思議な蝶を捜しに海を渡り、未開地で探検家と一緒に探索をしていた。
いまは王都で商人の手伝いをしているのか。一定の場所にとどまるのは珍しい。
「よく知っているのね」
「対策とかどうなってんすか?」
「ごめんなさい、よくは知らないの」
カドックは紳士らしくもめ事に興味があるようだ。
だが、マリアナは興味がないのか、首を振るだけだ。
「海賊なんて、大丈夫なの? 私のところは海に面していないから海賊のイメージがあまりぱっとしないけれど……」
「荒くれ者達よ! いやになっちゃう。でも、国王陛下に海軍を出していただくほどではないの。父様は対処に追われて大変みたい」
「はやくいなくなってくれるといいわね」
きっと、山賊のような存在なのだろう。ルクセンブルク・ローズマリア領にも一時期山賊が出没したことがある。その時は領民達が警察と力を合わせて撃退した。
海賊も同じように撃退できればいいのだろうが、海と面している領土はなにかと気遣いが必要なのかもしれない。
ジャーファル商会という商家が絡んでいるのも一因がありそうだ。利益のためならば何でも行う俗物の経営者も多い。
「あら、もう始まるみたいよ」
照明が落ち始めた。オーケストラ・ピットから美しい楽団の演奏が聞こえてきた。
それに耳を澄ましながら、ジュディは背凭れに深く腰掛ける。
隣で、カドックがきらきらと目を光らせ舞台の上を見つめていた。
「お嬢が言っていたカイって奴、どいつだったんすか?」
「カイじゃなくて、ガイ。闘牛士役よ。かっこいいでしょう?」
「そうっすかね? マントたなびかせて偉そうに歌っていただけじゃないすか」
「あのバリトンの声がかっこいいのよ」
「へえー。じゃあ俺があの声だったら惚れます?」
「惚れる惚れる!」
三幕までが終わった。物語は折り返し地点だ。中休憩が入り、座内は入退場する人達でざわついている。
マリアナは挨拶があるからと席を立っていってしまった。
カインとのことを詳しく相談したかったし、ついていこうかと思ったが、カドックを一人残すのは気がひけた。それに途中から気分が悪くなっていたロイドを置き去りにするのはもっと心が痛んだ。
だから、ロイドの隣で彼の顔色を見つつ、負担をかけないようにカドックと軽口を交わしていた。
「ごめんね、ジュディ。僕がこんなのばっかりに」
「いいよ。人は一人一人違うのだもの。個性なのだから、気負う必要なんかないの」
「やさしいんだね。……マリアナは僕が病弱なのがあまり好きではないんだ」
「それはそうよ。私だったら、婚約者が病弱だったら嫌だもの! 治すために古今東西の薬草を手に入れようとするかもしれないわ」
「……あ、そうじゃなくて、病弱な僕を疎んじているような気がして」
あらとジュディは驚いた。マリアナはそんな人間ではない。
ジュディのこともまっすぐ見てくれるように、ロイドのこともまっすぐ見ているはずだ。
病弱だという意識が消極的な発想に繋がっているのではないだろうか。
「気のせいじゃないかしら。疎んじているならば、一緒にオペラを観に来たりしないよ。きっと、美しいものを観て元気になってってことよ!」
「そうなら、いいんだけど……」
「ロイドはオペラ苦手? なら、なにが好きかしら? 狩猟? それともカードゲームかしら?」
ロイドは恥じらうようなそぶりを見せたあと、小さな声で「蝶の収集」と答えた。
「蝶!? あの空を飛ぶ? 素敵! 宝石が飛んでいるようだものね!」
「そう、そうなんだ。気品があって、飛んでいる姿も花に止まっている姿も優美でね。ジュディは蝶が好き?」
「ええ、好きよ! カドックは屋敷で庭師をやっているの! だからよくお昼寝をしに庭に出たりするのよ。そこで白いかわいらしい蝶々をよく見るわ」
「モンシロチョウだね。番でじゃれているともっとかわいらしいよ。今度うちにおいでよ。いろいろの蝶の標本もあるし、飼ってもいるんだ」
「いいっすね。俺も行っていいすか? 弟が蝶好きんすよ。いろいろと自慢してやろう」
「うん、もちろん。二人を屋敷に招待するよ。こんな風に誰かを招待したのは初めてだよ!」
興奮気味に言うロイドにジュディはにっこりした。ロイドはとてもいい人だ。
カドックを見下したりしないし、ジュディを変だとも思っていない。
ロイドが収集しているという蝶のコレクションを想像して胸が高鳴った。きっとロイドを夢中にさせるほど美しいのだろう。
「絶対行くわ! そうだマリアナも誘いましょうよ」
「マリアナは、蝶が嫌いなんだ」
「そうなの……。なんだか悪いわね。ロイドのこと絶対に取らないって言ってあげなくっちゃ!」
「誰に、何を言うの?」
「誰にってだからマリアナ……アベル!?」
自然に会話に入ってきたのは、両手に美女を従えたアベルだった。
「こんばんは、ジュディ。カドック君もいたんだ」
「……登場の仕方がカイン様とそっくりっすね、アベル様」
「双子だからね。そこの気弱そうな男の子はだあれ? ジュディの愛人?」
「違うわよ! 彼はロイド。マリアナの婚約者なの」
へえとどうでもよさそうに相槌を打って、アベルは笑った。
「よろしくねぇ」
「は、はひ」
ロイドはアベルのなれなれしい態度が分からないほど緊張しているようだった。
「ど、どうしちゃったの?! アベルよ? そう、硬くなる必要はないと思うわ!」
「アベル様って、有名な貴族ですよね。緊張すんなってほうが無理なんじゃ……」
「そういえばそうだったわ。ロイド、しっかりして! 大丈夫よ、目の前にいるのは野菜だと思えばいいのよ」
「野菜だよー?」
「ぎゃ、アベル様、冗談に乗らないで下さい! ロイド、きちんと息しろ」
呼吸が浅くなるロイドを介抱しつつ、ジュディはアベルを睨みつけた。
「なにしに来たの」
「ジュディに会いにだよ。カインとは会ったんでしょ? なら、平等にしなくちゃ」
「じゃあどうして美女を連れているの!? 嫌がらせ?!」
「今日はこっちの子をパートナーにしただけだよ。ジュディが誘ってくれると思って待ってたんだけどなあ」
右手側の子が誘惑するようにアベルの首元に顔を埋めた。
ジュディの頬が恥ずかしさで赤くなる。
二人の関係があまりに淫靡だったからだ。
「誘うわけないでしょ! 二人が改心するまで、近づかないって言ったじゃない!」
少しの妬心を声にのせながら突っぱねると、アベルの瞳が墨を塗ったように真っ黒に濁った。
「ほんとに言ってるの? そういえば、カインと証拠が出ればって話したんだっけ?」
「カインから聞いたの?」
「違うよ。ジュディの家の使用人を買収して聞いたの」
ん? とジュディは固まった。なにか聞いてはいけないことを聞いてしまった気がする。
買収という仄暗い言葉が耳に届いたような。気のせいよねとジュディは自分で納得させた。
「俺、何も聞いてないんだよねえ。カインって、狡いよね。ジュディを独り占めする気満々だったわけだもん。でも、残念。俺は出し抜けない。ってことで、ジュディは俺とも約束してね?」
軽い口調なのに、有無を言わなせない迫力がアベルの言葉にはあった。
ジュディはもともとアベルにも証拠を見せるつもりだった。だから、抵抗なく頷いた。
「そうだ。ってことはカインの悪事を俺がばらしちゃえばジュディを独り占めできるってことか。興奮するね」
「手伝ってくれるの!?」
敵が味方になるならば願ったりかなったりだ。
アベルはうふっと楽しそうに笑うと頷いた。
「でもその前に俺の悪事の証拠が見つからなかった場合のことを決めておこうよ。じゃないと俺に得がない」
「損得を考えなくても。正義の心に目覚めてもいいのよ?」
「うーん。そうだね、じゃあ目隠しがいいな」
「? それだけでいいの?」
カインの危ない発言とは違い、そこまで実害はなさそうだ。
ならば、最初はカインの悪事の証拠をつかむためにアベルと取引するのもいいかもしれない。
マリアナに相談するのはもちろんだが。
「うん。意味はあとあと分かるよ」
「これってヤバイやつなんじゃ……」
カドックの呟きはジュディには聞こえなかった。
「それでジュディ。今から俺と馬車の中で密談しない?」
「演目まだ観終わってないじゃない」
「また来ればいいよ。真正面の一番観やすい席を取ってあげる。それともジュディは証拠いらないの?」
ジュディは懊悩した。
まだマリアナに相談出来ていないのだ。それなのに、アベルの提案に乗っていいものだろうか。
「――ジュディ!」
はっとして声のする方に視線を投げる。
そこには息を切らしたマリアナがいた。
「口車に乗っちゃだめよ!」
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