23 / 25
真実の秤
しおりを挟む「……しかし」
「まどろっこしいことはやめにしよう」
シャイロックは黄金に輝く鞄を開く。領主も王女もその鞄の存在に初めて気がついたというように目を丸くした。
それもそうだ。眩いばかりの黄金を持ち歩くなんて、普通の人では考えられない。
中から取り出されたのは、秤だった。白銀のよく磨かれた美しい姿だ。名のある美術品と言われても頷いてしまいそうだった。
「我らがモナークの『真実の秤』だ。聖具の一つ。三つの言葉に真実を語る」
「このような高級なもの、どこで……」
感嘆に満ちた様子で、領主が秤を見つめている。これはそれほど、高価なものなのだろうか? ドロシーも同じように見入った。
「医者とは黄金と真実を得るものだ。――何、本物だ。見れば分かるだろうが」
そう言ってシャイロックはぞんざいに秤を投げ捨てた。
ドロシーが慌てて拾おうとしたときには、既に、白銀は背に抱えられないほどの大きさになっていた。
「は、い?」
領主よりも背が高くなった秤は、どちらにも傾かずに平行を保っている。
「ドロシーは見たことがなかったか。これは万民に等しく真実を知らせるモナークの秤だ。よく見ているといい」
そういうと、シャイロックは集まっている街の人々にも見えるように、秤の横に立つと大声で宣誓した。
「これより、モナーク神の審判を始める。ここに集う民よ、モナークの僕よ。陪審員となり、結果を見届けよ」
「な、なんだ。何が始まった?」
「領主様、これは……」
「どういうことなの。こいつらは魔女なのではないの」
声が上がる。領主は慌てた様子でシャイロックの隣に立った。
「皆よ、こちらの男性はモナーク神の敬虔な信徒である。彼の持つこの秤は真実をあらわす。この広間で起こったこの惨劇の真相を詳らかにしてくれるだろう!」
真実? 真実ってなんだ。魔女ではないのか。馬鹿、お針子達だぞ。でも異端審問官様が……。異端審問官がやったように見せかけて殺したかもしれねえってことか。怖いわ! そんなの嘘よ。
もみくちゃにされたような言葉の洪水に、ドロシーは慄いた。魔女だ、魔女ではない。二つの意見がぶつかり合って、意味不明な音になっている。
暴動が起こりそうな気配を無理やり押さえつけているような危うい雰囲気があった。
「ど、どうなるのですか、シャイロック様……」
「任せておけ。『真実の秤』よ、この広間での殺害は異端審問官によるものか」
左の天秤に泥が湧き上がる。濁流のような汚泥に、破けそうな靴が濡れた。指先までぐっしょりと泥まみれになる。
否、否と、秤が伝えてくるようだった。
――異端審問官の仕業ではない。
では、お針子達はただ殺されたのか!
悲鳴が聞こえた。
「どうやら、浅ましき偽物の仕業らしい。なんと不敬な!」
芝居がじみた大きな動きでシャイロックが吠える。
「では、誰が? この場に、犯人はいるのか」
右の天秤が傾く。大きな木槌のような音が鳴る。そうだ、そうだと同意をしているように。
街の人達からどよめきがあがった。このなかに殺人鬼がいる?
血走った視線がじろじろとあたりを見回しているのが分かった。
誰が、俺の妻を。娘を。魔女ではないと証明されたからか、復讐の焔を宿した荒い息遣いが感じられる。
このなかには、きっとお針子達の家族がいるのだ。
「こ、こんなもの、何の証明にもならないわ!」
「……王女殿下しらないのか。『真実の秤』は最高裁判所で用いられるほど由緒正しきもの。この秤に看破できぬ問いはなく、公平で真実しか示さない」
「な、なんですって?」
「西の裁量権をお持ちになるボリビア卿がおわすこの場。もはや裁判の場といっても過言ではない。だが、裁判というのに被疑者がいないな? これでは裁判にならん。――なあ、王女殿下?」
にやりと嫌味のある笑みをシャイロックは浮かべた。
ぞっとした。狙いを定めた蛇のように狡猾だった。
「な、なにをーー」
「お聞きしたいことがある。何故、侍女を連れていない? うら若き娘がーーまして王族が。一人っきりで歩き回れるはずもない。だが、仰々しい馬車も、警護の列もない。護衛の騎士すらいないとはおかしなこと」
「何が言いたいの」
「何か事情がおありのようだ。『真実の秤』よ。王女は人を殺したことがあるか?」
しんと、風の音さえ消えるような静寂があたりに広がる。
秤は無常に右に傾いた。木槌が何度も何度も地鳴りのように鳴る。
――人を殺したことがあるか。その問いに、秤はそうだと答えたのだ。
「――う、嘘、ッ、嘘よッ!」
「ボリビア卿。卿が招いたのは、王女か、魔女か、どちらなのだろうなあ! ただの娘が悲鳴も上げず遺体を調べようとした意味も納得がいった。犯人とバレないように工作をするつもりだったか」
「なにを、バカなことを!」
「では誰を殺したと? 教えて欲しいものだなあ。なあ、民達よ!」
王女の瞳に街の人々が映る。彼らは石を投げて大声を上げる。
「魔女め! 何が王族だ。王女だ、人殺しめ!」
「ありえないわ! マリアナ……あの子はいい子だったのに」
「おかしいと思っていたんだ。王女様が西の街に来るってんなら、パレードがあってもおかしくねェ。極秘に来たのは俺達を殺すためか!?」
「領主様! 貴方までその女の仲間なのか!? 俺達を殺すのか!?」
「俺の娘をよくも! お前こそ魔女に違いない。何が聖女様だ。この気狂いめ! お前のどこか清らかだと?!」
ごつりと鈍い音がして、王女がくらりと体を傾ける。額に石があたったのだ。血が流れていた。
「な、なッ……何を、バカなことを! わたくしがこの女どもを殺す訳がないじゃないッ!」
「ほお? では誰を殺したと? 王族は人殺しさえ許されるのか?」
秤から、どん、どんと地鳴りのような音がする。偽るな、虚偽を吐くなと弾劾するような激しいものだった。
恐怖に慄いたように王女が後退る。
「ボリビア卿。このままでは貴方まで暴徒に巻き込まれるが?」
「な、何ということをしでかしたのだ! この方は、王女殿下なのだぞ! お前は今その方を罪人であると告発した!」
「告発、か。だが、『真実の秤』に誤謬はない。この女は確かに人を殺したのだ。罪があるものを、地位があるからと無罪にするのか? それは医者の道理に反する」
ナイフのように鋭い眼差しを向け、シャイロックは首を横に降った。
「そして領主、貴方の為に助言するがこの場において不用意な行動は控えられよ。何せ、この女は人殺しだと詳らかにされた。庇えば共犯と疑われる。民の怒りを少ない手勢で丸め込めればいいが、試してみるか?」
「クソッ! 兵よ、王女を捕えよ!」
「で、ですが……」
「よい! 私が赦す!」
怖々と近付いてきた兵士達は顔を見合わせながら、王女の手を掴んだ。暴れ回る彼女を押さえ込むように拘束する。
「民達よ、この者を尋問し、真実を詳らかにする! 故に、心配することは何もない! 殺された女性達は速やかに弔おう! どうか、手を貸しておくれ。魔女ではない、哀れな子達だ……。ああ、なんという……」
ぐいっとシャイロックの袖を引っ張る。彼は面白い劇でも観たあとのようにニヤついていた。
声を落として、シャイロックを責めるように彼の名を呼ぶ。
「シャイロック様、こんなこと……」
「こんなこと? 俺はただ真実を詳らかにしただけだ。だが、本当にあの女が人を殺しているとはな。何か訳ありだろうと興味本位で問いかけただけだったが、想像していたよりも愉快なことになった」
王女は神父ではない。お針子達を殺した犯人ではないはずだ。
シャイロックが推理した条件に当てはまらない。
「犯人は神父様の誰かだとシャイロック様が教えて下さったのに」
「俺が教えた?」
「え?」
「いつ、俺がそう推理した?」
しまった。ドロシーは唇を噛んだ。
シャイロックが推理を披露したのは、お針子達の仕事場でのこと。この後のことだ。広場から移動していない今回は、シャイロックがドロシーに神父の誰かだと打ち明けてもいない。
言い訳を探す。ドロシーは馬鹿だ。こういうときに、咄嗟に言葉が出なかった。
「あ、あ……えっと。し、シャイロック様のお言葉を聞いて、そうだとばかり思っていました。ふ、普通、お針子を殺したって磔にはしませんよね?」
「そうだ。これは私怨ではなく、魔女として裁かれることに意味のある殺人だ」
「だ、だから! だから、聖職者の行いなのだとばかり。違いましたか? シャイロック様はそう言われていたのでは?」
「……違いはしないだろうがな」
探るような瞳に汗が止まらない。
シャイロックに死んでやり直していると打ち明けた方がいい?
だが、もう一度、前の生のときのようになったら?
あのときシャイロックがドロシーを死なせまいとしていたことは察せられた。
どんな意図があったかは最後まで分からなかったが、天使が助けてくれなければあのまま大量虐殺をただ呆然と見ているだけだった。
シャイロックにドロシーのことを打ち明けるのは危険だ。
「そ、そんなことよりも王女様は本当に人を殺したのでしょうか?」
「それは間違いない。モナークの『真実の秤』に誤謬はない。だが問題はその人殺しがお針子達ではないことだろうな。あの狼狽えようだ。犯人ではあるまい。西の領主も勘付いている。犯人は別におり、発覚していない殺人事件が別であるのだとな」
「誰を? 誰を殺したのでしょうか」
心臓が変な音を立てる。オズの死ぬ姿が何度も頭をよぎった。
「さて。推理の材料が足りん。そもそも、この構図は不自然だ。王女は本当に付き人もなく来たのか? 普通ならば、乳母か護衛が控えているはずだが。領主の兵達しかいないのか」
「領主様のお城にいらっしゃるとか?」
「主を一人で出歩かせるものか。きな臭いな。ーーもしや、街道の封鎖に関係があるのか?」
「え?」
「魔獣が出たと言っていただろう。今代の聖騎士が討伐に出向いている、だったか」
肉屋の亭主が言っていた。黄金に光る魔獣が出たのだと。
「黄金に輝く魔獣と聞きました。……たとえば、王女の護衛はその聖騎士様なのでは。魔獣討伐に出られているので、王女の側には誰もいないのでは?」
「何故、聖騎士と王女が一緒にいる」
「え?」
……違うのだろうか?
前のときは、王女は聖騎士が来ると信じているようだった。
西の街は王都から離れている。助けに来るとしても時間がかかるはずだ。確信を持っていた様子だったから、一緒に来たのではないかと思ってしまった。
「王女様が聖騎士様と一緒に魔獣を退治しに来られたからでは?」
「どうして王女が聖騎士と?」
「……? 王女様は、聖力をお持ちなのでは? よく、分かりませんが、聖女と呼ばれていると、言っていましたよね?」
「お前は聖女は聖騎士に護られていると、そう思うのか」
「違うのですか?」
違うと、シャイロックは斬るような速さで否定した。
「そもそもあの王女は聖女ではない」
「あ……。聖女が男だったという話ですか?」
六色貴族。そのなかの赤公爵家の聖女が男だったと発覚した。次男に女装をさせ、偽ってきたのだとジルは言っていた。
「……どうして知っている?」
「え? あ、え、えっと」
「お前のような孤児が、何故? これは誰もが知ることではないはずだが」
「鞭で私を打った老紳士が言っていたのを盗み聞きしました」
ロズウェルと呼ばれていた老僧だ。ドロシーは何のことだがさっぱり分からなかったが、彼は賢人会の一人だと言っていた。さぞや名のある高僧なのだろう。
彼ならば、知っていたのではないかと思う。
……ジルと一緒にいたのだし。
「どうして盗み聞きするようなことをした? お前にとっては何の意味もないことだろうに」
「たまたまです。ただ、何となく聞いてしまって」
「そのせいであのように鞭で打たれた?」
「そ、それは違います」
「違うのか? ……まあいい。次代の聖女サマは、男だった。そこで、六色貴族どもが候補者を立てることに。……ここまではいいか?」
「は、はい。そこまでは知っています。けれど、その先が分かりません。王女様はその、候補者のお一人なのではないのですか?」
「違う。王族は聖女たりえない。お前は王族を誤解している」
「誤解、ですか?」
王女が兵士に連れられていく。彼女の金切り声がきいんと響いた。
「王族は聖女になれない。そう【年増】が決めた」
「……? 【年増】?」
「王都でふんぞり返っている女エルフだ。あの女が聖女を殺した王族を許さず、決して聖女と名乗らぬように法で縛り、呪いさえかけた」
「……は、い?」
「故に、王族は聖女を名乗れない。呼ばれている、などと西の街だから宣えることだ。あの王女サマは王都では聖女どころか、聖女候補にすらなりえん」
11
お気に入りに追加
68
あなたにおすすめの小説


人生の全てを捨てた王太子妃
八つ刻
恋愛
突然王太子妃になれと告げられてから三年あまりが過ぎた。
傍目からは“幸せな王太子妃”に見える私。
だけど本当は・・・
受け入れているけど、受け入れられない王太子妃と彼女を取り巻く人々の話。
※※※幸せな話とは言い難いです※※※
タグをよく見て読んでください。ハッピーエンドが好みの方(一方通行の愛が駄目な方も)はブラウザバックをお勧めします。
※本編六話+番外編六話の全十二話。
※番外編の王太子視点はヤンデレ注意報が発令されています。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
私を幽閉した王子がこちらを気にしているのはなぜですか?
水谷繭
恋愛
婚約者である王太子リュシアンから日々疎まれながら過ごしてきたジスレーヌ。ある日のお茶会で、リュシアンが何者かに毒を盛られ倒れてしまう。
日ごろからジスレーヌをよく思っていなかった令嬢たちは、揃ってジスレーヌが毒を入れるところを見たと証言。令嬢たちの嘘を信じたリュシアンは、ジスレーヌを「裁きの家」というお屋敷に幽閉するよう指示する。
そこは二十年前に魔女と呼ばれた女が幽閉されて死んだ、いわくつきの屋敷だった。何とか幽閉期間を耐えようと怯えながら過ごすジスレーヌ。
一方、ジスレーヌを閉じ込めた張本人の王子はジスレーヌを気にしているようで……。
◇小説家になろうにも掲載中です!
◆表紙はGilry Drop様からお借りした画像を加工して使用しています

【完結】私は死んだ。だからわたしは笑うことにした。
彩華(あやはな)
恋愛
最後に見たのは恋人の手をとる婚約者の姿。私はそれを見ながら階段から落ちた。
目を覚ましたわたしは変わった。見舞いにも来ない両親にー。婚約者にもー。わたしは私の為に彼らをやり込める。わたしは・・・私の為に、笑う。

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします
希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。
国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。
隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。
「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

【完】愛人に王妃の座を奪い取られました。
112
恋愛
クインツ国の王妃アンは、王レイナルドの命を受け廃妃となった。
愛人であったリディア嬢が新しい王妃となり、アンはその日のうちに王宮を出ていく。
実家の伯爵家の屋敷へ帰るが、継母のダーナによって身を寄せることも敵わない。
アンは動じることなく、継母に一つの提案をする。
「私に娼館を紹介してください」
娼婦になると思った継母は喜んでアンを娼館へと送り出して──

そろそろ前世は忘れませんか。旦那様?
氷雨そら
恋愛
結婚式で私のベールをめくった瞬間、旦那様は固まった。たぶん、旦那様は記憶を取り戻してしまったのだ。前世の私の名前を呼んでしまったのがその証拠。
そしておそらく旦那様は理解した。
私が前世にこっぴどく裏切った旦那様の幼馴染だってこと。
――――でも、それだって理由はある。
前世、旦那様は15歳のあの日、魔力の才能を開花した。そして私が開花したのは、相手の魔力を奪う魔眼だった。
しかも、その魔眼を今世まで持ち越しで受け継いでしまっている。
「どれだけ俺を弄んだら気が済むの」とか「悪い女」という癖に、旦那様は私を離してくれない。
そして二人で眠った次の朝から、なぜかかつての幼馴染のように、冷酷だった旦那様は豹変した。私を溺愛する人間へと。
お願い旦那様。もう前世のことは忘れてください!
かつての幼馴染は、今度こそ絶対幸せになる。そんな幼馴染推しによる幼馴染推しのための物語。
小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる