どうやら私はバッドエンドに辿りつくようです。

夏目

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第三章 嫌われた王子様と呪われた乞食

281(社外秘 h-2被験体 観察記録No.■)

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 ぼろんぽろん、きらん、ころん。
 ピアノのような混じり気のない美しい音が鳴る。

「ようは世界が終わらなきゃいいんだ。運命の起点ってのは、案外とんでもなく些細なことから始まるもの。裏路地に足を踏み入れたり、誰かを執着してみたり、偉大な技術を発見したり、な」
「些細なことなの?」
「些細なことだよ。メトロポリスにとっては。此処は、夢のようなことが叶う場所だ。金があれば全てが叶う。原因望遠鏡を覗いて、運命調整律を調整しよう。メトロポリスに使用するのは禁止されてるけど、他の世界への介入は禁止されてないし」

 ようしと腕まくりをして、エンドが何かを覗き込んだ。見えない何かだった。見えないのに、そこにあるとありありと分かる。

「……なにこのモフッとした生き物」
「モフ……?」
「白くてぽやぽやしてる」
「ミミズクのこと?」
「たぶん、そう? ふわふわしてそう。触りてえー」
「ミミズクのことを、どうやって知ったの」

 エンドは何かを掲げた。しかし、そこにあるのは分かるのに、それがどんな形をしているのかは分からなかった。
 やっぱり、知覚できないだけでそこに何かあるのだ。

「原因望遠鏡。原因を調べられんの」
「原因……」
「今回の場合は、世界が水に沈みかかってる理由だな。ミミズクのせいってこと。こいつが死んだとか生きたとか、そういう事象のせいだな」

 ミミズクが死んだ。
 そのせいで、背の皮の記述が書き換えられない。
 ――ザルゴ公爵が死んだせいだ。彼は背の皮の記述が書き換えられないように大神と共謀した。ミミズクはその過程で殺されてしまった。

 ミミズクがいれば、確かに大神の背の皮の記述を書き換えることが出来る。
 だが、書き換えると言っていたマグ・メル達はとんでもないことになった……。

「お前は、過去を書き換えることが出来るの?」
「いいや、出来ないが。……マア、何事にも裏技ってものがあんの。運命調整律が演算結果を出したな。三百六十五日分のエネルギー量が必要らしい。……詳しい内容は、ん? 『このミミズクには利用価値があります。被験体として奪取を提案します』…………? 俺がやんの?」

 じっと睨み上げると、ぶんぶんとエンドは首を振った。

「し、しないしない。ここにいる人間でいっぱいいっぱいだよ。俺は技術職じゃないし、そもそも管理チームでもないからな。雇用は本来俺の仕事じゃないんだ。エネルギー不足だからエネルギーを抽出してるだけで、よくやり方分かんねえし」
「本当に?」
「本当、本当。マジで何言ってんの、この機械は! 危うく信用失うところだったじゃんか。俺、あんたに友好的だよな? こうやって無償で願いを叶えてやってるし。普通なら、原因望遠鏡を使うのにも金掛かるんだからな」
「……ふうん」

 こいつ、どうして私の顔色を伺っているのだろう?
 正直、力はエンドの方が強いはず。なのに、びくびくしてる。
 何をそんなに恐れている? 気にしているんだろう。

「は、話戻すぞ? あのね、運命調整律が言うには、何とかの皮? とやらが戻れば世界の終焉は元の時間軸……に戻るらしいんだけど、その何とかの皮がないから元に戻せないんだって。ミミズクはその何とかの皮の適合者……? だから、そいつ自身が死ななければ良いみたい。運命調整律は現行のメトロポリス法では今の時間軸でしか介入を許されてないから、蘇られるってより書き換えるって感じになるって」
「あ……あやふやね」
「何とかの皮って何? 俺にはそこからよく分かってないんだけど……」
「そ、それで本当に任せていいの!?」
「それは大丈夫! これ二回は上手く介入出来ているから」
「……介入?」

 物騒な言い方だった。まるで今までも二回、世界に介入しているというようだ。

「一回目は境界を割った時。神とやらの領域が混じった時」
「……? なに、それ」
「知らないの? 俺もあんまり詳しいわけじゃないんだけど。あの世界の上にあったのが割れたんだ」
「……? 世界の上にあるのはお前達のメトロポリスでしょう?」

 正式にはこいつの目玉だ。
 ……いや、もしかして、本当は何かあったのか?
 世界に見つめていた目玉のようなものが?
 エンドは曖昧な笑みを浮かべた。知らないと顔に書いてあるようだった。

「……お前の言う通りにして、三百六十五日分のエネルギーをどうやって賄うのよ」
「あんたで」
「……なるほど」

 こいつはどうやったって、私にエネルギー源になれと言っているのか。

「ミミズクが蘇るの」
「少なくとも、運命調整律は世界の崩壊を食い止めることが出来るって言ってた。正確には今の時間軸で、世界が水没するのをだな。どうする?」

 ぽろん、ぼろん。
 きりん。ころん。
 ぴん、ぼん。
 音が鳴っている。綺麗な音なのに、どこか物悲しい。
 淡い光が灯り、音に合わせて天井へと上がっていく。天井に届くと、その光は不思議な文字に変わった。消えて、増えて、消えてを繰り返す。
 躊躇しても仕方がない。結局、賭けるしかない状況だ。エンドが嘘をつかないのだと信じるしかない。

「分かった。まずは契約をしましょう。臨時雇用の契約書を作成して」
「分かった。……鎮痛剤は用意する?」
「ええ。……必要経費なのだから、そちら持ちにして」
「はいはい。……すぐ作るよ」

 決まってからは早かった。
 実際のところ、ミミズクを蘇生させるなんて可能なのか怪しいところだ。けれど、他に取れる選択肢もない。騙していないのだと、信用するのは難しい。けれど、騙されているという確信を持つことも出来なかった。
 契約はすぐに済んでしまった。契約書は私にも読めた。エンドは読み上げて、疑問点や言い回しが良くないところをすぐに訂正した。
 嘘やごまかしはなかった。
 鎮痛剤を打たれ、内側に杭がついた甲冑のなかに入れられる。
「時間短縮時計を使うから、一分で一日が経過する。一日ごとに、俺が体調の管理のために開くから」と言っていたが、朦朧とし始めてよく覚えていない。どうやら時間を縮める技術があるらしいということだけはよく分かった。
 エンドが言うには本当にただ、甲冑のなかに入っているだけでいいらしい。
 一日経つごとに食事や清掃が適宜取られる。
 だから、何も心配する必要はないという。
 体に杭が突き刺さる。不快感はあったが、痛みはなかった。ただ、血が流れていた。どくどくと心臓の音が激しい。けれど、それだけだ。手足を取られても、きっと取られたと思うだけなのだろう。頭が空っぽになったように、何も考えることが出来ない。
 一日目は、睡眠をとるようにすぐに終わった。
 二日目も、同じように。
 三日目になると、頭もすっきりしてきた。
 四日目は、幻肢痛を感じた。貫かれていないはずの頭がぎちぎちと痛んだ。
 五日目は、甲冑のなかに星が見えた。
 六日目は、甲冑のなかに虫が見えた。
 七日目は、エンドの顔がにたにたと笑っていた。
 八日目には、エンドがお菓子をくれた……。
 九日目は、夜の臭いがした……。
 十日目は、内部の掃除中に兎男が出てきて、めそめそと泣いていた。
 十一日目に外に出ると、エンドが義手を自慢してきた。
 十二日目には甲冑の外に出て世界が終わっていないか確認した。
 十三日目には……。
 ……。
 ……。……。
 ……あれ、今日は何日目だったか。
 毎日が短くて、長かった。甲冑の中に入ると何もすることが出来なくなる。手を動かすのも無理で、あとは頭の中で考えることしかできなかった。
 ミミズクが本当に蘇るのか。エンドが私を騙してエネルギーだけ搾取しようとしているのではないか。そもそもこうしているうちに世界が終わってしまうのではないか。
 悪い想像が無限に膨れていく。だが、嫌な想像を繰り返すと、その不毛さに嫌気がさしてきた。どうやっても解決しないことを考えていると、時間が過ぎるのも遅い。
 別のことを考えることにした。結局、この地獄のような時間が終わらなくては答え合わせはできない。

 エンドは少し、鎮痛剤の効きが良くないと言って強い薬を使うと言った。腕にチューブが埋め込まれて、ピンク色の液体が体の中に入っていく。記憶の混濁が起こるから気をつけてと言われて甲冑の中に戻された。
 甲冑のなかは光の消えた夜のように真っ黒だ。希望がかき消えてしまったよう。
 私は瞬きをした。すると、目の前に彼女が現れた。

「は、はじめまして。マリカと申します」

 一瞥すると彼女は自分の髪を何度も撫でた。
 ぱちりと、瞬きをする。これは記憶だ。その証拠に、指は貫かれて動かない。

「お会いできて光栄ですわ、カルディア様」
「そう、マリカ嬢。お会いできて光栄なのは私も同じよ。これから、仲良くしてちょうだいね」

 夜会の言葉は軽い羽のよう。何度も何度も、繰り返して使い古されたもの。心の中では何度も思った。こんなことを言っても意味がない。

「はい、カルディア様!」

 彼女が死ぬまで、私は目もくれなかった。
 ただの貴族令嬢の一人であった。
 彼女はどうして私と同じ髪型にしたのか、今ではもう尋ねることすら出来ない。たったこれっぽっちの思い出しか、私にはない。
 いくら、記憶を掘り返しても、これしかなかった。



 王都の影で、ラーに出会った。彼は今どこにいるのだろう?

「僕らが食べるのは、死体だけだった。死者を口にすることで、死に打ち勝った彼らの強さを讃えるのだ。それが、どうだ。度重なる苦悩を受けただけでーー爪をはがされ、体を切り刻まれ、指や腕を何度も折れられただけで、屈してしまった。尊厳もなにもなく、ケモノのように理性を手放した」

 地獄の責め苦を受けても、彼は自分を正当化しない。
 たったそれだけのことで。そういって、唾棄すべきだと自分自身を断罪しようとしている。ラーはあまりにも純粋で眩しかった。化物と呼ぶには理性的で、だからこそ胸がしくしくと傷んだ。
 鬱屈した考えが頭を擡げる。
 どうしてこんなにも真っ直ぐなのだろう。
 拷問されたことは、殺す理由にならないのか。
 復讐とは許されないのだろうか。
 ただ、獣のように欲を満たして何が悪いのだろう?

「そうだ。金や謝罪では償えない。死を持って償っても、死人は蘇らない。何を持ってしても、到底許されるものではない。だから、僕がお前を殺そうとするのは、衝動に駆られた、理性のない快楽的な行為だ」

 彼の悲痛な瞳は、それでもまだ憎悪で濡れていた。
 強固な理性で押さえ込んでいるのだ。
 並外れた自制心に感服するしかなかった。
 なぜ、ラーのように出来なかったのだろう。ギスランを殺した人間を暴きたいと願ったのだろう。
 そんなことに果たして意味はあったのか。
 リストという罪人は自殺してしまった。
 それは良いことだったのか。因果応報だったとでも?
 罪とは誰が定義するもので、罰とは誰が与えるものなのか。
 王族であれば、全てが許されるのか? そんなことはないはずだ。
 けれど王妃は罰を受けることなく生きている……。

「……僕の部族は、犠牲となって死んだ人間が一番善良だとされる。死んだとしても彼らは天国に行く」

 犠牲となって死んだものが、一番善良?
 ならば、母は善良だったのか。
 父王様と情を結んだくせに?
 妹の夫を寝取ったくせに?
 馬鹿馬鹿しい反抗心がむくむくと溢れ出す。
 彼女のあれは犠牲というよりも、復讐だった。私の母親は妹の夫を取り上げてその報いを受けた。ただの痴情のもつれだった。

「我らの神は人を食べる。人は神の栄養となるため生まれてきたからだ。捧げよ、満たせ、血を流せと、神は言う。人柱になったもの、自己犠牲で死んだもの、すべからく善だ。死という悪を打ち負かし、神への愛を体現してみせた。死に打ち勝ったのだ。だから、その勇気を讃え、口に含み、体に取り込む」

 死と生は表裏一体だと哲学者は言う。けれど、本当にそうなのか。終わることは悪なのか。生きることは善なのか。
 死は忌避されるものだ。誰も抗えない。だからこそ、死にに行くものは神聖ささえ纏うことがある。

「次は己の番かもしれないと震える。だが、死んだ英雄を食せば違う。なぜなら死に打ち勝ったものの尊き血肉が自分に混じるからだ。自分も同じ、死に打ち勝つものになれる」

 この哲学めいたーー宗教めいた儀式を、エンド達は知らないのだろう。
 彼らにとって私達は火を生み出す薪であり、食べるところの多い肉だ。便利な家畜のような存在だろう。
 彼らはこのように、死を考えるのだろうか?
 肉親同士で殺し合うだろうか。
 多くの悩みがあるのだろうか。私達には思い付かないような何かがある?


 ひっくり返った馬車の中、目を開ける。
 急激な痛みに首が痛む。痛めたらしい。
 ずきんずきんと頭痛がして、耳鳴りが響く。

「カルディア」

 名前を呼ばれて顔をあげる。ノアだった。
 これはいつか王都に行った時の記憶だ。
 まだ、ノアとトヴァイスと出会って間もない頃だった。
 私専属の侍女が出来たのだ。彼女に何かあげたかった。裁縫は苦手だったから、王都の店で買える銀細工がいいだろうと思った。

 ――彼女が私を殺そうと馬丁を懐柔し、外れにある森まで連れて行こうとしていたとは思わずに。

「オリビエは?」
「オリビエ? 侍女なら殺した。手を貸して。抱き抱える」
「ころ」
「誰もこの森にやってきた正当な理由を教えなかった。カルディアを害していい理由なんて存在しないけれど」

 声にならなかった。
 オリビエは子爵の私生児で親に家から追い出されるように王宮に来たのだと言っていた。
 レオン兄様が、同じような境遇なのだから気も合うだろうと言ってつけてくれた。彼女は私の髪を何度もすくのが好きだった。

「カルディア、帰ろう、屋敷に」

 馬車から出て、血を見た。
 気がつけば気を失っていた。レオン兄様が用意してくれた屋敷にいた。オリビエの名前はもう二度と呼ばなかった。
 彼女の声と同じ綺麗な音のなる呼び鈴を捨てた。
 何度か同じようなことが起こって、気がつけばロイスター家の侍女が私に仕えるようになった。
 そういうことばかりなのだと、目を閉じた。考えないことが一番賢明だった。
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